モータースポーツ

2019年9月 9日 (月)

F1 2019 イタリアGP

 F1第13戦・ベルギーGP決勝が9月1日、第14戦・イタリアGP決勝が同月8日に行われました。

■F1第13戦 ベルギーGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ) 
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
14位 アルボン(レッドブル)
16位 ガスリー(トロロッソ)
18位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ルクレール(フェラーリ)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
5位 アルボン(レッドブル)
7位 クビアト(トロロッソ)
9位 ガスリー(トロロッソ)
リタイア フェルスタッペン(レッドブル)
「Driver of the Day Award」ノリス/「Fastest Lap Award」ベッテル(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

■F1第14戦 イタリアGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
8位 アルボン(レッドブル)
13位 クビアト(トロロッソ)
15位 ガスリー(トロロッソ)
20位 フェルスタッペン(レッドブル)
・決勝
優勝 ルクレール(フェラーリ)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
6位 アルボン(レッドブル)
8位 フェルスタッペン(レッドブル)
11位 ガスリー(トロロッソ)
リタイア クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ルクレール/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 “夏休み”明けの連戦となったベルギーGPとイタリアGP。今度は、フェラーリファンにとって最高の2連戦になりました。
 まずは、F1最長かつ最高のサーキットであるスパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGP。8月12日に突然ガスリーのトロロッソ降格/アルボンのレッドブル昇格が発表され、アルボンにとってはこのベルギーGPがレッドブルデビュー戦となり、ホンダもそのアルボン車とクビアト車にウワサの“スペック4”PUを投入しました。また、スパは全開率が高くパワーが要求されることから、他のPUメーカーもフェラーリのワークスチームを除く全車に新PUを投入してきました。で、予選。Q1でクビサ(ウィリアムズ)のメルセデスPU/ジョビナッツィ(アルファロメオ)のフェラーリPUがブロウしてしまい(※いずれも新PU)、新PUの信頼性に多少「?」がつく中で敢えて新PUに更新してこなかったフェラーリ勢は好調をキープし、ルクレールが1人1分42秒台を叩き出してPP/ベッテルが2番手とフロントローを独占しました。決勝では、メルセデスAMG勢のペースが良くハミルトンの猛追を受けることになりましたが、フェラーリ勢は2番手を走行していたベッテルを盾代わりにすることでなんとかルクレールの首位を守りきることに成功。フェラーリの今季初優勝&ルクレールのポールトゥウィンでのF1初優勝となりましたが……前日に同じくスパで行われたF2でルクレールやガスリーらとレースを闘っていたアントワーヌ・ユベール選手が事故死したこともあって、歓喜のない表彰台となりました。フェルスタッペンはオープニングラップでクラッシュしてしまい、今季初リタイア。アルボンはPU交換ペナルティで17番手スタートながら挽回して最終的に5位フィニッシュし、トップチーム初戦ながら上々の滑り出し(しかも、予選&決勝での搭載PUが、“スペック4”でなく“スペック2”だったと後に判明。凄さ倍増)。クビアトは“スペック4”PUでレースディスタンスをきっちり走りきり7位入賞、出戻りとなったガスリーも慣れないトロロッソSTR14ながら9位入賞となりました。
 続いて、直線主体のレイアウトで「超高速」と言われるモンツァサーキットでの開催となるイタリアGP(モンツァでの開催は2024年まで延長と発表された)。天候が心配されたものの、進行中に雨に見舞われたのは金曜日だけで済み、予選&決勝はドライ路面で行われました。予選は、“スペック4”PU投入で後方スタートが確定していたフェルスタッペンがアタック中にスローダウンしタイムを残せずQ1敗退/ガスリーも“スペック4”PU投入で後方スタートが確定しており、いろいろあってクビアトを援護できずトロロッソ勢もQ2敗退/Q3は最後のアタックがトー(スリップストリーム)の取り合いで牽制合戦になってしまい、出走車のほとんどがタイムアップとなる醜態を晒してしまってアルボンはタイムを残せず8位。1回目のアタックでトップタイムを出したルクレールがPPで、メルセデスAMG勢がそれに続く形に。ベッテルはトラックリミットから出ていたように見えたものの計測タイムは有効とされ4位。決勝は、最後尾スタートのフェルスタッペンがスタート直後の1コーナーを回避した際にフロントを傷めたらしく、ピットインしてノーズ交換したため大きく出遅れ。アルボンもサインツを抜きにかかって結果コース外に押し出されてしまい、後退(その後、マグヌッセンとの間で何かあったらしく5秒加算ペナルティも科された)。また、6周目にスタートで出遅れたベッテルが単独スピンし、コースへ無理に戻ったため後続のストロール(レーシングポイント)と接触し、ストロールがコースアウト。さらにストロールも無理に戻ろうとしたため、これをよけたガスリーもコースアウトを余儀なくされ後退(ストロールもガスリーもあり得ない状況をあのスピードで咄嗟に回避して……F1ドライバーってやっぱ凄いなと感心した)。クビアトはピットアウト直後に白煙が上がりリタイア、とホンダPU勢は不運が連発。結果的にはレッドブル勢の2人は入賞できましたが、プラクティスから珍しく好調だったガスリーは11位でポイント獲得ならず。レースは、またもハミルトンの猛追を受けることになったものの(アヤシいディフェンスしてたけど)首位を守りきったルクレールが、連続でポールトゥウィンを達成。2010年のフェルナンド・アロンソ以来、実に9年ぶりのフェラーリ母国制覇を成し遂げました。
 「フェラーリ有利」とされていたベルギーとイタリアでルクレールがF1初優勝&2勝目を上げ、ようやくフェラーリも優勝することができましたね。その分、絶好調だったホンダPU勢が割を食ったような気もしないでもないですが……ま、赤いクルマが勝ってくれないとF1は盛り上がらないし、モンツァの表彰台に熱狂するイタリアの人たちを見ていると、良い結果だったかなと思いました。なのですが……赤いクルマにはルクレールともう1人乗ってるんですよね。しかも、そちらがチームの“エース”で、ルクレールはチーム1年目の新人さんだったりしてまして……そんな「跳ね馬のエース」たるベッテルがかなり心配です。昨年優勝したベルギーGP(※これ以降勝ち星なし)では予選こそ2位だったものの、決勝では新人さんの“盾”代わりになって4位フィニッシュ/チームの母国イタリアGPでは、予選4位で決勝は10秒ストップ&ゴーペナルティおよびペナルティポイント3もつけられての13位ノーポイントフィニッシュとなり、ドライバーズポイントランキングでもルクレールに抜かれてしまいました。「4回チャンピオンになったことがある跳ね馬のエース」としてたくさん給料もらってるのに、ぺーペーの新人より結果も内容も悪いとなると、ねぇ……立場的にはもはや「崖っぷち」なのではないでしょうか。今シーズンはあと7戦あるので、ここから巻き返すことができれば「問題ない」ことにもなりうるのですが、その残り7戦でフェラーリが勝てそうなサーキットってほぼないんですよねぇ(強いてあげてもアメリカとメキシコぐらい?)。「有利」とされたベルギーとイタリアだってメルセデスAMG勢を引き離すことまではできず、すぐ後ろで追い回されたのが現実でしたし……ヤバいですな。それでもなんとかしてベッテルさんの汚名返上となればよいのですが、ね。
 
 2019年のF1も、ヨーロッパラウンドが終わりました。次戦はシンガポールGPということで、レッドブルやトロロッソのホンダPU勢が強そうなコースになります。この2戦あまり良いところがなかったフェルスタッペンに再び頑張っていただきましょう!

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2019年8月10日 (土)

F1 2019 ハンガリーGP

 F1第11戦・ドイツGP決勝が7月28日、第12戦・ハンガリーGP決勝が8月4日に行われました。

■F1第11戦 ドイツGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG) 
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
4位 ガスリー(レッドブル)
14位 クビアト(トロロッソ)
17位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 クビアト(トロロッソ)
6位 アルボン(トロロッソ)
14位 ガスリー(レッドブル) ※完走扱い
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」フェルスタッペン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル(フェルスタッペンのチームでなんと1.88秒。世界記録更新)

■F1第12戦 ハンガリーGP
・予選
1位 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
6位 ガスリー(レッドブル)
12位 アルボン(トロロッソ)
13位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 ベッテル(フェラーリ)
6位 ガスリー(レッドブル)
10位 アルボン(トロロッソ)
15位 クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」フェルスタッペン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 F1恒例“夏休み”前の連戦となった今年のドイツGPとハンガリーGPでしたが、ホンダファンにとっては最高の2連戦になりました。
 まずは、今年で見納めになってしまうかもしれないホッケンハイムで開催されるドイツGP。予選Q1に母国GPのベッテルがマシントラブルで出走できず、最後尾決定/ルクレールにもトラブルが出てQ3を走れない(予選10位扱い)というフェラーリにとっては昨年の“悪夢”再びとなってしまいました。これで、チームの母国+グランプリスポンサーでマシンを記念塗装(かつてのメルセデスチームがナショナルカラーで白だったことから、コクピットより前方部分を白くした=フロントノーズは真っ白)してきたメルセデスAMGは断然有利かと思われましたが、PPこそハミルトンが取ったものの2番手はフェルスタッペンが入りました。決勝はウェットコンディションとなり、全車フルウェットタイヤでスタート(セーフティーカー先導後にスタンディングスタート)したものの、今季のレインタイヤのデータをどのチームも持ち合わせていないこともあってドライ/インターミディエイト/フルウェットの選択がうまくいかずレースは混乱。15周目にVSC導入(リカルドのリタイア)となったのを皮切りに、28周目に再びVSC(ノリスのリタイア)→29周目セーフティカー(ルクレールのクラッシュ)→40周目セーフティカー(ヒュルケンベルグのクラッシュ)→57周目セーフティカー(ボッタスのクラッシュ)と終始大荒れ。その上、中盤にはストロール(レーシングポイント)が首位に浮上したり、ハミルトンがピットインしたらタイヤがなかったり5秒加算ペナルティをくらったり最下位に転落したりと、普段ではあり得ない展開も連発。首位こそ31周目にフェルスタッペンが立ってからは安定したものの、終盤にはクビアトが2位になり最終盤には5位でリスタートしたベッテルがそのクビアトをもかわして2位に浮上し地元ファンの大歓声の中フィニッシュしたり、メルセデスAMGがまさかのノーポイントに終わったり(その後アルファロメオに規定違反が見つかって降格となったため、ハミルトンが9位に上がって2ポイント獲得した)と、大波乱のレースになりました。結果、フェルスタッペンが優勝して第4期ホンダは2勝目を上げ、3位にはクビアトが入りました。トロロッソが表彰台に上がるのは2008年イタリアGPでベッテルが優勝したとき以来の11年ぶり2回目のことで、またホンダエンジン搭載車2台での表彰台は1992年ポルトガルGP(マクラーレンホンダのセナ&ベルガー)以来27年ぶりでした。
 続いて、ハンガリーGP。FP2の途中から雨が降りだすなど(おかげでガスリーが今季2度目のトップタイムを記録)天候が心配されましたが、週末はドライコンディションで白熱した争いが展開されました。予選Q1ではいきなりコースレコード更新とかもあった中、ラッセル(ウィリアムズ)が出した時点では11番手/12番手のタイムを叩き出し「初のQ2進出か?」と思われましたが最終的には16位でQ2進出はならず惜しい結果となりました。で、どんどんコースレコードが更新されていき、Q3ではついにフェルスタッペンが1分14秒台(1:14.958)に突入。最終的には、フェルスタッペンが1:14.572で初のポールポジションを獲りました。フェルスタッペンはF1参戦93戦目で初のPP獲得でF1史上100人目のポールシッターとなり、ホンダにとっては2006年オーストラリアGP(ワークスホンダのバトン)以来のポールポジション獲得となりました。決勝は、課題のスタートでフェルスタッペンは出遅れることなく首位をキープし、1回目のピットストップを終えて2位ハミルトンがくらいついてきたときも猛攻に耐えたので「今回はこのまま最後までいくか」と安心し始めた49周目にハミルトンが突然2回目のピットインを敢行。フェルスタッペンはバックマーカーに挟まれている状態だったためカバーでピットインすることもできずに2セット目のハードタイヤで走行を続ける中、バックマーカー処理を終えたハミルトンが3セット目の新品ミディアムタイヤで猛追を開始し、67周目にフェルスタッペンを捉えると一気に抜き去りました。その後フェルスタッペンもピットインし、ソフトタイヤでファステストラップを記録(ラップレコードも更新)して1ポイント多く獲ったものの、2位フィニッシュとなりレッドブルホンダのポールトゥウィンでの今季3勝目はなりませんでした。
 いやはや、“夏休み”前の連戦はどちらもドラマチックなレースで、どちらも見ていて実に面白いレースになりましたね。ドイツではメルセデスのお膝元のレースということでメルセデスAMGがマシンの色変えてみたりチームスタッフの服をレトロにしてみたりと珍しく「演出」を施してみたところ、決勝の最中にトト・ウォルフが机を何度も叩きつける映像が全世界に流れてしまうほどに散々な結果に終わって(「2度とノーズを白く塗ったりすることはないだろーなー」と思った)、ハンガリーでは純粋な速さでは勝てないと悟って緻密な計算の上での2ストップ作戦を実行し成功させてレッドブル&フェルスタッペンにリベンジを果たすなんてね。他方、私のようなホンダのファンからすれば、オーストリアGPでの劇的な第4期ホンダ初優勝から1ヶ月も経たずに2勝目とトロロッソ&クビアトの3位表彰台なんてサプライズも転がり込んで、翌週は“盤石”メルセデスAMG勢2台をきっちり抑え込んでのポールポジション獲得/決勝で(最後は逆転されたものの)ハミルトンを大きくリードしての首位快走でしたからね。第2期の栄光を見た上で第3期のまるで勝てないホンダ&第4期のマクラーレンとの暗黒時代もずっと見続けてきた人間にとっては、20年ぶりにF1で勝つためのレースをしているホンダエンジン搭載車の姿を目の当たりにした夢のような時間でしたよ。それに、オーストリアGPではレース終了時点では審議対象だったので中継見ている間は素直に喜ぶことができなかったんですけど、ドイツGPもハンガリーGPもきちんとレースをして何のお咎めもない状態での優勝にポールポジション獲得でしたからね。私もテレビの前で歓喜の声を上げました。本当に楽しかったです。あとはガスリー君も表彰台争いしてくれればサイコーなんですけど……ま、それは置いといて、いやー、ホント、良かった。

 2019年のF1も前半戦が終わりました。開幕前は「今年はフェラーリが優位」と思われていたところ、メルセデスAMG勢に圧倒され、ボッタスの取りこぼしもあって結局はハミルトンが250ポイントも稼いで(12戦で250って、1戦平均20ポイント超えてますよ?)独走状態となってしまいました。で、そのフェラーリ勢はバーレーンとカナダでの不運もあったとはいえ12戦終えて1勝もできず、2位もベッテルが3回/ルクレールが1回に留まり、オーストラリアとスペインでは表彰台にも上れずという惨憺たる結果に。「マシンのコンセプトが失敗だった」といえばそうなんでしょうけど、だったらオーストリアGPでのフェルスタッペンやハンガリーGPでのハミルトンのようなチーム戦術で勝利をもぎ取ることがあって良さそうなものを、ないどころかむしろ戦術面ではミスばかりしている印象があります。後半戦ではせめて2勝くらいはしてもらいたいところなんですけど(パワー最強なら特に地元モンツァは何とかしてくれ)……どうなんですかね。逆襲予想も出ているみたいですけど、少しは期待できそうなんですかね。レッドブルホンダ&トロロッソホンダについては、上り調子にあると言っても良さそうだし、このままマシンバランスを整えてより上位を目指していってもらいたいです。ウワサのPUスペック4で本当に馬力向上が実現すれば心強いですし、願わくば周到に準備してくるであろう鈴鹿でフェルスタッペン&ガスリーのダブル表彰台とか見てみたいですなぁ。
 後半戦がタイトル争いになるにはハミルトンがノーポイントかそれに近いポイントで終わるような展開が3戦くらい必要になるでしょうから、ちょっと考えにくいところですけれども、レッドブルホンダやフェラーリが“盤石”メルセデスを実力で上回って勝利するレースが1戦でも多く見られることを期待しております。

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2019年7月17日 (水)

F1 2019 イギリスGP

 F1第9戦・オーストリアGP決勝が6月30日、第10戦・イギリスGP決勝が7月14日に行われました。

■F1第9戦 オーストリアGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ) 
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
9位 ガスリー(レッドブル)
13位 アルボン(トロロッソ)
18位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ルクレール(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
7位 ガスリー(レッドブル)
15位 アルボン(トロロッソ)
17位 クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」フェルスタッペン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

■F1第10戦 イギリスGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
5位 ガスリー(レッドブル)
9位 アルボン(トロロッソ)
12位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
4位 ガスリー(レッドブル)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
9位 クビアト(トロロッソ)
12位 アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ルクレール/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル(ガスリーのチームでなんと1.91秒。フェルスタッペンのチームも2位で1.96秒)

 開幕から勝ち続け、昨年からならブラジルGP以来10連続で優勝を重ねていたメルセデスAMGでしたが、ついに止まりました。止めたのは、なんとレッドブルホンダ!!
 まずは、レッドブルチームにとって母国GPとなるオーストリアGP。コーナー数最少(ターン10まであることになっているが、実質8)ラップタイム最小のコースながら、高低差でブラインドコーナーになったりして難易度は高く、縁石とかで毎年マシンがぶっ壊れるレッドブルリンクですが、今年はFP2でフェルスタッペンとボッタスがクラッシュ。ベッテルもスピンしてあわやクラッシュとトップ3チームのマシンがそれぞれ挙動を大きく乱す珍しい展開に。予選も最後はルクレールがコースレコード(1:03.003)を叩き出して自身2度目のPPを獲得したものの、5番手にマグヌッセン(ハース)/6番手にノリス(マクラーレン)が入るなど各チーム入り乱れた結果になりました。決勝はスタートでフェルスタッペンがまさかの出遅れ。ガスリーにも抜かれて8位にまで順位を落としてしまったものの、すぐに逆襲を開始。1周目でガスリー/7周目にノリス/9周目にライコネン(ザウバー)を抜いて5位に浮上。ここからしばらくは我慢の展開でしたが(この間にハミルトンはコースアウト→フロントウィングを痛めノーズ交換となり後退した)、32周目にピットインしてから怒濤の追い上げを開始。50周目にベッテル/56周目にボッタス/69周目にはずっと首位で周回していたルクレールをかわしてトップに。そのままゴールし、フェルスタッペンは表彰台の頂点に立って優勝トロフィーも受け取ったのですが……ルクレールをかわす際に接触があり、表彰式の時点ではこの接触が審議対象となっていたため暫定の結果だったんですよね。審議は長引き、レース終了後3時間以上もかかったようですが、結果としては「レーシングインシデントであり、お咎めなし」という裁定になりました。ということで、フェルスタッペンの今季初優勝+オーストリアGP連覇&レッドブルホンダとしての初優勝=第4期ホンダF1の初優勝が決まりました。ホンダのF1での優勝は2006年ハンガリーGPでのバトン(ワークスホンダ)以来実に13年ぶりであり、また1988年マクラーレンホンダの11連勝(開幕戦ブラジルGP~第11戦ベルギーGP、F1の最多連勝記録)にメルセデスAMGが並ぶことをホンダパワーによって阻止することにも成功しました。
 続いて、2024年までシルバーストーンサーキットでの開催が延長されることが決まった伝統のイギリスGP。「ここはメルセデスAMGが強いからなぁ」と思っていたら、いきなりFP1でガスリーがトップタイムを記録。その後は伸び悩んだものの、今季メルセデスAMGとフェラーリが占めていたプラクティスのトップタイムを初めてレッドブルが奪い取りました。予選はQ1から昨年出たコースレコード (1:25.892)を破る超高速展開となり、決勝でのスタートタイヤが決まるQ2ではメルセデスAMG勢とレッドブル勢がミディアムを選択した(=ガスリーもフェルスタッペンと同じ硬めのタイヤでQ2を突破した)のに対しフェラーリ勢はソフトを選択して中継の解説陣が「?」を連発、Q3ではボッタスが1回目のアタックで出した1:25.093でPP獲得。結局6番手となったベッテル(1:25.787)までが昨年のコースレコードを更新するタイムを記録しました。決勝は無難なスタートとなったものの、首位を堅持したボッタスに母国GPの2位ハミルトンが猛烈にアタックし、4周目にはハミルトンが抜いたもののボッタスがすぐさま抜き返すという激しいバトルが見られまして「うわー、こんな銀色同士の争いなんてロズベルグとガチでやり合ってた頃以来かなぁ」と感心したり、ハミルトンが落ち着いたと思ったら今度は3位ルクレールと4位フェルスタッペンの“前戦での遺恨マッチ再び”となってみたりと序盤からハラハラ展開になったのですが……今回のドラマはここからでして、ボッタスなどの上位勢が1回目のピットインをし終えた20周目にジョビナッツィ(ザウバー)がコースアウトしてセーフティーカー導入→タイヤ交換を我慢していたハミルトンやベッテル他のドライバーに大チャンス到来となりまして、ハミルトンが首位浮上/ベッテルも3位浮上、対して予選と決勝序盤を頑張ったボッタスには極めて不運な展開となってしまいました(ただ、結果的には後続に対しマージンを築き2位フィニッシュできた)。他方、フェルスタッペンは食い下がって37周目に3位ベッテルに追いつきオーバーテイクしたのですが、その直後にベッテルがフェルスタッペンに追突。これにより、後退していたルクレールとガスリーが3位4位に上がり、フェルスタッペンはマシンを壊されながらも5位フィニッシュ。ベッテルは大きく後退し10秒ペナルティも受けて16位に終わりました。優勝はハミルトンで、イギリスGP通算6勝目。今回の優勝で、5勝のジム・クラークやアラン・プロストを抜いてイギリスGP優勝回数歴代単独1位となりました。

 いやぁ、オーストリアGPもイギリスGPも実にドラマチックで、見ていて楽しいグランプリでしたね。オーストリアGPは決勝時の気温が35度にも達したことで冷却の問題が露呈したメルセデスAMGがPUをセーブせざるを得なくなりフェラーリとそれ以上にMGU-K(※空気の薄い高地では重要なデバイス)を強化したホンダ“スペック3”PUを載せたレッドブルが速くなった/イギリスGPはフェラーリ勢とレッドブル勢の速さが似たようなものになった、おかげでコース上でのバトルが激しくなったってところでしょうか。特に私たち日本のファンにとっては、レッドブルのシャシーが改良を重ねることで速さを取り戻し始めているのが大きいですな。マシンが良くなってくれば若いガスリー君も本領を発揮するでしょうし、これでさらにパワー向上型と言われるホンダの“スペック4”が投入されればあるいは……との期待も大きくなりますよね(期待しすぎてはいけないが)。

 次戦はドイツGPで、その次はハンガリーGPです。どちらも曲がりくねったテクニカルコースなので、戦闘力を増しつつあるレッドブルにとってはコーナー苦手の今年のフェラーリ以上に戦えそうなサーキットレイアウトになります。フェルスタッペンの今季2勝目もあるかもしれませんね。期待してその時を待ちたいと思います。

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2019年6月11日 (火)

F1 2019 カナダGP

 F1第6戦・モナコGP決勝が5月26日、第7戦・カナダGP決勝が6月9日に行われました。

■F1第6戦 モナコGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG) 
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
5位 ガスリー(レッドブル)
8位 クビアト(トロロッソ)
10位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
4位 フェルスタッペン(レッドブル) ※2位フィニッシュながら5秒加算ペナルティ
5位 ガスリー(レッドブル)
7位 クビアト(トロロッソ)
8位 アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ガスリー(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

■F1第7戦 カナダGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
5位 ガスリー(レッドブル)
11位 フェルスタッペン(レッドブル)
12位 クビアト(トロロッソ)
14位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ) ※1位フィニッシュながら5秒加算ペナルティ
3位 ルクレール(フェラーリ)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
8位 ガスリー(レッドブル)
10位 クビアト(トロロッソ)
リタイア アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ボッタス(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 開幕から5連続ワンツーフィニッシュを決めているメルセデスAMGでしたが、伝統の一戦・モナコGP決勝でようやく止まりました。
 まずは、そのモナコGP。狭くて曲がりくねってて(だいぶマシになったとはいえ)路面凸凹なモンテカルロ市街地コースはとにかく「抜けない」ので、予選ポジションが最重要になるところ……母国GPで期待されたルクレールがチームの采配ミスでQ1敗退という波乱の幕開けとなり、その後は予想通りというかQ2からメルセデスAMG勢がコースレコードを更新して他を圧倒する展開になりました。ただ、Q2トップタイムはフェルスタッペンが獲得し(1:10.618)、ホンダPU車がこの時点でのコースレコードとなったのですが……Q3でメルセデスAMG勢はさらに加速。1:10.166を叩き出したハミルトンがPPで、1:10.252のボッタスが2番手。フェルスタッペンは3番手ながらコンマ4秒近い差をつけられてしまいました。決勝は、最後方から無理に追い上げようとしたルクレール絡みで序盤11周目にセーフティーカー導入。ここで戦闘集団がピットインし、タイヤ交換義務を果たしてしまおうとしましたが、ハミルトンはミディアムを装着/同じくミディアムを装着したボッタスよりほんの少し早くハードを装着してピットアウトしたフェルスタッペンがレーン内で接触(→アンセーフリリースで5秒加算ペナルティ)/接触した際のパンクでボッタスはハードに再交換して4位後退となりまして、ミディアムタイヤで最後まで走らざるを得なくなったハミルトンが終盤フェルスタッペンに追い回される展開になったものの、これを凌ぎきって優勝。フェルスタッペンは5秒加算により4位となり、手堅く走りきったベッテルが2位/ボッタスが3位となりました。また、予選で4台揃ってQ3進出したホンダ勢は、決勝も4台揃って入賞となりました。ホンダエンジン搭載車の4台同時入賞は1987年のイギリスGP(ウィリアムズのマンセル&ピケ/ロータスのセナ&中嶋悟)以来、4台揃っての8位以内フィニッシュは1991年のイギリスGP(マクラーレンのベルガー&セナ/ティレルのモデナ&中嶋悟)以来だそうで……いやぁ、この結果は素晴らしかったですね。
 一方、50回目となったカナダGP(ジル・ヴィルヌーブ・サーキットでの開催は40回目)は、フェラーリ有利かとの下馬評通りFP2とFP3でフェラーリがワンツーを決め、予選も接戦を制してベッテルが昨年のドイツGP(あのフェラーリにとって悪夢のドイツGP)以来となるPPを獲得。開幕以来続いていたメルセデスAMG勢のフロントロー独占もようやく崩しました。また、この予選ではルノー勢が猛威を振るい、リカルド4位を筆頭にヒュルケンベルグ7位/ノリス8位/サインツ9位となりまして、パワーサーキットのカナダでこの結果にはかなりの衝撃を受けましたね。そのおかげというか、Q2最後の赤旗でタイムを出せなかったりしたこともあって、ホンダ勢は奮いませんでした。で、決勝も路面温度が高かったこともあってかフェラーリ勢は予想以上に好調で、ベッテルはトップを堅持していたのですが……終盤に入った53周目にベッテルがミスしてコースオフし姿勢を建て直したところへハミルトンが差し掛かり、ハミルトンの進路を遮るような形になってしまったために審議となり、結果としては5秒加算ペナルティという裁定になりました。ルール上コースオフしたマシンをコースに戻す際は安全に戻る必要があるらしく、今回の件でベッテルは安全にコースへ戻らなかった(どうやらベッテルのハンドル操作に問題があった模様)し過去の同様のケースでも5秒加算されているということでペナルティとなってしまったのですが……解説の川井さんも言ってましたが、レーシングインシデントとして「お咎めなしで良かったんじゃないの?」という疑念は私も持ちましたね。この5秒加算によりベッテルは2位に降格となり、メルセデスAMGは開幕7連勝ということになりましたが……結局後味の非常に悪いものとなってしまいました。また、ホンダ勢はフェルスタッペンが頑張って5位にまで上がったものの、ガスリーはピットアウト後にストロール(レーシングポイント)に延々引っかかってしまった上にルノーの2台にも対抗できず8位、クビアトはサインツを最後になんとかかわして10位が精一杯でした。
 
 この2戦でハミルトンは連勝という結果になりまして、ドライバーズランキングで2位ボッタスに29ポイント差をつけることになりました。ただ、カナダから投入したメルセデスの2基目となる新スペックPUのうち、ストロール車の分が火を噴くというトラブルを起こしたことは懸念材料となりそうです。また、不振の続いたフェラーリも路面温度が50度を超えるような状況下ではメルセデスAMG勢と互角の勝負ができるかも?という期待の芽が出てきました。これから気温が上がっていくヨーロッパラウンドでは、もしかしたらメルセデスAMG勢をぎゃふんと言わせるような展開になる、かもしれませんね(期待だけで終わる可能性が依然高いけど)。また、ルノー勢が突然速くなってホンダ勢も楽はできそうにない雰囲気になりつつある感じですが……レッドブルの技術陣と協力してきっちり対抗していってもらいたいですね。
 
 あと、モナコGP開幕直前の5月20日に、かつてF1を3回制し近年はメルセデスAMG F1の非常勤会長としてレースにもよく顔を出していたニキ・ラウダさんが亡くなられました。1976年のドイツGPにおける大事故で生死の境をさまよいながらも短期間で復帰してシーズンを闘い、翌年77年と84年にワールドチャンピオンに輝き、F1引退後も各方面で生涯闘い続ける一方、あの“教授”アラン・プロストやハミルトンやベッテルにも非常に尊敬されていた、本当に偉大な方だったと思います。モナコGPで追悼式典が行われていましたが、私もこの場を借りて心より哀悼の意を表します。

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2019年5月17日 (金)

F1 2019 スペインGP

 F1第4戦・アゼルバイジャンGP決勝が4月27日、第5戦・スペインGP決勝が5月12日に行われました。
 
■F1第4戦 アゼルバイジャンGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG) 
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 クビアト(トロロッソ)
13位 アルボン(トロロッソ)
15位 ガスリー(レッドブル)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
9位 アルボン(トロロッソ)
リタイア ガスリー(レッドブル)
リタイア クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ルクレール/「Fastest Lap Award」ルクレール(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」フェラーリ
 
■F1第5戦 スペインGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 ガスリー(レッドブル)
9位 クビアト(トロロッソ)
12位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 ガスリー(レッドブル)
9位 クビアト(トロロッソ)
11位 アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」マクラーレン
 
 開幕から3連続ワンツーフィニッシュを決めているメルセデスAMGでしたが、超高速アゼルバイジャンでもワンツーフィニッシュを決めて史上初の開幕4連続/マシンバランスが問われるカタルーニャでもワンツーフィニッシュを決めて、開幕からの連続ワンツーフィニッシュ記録を5に伸ばしました。
 メルセデスAMGが、開幕戦から勝利もポイントも独占しています。コンストラクターズランキングで200ポイントを突破し、2位フェラーリに対し既に96ポイント差をつけておりまして……その上、今後もこの状態が続く可能性が高くなってしまいました。
 アゼルバイジャンでのフリープラクティスではいずれもルクレール(フェラーリ)が最速だったところ、Q2でクラッシュしてしまい、またも決勝5位に終わってしまったのも痛かったのですが……シーズンの今後を占うカタルーニャのセクター3(低速テクニカル区間)でメルセデスAMG勢が他を圧倒していたというのは、今年のF1(少なくとも前半戦)にとって決定的だと思います。例年であればパワーに勝るメルセデスAMGはカタルーニャのセクター1(高速区間)が速くセクター3は遅かったので、バランス型のフェラーリや空力特化のレッドブルが特性の異なるサーキットでメルセデスAMGに勝てたりしていたのですが……今年は更新スケジュールを前倒ししPUをスペック2にしてきたフェラーリがセクター1最速だったものの、メルセデスAMGがセクター3で他を寄せ付けずコースレコードも更新しました。低速区間で他を圧倒したということは、次のモナコのような曲がりくねったサーキットでもメルセデスAMGが他を圧倒することが予想され、次の次のカナダのようなパワーサーキットであってもアゼルバイジャンみたいに総合力で作戦勝ち、って展開になりそうなことも予想できます(考えたくもないけど、カナダではメルセデスPUがアップデートされてさらに加速するかもしれない……)。しかも、今季最強と言われたフェラーリPUがアップデートしたにも関わらず、開幕戦以来のPUを継続運用中のメルセデスAMGに対しまったく良いところが見えないって……もう、勝負としては「終わっている」と言っても過言ではないでしょう。なんか今はアゼルバイジャンとスペインのレース展開を文字にする気も消失してしまうほどに、心底スクーデリア・フェラーリにガッカリしています。なんとか期待できそうなのは、ホンダPU初年度の未完成なマシンを駆りながら安定した速さを見せているフェルスタッペンの方ですかね。
 
 次戦は、ガードレールに囲まれた究極のドライバーズサーキットであるモナコGPです。もちろんレースは何が起こるかわからないのでフェラーリが突然強くなるかもしれないし母国GPということでルクレールに期待が集まりそうですけど、個人的には昨年優勝したレッドブルの今季のエース・フェルスタッペンになんとか一矢を報いてもらいたいです。一縷の望みをかけながら、伝統の一戦を観戦したいと思います。

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2019年4月17日 (水)

F1 2019 中国GP

 F1第2戦・バーレーンGP決勝が3月31日、第3戦・中国GP決勝が4月14日に行われました。
 
■F1第2戦 バーレーンGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ) 
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
12位 アルボン(トロロッソ)
13位 ガスリー(レッドブル)
15位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
8位 ガスリー(レッドブル)
9位 アルボン(トロロッソ)
12位 クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ルクレール/「Fastest Lap Award」ルクレール(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル
■F1第3戦 中国GP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 ガスリー(レッドブル)
11位 クビアト(トロロッソ)
未出走 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 ガスリー(レッドブル)
10位 アルボン(トロロッソ)
リタイア クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」アルボン/「Fastest Lap Award」ガスリー(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル
 
 今季最初の常設サーキットでの開催となった第2戦バーレーンGPは、フリープラクティスからフェラーリ勢が速く、予選でもQ1/Q2/Q3とフェラーリ勢というかルクレールが他を圧倒。Q3で唯一の27秒台となる1:27.866を叩き出し、コースレコードも更新して自身初のポールポジションを獲得(史上2位の若さ+モナコ人としては史上初)。期待はずれに終わってしまった開幕戦とは打って変わって「ついに本領発揮か?」と私も期待しました。だがしかし、決勝ではルクレールがスタートで出遅れ3位に後退/首位ベッテルをルクレールが抜いてポジション奪還と順位変動はあったとはいえワンツーで中盤までは進行したものの、38周目にハミルトンに抜かれた直後にベッテルが単独スピンして後退/45周目あたりからルクレールのPUに異常が発生し大きくペースダウン。メルセデス勢にあっさりかわされ、ルノー勢のリタイアによるセーフティーカー導入で表彰台こそ守れたものの(ルクレールは自身初の表彰台)、それがなければフェルスタッペンにも抜かれていたという体たらくで、3位と5位という結果に終わりました。
 世界選手権として通算1000戦目の記念レースとなった第3戦中国GPは、予選Q2からメルセデスAMG勢が他を引き離し、コースレコード更新こそできなかったものの、ボッタスがポールポジション/ハミルトンも僅差で続き、3番手ベッテルとはコンマ3秒近く離れました。決勝も、スタートでハミルトンがボッタスをかわしてからはメルセデスAMG勢のワンツー体制が確立してしまい、あとはコントロールされて“盤石”のレース運びでそのままゴール。開幕以来3戦連続のメルセデスAMG勢ワンツーフィニッシュとなりました。フェラーリ勢はまたも3位と5位という結果に終わり(ベッテルは今季初の表彰台)、「記念レースでフェラーリは勝てない」伝説(※第1戦、第100戦、以降100戦ごとの記念レースでフェラーリはなぜか1度も勝っていない)はまだまだ続くことにもなってしまいました。
 
 もちろんプレシーズンテストはあくまでテストなのでその結果をもって過剰な期待をしてはいけないし、いけないとわかっていながら期待してしまった私も悪いのですが……「フェラーリは何をしとんのか」って言いたいですなぁ。3戦終わってメルセデスAMG勢が常に1位2位にいて、ベッテルとルクレールがそれぞれ3位に1回ずつ立っただけって、ねぇ。コンストラクターズではメルセデスAMGに既に57ポイントも差をつけられ、ドライバーズポイントでもベッテル4位/ルクレール5位ですよ。もちろん、ここから巻き返せば昨年のメルセデスAMGみたいに十分チャンピオンにもなれる段階ではあるものの、この状態はちょっと「ヒドすぎ」ですなぁ。次のアゼルバイジャンや“第2の開幕戦”スペインでは本当になんとかしていただきたい。
 他方、開幕戦でいきなり表彰台に乗ったレッドブルとトロロッソのホンダ勢は、表彰台には乗れなかったものの結果としては連続で3台入賞(ポイント獲得)ということになりました。PUにトラブルも出てはいるものの、レッドブル勢のPUは今のところ問題ないし、「順調」と言っても良いと思います。フェルスタッペンが3戦とも上位でフィニッシュしている一方でガスリーが奮わず、開幕戦ではポイントも獲れなかったことで批判が相当強く、一説には「シートを失うのも時間の問題」とまで言われているようなのですが……第2戦で初ポイント/第3戦ではQ3進出+6番手タイムに決勝スタート直後の3コーナーをフェルスタッペンと並んで入ったことで後続をブロックした形になったし、結果も6位+ファステストラップの1ポイントも持ち帰ったしでレッドブルのドライバーとしての仕事を果たすところまではきたと思います。そりゃ同じクルマなのにフェルスタッペンとタイム差がありすぎるとか、似たようなキャリアのルクレールと比べるとダメすぎると言われればそうかもしれませんけど、デザインしたニューウェイが首をかしげるほどにリアのグリップがないとかマシンの側に大きな問題を抱えているのでは彼の実力だって発揮できないわけで(リアが簡単に滑るクルマはアクセル踏めませんよ。ルクレールだってそんな状態のRB15に乗ったらどうなのかはわからない)、あと数戦は慣らし期間として大目に見てあげてもいいと思います。あと、新人のアルボンさんはよく頑張ってますよね。第2戦で初ポイント/第3戦ではFP3でマシン大破の大クラッシュをしてしまい予選も走れずピットスタートながらタイヤ戦略でポイント獲得までもってきましたから。Driver of the Dayに選ばれるだけの渾身のレースを見せてくれたと思います。もう1人のクビアトさんも、不運続きで2戦ノーポイントに終わったけど、よくやってると私は思っています。予想ほど実際の戦闘力はない感じも出てきていますが両チームともうまく回っていると思えるので、次戦から改良型PUに替えるというウワサもあるようだし、シャシーもPUも改良を重ねてさらなる好結果に繋がるようこのまま進んでいってもらいたいです。
 
 次戦は、超高速で荒れることが多いアゼルバイジャンGPですな。今季最強とも言われているフェラーリPUのパワー全開で今度こそ跳ね馬が駆け抜けてくれることを期待しております。

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2019年3月18日 (月)

F1 2019 オーストラリアGP

 F1開幕戦・オーストラリアGP決勝が3月17日に行われました。

■F1開幕戦 オーストラリアGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
13位 アルボン(トロロッソ)
15位 クビアト(トロロッソ)
17位 ガスリー(レッドブル)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
10位 クビアト(トロロッソ)
11位 ガスリー(レッドブル)
14位 アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ボッタス/「Fastest Lap Award」ボッタス(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 2019年のF1も、オーストラリアはメルボルンのアルバートパーク・サーキットで開幕しました。
 プレシーズンテストではフェラーリが絶好調で、私も「昨年同様序盤は勝てそうな勢いですね」と書いたのですが……実戦のフリープラクティスが始まってみると、僅差ではあるもののトップタイムはいずれもハミルトン。フェラーリ勢は次点。で、いざ予選になると、メルセデスAMG勢はさらに加速。路面コンディションがセッション中に激変した(どんどん良くなった)Q1こそルクレールがトップタイムだったものの、Q2でハミルトンが昨年のPPタイム(コースレコードの1:21.164)を上回り、Q3では2人揃って1分20秒台に突入。1分20秒台はメルセデスAMG勢だけで、2番手のボッタスと3番手ベッテルの差がコンマ6秒近くもついてしまい、他チームは圧倒されました。他方、初の実戦となったレッドブルホンダは、ガスリーはチームの戦略ミスでQ1落ちを喫したものの(※Q1トップタイムのルクレールもQ1落ち寸前だった)、フェルスタッペンがルクレールのタイムを上回って4番手につけました。トロロッソ勢は、Q2落ちながら、新人のアルボンがクビアトを上回ってみせました。あと、デビュー戦のノリス(マクラーレン)がQ3に進出して8番手と健闘しましたね。
 決勝は、スタートでボッタスがハミルトンをかわしてトップに浮上すると、独走態勢となり、危なげないレース運びで優勝。最終盤にファステストラップも記録し、今季から復活した1ポイントを加えて1レースのポイントとしてはF1史上最高となる26ポイントを獲得しました。2位はハミルトンでしたが、早めにピットインしたベッテルをカバーすべく同じく早めのピットインをしたことが裏目に出て、ボッタスに20秒もの差をつけられてしまいました。3位はタイヤ交換を遅らせてコース上でベッテルをブチ抜いたフェルスタッペン。前を行くハミルトンにも追いついてはいたものの、勝負を仕掛けるまでは至らず3位に留まりましたが……ホンダとしては2008年のイギリスGPでホンダチームのバリチェロが3位に入ったとき以来11年ぶり、第4期ホンダとしては初の表彰台となりました。で、絶好調なはずのフェラーリは、ベッテルが4位/ルクレールが5位に終わりました。6位以下は、マグヌッセン(ハース)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、ライコネン(アルファロメオ)、ストロール(レーシングポイント)の順で、10位にクビアトが入りました。ガスリーは最後までクビアトを抜くことができずポイント圏外の11位、デビュー戦のアルボンは14位に終わりましたが、4基のホンダPUはいずれもトラブルなく開幕戦を走りきりました。

 とにかくボッタスが速かったですねぇ。プラクティスではドライブミスも目立っていたのですが、予選ではしっかりタイムを出してきてたし、決勝は心配されたタイヤの問題もなくパーフェクトなレース運び……まさに“盤石”。決勝がうまくいかず後ろから突っつかれ防戦に追われたハミルトンと立場がまるっきり入れ替わったみたいでした(どうやらハミルトン車はフロアに損傷があったようなのですが)。オコンの加入で崖っぷちなボッタスにとっては、最高の開幕戦になったのではないでしょうか。見ている側としても、ハミルトンが(結果的にとはいえ)一方的に勝ちまくった昨シーズンよりはるかに面白いことになったと思います。一方のフェラーリは……「良いところなく終わってしまった」って感じでしょうか。特にベッテルのペースが上がらず、どうしようもないように見えました。フェルスタッペンにサクッと抜かれたし、終盤はルクレールにもあっさり追いつかれましたしねぇ(ルクレールはチームから「ベッテルを抜くな」と言われていた模様)。マシンの実力は高いはずなので、次戦以降での巻き返しに期待……というか、巻き返してもらわないとまたまたメルセデスAMG独走になってしまうので困ります。しっかり調整していただきたい。レッドブルホンダとトロロッソホンダについては、それぞれ3位表彰台獲得&10位入賞ポイントゲットとどちらもうまく回っているように思えたので私としては言うことなしですな。ガスリーがレッドブルデビュー戦でつまづいてしまいましたけど、今GPでの非はチーム側にありましたし、次戦は昨年4位入賞したバーレーンGPですからね。自信もって闘ってくれればそれなりの結果もついてくることでしょう。トロロッソの新人アルボンさん共々、焦らず腐らず1戦1戦チーム内での経験を積み上げていけば良いと思います。

 次戦は、バーレーンGP。常設サーキットなので、オーストラリアGPとはまた違ったレースになるでしょう。フジNextの解説陣の方々も言及していましたが、今年のマシンの特性や各チームの実力がより鮮明になるでしょうから、どんなものが見えてくるのか楽しみに待ちたいと思います。

 オーストラリアGP開幕直前に、FIA安全委員の代表とF1レースディレクターを長く務められたチャーリー・ホワイティングさんが急逝されました。開幕セレモニーで黙祷が捧げられたり、各チームが追悼メッセージを出したりしていましたね。私も、心より哀悼の意を表します。
 また、F1の2021年シーズンから適用される技術と財政面における新たな規則のパッケージを3月26日に発表するとの報道がなされました。もめてるの決まらないのと言われていた新協定が、いよいよ実現する……のでしょうかね。リバティメディア主導でのF1大改革が本当に実行されるのか、こちらも目が離せませんな。

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2019年3月 3日 (日)

F1 2019 プレシーズンテスト

 2月18日から4日間/2月26日から4日間の計8日間にわたり、今年もF1のプレシーズンテストがスペインGPの舞台・カタルーニャサーキットで開催されました。

 オーバーテイク促進の観点から、空力レギュレーションの一部変更がなされた2019年のF1。特にフロント/リアのウイングが変わるので、結構外観が変わるのではと予想されていたのですが……発表されたニューマシンのデザインは、昨年型の発展版といったところのデザインが多く、今年も変化は乏しく思えました。
 まずは、マシン。各チームともサイドポンツーン後方の絞り込みが、さらに過激に抉られています(一体、どこまで抉るのかとw)。見た目の変化という点ではあまりないものの、ザウバーの名前が消えてアルファロメオのみのチーム名となった旧ザウバーは今年も独創的なデザインで攻めてきました。また、例年見た目保守的なデザインのメルセデスAMGは、テスト前半は昨年型のようなデザインだったものの、「失敗作なんじゃね?」との評を気にしたのか、後半は違う空力パッケージを持ち込みました。全マシンの中で唯一美しく保たれていたノーズが、ビミョーにねじ曲がったようなのになってしまったのが個人的には残念極まりないんですけど……そっちの方が機能しているようだし、仕方ないですかね。あと、昨シーズン不振を極めたマクラーレンとウィリアムズは中身を大幅に変更してきているみたいですね。おかげで、ウィリアムズはシャシー製造がテスト開始に間に合わなかったですけど(2月20日にシェイクダウンするハメになった)。
 次に、チーム序列。今年のプレシーズンテストもフェラーリが絶好調で、ベッテルが後半2日目に事故ったり他のトラブルも出たものの速さも信頼性もほぼ問題なさそうです。新加入のルクレールも順調に仕事をこなしたようですし、昨年同様序盤は勝てそうな勢いですね(新代表は「ベッテル優先」を明言しているようですし、その方針を1年通して徹底できたらタイトルも夢ではない……かもしれないんだけど、このチームは訳わからないですから。どうなることやら)。他方、メルセデスAMGは今年のテストも信頼性やデータ検証重視だったようでしたが、例年通りの「盤石」かというと、パッケージを大きく変えてきたり最終日にきっちりタイム出してきたりもしたので、それほどでもない気もします。焦ってはいないけど「余裕かましてる」ということもないのかも。“3強”のレッドブルは、ホンダPU初年度ということもあって、このテストではPUとのマッチングのテストを重視していたと思います。幸いホンダPUにトラブルは出ずPUのマイレージは着実に稼ぎましたが、新加入のガスリーが前半後半1回ずつ大クラッシュをしてしまったためにレースシミュレーションなどがきっちりできずに終わってしまいました。事故はドライバーのミスによるものみたいですけど、ギアボックスにトラブルが出ているようですし、今年もマシン全体の信頼性では疑問符が付くテストになりました。他方、トロロッソは、順調に周回を重ねた上に速さも見せていました。復帰したクビアト/新人アルボンの2人が担当でしたが、どちらも終始安定して速かったことが印象的。中団勢でいいところにつけるかもしれませんね。他の中団勢では、アルファロメオやハース、それに開発遅れがウワサされていたルノーもそれなりに仕上がっていそうです。マクラーレンは、速いタイムこそ出していた印象ですけど、ここはテストだけやたら速かったりするので実戦ではどうなるかわかりません。あと、フォースインディア改めレーシングポイントは、資金あっても開発が遅れているのか、良くなさそうな感じに終始。テスト開始日に間に合わなかったウィリアムズは、当然満足いくテストはできず、タイムも1分18秒台でした。少なくともシーズン序盤は厳しいレースになりますかね。
 で、レギュレーション変更によってダウンフォースが失われる結果、今年型のF1は昨年型よりラップあたり数秒遅くなると言われていたのですが……昨年のプレシーズンテスト最速タイムが1:17.182/昨年のスペインGPのPPタイムが1:16.173だったところ、今回のテスト最速タイムはベッテルが最終日に出した1:16.221。2番手は同じく最終日にハミルトンが出した1:16.224で、他にルクレール/ボッタス/ヒュルケンベルグ/アルボン/クビアト/サインツが16秒台を記録しました。って、全然遅くなってないのでは!?むしろ、速くなってないか、これ??まぁ、テストはテストで、昨年のPPタイムを上回ったわけでもないし、実際のところは実戦でしかわからないのですが……オーバーテイク促進が実現したのかも含めどうなってるんでしょうね、今年のマシンは。

 何はともあれ、今年も2週間ほどで開幕戦・オーストラリアGPが始まります。
 今年は「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」の視聴契約を既にスカパーとしており、F1開幕戦のライブ視聴は可能であります。昨シーズン終わりに書いた通り、レッドブルホンダのデビューシーズンなのでとりあえず5月あたりまでは継続視聴しようと考えています。
 どんな展開になりますかね、今年のF1は。全戦見るかどうかはまだわかりませんけど、見る以上はしっかり楽しみたいと思っています。

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2019年2月 4日 (月)

F1ストーブリーグ18-19

 F1は現在オフシーズン中ですが、今週より新シーズン用の新車発表が始まり、来週18日からはいよいよプレシーズンテストが始まります(開催地は、寒すぎるとかなんとか毎年言われてるのにまたまたカタルーニャサーキット)。
 とはいえ、空力に関してレギュレーションが一部変更になるためか、各チームとも情報統制が厳しく、どんなクルマになったのかはテスト初日になるまでわかりません(もっと言えば、テストはテスト専用パッケージでやる可能性もあるので、開幕戦までわからない)。
 で、そんな時はドライバーの移籍話・通称“ストーブリーグ”の話題になるのですが……来シーズンのシートは早々に決まってしまってたので、その話題も今冬はありません。ただ、多くのチームでドライバーがシャッフルされてたりするし、そのあたりについての展望ってのを簡単に書いてみることにします。

○メルセデスAMG
 ラインナップはハミルトンとボッタスで変わらず。ハミルトンが速いのは誰もが知っているので、注目はボッタスがどうなるかどうかでしょうな。リザーブ兼テストドライバーとしてオコンが加入しましたし、バンドーンもメルセデス陣営入りした(フォーミュラEに参戦中)ので、あまりに成績が奮わなければシーズン中に交代も十分あり得ます。ボッタスは実力を結果で証明するしかないですね。
○フェラーリ
 ルクレールが加入したことで「ベッテル危うい」説がそこいら中から聞こえてきますが……いくらなんでもルクレールがベッテルをいきなり圧倒するとは思えません。が、会社の経営陣が変わり、チーム代表からアリバベーネさんが引きずり下ろされてしまうなど御家騒動が続いている中、チームとしてベッテルを追い出す算段をしていたら話が違ってきます。「ベッテル絶不調」に仕向ける可能性がある、ということです。チャンピオンを獲りたいのならそんなことをしている場合ではないのですが、このチームはやりかねません。そうなってほしくはないのですが……今年の跳ね馬はあまり期待しない方がいいかもしれませんな。
○レッドブル
 リカルドが抜けたため、フェルスタッペンとガスリーのコンビになります。ホンダとの付き合いが長いガスリー君に是非とも頑張っていただきたいところですが……なにせ今年はホンダPU搭載初年度です。PU変えたのはレッドブルだけなので、他のチーム以上にレッドブルはマシンのデキ次第でしょうね。マシンが「当たり」なら、ガスリー君もうまくいくと思います。
○ルノー
 リカルドが加入して、ヒュルケンベルグと組むことになります。方や“モナコウィナー”、方や最も長く表彰台乗ったことがない男……チーム内争いは、ここが一番面白そうですよね。ヒュルケンベルグからすれば、リカルドを圧倒できればトップチーム移籍のチャンスが生まれるかもしれないですし。ま、個人的にはリカルドに頑張っていただきたいのですけどw
○ハース
 グロージャンが追い出されるかもとか言われてましたが、結局マグヌッセンとのコンビ継続。メインスポンサーがついたため、マシンカラーは一新されるようですけど、ここは変化が最も乏しそうですね。チームとしても、安定してポイント稼ぐようになれればそれでいいんじゃないですかね。
○マクラーレン
 ドライバー総取っ替えで、サインツとノリスが乗ります。が、ここもマシン次第でしょうねぇ。アロンソのようにウデで何とかするなんて芸当はできないでしょうし、ダメなら今季も最下位争いしかないでしょう。
○レーシングポイント(フォースインディア)
 元フォースインディアで、チーム名は開幕までにまた変わってるかもしれません。ドライバーは、ペレスと“スポンサー事情”によりストロール。資金面が大幅に良くなったことで、ここはのっけから大化けするかもしれません。そんな中、ストロール坊ちゃまはF1ドライバーとしての実力を発揮するのか……そこが見どころですかね。
○アルファロメオ(ザウバー)
 ザウバーチームは今季アルファロメオの名で戦うことが発表になりました。伝説のチームを名乗るマシンを駆るのは、ライコネンとジョビナッツィ。しがらみから開放されたライコネンが、活き活きと走ることだけを期待しています。
○トロロッソ
 トロロッソもドライバー総取っ替えで、復帰のクビアトと新人のアルボンが乗ります。今季はレッドブルのBチーム化が進み、マシンのリアセクションはまんまレッドブル仕様になるとか言われてますし、ホンダPUのテストベッド的な意味合いも継続されるので、「レッドブルのデータ取り部隊」ってことになり……選手権的にも見ている側にとっても「どーでもいいチーム」になってしまいそうな気がします。ちょっと心配。
○ウィリアムズ
 ここもドライバー総取っ替えで、F1復帰のクビサとメルセデス子飼いの新人ラッセルが乗ります。パディ・ロウがいる効果がそろそろ出てきても良さそうなんですけど……今年はどうなりますかねぇ?あと、あの悪夢のような事故から復帰したクビサは本当に決勝の長丁場を走りきれるのか、ジョージ・ラッセルは将来メルセデスAMGに乗るような才能の持ち主なのか、結構見どころは多いかなと思っています。

 どうなりますかね、今季のF1は……ま、とりあえずはプレシーズンテストですな。レッドブル・ホンダ、全力で応援するので頑張ってください。

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2018年12月15日 (土)

F1 2018 アブダビGP

 F1最終第21戦・アブダビGP決勝が11月25日に行われました。

■F1第21戦 アブダビGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
16位 ハートレー(トロロッソ)
17位 ガスリー(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
12位 ハートレー(トロロッソ)
リタイア ガスリー(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」アロンソ/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 今年の最終戦もチャンピオンシップ確定後のグランプリとなってしまい、どことなく和やかな雰囲気の中でのレースになってしまいました。
 ただ、予選はメルセデスAMG勢が1分34秒台というえげつないタイム(ハミルトンは1:34.794。当然、コースレコード更新)を出して他を圧倒。最年少PP記録更新がかかっていたフェルスタッペンは6位に終わり、記録更新はなりませんでした。
 決勝は、初っ端からヒュルケンベルグ(ルノー)のマシンがひっくり返る大アクシデントがあったり(ヒュルケンベルグは無事)、(おそらく)フェラーリで最後となるレースとなるライコネンも早々にリタイアしてしまったりしましたが、レッドブル勢が揃って順位を上げた(レッドブルで最後となるリカルドは4位フィニッシュ)くらいで、特段面白くもない展開で終わりました。レース終了後に、グランドスタンド前にて今回でF1から身を引くアロンソ(マクラーレン)とハミルトンとベッテルが揃ってドーナツターンを見せてくれたのは良かったですね。特に、ベッテルがアロンソときっちりシンクロさせてマシンを回転させてたのには感動しました。

 これにて、2018年のF1も終了しました。
 ドライバーズタイトルは、ハミルトンが獲得。21戦中11勝、408ポイントを獲得。オーストリアGPでノーポイントだったにも関わらず、史上初の400ポイント超えを達成してしまいました。終わってみれば、2位ベッテルに88ポイントもの差をつけました……昨年は46ポイント差だったので、昨年以上に「圧勝」のシーズンでしたな。そのベッテルは開幕戦を含めて今年も5勝して320ポイントを獲得しましたが、「取りこぼし」が昨年以上に多かった上に、ドイツGPに代表されるように取りこぼしたところをハミルトンにきっちり25ポイント持ってかれたのは痛すぎましたね。3位には251ポイントのライコネン。3位が実に8回、そしてアメリカGPでは優勝と、今年は表彰台に12回も上ったんですよね。「まだまだトップチームでやれる」ことを証明した1年だったと思いますけど……来年はザウバー。もっと表彰台でシャンパンがーっと飲む姿を見たいものです。4位は249ポイントのフェルスタッペン。オーストリアとメキシコで勝って今年も2勝。来季はレッドブルホンダの“エース”です。ホンダPUでどのような走りを見せてくれるのか、楽しみですね。5位は247ポイントのボッタスで、今季勝ち星なしで終わってしまい極めて残念な1年となってしまいました。来季の奮起に期待。6位は中国とモナコで勝ったリカルド。来年はレッドブルから離れてルノーワークスですが……どうなるでしょうな。トロロッソホンダのガスリーは29ポイントでランキング15位/ハートレーは4ポイントでランキング19位でした。ちなみに、今年は全戦を途中交代も欠場代役もなく20人のレギュラードライバーだけで走りきりました。これはF1史上初のことだとか。そういや、今シーズンは途中から新人ドライバーが入ってきたり消えたりしてませんでしたな。
 コンストラクターズタイトルは、655ポイントを稼いだメルセデスAMGが獲得。2位フェラーリは571ポイントで、メルセデスAMGとの差は84ポイント。昨年は668ポイント対522ポイントで146ポイント差だったことを考えると、結果的には「実は頑張っていた」ということになりますかね。ただ、3位レッドブルも419ポイント取ってて、昨年(368ポイント)より50ポイント以上多かったりします。
で、“3強”以外の“中団勢”トップの4位には今年は(ワークス)ルノーが入りました。ま、フォースインディアがチーム事情で前半戦のポイントを失ったが故の4位だったりするのですが……ワークスとしての威厳が少しはついてきた、かな。5位はハースで93ポイント、6位は序盤にアロンソがポイントを荒稼ぎしたマクラーレン、7位はポイント剥奪後のレーシングポイント・フォース・インディア     (それでも52ポイント)。8位はザウバーで、トロロッソホンダ初年度は33ポイントに留まり9位でした。最下位は7ポイントしか獲れなかった名門ウィリアムズ……来季は復活できるのでしょうかね(ロバート・クビサが復帰するようだし、パディ・ロウがそろそろ本領発揮するだろうから、ちょっと期待)。

 去年のちょうど今ごろ、HALO義務化とPU基数制限強化のため「来季のF1を見たいと思わない」<記事>とここで書きまして、実際、シーズン中のフジテレビNEXTとの視聴契約もしたりしなかったりになりましたが……契約期間中の再放送とかのおかげで、結局のところ私が全く見ていないグランプリは開幕戦オーストラリアGPと第5戦スペインGPの2戦だけということになりました。HALOはだいぶ見慣れたし、ベルギーGPでのルクレールの事故でその有効性も証明されましたが、一方で最終戦のヒュルケンベルグの事故ではドライバー脱出の妨げにしかならない場合もあることも証明されました。また、PU基数制限もメルセデスやフェラーリのPUは年間3基でもなんとかレース可能であることを実証しましたし(ルノーとホンダは証明できなかったが)、心配していたほどレース中にパワーセーブしているようには見えませんでした。今シーズンのF1は「(競技としての)本質まで見失っていた」とまでは言えなかったかと思います。それなりに見る価値はあったでしょう。とはいうものの、やっぱり勝ったのはハミルトンで、やっぱりメルセデスAMGがタイトルを獲得して、というここ数年当たり前になってしまった結果を覆すには至らず、お金を払ってでも「見たい」と思ったかというと昨年書いた強い疑念は今なお何も消えていません。あと、リバティメディアによる競技自体の改革が2021年あたりから実を結ぶという話も、どうやら実現できそうにありません。11月19日にルノーCEOでもある日産のゴーン会長が日本で逮捕されるということがあったため、PUメーカーでありワークスチームももつルノーがF1から撤退するような事態になったら事情が変わるかもしれないのですが、そうでもない限りはほとんど現状のままでF1がずるずると続いて行ってしまう可能性が高くなっています。そうはなってほしくないのですが、昨今の自動車業界は総じてうまく回っていない感じですから……メルセデス/フェラーリ/ルノー/ホンダの4メーカーあっての今のF1では、大改革は無理かもしれませんな。けど、2021年まではまだ時間はあるので、リバティメディアさんには諦めることなく改革実現に向かって進んでいっていただきたい。
 大改革は厳しいものの、来シーズンのF1は空力レギュレーションの一部が変更になります。PU基数制限は今年のままのようで(厳しくはならない)、各チームのドライバーラインナップも変わらないのはメルセデスAMGとハースだけであとは大きく変わります。何より、来シーズンからはトロロッソホンダに加えてレッドブルホンダが走ります。来年のレッドブルは鬼才エイドリアン・ニューウェイが設計に大きく関わったシャシーだといわれていますし、初年度だけに過度な期待はできないものの、トップチームの一角にホンダPUが載るとどうなるのか、大変楽しみです。

 というわけで、来シーズンのF1は開幕戦から見ようと思っています。今月からフジテレビNEXTとの視聴契約は切っていますが、来年3月から視聴を再開する契約は既にしました。シーズン通して見るかどうかはまだ白紙ですけれど、レッドブルホンダのデビューシーズンなのでとりあえず5月あたりまでは継続視聴しようかなと今のところ考えています。
 来年2019年のF1は面白い展開になってくれることを期待しております。

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