オーディオ・ビジュアル

2015年9月 9日 (水)

新型ウォークマン発表 2015

 F1の感想文ばかりでもなんなので、久々にオーディオの記事でも書いてみようかと。

 昨日、ソニーが新型ウォークマンを国内発表しました。
 まずは、「NW-A20/A20HNシリーズ」。昨年発売された「NW-A10シリーズ」を更新したもので、基板やはんだなどパーツ変更されている点と新色が加わったのとハイレゾ対応の新型ノイズキャンセリング(NC)イヤホンが付属し(A20を除く)ハイレゾ楽曲にもNCを適用できるようになったこと以外は、A10シリーズから変わっていないようです。私はA10シリーズの「NW-A17」を使っていたりしますが、ハイレゾ対応でもそれなりの値段で音もしっかり聴かせてくれるし使い勝手も悪くなく、現行ウォークマンの標準機として申し分ない完成度の高い製品だと思ってます。なので、今年型の更新内容が内部的なものに留まったとしても、それほどおかしいとは思いませんね。
 また、HNシリーズ付属の新型NCイヤホンと同性能のものが「MDR-NW750N」として販売され、これを使えばA10シリーズでもハイレゾ楽曲にNCを適用できるようになる(※本体のアップデートは必要)みたいなので、ノイキャン信者としてはこの「MDR-NW750N」ってイヤホン、大変興味深いのですが……これ、付属品同等にしては結構なお値段なんですよね(ソニーストアだと、11880円+消費税)。税込6000円くらいまでだったら即予約してたんですが、5桁となると他社の中堅どころのイヤホンが買えそうな額ですし、ちょっと飛びつきにくいですわ。値段なりの音を出してくるなら払ってもいい額ではありますけど、現物が出てくるまでは様子見するつもりです。
 次に、エントリー機であるSシリーズは、昨年発売された「NW-S10シリーズ」のままでカラーリングのみ変えてきたみたいですな。今どき内蔵メモリが4GBしかないというのはどうなのかと思うのですが……エントリー機な以上は仕方ないのでしょうかね。
 最後に、上級であるZXシリーズの新型として「NW-ZX100」が発表されました。ソニーストアだとお値段66880円+消費税でして、一昨年に発売され最近まで売られていた「NW-ZX1」の後継と位置づけられているようですが、昨年「NW-ZX2」を発売したこともあってかZX1/ZX2とは性格の異なる製品にしてきました。ZX1/ZX2はAndroid OSを搭載した過去のZシリーズやFシリーズの発展型で、Android端末であるが故に音楽以外のメディアも扱えるマルチメディア端末でもあるのですが、今回のZX100はかつてのXシリーズやAシリーズのような組み込み系OSで管理するタイプで、しかも動画再生機能もすっぱり切り捨て完全な音楽特化型になったようですね。タッチ操作も廃したために「NW-A10シリーズ」同様キー操作のみとなっているようですけど、その分ZX1より小型軽量となり、電力消費も抑えられてFLAC(192kHz/24bit)再生でも45時間もつとか。それでいて、ZXシリーズの特徴である高剛性シャシーや高品位な回路設計などは踏襲されているみたいなので、肝心の音質面もかなり期待できそうです。
 ま、なんでもできてしまうスマホ全盛の時代にありながら、今回のZX100は言うならば「単機能商品」で相当割り切った製品になっているとは思うし、「現行Aシリーズの単なるアナログ回路強化版みたいなのがこの値段って」と言われてしまいそうな気もしないではないですけど……私は肯定的ですわ。というか、ZXシリーズでは初めて「欲しい!」と思いましたよ。ZX1のときは「私にはちょっと手が届かない領域まで飛んでってしまった感じ」と書いた通りその値段に呆然とし、さらに売価が6桁まで突き抜けたZX2のときは「こんなものは、もはやソニーのウォークマンではない」と感じ選択肢から完全に除外してました。実際、特にZX2は「欲しい」と全く思わなかったです。この点、今回のZX100は値段こそZX1と同じような額になりましたが、Android OSなどムダなところをそぎ落としていますし、その一方でノイズキャンセリング機能は復活していたりして「ソニーのウォークマン」らしさが戻ってきた感じがなーんとなく嬉しいんですよね、個人的に。それに、値段も容量64GBのNW-A27HNが42880円+消費税(ソニーストア)することから考えると、容量128GBかつ高音質設計であれば約25000円増しでも「仕方ないか」と納得できなくもないですし。今秋はスマホの更新とかも控えているので、ZX100を今から予約して即買いとかはできそうにないのですが……年明け以降とかで、お財布的にも実売価格の点でもある程度落ち着いたりしたら「買おうかな」とは思っています。

 ソニーも、今なおあれこれ言われてるし、実際いろいろあって大変そうではありますけど、好調なPS4とかカメラとかウォークマンとか良い製品も現に作っていると私は思います。これからも、「ああ、このソニー製品、買いたいな」と思うものをどんどん作っていってほしいですな。

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2013年9月25日 (水)

新型ウォークマン発表 2013

 今年も新型ウォークマン発表の時期が来たわけですが、今年は予想以上の大量発表となりました。
 まずは、先の「IFA2013」で発表されたF880シリーズが国内でも正式に発表されました。OSにAndroid 4.1/「トリルミナスディスプレイ for mobile」の4.0インチ液晶/デジタルアンプ「S-Master HX」を搭載し、24bit/192kHzまでの「Hi-Res AUDIO」に対応、と現行F800シリーズからスペックが強化されており、さらに新型ポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-2」とのデジタル接続に対応することも国内では今日になってようやく発表されました。ハイレゾ対応ながら容量は16GB/32GB/64GBと現行F800シリーズから変わっておらず、「変化なしかぁ」と思ったのですが……ところがどっこい、“その上”ってのが今年モデルには用意されてたんですな。
 NW-ZX1。「IFA2013」で“Prototype Walkman”とされていたモデルも今日、ウォークマン最上位モデルとして発表になりました。基本的なスペックはF880シリーズと同じながら、アルミ削り出しのフレームとかコンデンサをFとは違うものを使用するとかで音質を強化してあるみたいですな。ヘッドホン実用最大出力もZX1だけ15+15mW(16Ω)になってるし。そして、容量がついに64GBの壁を超え、128GBに!「おお、ついに来たわぁ」と思ったのですが……音質追求のためとかで、デジタルノイズキャンセリング回路とFMラジオチューナーが排除されているようです。NW-S700シリーズ<記事>以来のノイキャン信者としてはちと悲しいっすわ。それと、今回から「最上位」の意味合いも変わったらしく、お値段がなんと74800円とか(※オープンプライス。ソニーストアでは74800円で予約受付中。ヨドバシドットコムでも74800+10%ポイント還元)……いやぁ、雰囲気とか128GBメモリとか素晴らしいんだけど、私にはちょっと手が届かない領域まで飛んでってしまった感じっす。
 また、中堅どころのSがS780シリーズ/エントリーモデルのEがE080シリーズ/スポーツ向けのWがW274Sにそれぞれ進化。Sシリーズは32GBモデルが復活して、アルミボディ化した上に連続駆動時間が77時間と驚異的なので、結構よさげですな。ただし、このあたりのモデルはデジタル出力には対応していません。
 そして今回、ウォークマンにWとMという新しいシリーズが加わりました。Wはオーバーヘッドなヘッドフォンに4GBメモリのプレーヤー+バッテリーを組み込んだモデルで、耳から外して首からかけたときに音を外に向けて発するスピーカーも装備してるようですな。実売15000円前後とそう高くはないし、ケーブルを挿せば普通のヘッドフォンとしても使えるみたいだし、最近電車内でオーバーヘッドタイプをかけてる若い子もいることはいるし、まぁ新しい提案としてまずますじゃないですかね(メモリはもうちょっと載せた方が良いと思うけど)。一方のMは、Bluetoothオーディオレシーバーをウォークマンにしたようなモデルなんですが……これが妙に力入ってて、デジタルアンプS-Master MX+デジタルノイズキャンセリングで、メモリも16GB搭載されているという、なかなかのスペック。で、何よりこのMって、有機ELディスプレイ+ジョグコントローラな操作系があのNW-S700シリーズまんまなんすよ!今回のM505は角張っているのでS700みたいな丸っこいデザインではないけど、これはもう私の愛したNW-S706の再来としか思えません。内蔵メモリが16GBしかないのがちと残念なんですが、スマホなどからBluetoothで受けた楽曲データもS-Master MXで増幅して任意のイヤホンで再生することができるから内蔵メモリ不足ってのはそれほど問題にならなかったりするし、これはかなりイケてるかも。

 Appleが今年のiPod更新を見送った一方で、ソニーのウォークマンはかなり進化してきました。フラッグシップのZX1は値段が高すぎて手が出ないけど「いかにも凄そう」って感じは外見からも伝わってくるし、主力になるであろうF880シリーズもハード面で現行iPod touchに劣るところは見あたらないし、Sシリーズは手軽な音楽専用プレーヤーとしてもはや非の打ち所なしですな。さらに新機軸も出してきて、特にMは私的に物欲を超くすぐられるモデルになってますわ。たぶん、“NW-S706の再来”M505は買います(こいつは、買わざるをえないw)。最近のソニーは出てくる製品に気合い入ってて、いい感じですね。良い傾向だと思います。
 あと、今年のモデルからウォークマンも管理ソフトがXperiaやPSvitaなどの「Media Go」に統一されたんですね。今までウォークマンを管理してきたx-アプリは退役ですか……まぁ、Xperiaを買うことになるかもしれないし、ライブラリ全消去とかあったし<記事>で、「そろそろMedia Goへ移そうか」とも考えていたんですけど。その時期が来たんですかね。

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2013年9月 7日 (土)

ソニーが新型Xperiaと「Hi-Res AUDIO」対応機器を発表

 ドイツ・ベルリンにて家電関係の世界最大規模の見本市「IFA2013」が開幕し、そこでソニーが新製品発表を連発して気を吐いています。
 一番注目されているのは、新型Androidスマートフォン「Xperia Z1」。フルHD液晶を搭載して好評だった「Xperia Z」の後継機で、“周回遅れ”のスペックで登場することが多かったXperiaにしては珍しく、最新のプロセッサ(MSM8974 2.2GHz)に大容量バッテリーを載せた上でカメラ他の付加機能も強化するなど「隙の無いモデル」としてきました。あれこれ詰め込んだおかげで「Xperia Z」よりも若干大きく重いものとなってしまったため、携帯機器としてどうなのかは気がかりですけど、カラーリングとして発表されているパープルが写真を見る限り私の大好きなソニーらしい青紫(こちらの記事のNW-A867/VIみたいな、青っぽいバイオレット)でして……「おおお、これは!」と思える端末に仕上がっていそうなので、私の「次期スマホ」に極めて有力な候補になってます(ただし、契約更新月の関係で「来月中に購入できるなら」という条件付きだけど)。
 他にも、スマホなどと連携することを前提にしてコンパクトデジカメのズームレンズ部分だけを商品にしたようなカメラの「DSC-QX100」/「DSC-QX10」とか、ハンディタイプの業務用4Kビデオカメラ「PXW-Z100」とか、Haswell搭載のWindowsタブレット「VAIO Tap 11」や液晶回転機構を備える「VAIO Fit multi-flip PC」も発表されました。
 そして、音響関係では24bit/192kHzなどの高音質フォーマットを「Hi-Res AUDIO(ハイレゾオーディオ)」と定義し、これに対応する機器を一気に発売するようですな。HDD搭載プレーヤーとして「HAP-S1」「HAP-Z1ES」、プリメインアンプは「TA-A1ES」、スピーカーが「SS-HA1」、ヘッドホンに「MDR-1RMK2」「MDR-10R」/イヤホンにハイブリッドドライブの「XBA-H3」、PCMレコーダは「PCM-D100」……そして、ウォークマンも、「Hi-Res AUDIO」対応型として「F880シリーズ」が発表されました。現行のAndroidウォークマン・F800シリーズの進化型で、最大24bit/192kHzまで対応するようです。内蔵デジタルアンプも「S-Master MX」から「S-Master HX」へ進化しているようですけど、それ以上に進化したのがUSB端子を通してデジタル音声信号を出力できるようになったこと。ウォークマンはずっと音声信号をデジタル出力することができず、iPodなどに対応したDAC内蔵ポータブルアンプ(ポタアン)を持っていたとしてもアナログ信号を送ることしかできませんでした。イヤホン“直挿し”であればウォークマンはiPodに対して高音質を誇ってきましたが、さすがにDAC内蔵ポタアンを通されては音質面で敵うはずもなく、他方ソニー自身が高音質なDAC内蔵ポタアン「PHA-1」を製品化したりしてウォークマンとの方向性の矛盾が露呈してしまっていたのですが……今回、ポタアンにも新型の「PHA-2」を用意し、「Hi-Res AUDIO」対応を大義名分にして新型ウォークマン「F880シリーズ」とのデジタル接続を解禁したってところですかね。

 「Xperia Z1」は事前にスペックがリークされていたので驚きはほぼなかったんですけど、ウォークマンのデジタル出力解禁には驚きました。ただ……解禁されたからといって、「おおお、即買うぜ!」ってことはないです、とりあえず。私は経歴20年近い「携帯音楽プレーヤー中毒」とも言える人間でして、カセット→CD→MD→HDD→メモリとプレーヤーをどんどん入れ替えて使い続けてきましたけど、その音質については「何が何でも最高のものを!」とまでは考えていません。先月ぐらいから「PHA-1」が特価で売られるようになってて「買おうかな?」とも思ったんですけど、「やっぱポタアンも持ち運ぶとなるとデカいし重たいし、いいや」と割り切ってしまいました。携帯音楽プレーヤーってのは、基本的にはポケットに入ってこそだと思うんですよね。一方でオーディオテクニカ・ATH-CK100PROみたいな高価なイヤホンも使ってたりするので「パワーのある高品位なアンプでドライブしたら、外でももっといい音が聴けるかも?」という欲ももちろんあるんですけど、携帯音楽プレーヤーを使うのはノイズだらけの電車の中とか音楽鑑賞には最悪な空間です。いくら突き詰めてみても「最高の音」など聴けない場所で使うものというのが大前提なので、ポタアンは個人的には選択肢に入りにくいというのが実情です(とはいえ、ある日突然気が変わってポンと買ってしまう可能性もあるけどw)。あと、「Hi-Res AUDIO」を容量が限られるウォークマンで持ち歩くというのも正直「どうかなぁ?」と……192KbpsのAACで取り込むのを標準(一部256Kbps)にしているにも関わらずライブラリを全部収めるには32GBでは足りなくなりつつある現状で、曲ファイルがハイレゾ化して膨れあがるとなると、膨れあがるのは一部のファイルに限られるにしても最低でも128GBは容量がないととても運用できそうになさそうだし。それに、そこまで高音質化しても電車の中で聞き分けられる程に音に差があるかってのも、ねぇ。いろいろ考え合わせると、私は「Hi-Res AUDIO」対応機器へすぐには手を出すことはないと思います。
 ただ、音楽再生が「より高音質」へと進化していってくれるのは大歓迎ですし、選択肢が増えるというのは良いことです。CDの登場によりデジタル化は一気に進みましたが、その後DSD録音のSACDは普及せず、24bit/192kHzの高音質フォーマットを実現していたDVD-Audioに至っては消滅してしまいました。うちにはDVD-Audio再生環境が揃っており、きちんと録音された24bit/192kHzのDVD-Audioの音質は実に素晴らしいものだったのですが……ここのところずっと利便性優先で音楽商品の音質は悪くなる一方でしたけど、今からでも「Hi-Res AUDIO」として普及するならそれはそれでありがたい。まずは音質の違いがわかりやすい据置機で、是非ハイレゾ化を実現していただきたいですわ。かつてのミニコンポ的な「HAP-S1」+「SS-HA1」あたりがマニアだけでなく普通の人に売れてくれるのが一番いいように私は思います。ウォークマンについては、「F880シリーズ」もいいけど、個人的にはZ1000シリーズ後継機と思われる大型の「Prototype Walkman」の方に期待しています。現行F800シリーズは音の評価が余り芳しくなかった一方、Z1000シリーズは“最高音質”としてそれなりに評価されてましたからね。大きさが実際どれくらいになるのかにもよりますけど、Z1000シリーズを超えるさらなる“最高音質ウォークマン”として発売されたら、購入も検討したいと今のところ思っています。

 ま、何はともあれ、まずは上記の製品の日本での発売決定の発表待ち、ですかね。
 それと、発表イベントが来週に迫ったAppleの新製品がどんなものなのか、ですな。

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2013年8月31日 (土)

うちの携帯音楽プレーヤー事情とライブラリ消失事件

 8月も今日でおしまいなわけですが……今月は、記事をぜーんぜん書けてないですな。月前半はいろいろあったので“お休み”としましたが、後半も結局書けずじまいとなってしまいました。忙しくて時間が取れなかった上に毎日暑すぎて体力的に限界に近い状態だったりと、後半もいろいろ重なってしまい、まとまった記事を準備することができずにTwitterでちょくちょくつぶやくぐらいが精一杯でしたわ(いやー、今月はマジでしんどかった)。
 来月はもう少しなんとかしたいところなんだけど、完全に復調できるのはもう少し後になるかもしれません。

 で、今日は、うちの携帯音楽プレーヤー事情について少し書いてみようと思います。
 以前のうちの携帯音楽プレーヤー事情といえば「iPodとウォークマンの2台体制」でして、ライブラリをアニソン系統→iPod/J-POPやジャズ→ウォークマンに振り分けて“使い分け”をしていました。が、ケータイをiPhone4SにしたことからiPod touchを売りとばした/iPod nano(5th) 16GBでは容量が不足し始めたがAppleがnanoを事実上切り捨ててしまうなど、iPodは私の用途には不都合であることが明白になり始めたんですよね。なので、昨年iPodを使うことをすっぱりと諦めまして、音質が良好でかつ容量の大きいモデルがラインナップされているウォークマンに集約することとしました。
 まずは、iPodとウォークマンで分けていたライブラリを集約すべくiTunesで管理しているアニソン等のデータをソニーのx-アプリで取り込んで、ウォークマン用のライブラリに組み込みました。そして、20GB以上に膨れあがったライブラリをウォークマンX(NW-X1060/BI。記事はこちらから)に放り込んで運用していたのですが……うちのライブラリはその後も順調に膨張し続け(主に、というかほとんどアニソンばかりが増えてったw)、NW-X1060/BIの32GBのメモリでも足りなくなる恐れが出始めたので「64GB丸々音楽データに使えるモデルを買おう!」と考えるようになり、結果、NW-A867/VIを買いました。

Walkman_a860_1
NW-A867/VIはソニーストア限定商品で定価販売な上に店頭モデルより若干高価だったのですが、値下がりしたのを見計らって買いました(色が好みだったので「A860シリーズを買うならこれ」と決めてた)。このバイオレットなウォークマンと、安売りしてたことから思わず買ってしまったオーディオテクニカのATH-CK100PRO(※イヤーピースは、お気に入りのソニーのノイズアイソレーションタイプに替えてある)の組み合わせで、今年はずっと運用しております。NW-A867/VIやATH-CK100PROについては「記事にしよう」とは思っていて、上の写真も実は去年に撮ってあったのですが……ほったらかしちゃって、結局記事にできなかったんですよね(トホホ)。せっかくなので、ここで音質面の評価を書いておくと、NW-A860はXシリーズよりも音の解像感が高い感じがします。他方、ATH-CK100PROも徹底して音を解像するタイプのイヤホンでして、微細音を無理矢理増幅してまで鼓膜に届けようとしている感さえあるので楽器によっては「こんな響き方だっけ?」と不自然さを感じることもあったりします。しかし、こと音の解像という点では「これ以上のイヤホンは無い」と思います。なので、解像感高め+解像感最強で長所を伸ばし合う組み合わせとして私はNW-A867/VIとATH-CK100PROを使ってます。NW-X1060/BIは、MDR-EX800ST<記事はこちら>と組み合わせて音の迫力を楽しみたいとき用にしていますわ。

 とまぁ、そんなこんなでウォークマンを運用していたのですが……1週間ほど前だったかな、突然、x-アプリのライブラリが消えてしまいました。1曲残らず、全曲。いつものようにVAIOを起動して、いつもの調子でx-アプリを立ち上げたら、何やらエラーメッセージが出て「ライブラリが見つからないから復旧を試みてみるけど、ダメかもよ?」とかなんとか言われちゃって、唖然。言われた通りにしてみたものの結局のところ復旧されることもなく、x-アプリが再起動したら3600曲を超えていた私のミュージックライブラリが1曲もない状態になっていて呆然。「ちょ、ちょっと待てよ」と狼狽し「母艦が消えちゃったら、これからどーすんだよ。歌詞ピタ(※対応型ウォークマン専用の歌詞表示機能)のデータはどーなるんだよ」と苛立ち「わざわざVAIO&x-アプリのソニーコンビで管理してるってのに、この仕打ちは何だよ?」とか怒りも覚えたのですが、ここでソニーに当たり散らしたところでどうにもならないので(データは戻らない)、気持ちを静めてデータの復旧に務めることにしました。
 x-アプリにはバックアップ作成機能があったりするのですが、最近バックアップは取っていなかったので、この点は諦めました。で、「ライブラリが消えた」といっても、取り込んだ楽曲データのすべてが根こそぎ消え去ったとは考えがたく、おそらく楽曲の管理データだけが何らかの理由で破壊されたのだと予想していたので、楽曲ファイルの保存先にしてあるフォルダ(※うちではシステムドライブがクラッシュした場合に備えてデータはなるべく別ドライブに保存しており、楽曲データの保存先もシステムドライブとは別のドライブに作った保存専用フォルダにしている。iTunesのデータも同様にして管理)を指定して「フォルダーを指定して取り込む」をかけたら、普通にデータの読み込みが始まってくれました。あと、iTunesストアで買った曲とかiTunesと共用している楽曲データについては、自動取り込みの設定をやり直したら、これまたデータの読み込みが始まって、ライブラリが新たに構築されていきました。歌詞ピタのデータについては、x-アプリが保存している楽曲データには直接紐付けられているようで取り込みし直した楽曲も購入したことになっていましたが、iTunesと共用しててiTunes側で保存されている楽曲データについては購入してないことになっていたので、それらについては1からダウンロードし直し。また、プレイリストは、個々の楽曲データのように再度取り込めるかどうかもわからない上にどこに保存されていたのかもわからなかったので、ウォークマンから逆転送しました。ウォークマンから戻したプレイリストで保存フォルダから再取り込みしたライブラリ上の個々の楽曲データをきちんと指定して再生できるのか不安だったのですが……試してみた結果、問題は全く出なかったので助かりましたわ。
 今週は、家に帰るとあれやこれやとライブラリの復旧作業(特に歌詞ピタのデータの再ダウンロード。これが実に面倒くさい)とついでにアルバムジャケットの画像データ(※500x500ピクセル程度のjpegファイル。iTunesだとpngファイルがいいんだけど、x-アプリはjpegでないとキレイに表示されないと今回知った)更新作業を少しずつ進めてきたのですが、今日ようやくNW-X1060/BIとNW-A867/VI内の楽曲データを全抹消して完全に新ライブラリに入れ替え、先ほど復旧作業を完了しました。いや~、忙しいのに余計な手間ばかりかかって……ホント、参りましたわ。
 最後に、こんな面倒なことになったそもそもの原因についてですけど……素人の推測でしかないのですが、x-アプリをきちんと終了しないままにVAIOをシャットダウンしてしまったことが原因なような気がします。今日もライブラリを完全復旧すべく歌詞ピタのデータをダウンロードしていたのですが、その際x-アプリの動作が不安定になった(※歌詞ピタのデータをダウンロードする作業をし続けると、x-アプリが不安定になりやすい)ので終了したんです。で、その後デスクトップ上からx-アプリは消え去りOS(Windows7 64bit)は普通に動いているので何の問題もなくx-アプリは終了したのだと思っていたのですが、何となく気になってタスクマネージャーを起動してみたら……なんと「プロセス」欄でx-APPLICATION.exeがCPUもメモリも喰ったままになってて、x-アプリは実はちっとも終了してなかったんですよ。ライブラリが消えてしまったときの前にVAIOを起動した際も、x-アプリで歌詞ピタのダウンロード作業をやってて、それが一段落したからシャットダウンしたのは覚えています。そのとき不安定状態になってたかどうかまでは覚えていないのですが、何らかの理由でx-アプリがきちんと終了されないままに電源が落ちてしまって管理データが消えたor破壊されたのではないかと、私は思っています。x-アプリ(ちなみに、Version 5.0.0.1.11141。最新版のはず)は管理する曲数が多くなるとやたら重くなるとか、元々評判の芳しくないソフトですけど……ライブラリが場合によっては破壊されてしまうってのはいくらなんでも酷いですわ。今回のことで懲りたので、バックアップをしっかり作成しておくことにしましたけど、ソフトウェアの安定性だけはちゃんと確保しておいてもらわないと。iTunesでは3000近い楽曲に動画に写真にアプリと、より多くのファイルを管理してますけど、こんなことにはなったことありませんからねぇ。本当に、堅固なものにしていただきたい。お願いしますよ。

 ふう……ウォークマンは元に戻ったけど、俺自身が復調できてないのがなー。やたら忙しくなったりする外部的要因はどうしようもないけど、体調は自分で何とかしないとなぁ。もう少し涼しくなってくれればラクになるんだが……うーむ。
 一刻も早く当ブログも復調できるよう、来月はなんとか努力してみます。

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2012年9月23日 (日)

ウォークマンFシリーズ発表

 今年もAppleに対抗してか、ソニーがこの時期に新型のウォークマンを発表しましたね。今度はFシリーズですか<公式ニュースリリース>。
 Fシリーズ・NW-F800は、昨年発表された最上位のAndroidウォークマン・Zシリーズを小型化したような感じですね。プロセッサに1GHzのNVIDIA Tegra 2を使っているところや「S-Master MX」やデジタルノイズキャンセリングを搭載しているところも同じだけど、4.2インチだったディスプレイを3.5インチに小型化し、Zシリーズより一回り小さく軽くなったみたいですね。実際、Zシリーズは「デカいな……」と感じたので、携帯音楽プレーヤーとしてはコンパクトなFシリーズの方が良いかな。ただ、iPhone4Sや先代のiPod touchとほぼ同じ大きさみたいなので、音楽専用プレーヤーと考えるとやはり大きすぎてお手軽さに欠けるかも。この点、小さめだったAシリーズが今回消滅してしまったのはラインナップ的に痛いように思います。あと、Fシリーズは可逆圧縮のFLAC形式(16bit/44.1kHz)に対応したってのが目玉機能なんですけど……どうなんですかね。音楽配信サービスでは標準形式みたいだし、今後はFLACみたいな可逆圧縮フォーマットが普及していくんでしょうかね?色は、ブラック/ホワイト/ブルー/ビビッドピンク/ライトピンクの5色+ソニーストア専用のガンメタリックシルバーの計6色展開みたいですな。ブルーとピンクは淡い色合いで新型iPod touchと似たよーな感じなんですけど(流行なんですかね?)、個人的にはもうちょっと深みのある色のモデルが欲しかったかな。現物見てみないと何とも言えないけど、私が買うとしたらガンメタかなぁ。
 Sシリーズは、昨年のS760からS770に変わりましたが……FLACには対応しておらず、若干薄くなってデザインが変わったこと以外は特に変化がないよーに思えます。F800シリーズとS770シリーズには新たに「クリアフェーズ」という音質向上機能が搭載されたみたいですけど……デジタル信号処理によりヘッドフォンの音響特性を最適化するようなのですが、汎用性ある技術ではなく、対応したヘッドフォン/イヤフォンのみに効果があるとか。ま、付属のイヤフォンは当然対応しているので(というか、現状では付属のものしか効果がないw)、付属のイヤフォンしか使っていない人には役立ちますけど、変えてしまったら最後現状では効果がないというのはどうなんですかねぇ?せめて、ソニー自身が出している現行イヤフォンであればすべて最適化できるって機能でないと意味がないよーな気がしますけど。
 ウォークマンの最上位は、Zシリーズ・NW-Z1000のままで、そのNW-Z1000シリーズにはAndroid 4.0アップデートが年内にリリースされ、それによりFLAC対応や「クリアフェーズ」も追加されるみたいですな。機能面でもなおFシリーズ以上で最上位ってことになるようです。

 昨年の発表時には「Zシリーズを買おう!」と思っていたんですけど、iPhone4SとPlayStation Vitaを手に入れたことから結局買わず終いになってしまいました。私にとってウォークマンとはあくまで音楽プレーヤーでして、NW-Z1000は持ち歩くのに大きすぎることからどうしても購入を躊躇しちゃうんですよね。あと、ウォークマンX・NW-X1060/BIが未だ現役で、ウォークマンに全く困っていないというのもありまして……たぶん、ZシリーズやFシリーズは当分買わないと思います。
 今買うとしたら、新型が出なかったAシリーズですかねぇ。連続再生時間がちと短めなことを除けばA860は音楽プレーヤーとしては良い製品だと思えるので、まだ在庫があるうちに手に入れておこうかな、とも考えています。

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2012年5月 2日 (水)

Bleumer的簡易シアター 2012 ~その2

その1からの続き>
 気づいたらうちにあったのは、ヤマハのRX-A1010メーカーページ>。

A1010
ヤマハAVアンプの上級シリーズ「AVENTAGE」の一番下のモデル(ややこしいw)で、7.1chアンプです。なんでこれがうちにあるかというと……安かったからですな、たぶん。推測するに、「うお、安い!」→「うーん」→(気絶)→以後不明→「あれ?」……という例のパターンだったんでしょう、たぶん。
 ま、それはともかく、この機種に目をつけていたのは確かです。その理由は、
○実売10万円弱ぐらい
○S映像入力端子装備
○フロントバイアンプ対応
○ネットワーク対応

「実売10万円弱」ってのは、予算の都合。「そのぐらいが限度かな」と。S映像入力端子ってのは不要といえば不要なんですけど、AVアンプってのはAVセンターでして、AV機器を一通り全部繋げてモニターやスピーカーへの出力を一手に引き受けることになります。となると、うちにあるS-VHSデッキやLDプレーヤーとの接続も考慮しておく必要があり、特にS-VHSデッキだとコンポジット端子ではなくS端子で繋ぎたいので、せっかく買うなら「S映像入力端子装備」を考えていました。「フロントバイアンプ対応」というのは、今回AVアンプを買うのはメインスピーカーであるB&W DM601 S2(※バイアンプ/バイワイヤリング対応)を十分に駆動するためですし、自室は狭く5.0chあれば十分なので、「ならば、バイアンプにしてみよう!」ってことですな。「ネットワーク対応」は、うちにはミュージックライブラリが入ったiPhone4S/iPad2があるので、どーせならそれらをAVアンプに流して音を出してみたいと思ったからです。
 「実売10万円弱」ってところでオンキヨーのTX-NA709とかパイオニアのVSA-LX55とかデノンのAVR-3312とかが候補になってたんですが、「S映像入力端子装備」でVSA-LX55が脱落、「ネットワーク対応」の点で不具合報告の多いAVR-3312やiOSのライブラリ曲を無線LAN経由では再生できないTX-NA709が脱落って感じになりまして、結果RX-A1010は有力候補だったわけです。ただ、私はヤマハのプレーヤーやスピーカーは使ったことがあるんですけど、アンプは使ったことがなく、以前のヤマハは今ほどピュア用アンプに力を入れてなかったことから音の傾向とかも知らないので、「大丈夫なんかいな?」というのはありました。ネットではヤマハのAVアンプは「DSP頼りで音質的にはたいしたことない」みたいな評価が一般的ですし、情報サイトを見ても現フラッグシップのA3010やA2010は良いけど、A1010は「一段落ちる」みたいな記事しかなく……日本橋とかに試聴に行けば良かったんですが、仮に試聴したとしてもAVアンプはピュア用アンプと違って試聴環境がきっちり整っているわけではなかったりするし(映画なんて見せられたって、音質評価なんてできませんわ)、「買うのはボーナスシーズン」って考えてたこともあって時間もとれなかったですからね、実際。突然安くなってたりしたので、「ええい、買っちゃえ」とキレたあたりで記憶が吹き飛んだよーな?、たぶん。
 そんなこんなで、気づいたらうちにRX-A1010があったために(しつこい?)、セッティングしてみまして、自室の環境はこうなりました。
■アンプ:ヤマハ RX-A1010
■メインSP:B&W DM601 S2(バイアンプドライブ)
■センターSP:デノン SC-C33SG
■サラウンドSP:デノン SC-A33SG
■サブウーファー:なし

以前メインを張っていたSC-A33SGはサラウンドスピーカーになり、D-11XMはD-057FXC共々引退しました(もしサラウンドバックを配置する場合は、D-11XMを使う予定。6.0chだったら、D-057FXCを使うのもアリですな)。
 で、肝心の音ですが……全体的に骨太になりました。最近ネットでは「アンプで音は変わらない」という説が流れたりしてるようですが、出てくる音はかなり変わりましたわ(いくらなんでも、「アンプで音が変わらない」ってことは経験則上ないと私は思いますけどね。例えば“ドンシャリ”代表のデノンと“スカキン”代表マランツのピュア用アンプの音を同じスピーカーで聴き比べて「同じだ」と判断されるなら、たしかに「変わらない」と言えるでしょうけど……ま、そう感じる人がいてもおかしくはないので、判断はお任せします)。チャンネルあたり実用最大出力30W(6Ω)のSA-205HDと、同じくチャンネルあたりの実用最大出力170W(6Ω)のRX-A1010を比較していいのかって気もしますが、その30WでB&W DM601 S2のツイータ/ウーファー両方を駆動していたのと170Wでツイータ/170Wでウーファーを独立駆動しているのとでは違いが出る方がむしろ自然だと思います。大出力にて独立駆動することで、ツイータもウーファーも生き生きと仕事をするようになった感じです。サブウーファーなしのセッティングなので、メインスピーカーのウーファーユニットに低域全てを任せるのはSA-205HDもRX-A1010も同じなんですけど、RX-A1010で鳴らしている時はDM601 S2のケブラー・ コーンウーファーがよりサブウーファー的役割を果たしているのがわかるようになりました。ツイータ側の駆動力も増した分、解像感も増し、より細かいところまでハキハキと再現してくれるようになりましたし、サラウンドスピーカーがSC-A33SGになったことでこちらも低音が強化され、5チャンネルで鳴らすとSA-205HDのときと同じボリュームレンジでも音圧が相当強くなったように感じます(※ただし、全チャンネルとも低音が妙に強調されているといった感じはない)。センタースピーカーもより太い音を出すようになったし、DM601 S2とのコンビネーションも悪くないと思います。絶対的な音質ってのは他のメーカーのアンプや上位機種との聴き比べもしていないし正直わからんのですが、音楽再生であっても普通のボーカル曲であれば結構な再生能力のアンプじゃないかな、と。全域の解像重視といった感じではなさそう(ピュアシステムの音と比べると、高音域が少し弱いかも?)なのでクラシック等には向かないかもしれませんが……少なくとも、高価ではないスピーカーをビジュアル用に駆動させる中級AVアンプらしい用途であれば十二分の能力だと思いましたね、私は。
 また、RX-A1010に替えて一番良かったのは、iOSアプリ(※Android版もある)「AV CONTROLLER」が使えるようになったことですな。これをiPadで使うことの快感ときたら、もう……

Img_0011
日常的に使う機能はほとんどiPad上でコントロールできてしまう(※細かい設定とかはリモコンで直接操作する必要あり)上に、iPad内のライブラリ曲/アルバム/プレイリストを呼び出してRX-A1010から音を出力できちゃうし、先日のアップデートでiPadにバックグラウンド処理させることもできるようになりました(以前は他のアプリを起動すると音楽再生も止まってしまっていたんですが、アップデート後はRX-A1010にiPad内の音楽を再生させながら、Safariで閲覧したり、Twitterでつぶやくとか別の作業もできるようになった)。LANさえ構築できてしまえば(無線ルーターがあればLANケーブルで結ぶだけで完了ですが)、DLNAでPC内の楽曲データを再生することもできるし(WAV・MP3・WMA・AAC・FLACに対応。ATRACはダメだけど、対応ファイルであればウォークマンのライブラリもデジタルのまま送り込める)、ネットワーク上のエラーも今のところ一度も出ていませんし。RX-A1010のネットワーク機能は本当に素晴らしいですわ。
 ただ、良いところばかりではありません。S映像入力端子を装備していることに拘ったからこの機種になったわけですが、その入力されたSDアナログ映像を今のHD液晶テレビに出力する際はアップスキャンする必要があります。RX-A1010にはアップスキャン用のコンバーターが搭載されてるんですが、そのコンバーターの性能がショボい。コンポーネント端子に接続したDVDプレーヤーの映像でいろいろ試してみたんですが、自室の液晶テレビ(シャープAQUOS LC-32DS6)に搭載されているスケーラーの方がマシな場合すらある始末でして……上位機のRX-A2010だとコンバーターが「HQV Vidaビデオプロセッサー・VHD1900」と公表されているんですけど、RX-A1010は何が使われているのかも「国産品」としか公表されておらず怪しいんすよねぇ。これは失敗しましたわ。S映像入力端子に拘るのであれば、コンバーターにも拘るべきでした。AVセンターとしてアナログの映像処理も重視するなら、10万円弱ではなく、もう一段上のクラスのを狙った方が良いと思いました。また、RX-A1010は自動音場調整に「YPAO」というヤマハ独自のシステムを搭載しているんですが、これ、SA-205HDの「Audyssey 2EQ」とさして変わらないレベルですね。測定させたんですけど、前3チャンネルの定位の真ん中の位置がどうしても気に入らなくて手動でさらに微調整せざるを得なかったです(まぁ、うちのスピーカー配置はいびつだったりするので、ドンピシャに調節するのは難しそうですが)。上位機RX-A2010では音に補正もかけてくれる「YPAO-R.S.C.」というシステムを搭載していますし、同じクラスでもパイオニアのVSA-LX55だと「Advanced MCACC」に「フルバンド・フェイズコントロール」と補正しまくる凄いシステムを搭載してますから、音場を全自動でバッチリ調節してほしいならRX-A1010は選ぶべきではないかもしれません。
 ヤマハAVアンプといえば、の「シネマDSP<3Dモード>」は、「AV CONTROLLER」と組み合わせるといろいろ遊べますね。ただ、Blu-ray Discなんかの高音質フォーマットに適用すると処理能力不足で音質低下を招いたりしちゃうみたいなので、結局「一番使いたいときに使えない」みたいな感じだったりするのは残念ですな。ま、本気でDSPを使いたいなら、高性能プロセッサでリアルタイム処理できる最上位機・RX-3010を買えってことですかね。
 うちでは、HDMIでPS3とXBOX360をRX-A1010に繋いでいるので、ボタン入力に対する遅延も問題になるのですが、試してみたところ、特別「うわっ」となるような遅延は感じられませんでした。ただ、ピュアダイレクトモード(※いろいろな回路処理をパスできるモード)のON/OFFで、格闘ゲームでの入力感に差があるよーな気もしたので……影響は少なからずあるように思えます。この点、オンキヨーのAVアンプには遅延対策の「ゲームモード」が搭載されており、これをONにした場合遅延が約1フレームまで短縮されるとか。ヤマハのAVアンプも、ゲーム対策を明示した同様のオプションが搭載されるとわかりやすくていいんですけどね。

 AQUOS LC-32DS6とのHDMI連動も特に問題ないし(連動がおかしかったら、設定→HDMI設定のHDMIコントロールをON/OFFしてやればだいたい直る)、ウーファーが活性化して音の重心が下がりSA-205HDでの音の軽さを解消できましたから、RX-A1010に替えて正解だったと思います。
 これにて、2012年版Bleumer的簡易シアター完成でございます。今回こそは「完成」であり、AVENTAGEのメーカー5年保証をきっちり使い切るくらい長い間使い込みたい、と思っております。

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2012年5月 1日 (火)

Bleumer的簡易シアター 2012 ~その1

 約2年前、「Bleumer的簡易シアター完成」という自室にサラウンド環境を整えたって記事を書きました。
 その時に整えた環境は、
■アンプ:オンキヨー SA-205HD
■メインSP:デノン SC-A33SG
■センターSP:オンキヨー D-057FXC
■サラウンドSP:オンキヨー D-11XM
■サブウーファー:なし
という5.0ch環境でした。

 揃えた当時は当然満足していたのですが……そのうちに不満が出てきました。
 まずは、センタースピーカー。メインのSC-A33SGに比べて、中低域(というか、ボーカル域の低音)が足りないように思えたんですよね。特にNHKニュースで音声がモノラルになり出力がセンタースピーカーのみになったりすると、ステレオ放送時との音の差が激しく、気になって仕方がない。そこで、一昨年か去年早くだったかに買い足しました。デノン SC-C33SG。

Scc33sg_1_2
SC-A33SGと比較すると問題になるわけですから、ならば「同じシリーズで揃えちゃえば安心」という単純な考え……というのもあったけど、設置スペース的にこれ以上大きいのを買えなかったんですよね。ただ、8cmウーファー(x2)ながらこのスピーカー、低音頑張ってます。もちろん、より大きなセンタースピーカーと比べたら足りないところが多いでしょうけど、少なくとも「人声の再生音に芯を通す」って仕事はこなしてくれます。センタースピーカーはセリフをはっきり再生するのが何より大事ですから(※本当はもっといろいろやるみたいだけど、自室は狭いので、セリフだけしっかり再生してくれれば十分)、これで満足しました。
 次は、メインスピーカー。SC-A33SGで特に不満はなかったんですけど、うちにはほとんどデッドストックと化しているスピーカーがありまして(昔、音楽再生用に使ってたけど、最近はほとんど使わなくなっていた)、それが「使えないかな?」と思ったので今年になって試しに置いてみたら、悪くなかったんでそのまま鎮座することに。そのスピーカーは、B&W DM601 S2。

Dm601s2_2
B&W製品の中では当時のエントリークラス(というか、たしか国内では最廉価機)だったとはいえ結構デカいわけで(※幅20cm以上、高さも35cmちょっとある)、設置を諦めてたんですが、少々ムリしたら置けちゃったんで使ってみました。廉価機であってもB&WはB&Wでして、細かい音まで描き分けるのは得意です(※B&Wは、プロ用のスタジオモニターで有名なメーカー)。実際音を出してみると、SC-A33SGでは消えていた微細音が出るようになりました。ただし、それと引き換えに低音が弱くなり、音の迫力は失われました。なんか、音がとにかく軽いんですよね。
 まぁ、とにかく低音だけを強めたいのならサブウーファーを置くのが一番手っ取り早いんですが、家の事情で重低音をズンズン響かせるわけにもいかないため、それはできません。また、DM601 S2ってスピーカーは決して低音が弱いスピーカーじゃないんです。16.5cmの黄色いケブラー・ コーンウーファーは、本来かなりパワフルな低音も鳴らせるものなんですが……というか、使ってた頃はオンキヨーのINTEC205のアンプでドライブしていたにもかかわらず低音はそれなりに出てましたから、「おかしいな」と思い始め、「これは、単純にSA-205HDのパワー不足が原因なのか?」と思うようになりました。
 その後、いろいろとAVアンプのことを調べ始めたのですが……どのメーカーが良いのか、それどころかどのクラスが適当なのかすらよくわからず、「あーでもない」「こーでもない」といろいろ考えました。もちろん、「値段が高いアンプの方が音が良い」ってのはピュアオーディオの経験則でわかってます(メーカーはわざと音に差をつけてる、と思われます。ビジネスですからねぇ)から、お金積めば積むほど“良い音”が手に入るわけですが、自室はあくまで狭いので、「雄大に鳴らす最上級機」なんてものを買っても「宝の持ち腐れ」になるのは目に見えています。そして、自室は5.0ch、ムリヤリ頑張ってもリアスピーカーを足して6.0か7.0chしかスピーカーを配置できないので、9ch以上のドライブ能力をもつアンプを買ってもムダでしかないというのも悟りました。

 それでも、あれやこれやと悩んで、「あー、もう、ボーナス出たら買うか!」などと思っていたんですが、気がついたらなぜかうちに黒くてでっかいアンプが……。
その2に続く>

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2011年9月13日 (火)

ウォークマンZシリーズ発表

 ソニーが新型のウォークマンを発表しましたね。去年がマイナーチェンジだったこともあって、今年はラインナップ一新ですな<ニュースリリース:A&Sシリーズ/Zシリーズ>。
 主力のSシリーズは、Bluetooth機能を搭載したようで。バリエーションとしても専用スピーカー付属の「K」の他に、Bluetoothイヤホンが付属する「BT」というのが新たに加わることになったようですが……その「BT」には最低容量な8GBモデルしかないというのは、ちょっと理解に苦しみますわ。店頭価格が高くなりすぎるのと、付属Bluetoothイヤホンは別売もされるからそっちで補完せよってことなんでしょうけど。
 上級となるAシリーズは、Xシリーズみたいなタッチパネルを搭載した上で、デジタルアンプを「S-Master MX」に進化させたようですね。ただ、先代は有機ELディスプレイだったところがフツーの液晶になったり、相変わらず240x400ドットで16:9比率になっていないあたり、うちにあるXシリーズに性能的に追いついていないような……とはいえ、純粋に音楽プレーヤーと考えれば問題ないし、「S-Master MX」のデキ次第ではXシリーズを軽く凌駕する製品である可能性もありますね。個人的にはソニーストア限定カラーのバイオレットが「イイ色かなぁ」と思ったりもします。
 ただ、今回の本命は、最上位の新シリーズですな。
 その新シリーズ名はNW-Z1000で、1050/1060/1070という型番は、なんともXシリーズ(NW-X1050/1060)とかぶりますなぁw。それはともかく、このZ1000、Android OS搭載でして、単なる「ソニー版iPod touch」だと思っていたんですが……よくよく見るとプロセッサにNVIDIA Tegra 2(1GHz CPUのデュアルコア)を搭載していまして、現行XperiaであるarcoのSnapdragon MSM8255(1GHz CPUのシングルコア)や新型・arc SのSnapdragon MSM8255(1.4GHz CPUのシングルコア)をスペック的には超えてます。XperiaとはiPod touchがあくまでiPhoneの機能縮小版であるような関係になるだろうと考えていたので、Xperiaを超えるスペックでくるとは予想外でした。しかも、Android端末としてもXperiaで不満になるような所を潰してあるような印象ですし、「S-Master MX」やデジタルノイズキャンセリングも搭載していてウォークマンとしても最上位製品にふさわしいものとなるでしょうし。音楽連続再生時間が最大約20時間しかないっていうところは心配なんだけど(※新型Aシリーズも同じなんですが……ちなみに、Xシリーズは33時間、Xperia arcoでも29時間あったりする)、これは買うしかないですわ!

 問題は、発売されるのが12月10日ってことですかねぇ。年末となると、PlayStation Vitaもその頃発売されるんですよね。正式発表は今週のTGSであるでしょうけど、このところVita用ソフトの正式発表が相次いでいることを考えると、Vitaをクリスマス商戦に出してこないとは思えないし……両方買えるほど私の年末に予算があるとも思えないわけで、となるとVitaの方が個人的優先順位は上ですから。まぁ、Vita争奪戦に敗れたら、その時はウォークマンZってことでいいかw
 それと、appleの動向も気になるなぁ。おそらく新型iPhone発表と同時に新型iPod touchも発表されると思うんですけど、それがいついくらでどんなものが発売されるのか……そのスペック次第では、新型iPod touchを買うつもりなので気になります。iPad2を手に入れて自宅で使いまくっている関係で性能差が目に余るようになったiPod touch(第3世代)は手放したし、私は現在スマートホンも使っていないので、持ち運べる情報端末について次世代機待ちの状態なんですわ。電話をスマホにしようかと調べてはいるんですけど現行製品では何かと躊躇したくなることが多いし、新型iPod touchがそれなりのスペックでウォークマンZより安く早く発売されるならば間違いなく買ってしまうと思います。そうなると、性格的にかぶるウォークマンZ購入はさらに後回しになるだろうからなぁ。うーむ。

 いつになるか現時点ではまったくわからないんですけど、ウォークマンZの1070は買おうと思っています。買ったら、ここでレビュー記事でも書いてみますよ。

追記:その後、新型iPod touchにガッカリし購入する気が完全に失せた一方、iPhone4SとPlayStation Vitaは手に入れまして、ウォークマンZは後回しになっています。ウォークマンZのネットでの評価を見ていると、RAMが512MBであることが影響しているのか、現状では動作に不安定なところがあるようで……ウォークマンZについては、当分の間、様子見することになりそうです。

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2011年6月18日 (土)

ブルーレイレコーダー購入

Bdzat500_1

 ブルーレイレコーダー買いました。家のデジタルレコーダーはシャープのが定番だったりしますが(居間のテレビがアクオスだったりするので)、今回は下記の理由によりソニーのBDZ-AT500ってのにしてみました。ちなみに、ソニーの録画デッキを買うのって本機が初めてだったりします(VHSはナショナル/パナソニック機が多かった。βは使ったことがない)。
購入理由その1:トリニトロンの地デジ化
 自室ではブラウン管がまだ現役です。ソニーの21型SDトリニトロン管テレビ・KV-21DS55(2004年製)です。今は主にDVDのモニターとして使っていまして、キレイに映っているのですが、当然ながら地上波アナログチューナーしか載っていません。自室には別にデジタルチューナー搭載の液晶テレビもあるので、地上波アナログが停波したらKV-21DS55は「テレビとしては引退して、DVDとVHSのモニター専用にすればいいや」と思っていたのですが……そのうち「こんなにスペース取って鎮座しているのに、テレビが映らなくなるってのは納得いかねぇ」と考えるようになり、レコーダーの今年生産分から出力が制限されたためにD端子が撤去されていたりするんで「D端子つきのモデル買えるのも、昨年型が売ってる今のうちだなぁ」とも考え、「D端子出力+ブルーレイにも録画できる地デジチューナーとして買ってしまえ」ってことになったわけです。この時期電化製品はボーナス商戦直前で安いですしね。HDDが320GBとちと少ないとはいえ、ダブルチューナー搭載のブルーレイレコーダーが5万ちょっとで買えるとはなぁ。安くなったもんですな(給料日前の懐にはキツかったですがw)。
 BDZ-AT500とKV-21DS55とはD1端子で接続しました。BDZ-AT500のD端子出力はデフォルトだとD3かD4あたりに設定されているらしく、最初画像が乱れた状態で表示されちゃって初期設定ができず、仕方なく添付されてるコンポジットビデオケーブルでつないで初期設定したんですが(あのオマケケーブルが、こんな形で役に立つとはw)……マニュアルによれば本体の停止ボタンを10秒押しっぱなしにすれば強制的にD1信号にしてくれるみたいです。まぁ、トラブルはそれだけで、KV-21DS55もあっけなく地デジ化してしまいましたわ。4:3のブラウン管なので地デジを映すと上下に黒帯が出ますが、それは今も同じだし、4:3用に出力映像がいろいろ工夫されてたりして、全くもってキレイに表示されてます。トリニトロンで見る地デジってのも、なかなかイイですわ。リモコンも、BDZ-AT500付属ので設定変更なしに両方コントロールできて便利っす。
購入理由その2:ハンディカム映像のブルーレイ化
 HDR-XR520Vというソニーのハンディカムを所有しているのですが(初の裏面照射型CMOSイメージセンサー/Gレンズ/強力な手ブレ補正搭載という“イノベーション”な製品だったので、思わず買っちゃったんすよねぇ。あまり使ってないんですがw)、その録画映像をどうメディア化するか悩んでたんです。PCでやろうと思って環境は整えたんですけど、結局めんどくさくてやってないし。

Bdzat500_2
 というのもあって、ソニーのレコーダーにしてみました。上の写真のようにUSBケーブルで繋いで簡単に転送できましたよ。あとはBD-Rに焼けばOKですわ。BD-Rの容量に合わせた再圧縮なども、同じメーカーなので相性良さそうですし。
 あと、自宅にあるVHSテープのメディア化も専用メニュー(といっても、大したものではないですけどね)があったりして楽そうなので、機会があればやってみようとS-VHSデッキとS端子で既に接続してあります。これも以前PCでキャプチャボードを使ってDVDに落としたことがあるんですけど、DVDにするまでが結構面倒でして……レコーダーで手軽に焼ければありがたいですわ。
追記:VHSテープ→HDD→BD、やってみました。実にお手軽にできました。SR(8Mbps)で取り込んだんですけど、結構容量喰いますな(2時間で7GBぐらい)。おかげでまとめてBD-Rに焼くことになりました。SDトリニトロンなら十分すぎるほどの画質でしたが、PS3でフルHD液晶に映すと……見れないこともないけど、さすがにキツかったです。元がVHS(しかも年代物)なので、仕方ないですけどね。

 使い勝手とかはまだ使い始めなので、まだハッキリとは言えないのですが、今のところ「可もなく不可もなく」って感じかなぁ。
 シャープのレコーダーに慣れているのでそれとの比較になりますけど、正直ソニー機だからって特に優れているとは思えませんわ。シャープのは連携機能に拘りすぎててアクオスとセットでないと機能をフルに発揮できない一方ソニー機は汎用性が高くどのメーカーでも高機能を活かせる点と、トランスコード/自動チャプターに関しては、たしかにソニーの方が優れているとは思うんですけど……「デジタル放送をDRで録画して、見て、消すorブルーレイ化」というのが基本的スタンスな私からすると、その用途では別に変わりないように感じます。ネットじゃ「シャープのレコーダーは他に劣る」みたいな扱いですが、シャープのだって長年使ってますが録画に失敗するとかはないし、編集や再生にも問題はありません。他方「評価の高いソニー機」は、やたらキビキビ動くとかインターフェイスが特別わかりやすいとか何かしらの「決定的な差」があるかと思いきや……ないですね。ちょっとは期待してただけにその点ではガッカリですよ。ま、何か問題があったり不満が残ったりってわけでもないんですけど。だから「可もなく不可もなく」ってところかなと。
 そうだなぁ、ユーザー支援の細かい配慮はソニー機の方がなされているかな(シャープのはかなり素っ気ないんで)。その辺で人気に差があるのかもしれませんな。

 SDトリニトロンに繋ぐという特殊な利用法なのでその性能を完全に活かしきるってこともなさそうではありますが、BDZ-AT500にはいろいろ頑張って働いてもらいますよ。

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2011年5月 4日 (水)

ツインユニットシステム ~その2

 ツインユニットシステムのその2ということで、今回はビクター HA-FXT90とうちにある他のイヤホン/ヘッドホンと比較した感想を書いてみようと思います。

 大したラインナップというわけでもないのですが、うちにはいつの間にやらイヤホンやヘッドホンが増えています(勝手に増殖している気がするw)。以前NW-X1060の記事に書いたソニーのMDR-EX90SL/MDR-EX500SL、オーディオテクニカのATH-AD700/ATH-W1000は今でもあります。その後、iPod用にオーディオテクニカのATH-CK90PRO<メーカーページ>を購入したり、今年になって“スタジオユースのインナーイヤーモニター”の謳い文句に釣られてフラフラとソニー MDR-EX800ST<メーカーページ>を購入してしまったりしてたんですよねぇ。まぁ、せっかくあるのなら、それらと“ツインユニットシステム”HA-FXT90を比較してみようかと思った次第です。
 とりあえず、並べてみるとこんな感じです。

Hafxt90_4
上がMDR-EX800ST。値段的には一番高いですし、大きさも一番大きい感じ。下段の右からATH-CK90PRO、HA-FXT90、ウォークマンNW-X1060付属のノイズキャンセリングイヤホン。左は4th iPod nano付属のイヤホンです。カナル式でもないし音がアレなので、こちらはあくまで大きさの参考ということで。
 あと、簡単に説明しておくと、ソニー MDR-EX800STは16mmの大口径ダイナミック式ドライバーを搭載し、スタジオユースのプロ用機器として販売されています。パッケージはタダの白い箱で、量販店では売ってなかったりするので(最近は扱うところが増えつつあるけど)その点は注意を要する製品です。オーディオテクニカ ATH-CK90PROは、バランスドアーマチュア式ドライバーをデュアルで(2基)搭載したモデルで、これも“モニターサウンド”を謳い“PRO”と銘打っていますがこちらは普通に量販店で買えます。ウォークマンNW-X1060付属のノイズキャンセリングイヤホンは13.5mm径のダイナミック式ドライバーを搭載したもので、ノイズキャンセリング用の集音マイクが付いています。現行のノイズキャンセリングウォークマン付属のものとはちょっと違う、古いタイプですね。

 私はノイズキャンセリング(NC)機能に惹かれてウォークマンを愛用しているため、ウォークマンで外出する際は基本的に付属イヤホンを使っています(これを使わないと、NC機能が自動的に無効化される)。音質は可もなく不可もなくで、1音1音が軽くて伸びもない感じではあるけど、低音から高音までバランス良く鳴ります。これが一番聴き慣れたイヤホンなので、これとウォークマンX1060の組み合わせをここでは基本の音とし、それとの比較で音を評価してます。
ATH-CK90PRO
 うちにある唯一のバランスドアーマチュア式イヤホンなんですが、これの音を初めて聴いたときはびっくりしましたねぇ。解像感というより分解能と言った方がピッタリくる感じで、1音1音を分解して解析したように再生してくれるんですよね。オーディオテクニカといえば高域がキレイなイメージですけど、これにそんなイメージはなく、“直球ど真ん中”って感じで中域を明快に再現してくれます。中低域も出るしバランスよく聴けるので、ボーカルメインの音楽にはぴったりだなぁと思い、アニソン中心のiPod用に使ってきました。
 が、改めて聴き比べてみると……音が解析的なだけで、音にツヤとか色気とかが感じられないことに気がつきました。特に高域。HA-FXT90のキンキンすぎるところは問題なんですけど、それが故にキラキラして解像感のある高域が奏でられたりもします。そのキラキラ感みたいなものが、ATH-CK90PROはごっそり抜け落ちているように聴こえます。低音もドンってパワーがないので、音は軽いし。耳障りな音は一切なく、高域だって音はちゃんと鳴ってるんですが……これがバランスドアーマチュア式とダイナミック式の差なのかなぁって感じです。
 あと、値段はそれなりにするのに、プラスティックそのものの外観で「素っ気なさがPROっぽいでしょ」としかフォローできない質感の無さはちょっといただけないですね。
MDR-EX800ST
 私は高域重視ではあるんですけど、元々バランス良く鳴るスピーカーが好きで、“モニター”って言われてるものの音が好みに合っていると感じていました。実際、メインのオーディオシステムにはイギリスのモニタースピーカー屋・B&Wのものを使っていたりします。そのため、「プロ用のインナーイヤーモニター」などと言われると「聴いてみたい!」という衝動が持ち上がって、いつの間にやらうちにあるという結果に。
 で、実際その音を聴いた際はたまげましたねぇ。ATH-CK90PROの“モニターサウンド”ってのも最初びっくりしたけど、次元が違う。「これはすげぇ」って笑っちゃいましたよ、思わず。なんか深いんですよ、音が。フロアスピーカーとかヘッドホンならわかるけど、インナーイヤーでこんな音が聴けるとは……「値段だけのことはある」って実感しましたね。あと、iPodでもそれなりの音を出すんですけど、NW-X1060で使うと一段と音が冴えるんですよね。「ソニーの本気とはこういうことか」とも思いました。以後、X1060ではNC機能を捨て(あっさりw)、このMDR-EX800STが固定装備となりました。
 が、こちらも改めて聴き比べてみると……音がどっしり重厚なのは良いんですけど、“モニター”にしては低域が強すぎるんですよねぇ。B&Wのスピーカーも「モニターにしては低音強くないか?」って感じではあるんですが、これは度を過ぎている感じがします。B&Wの音は中域は中域、高域は高域でそれぞれ伸ばしてくるのでバランスが取れている感じですが、これは高域が伸びずマスクしてしまっているような感もあるのでバランスが良くないんですな。その点、X1060だと低域が細く感じたりする傾向にあるので、微妙にバランスが良くなるのかもしれません。また、“モニター”なら解像感の高い音であるべきだと思うのですが、それも言うほどじゃないんですよね。X1060付属よりは解像してるけど、ATH-CK90PROのように解析的な音ではないし、HA-FXT90ほど細かい音まで解像してもいない。たしかにインナーイヤーとは思えない深みのある音を出すけど、“モニター”、しかもプロ用ってホントかな?って気はしました。
 あと、これもハウジングがおそらくはプラスティックなんですよねぇ(しかも全面)。まぁ、ソニーらしく上品にごまかしてはあるんですけど……値段高い割にこれはどうかと思うこともありますな。それと、これの最大の問題は装着感ですね。コードを耳の後ろに回すいわゆる“Shure掛け”方式なんですけど、これ、コードを上手に固定しないと耳に干渉して痛くなったりするんですよ。上手くやれば何時間でもOKなんですが、ちょっとずれてると、10分もすると痛くなってきてしまう……ここは問題ありと言えます。この点では、何の問題もないATH-CK90PROやHA-FXT90の方がはるかに良い製品とも言えますな。
HA-FXT90
 その1でのHA-FXT90の評価は、上記のことを踏まえての評価だったりします。「圧倒的な音の厚み」というのは、MDR-EX800STのようなどっしりした音にふさわしいと思うんですよね。高域寄りで軽めに聴こえるHA-FXT90にはやはり似つかわしくないなぁ、と。また、「スケール感」というのも、バランスドアーマチュアなATH-CK90PROより迫力はあるかもしれないけど、MDR-EX800STのような空間表現力はないし迫力もないですしねぇ。微妙だなぁと思ったわけです。
 しかし、実売価格で1.5倍のATH-CK90PROよりツヤがあって色気のある音を出し、倍近いMDR-EX800STよりも相当細かい音まで解像できるのもまた事実なんです。HA-FXT90を聴いたあとでATH-CK90PROを聴くと篭もったようなショボい音に聴こえたりもするし、MDR-EX800STを聴いたあとでHA-FXT90を聴くと低音がそれなりにしっかり出ていることに気付いたりもするんですよね。同じダイナミック式ドライバーでも一方は大口径16mmで、もう一方はたった5.8mm径ですからねぇ……凄いといえば凄いことですよ。で、上記2つはプラスティックハウジングなのに対して、HA-FXT90はメタルハウジングで質感も上々です。見ただけでATH-CK90PROの方が値段が高いと思う人はまずいないでしょう(知ってる人は除く)。
 曲によっては高域がキンキン響いて辛いという欠点はありますけど、そうでない曲の表現力は決して侮れません。音なんて所詮好みなので「MDR-EX800STよりHA-FXT90の音の方が好き」という人も出ると思うんですよね。前にも書きましたけど、ビクターのフロアスピーカーの音がこういう傾向ですから、好きな人は必ずいると思います。実売1万円程度で、全く新しい“ツインユニットシステム”で、質感も良いわけですから、商品として十分「あり」なんじゃないかなぁ。
●参考
・ATH-W1000
 オーバーヘッド式ヘッドホンで、密閉式です。値段が高いということもあり、全然違うレベルの音です。ゆったりとしてて、かつ高域にキラキラと光るものがありながら頭や耳が痛くなるようなことはないですな。空間表現力も随分違いますねぇ。
・SENNHEISER HD598
 オーバーヘッド式ヘッドホンで、オープン型です。値段はMDR-EX800STぐらいなんですが……凄いです。穏やかでありながら、高域中域低域のバランス感がハンパじゃなく絶妙です。「自然な音とはこういうことですよ」と言われているようですわ。参りました。ドイツの科学力は世界一ィィィイイイイってことか。

 ま、ヘッドホンは置いといて、結局どのイヤホンも一長一短あるわけです。私は「適材適所」ということで、ATH-CK90PROを5th nanoで、MDR-EX800STをNW-X1060で、HA-FXT90LTDをNW-S739で使うことにしました。
 人の好みは人それぞれですので、何はともあれとにかく実際に聴いてみることだと思いますね。ここに書いた感想も私個人の感想であって普遍性などまるでないですし、どんなネット上の有名人のレビューであってもそれが絶対であるわけはありませんから。
 ほんの少しでも製品を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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