モータースポーツ

2020年7月 4日 (土)

F1、2020年シーズン開幕

 2020年7月3日、現地時間午前11時(日本時間午後6時)。オーストリアのレッドブルリンクにて、F1マシンが走り始めました。
 F1の2020年シーズンが開幕しましたよ。
 3月13日の今シーズン開幕当日にオーストラリアGPが急遽中止になってから約3ヶ月半が経過して、ようやく……いやはや、本当に長かったですな。
 
 F1グランプリとはいえ、観客席は無人/入場できるメディアの人数も大幅に制限/ピットクルーも人数制限があって、かつマスクまたはフェイスシールド着用義務あり、その他諸々の新型コロナウイルス感染症対策を施した上での開催ですが、10チーム全20台のF1マシンと20人のドライバーたちはきっちり金曜日のFP1/FP2をこなしました。他のレースでは短縮スケジュールで開催されたりもしていますが、F1は金曜日のFP1&FP2/土曜日のFP3+予選/日曜日の決勝と通常どおりのスケジュールで開催するようですね。今後過密日程が組まれていることもあってか、全車クラッシュはなく、ドライバーもマシンを壊さないよう慎重に走っている風にも見受けられましたが、昨年の金曜と変わらないようなタイムを刻んで走っていたのでそれなりには攻めているみたいですね。
 今月から再契約したフジテレビNEXTで観戦したのですが、やっぱりF1がサーキットを駆け抜ける姿を中継映像で見られるというのは良いものですね。映像を見ていて、とても感慨深かったです。
 
 新型コロナウイルス禍は未だ収まっておらず、日本でも再拡大の懸念が現実化しつつありますが……F1はこのまま予定通り順調に開催し続けていけることを祈っております。

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2020年6月 5日 (金)

F1開幕正式決定

 前の記事に引き続き、F1の現状について。

 日本では5月いっぱいまでとされていた緊急事態宣言の期間が短縮され5月25日に全面解除となりましたが、世界では新型コロナウイルス禍の中心は現在ブラジルなどへ移動しています。ヨーロッパでは経済活動を優先すべく自粛解除される国が相次ぎ、ドイツでは無観客開催ながら厳格な感染防止対策を実施の上でブンデスリーガが始まりました。また、惨憺たる有り様だったイタリア・スペイン・フランスなどでも段階的ながら自粛解除が進められています。
 で、F1についても無観客開催であるならば可能であるとの気運が高まりまして、現地時間6月2日に正式な2020年のカレンダー(第8戦まで)が発表されました。
開幕戦 7月5日 オーストリアGP
第2戦 7月12日 オーストリアGP
第3戦 7月19日 ハンガリーGP
第4戦 8月2日 イギリスGP
第5戦 8月9日 イギリスGP
第6戦 8月16日 スペインGP
第7戦 8月30日 ベルギーGP
第8戦 9月6日 イタリアGP

 オーストリアGP(7/5決勝)を開幕戦として翌週も第2戦として同サーキットで開催するダブルヘッダーとすることは前回の記事時点での情報のままですが、イギリスの都合で第3戦にハンガリーGPが入り、8月上旬にダブルヘッダーでイギリスGP、続いてスペインGPが復帰し、ベルギーGPとイタリアGPは当初の予定日通りの開催ということに決まったようです。
 ただ、オランダGPについては今年は開催されないことが正式に決定/日本GPを含む第9戦以降については現時点では未定となっています。もちろん、新型コロナウイルスが再び蔓延するようであればカレンダーの見直しもありうるようで、どこかが空くようであればドイツGPやサンマリノGPが復活するという話も今なおあるようです。
 アメリカではNASCARが5月17日に本当に開幕し現在シリーズ9戦目まで進行中/インディカーも予定通り現地時間6月6日開幕予定と着々と進行している中、いよいよF1も今シーズンの開幕が正式に決まって何よりではありますが……一方で10月16~18日にツインリンクもてぎで開催予定だったMotoGPの日本GPは先日開催中止が正式に決定しました。F1としてはアジアやアメリカでの開催実現を目指して調整中なようで、実際ベトナムGPは開催されそうという報道が出たりもしていますが、他方シンガポールGPは無理との報道が出ていたりもしますし、外国人のチームスタッフを多数受け入れないといけない以上日本でのF1開催は現時点では難しいかもしれませんな。
 あと、名門チームと言われるウィリアムズに今、身売り話が出ています。同じく危機的状況と伝えられていたルノーは会社本体が大変ながらどうやらF1活動自体は大丈夫そうな雰囲気ではありますけど……元々各自動車メーカーは不況に喘いでいた上に今回の新型コロナ禍ということで、F1を巡る経済情勢も厳しくなる一方のようです。なんとか予定通りに来月開幕して、F1ビジネスがまた回り始めてくれると良いのですがね。

 続報を待ちたいと思います。

追記:F1は6月12日に、今シーズンのアゼルバイジャンGPとシンガポールGPと日本GPの開催を断念したことを明らかにしました。アゼルバイジャンとシンガポールは公道を使うので元々モナコ同様に通常と異なる時期の開催が難しいのですが、クローズドサーキットである鈴鹿での日本GPも早々にキャンセル決定とは……現時点では日本の入国制限は厳しいままで、ヨーロッパ各国に対して解除の見通しも特例を設ける予定もありませんから、MotoGPと同じく開催は中止せざるを得ないのでしょう。残念ですけど、新型コロナの感染拡大防止のためには仕方ありませんね。

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2020年5月11日 (月)

F1は開幕できるのか

 日本でも緊急事態宣言の期間が5月いっぱいまで延長されましたが、世界でも新型コロナウイルス禍はまだ収束に至ってはいません。
 おかげでサッカーの欧州選手権(EURO2020)や東京オリンピックのような世界的イベントは当然のように来年に延期となり、プロスポーツも一部を除いて未だに世界中で開催できておらず、モータースポーツもその例外ではありません。
 
 で、F1も、開幕戦のオーストラリアGPが開催直前で中止/第2戦バーレーンGP&第3戦ベトナムGP&第4戦中国GPが延期となったところまでは前回の記事で書きました。その後、
・開幕戦オーストラリアGP主催者側は中止ではなく延期との意向
・第5戦オランダGPと第6戦スペインGPは延期が決定
・第7戦モナコGPは中止が決定
・第8戦アゼルバイジャンGPと第9戦カナダGPは延期が決定
・第10戦フランスGPは中止が決定
となりました。また、経済的事情に鑑み2021年シーズンは現行レギュレーションをそのまま使い、シャシー&PU開発も今シーズンは事実上凍結/新レギュレーションは2022年からとし、8月のサマーブレイクは春(今)に前倒しして取得したこととするなどの対応が取られました。
 他方、世界的に感染拡大の勢いが抑えられた地域から活動自粛解除の方向にありまして、現時点では感染拡大防止の観点から無観客開催を前提としながらも、
・第11戦として予定されていたオーストリアGP(7/5決勝)を開幕戦とし、翌週も第2戦として同サーキットで開催するダブルヘッダーを予定
・第12戦として予定されていたイギリスGP(7/19決勝)を第3戦/翌週も同サーキットでダブルヘッダー開催を予定
・第13戦として予定されていたハンガリーGP(8/1決勝)は第5戦として開催予定
・サマーブレイクはなくなったので、8月中のヨーロッパでの開催を模索中(ホッケンハイムでのドイツGP復活とのウワサあり)
・第14戦として予定されていたベルギーGP(8/30決勝)は開催を検討中
・第15戦として予定されていたイタリアGP以降は不明。日本GPも現時点では不明
・最終戦として予定されているアブダビGP(11/29決勝)以降も開催することを検討中
といったところになっているようで、特にオーストリアGPについては着々と開催に向けて準備が進められているようです。他にも、MotoGPが7月開幕を予定していたり、今や最大の感染国となったアメリカではインディカーが6月/NASCARに至っては来週開幕を発表していたりします(大丈夫なのかな……)。
 ただ、イギリスGPやハンガリーGPにベルギーGPについてもそれぞれの政府のコロナ対策で開催に支障が出そうとも報じられていますし、自粛を解除した途端感染の“第2波”がとも報じられ始めており、F1が予定通りに7月開幕となるかはまだ予断を許さない状況にあると言えそうです。

 予定されている通りにオーストリアGPで今シーズンのF1が開幕できれば良いのですが……例年のような各チーム全力での競争を見ることはできそうになく、選手権としてはどうなのかなと思うところは正直あります。かといって、開催を断念し続けると分配金が入らず規模の小さいチームが消滅してしまうとも報じられてますし(世界がこんな状態だと、大規模だったらメーカーワークスだったら生き残れる、とも限らないのだが)……日本でも今議論の的になっている「感染拡大防止と経済活動を両立させる」べく、F1も難しい舵取りを迫られてますね。
 私には新型コロナ禍に対しては自身の活動を可能な限り自粛することぐらいしかできませんし、F1開幕となってもフジテレビNEXTと契約しお金払って(※この放映権料こそが今シーズンのF1最大の収入源なので、極めて重要)観戦応援することぐらいしかできませんので、もどかしい限りですけど……薬なりワクチンなりで、厄介なウイルスを人類が克服できるよう祈るしかないのですかね。

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2020年3月14日 (土)

F1オーストラリアGP中止、そして第2戦以降の延期決定

 2020年のF1開幕戦・オーストラリアGPが、3月13日午後0時(日本時間午前10時)のFP1から始まるはず、だったのですが……心配されていた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者がマクラーレンのチームスタッフに1名いることが開幕前日(3月12日)に判明し、マクラーレンが参戦取りやめを発表。その後深夜に及ぶ協議を経て、「F1ファミリーおよびそれ以外を含む幅広いコミュニティの安全、さらに競争の公平性を優先する」として、オーストラリアGPのキャンセルが発表されました。
 さらに、夜になってから第2戦・バーレーンGPと第3戦・ベトナムGPを延期して代替日程についての選択肢を探っていくと発表されまして、F1とFIAは現時点では「選手権はヨーロッパにおいて5月末にスタートする見通し」と考えているようです。「5月末」となると、5月3日決勝予定の第5戦・オランダGP/5月10日決勝予定のスペインGPも中止または延期ということになるでしょうし、5月24日決勝予定のモナコGPか、予定のない5月31日に延期したどこかしらのGPをもってきて開幕戦にすることを想定しているのかもしれませんね。
 
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍、日本も現在進行形ですが、今月に入って欧米が大変なことになっています。特にイタリアが突出していて昨日の時点で死者が1000人を超え、3月9日にはイタリア全土に移動制限措置が出されました。当然フェラーリの本拠地マラネロ/アルファタウリの本拠地ファエンツァ/ピレリの本拠地ミラノも封鎖されています(※アルファロメオの本社もミラノにあるが、アルファロメオ・レーシングの本拠地はザウバーの本拠地であるスイス・ヒンヴィル)。オランダやスペインにフランスやドイツも患者数が増え続けており、アメリカ合衆国は昨日よりイギリスを除くヨーロッパからの入国を30日間禁止しました。そのアメリカを含む北米でも患者が増え続けており、NBAが今シーズンの残り試合すべてをキャンセルにしたり、カナダで開かれる予定だったフィギュアスケートの世界選手権が中止になったりとするなどしています。最初に大流行した中国では既にピークアウトしたように報道されていたりもしますが……安心するにはまだまだほど遠い状況だと思われます。オーストラリアでも、12日に俳優トム・ハンクス夫妻が感染したことを公表したり、昨日は政府のダットン内相が感染したと発表したりと大変そうで……仮にマクラーレンのスタッフが感染していなかったとしても、F1グランプリを興行できる状態ではなかったと思われます。様々な事情が重なっているためにキャンセル発表が開幕当日というドタバタ劇になってしまったようですが、オーストラリアGPは中止にして正解だったのではないでしょうか。
 
 相当速いと目される今年型のF1マシンの本当の力を今見ることができなくなってしまったのは本当に残念でならないのですが……このような状況下ではスタッフや観客の人命や安全が最優先なのは当然のことですから、致し方ないですよね。
 時期をずらすことで運営側の目論見通りになるかどうかもわかりませんけど……今は、2020年のF1シーズンが5月に開幕することを信じて、吉報を待ちたいと思います。

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2020年2月29日 (土)

F1プレシーズンテスト2回目

 2月26日から28日までの3日間、F1のプレシーズンテスト2回目がカタルーニャサーキットで開催されました。
 2回目ということで、各チームはより実戦的なテストメニューをこなしていた……と思われますけど、当然ながら「手の内は見せない」ので、予選シミュレーションをしていたにしても見た目のタイムには反映されておらず(燃料多く積んでおくとか、エンジンモードで出力下げておくとか)、実際のところはわかりません。ただ、1回目も2回目でもトップタイムを記録したのはメルセデスAMGのボッタスでした。今までにない「DAS」なんてのを搭載している以上、ドライバーも実車での感覚を体に叩き込んでおかないといけないだろうし、作動機構を実際に動かしてみた際のデータも取らないと実戦で使えないしで、他より早い調整が必要だったんじゃないかと思います。とはいえ、903周・4203kmを走り込んでいて、走った距離も1番なんですよねメルセデスAMGは……やっぱり今年も“盤石”なのでしょうか?
 他方、残りのチームは徹底的に走り込んでいて、走行データを取れるだけ取った感じです。特にフェラーリが今年のテストはマイレージ稼ぎまくっているように見えましたが(844周・3929km)……ま、27日はベッテルが全チームの最速タイムを記録しましたし、速さもあるのでしょう(たぶん)。また、メルセデスPUに交換を余儀なくされるようなトラブルも発生する中、ホンダPUはまったくトラブルを起こさず2回のテストを通じレッドブル/アルファタウリの合計で1549周・7211キロを走破したとか。PUはもちろん、シャシー側もたんまりデータを蓄積できたでしょうから、今シーズンの両チームの大活躍を期待したいですな。残りのチームも似たり寄ったりのタイムを出してきているので、今シーズンはここ数年より上位と下位の差が詰まったレースが繰り広げられるかもしれません。

 実に開幕が待ち遠しい今年のF1、なのですが……中国武漢で昨年末に発生し今年に入って猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍が収まる気配がなく、日本を含むアジアや開幕戦が行われるオーストラリア、フェラーリやアルファタウリの本拠地があるイタリアなどでも感染者が出ています。第4戦が予定されていた中国GPは正式に延期が決まったものの、他では今のところ開催される予定ではあるようなのですが、既に物資の搬入や人員の移動に支障が出ていて(シンガポールなどの経由地が通れないとか)、開幕戦のオーストラリア/第2戦バーレーン/初開催となる第3戦ベトナムがキャンセルされるのではないかと言われています。日本の大規模イベントについては政府から自粛要請が出されていますが、オーストラリアなどではそういう要請も命令も今のところ出ておらず、スタッフやドライバーの安全が確保され、可能であるならばグランプリをぜひ開催してもらいたいなと思っているのですけれども……どうなりますかね。

 F1開幕戦・オーストラリアGPは、3月13日に開幕予定です。主催者側の発表を待ちたいと思います。

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2020年2月22日 (土)

2020年のF1、始動

 2月19日から21日までの3日間、F1のプレシーズンテスト1回目が今年もスペインGPの舞台・カタルーニャサーキットで開催され、2020年のF1が始動しました。
 
 2月6日にハースが2020年仕様のマシンのカラーリング(参戦当初のグレーベースのものに戻した)を発表して以降、各チームがいろいろな形で新車を発表。そんな中、(ワークス)ルノーの発表はあやふやで開発遅延が心配されたものの、プレシーズンテスト初日にはそのルノーや昨年はマシンが用意できなかったウィリアムズもきっちりマシンを組み上げてきて、初日から全チームが100周以上走行。車体レギュレーションがほとんど変更されなかったこともあって、まずは全チーム順調な滑り出しとなりました。
 今年は車体レギュレーションが昨年とほぼ同じ/来年は全面刷新ということで、どこのチームも基本的にはキープコンセプトで昨年型を改良したものを出してくるだろうと思っていたのですが……結構変えてきてるんですよね。特にノーズデザインが、昨年までのフェラーリ式の太くて平らな板みたいなのから、今年はメルセデスAMG式の細いタイプに変わったチームが多いですな。あと、サイドポンツーンの絞り込み方に至っては、フェラーリ式の上半分は広くして下半分を抉り取ったようなのが多かったのに、今年はチームごとにいろいろな処理をしてますね。レッドブルが続けていたエンジンカバー辺りのドーム状の処理も今年はやめてますし、効果のほどはよくわからないけど創意工夫が凝らされているのを見るのは楽しいですね。ただ、来年からアストンマーティンに名前が変わることが決まったレーシングポイントは、誰がどう見てもメルセデスAMGの昨年型「F1 W10」のまるごとコピーなデザインのマシンを持ち込んできてまして(しかも、速さまでW10みたい)……ちょっと残念な気がしました。まぁ、「だったらトロロッソ(今年からアルファタウリ)はどうなんだ!?」って言われそうなので深く追及はしませんが、あれでポイント荒稼ぎされるようになったら「ちょっと待て」って言いたくなりそうですね。あと、王者メルセデスAMGはフロントタイヤのトー角を走行中にドライバーが調整できる「DAS」という斬新なシステムをテストしているようなのですが……効果のほどはどうなんでしょうね?FIAは合法判定しているみたいだけど、危なくないのかとか壊れたらどうなるのとか重くなるんじゃないのとか、素人目にはマイナスの疑念の方が大きいんですがね。
 
 ま、全チームがしっかり走り込んでデータもたくさん取れたでしょうから、26日から始まるプレシーズンテスト2回目でどうなるか、ですね。昨年のこともあってか1回目では速さをまったく見せなかったフェラーリも、それなりに実力を出してくるでしょうし。楽しみです。

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2019年12月 9日 (月)

F1 2019 アブダビGP

 F1第20戦・ブラジルGP決勝が11月17日、最終第21戦・アブダビGP決勝が12月1日に行われました。
 
■F1第20戦 ブラジルGP
・予選
1位 フェルスタッペン(レッドブル) 
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
6位 アルボン(レッドブル)
7位 ガスリー(トロロッソ)
16位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ガスリー(トロロッソ)
3位 サインツ(マクラーレン) ※ハミルトンが3位表彰台に上がったが、レース後の裁定で5秒加算ペナルティが科された。
10位 クビアト(トロロッソ)
14位 アルボン(レッドブル)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル
 
■F1第21戦 アブダビGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 アルボン(レッドブル)
12位 ガスリー(レッドブル)
14位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 ルクレール(フェラーリ)
6位 アルボン(レッドブル)
9位 クビアト(トロロッソ)
18位 ガスリー(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ヒュルケンベルグ/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル
 
 アメリカGPで今年のタイトルは決まってしまいましたが、中団勢のコンストラクターズランキング争いが熾烈なこともあって(順位でチームの受け取る額が大きく変動=来年の活動費に直結)、今年の残り2戦は意外と熱いレースとなりました。
 まずは、ブラジルGP。インテルラゴス・サーキットが標高800mほどと比較的高い位置にあることから、オーストリアやメキシコ同様ホンダPUが威力を発揮し、予選でフェルスタッペンがPP獲得/アルボンは6番手タイムだったものの上位勢と同じ1分7秒台を記録(フェルスタッペンとはコンマ4秒差)、クビアトはマシンの不調でQ1落ちしたもののガスリーは7番手タイムと好調。決勝も、フェルスタッペンは順調で、ボッタスのリタイアに伴うセーフティーカー導入時のタイヤ交換でハミルトンに先行を許したもののリスタートで抜き返してレースのほとんどを支配。また、リスタート後にフェラーリ勢の“同士討ち”が発生して再度セーフティーカー導入時にはハミルトンがタイヤ交換したため、なんと1位フェルスタッペン/2位アルボン/3位ガスリーという「チェッカー目前にしてホンダ勢がトップ3独占」という状態も現実のものとなり、これには「うおおおっ」ってなりましたね。が、リスタート後にハミルトンとアルボンが接触してしまい(この接触で、ハミルトンはレース後5秒加算ペナルティ)、アルボンは大きく後退。代わりにガスリーがゴール前までのハミルトンとの競り合いに勝利し、初の表彰台を2位で獲得しました。優勝はフェルスタッペンで、自身初のポールトゥウィンを達成。ホンダエンジン搭載車でワンツーフィニッシュというのは1991年日本GP(マクラーレンのセナが同僚ベルガーにファイナルラップの最終コーナーで1位を譲ったレース)以来28年ぶり/2チームでのワンツーだと1987年イタリアGPでの1位:ウィリアムズのピケ/2位:ロータスのセナ以来の32年ぶりとか。また、クビアトが10位フィニッシュということで、トロロッソはダブル入賞かつ19ポイントを荒稼ぎということに。あと、ハミルトンのペナルティで3位にはサインツが繰り上がったため、サインツも自身初の表彰台ということになりました(表彰式には立てなかったので、その後マクラーレンチームだけで表彰台に上ってお祝いした模様)。ガスリーもサインツも、F1での初表彰台おめでとう!
 続いて、アブダビGP。ここ5年メルセデスが勝ちっぱなしのグランプリで、今年もメルセデスAMG勢が好調。一方、ブラジルの勢いが続いているのか、フェルスタッペンもFP3でトップタイムだったりしましたが……予選はメルセデスAMG勢が圧倒。PPは1:34.779(コースレコード)でハミルトン、2番手ボッタスで、メルセデスAMG勢だけ1分34秒台を記録しました。フェルスタッペンは3番手でしたが、ボッタスはPU交換のペナルティで最後尾に降格になったためフロントロースタートに。決勝は、システムトラブルで18周目までDRSが使えないままになったりセーフティーカーとかもなかったので、最後方から追い上げてきたボッタスが4位に入った他は上位勢に順位変動もなく終わりましたね。優勝はハミルトンで、ファステストラップポイントもサクッと取って完勝。2位にフェルスタッペン、3位にルクレールと、スターティンググリッド順の表彰台になりました。ま、今シーズン最後の表彰台が上位3チームから1人ずつ並んだのは良かったかなと思いました。アルボンは6位/クビアトは9位でフィニッシュしポイント獲得。ドライバーズランキングでサインツと並んでいたガスリーは、オープニングラップでレーシングポイント勢と接触してしまい18位完走に終わりました。
 
 2019年のF1も終了しました。
 ドライバーズタイトルは、ハミルトンが獲得。通算6回目で、ファン・マヌエル・ファンジオの5回を抜いて単独2位に浮上。史上最多のミハエル・シューマッハの7回が射程に入りました。昨年に続いて21戦中11勝で、ファステストラップポイントもあって計413ポイントを獲得。ドイツGPで危うくノーポイントになりかけましたが、結局は2ポイントを獲得して全戦入賞し、ただ1人今シーズンの全周回を走破。2位ボッタスに今年も87ポイント差(昨年は88ポイント差)をつけました……今シーズンは、ハミルトンのPPが5回に留まりまして(ボッタスも5回)メルセデスAMG絶対優位というわけでもなかったですけど、「レースでの強さを見せつけた」ってところでしょうか。2位ボッタスは、開幕戦とか鈴鹿での勝利など4勝して326ポイントを稼いだものの、「ナンバー2」ポジションから抜け出せなかったですね。ドイツとか「取りこぼし」もありましたし……すごく頑張ってるとは思うのですが、何が足りないのでしょうかね。3位はフェルスタッペンで278ポイント。ホンダPU初年度にして3勝を上げ、自身初のPP獲得とポールトゥウィンも成し遂げましたし、何よりフェラーリドライバーの2人を上回る3位は立派ですよね。来年は自身初となる母国GP(オランダGP)もありますし、悲願のタイトル獲得を目指して頑張っていただきたいです。4位はルクレールで264ポイント/5位はベッテルで240ポイントとフェラーリ勢が並びました。キャリア2年目&フェラーリ初年度のルクレールが2勝を上げたのは素晴らしい結果ですし、ベッテルも1勝はしましたが、どちらももっともっと稼いでるはずですよねぇ。まぁ、ルクレールはアゼルバイジャンで/ベッテルはカナダでドライビングミスをしてレースを失ったりもしたけど……チームがねぇ。6位には96ポイントを稼いだサインツが入りました。アロンソの後釜って感じでマクラーレンに入って「大丈夫かな?」と思ってましたけど、大躍進でした。7位はガスリーで95ポイント/8位はアルボンで92ポイントと、前半後半でチームを入れ替わった2人が入りました。ガスリーはレッドブルで上手くいかず、アルボンはレッドブルでも上手にやったって感じになりましたが、先に表彰台に上ったのはガスリーでしたね。降格でも腐らず頑張った結果だと思います。どちらも、来シーズンは力をつけてフェルスタッペンを脅かす存在になってもらいたいですね。クビアトは、37ポイントで13位。やたらマシントラブルが出てしまったようでツイてなかったようにも見えましたけど、ドイツGPでは初の表彰台に乗れたし、来季シートも維持できたしで、結構良いシーズンになったのではないでしょうか。あと、移籍組ではリカルドは9位/ライコネンは12位に終わりました。
 コンストラクターズタイトルは、739ポイントを稼いだメルセデスAMGが獲得。2位はフェラーリで504ポイントで順位の並びこそ一昨年&昨年と同じですが……一昨年は146ポイント差/昨年は84ポイント差だったところ、今年は235ポイントと大差どころではない差がついてしまいました。ルクレールは6回予選最速&7回PPスタートで今季最多/ベッテルは2回PPスタートしていて、スタートポジションはメルセデスAMG勢とほぼ互角だというのに、このザマですよ。マシンの信頼性は目をつむるとして、戦略というかレース運びのまずさと2人のドライバーのコントロールを本気で変えないと、もはやどうにもならんですな。3位は今年もレッドブルで417ポイント。リカルドがいた昨年は419ポイントでしたから、ホンダPUにスイッチしシーズン途中にドライバー交代があってもほぼ同じ結果だったというのは立派なんじゃないですかね。ホンダPUとシャシーのマッチングがさらに進み、アルボンも経験を積んだ来シーズンはかなり楽しみです。来季シャシーが代名詞の“コーナリング最強”に仕上がってくれれば、メルセデスAMGと対等に戦えるチームになれるかも……と期待しております。“中団勢”トップの4位には、今年はなんとマクラーレンが入りました。それも145ポイントと“3強”を除けば唯一の3桁ポイントを獲得し、91ポイントで5位になった(ワークス)ルノーに54ポイントもの差をつけました。今季からジェームズ・キーがテクニカルディレクターに就任したのもありますけど、マネージングディレクターとして元ポルシェのアンドレアス・ザイドルがシーズン途中から加入したのが大きそうです。それで、サインツ&ノリスという新ドライバーコンビの若さがハマったってところでしょうか……とはいえ、あの燻ってるだけだったマクラーレンがここまで活性化するとは本当に驚きました。今シーズンで最も感心しましたよ。他方、ルノーは大枚はたいてリカルドを獲得したというのに、自前PUのカスタマーチームに大敗って(しかも、そこはメルセデスPUに乗り換えると決めやがった)……ねぇ。来年はどうなりますかね。6位は85ポイントのトロロッソ。残念ながらルノーを追い越すことはできなかったけど、クビアトとガスリーがそれぞれ表彰台に上りまして、今シーズン所属ドライバー2名が表彰台に上ったチームはメルセデスAMGとフェラーリとトロロッソだけだったりします。よく頑張ったと思います。来季もガスリーとクビアトのコンビだし、より安定してポイント稼げたらいいですね。7位はレーシングポイント、8位アルファロメオで、ハースが28ポイントしか稼げず9位。マシン開発に失敗すると、こうなってしまうんですね。それと、名門ウィリアムズはついに1ポイントしかとれず最下位でした。ま、ちょっとずつながらマシンはマシになってきていたし、クビサは抜けるようですがラッセルは新人ながら良いドライバーでしたし、来年こそは復活できたらいいですね。
 
 F1に対しての不満は尽きないものの、今年はレッドブルホンダのデビューシーズンということで全戦きっちりフジテレビNEXTで観戦しました。序盤戦はメルセデスAMGの連勝が止まらず苛立ちも募りましたけど……オーストリアでレッドブルホンダの初勝利を見ることができ、大荒れのドイツでのレッドブルホンダ2勝目+クビアト初表彰台やハンガリーでのフェルスタッペンの初PPとハミルトンとの激戦、後半開始からのフェラーリ躍進とモンツァでのルクレール優勝&シンガポールでのベッテル優勝、そしてブラジルでのフェルスタッペンの初ポールトゥウィン&ガスリー2位表彰台などなど、終わってみれば見所がとても多い1年だったかと思います。有料の視聴契約をしてF1を見るようになって今年で4年目になりましたが、今年が一番良かったし「お金払ってまで見て良かった」と初めて実感できましたよ。
 先に書いた通り、F1は2021年から車体のレギュレーションが刷新されますので、現行のフラットボトムなマシンは来シーズンが最後となります。そのため、来シーズンはレギュレーションがほとんど変わらず、今シーズンの“第2ラウンド”的な1年となります。これは、レッドブルホンダにとっては千載一遇のチャンスだと思うんですよね。PUとしてメルセデスやフェラーリと遜色のない出力と信頼性をもつに至ったホンダPUと、その特性に基づいた鬼才エイドリアン・ニューウェイが設計したシャシーの相乗効果で、ぜひメルセデスAMGやフェラーリを打ち負かしていただきたい。
 
 というわけで、来シーズンのF1も開幕戦からしっかり見ようと思っています。2020年のF1も、今年以上に面白い展開になってくれることを期待しております。

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2019年11月10日 (日)

F1 2019 アメリカGP

 F1第18戦・メキシコGP決勝が10月27日、第19戦・アメリカGP決勝が11月3日に行われました。

■F1第18戦 メキシコGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ) 
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
 ※Q3の1回目でトップタイム/2回目でコースレコードを記録したが、イエローフラッグ無視により2回目のタイム抹消と3グリッド降格処分となった
5位 アルボン(レッドブル)
9位 クビアト(トロロッソ)
10位 ガスリー(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
5位 アルボン(レッドブル)
6位 フェルスタッペン(レッドブル)
9位 ガスリー(レッドブル)
11位 クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ルクレール(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

■F1第19戦 アメリカGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 アルボン(レッドブル)
10位 ガスリー(レッドブル)
13位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
5位 アルボン(レッドブル)
12位 クビアト(トロロッソ)
16位 ガスリー(トロロッソ) ※完走扱い
「Driver of the Day Award」アルボン/「Fastest Lap Award」ルクレール(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 後半戦からフェラーリ勢の逆襲が始まり、どちらかというと苦戦ぎみだったメルセデスAMG勢が完全に復調。コンストラクターズタイトルに続いてドライバーズタイトルも決める北米2連戦となりました。
 まずは、メキシコGP。サーキットが標高約2300mの高地にあることから日本GPの記事で「メルセデスAMGに冷却の問題が出る可能性が高い」と書きまして、実際に予選最速はレッドブルホンダのフェルスタッペン/続いてフェラーリ勢で、ハミルトンは4番手/ボッタスは2回目のアタックでクラッシュしたため6番手に終わったのですが……そのボッタスの最終コーナーでのクラッシュで振られたイエローフラッグを無視したとして降格処分という“ケチ”がついてしまったフェルスタッペンは、決勝でもオープニングラップでハミルトンと接触し後退/さらに5周目にボッタスとも接触してタイヤがバーストし最後尾に落ちて「自滅」。PPスタートのルクレールは2ストップ戦略を上手くこなせずに後退、結局1ストップ作戦をこなしたハミルトンが優勝することとなりました。メルセデスAMG自体が苦戦を予想し、メキシコで勝てるとは思っていなかったようなのですが、終わってみれば表彰台に2人揃ってて1番上にはハミルトンという結果に。レッドブル勢は、アルボンが5位/フェルスタッペンは挽回したものの6位。トロロッソ勢は奮わず、クビアトとヒュルケンベルグ(ルノー)が接触したためガスリーが9位となってポイントは獲得できました。
 続いて、アメリカGP。ほぼ確実にハミルトンがドライバーズタイトルを決めそうな情勢の中、そのハミルトンは予選5番手に終わり、優勝する以外タイトル持ち越しの可能性すらないボッタスがPP獲得。フェラーリ勢はベッテルが予選2番手だったものの、ルクレールはトラブルが出てPUを古いものに交換したため4番手止まり。3番手にはフェルスタッペンが入りました。決勝は、スタートでベッテルが遅れ、アルボンも接触&緊急ピットインで最後尾に。その後、8周目にベッテルはリアサスペンションが壊れたためリタイアしてしまったものの、アルボンは3回ピットストップを強いられてその都度順位を大きく下げたものの挽回して最終的には5位フィニッシュし、ドライバー・オブ・ザ・デイに選ばれました。優勝は無難に2ストップ作戦をこなしたボッタスで、タイトルがかかったハミルトンは1ストップ作戦を敢行して2位をゲット。タイトル決定を表彰台で祝うことができました。フェルスタッペンは終盤ハミルトンに追いついていたものの、マグヌッセンのリタイアによるイエローフラッグもあってオーバーテイクを仕掛けられず3位に留まりました。ルクレールはペースが上がらず、ボッタスから52秒もの大差をつけられて4位。トロロッソ勢はノーポイントに終わりました。

 なんか、メルセデスAMGの強さばかりが目立つ北米2連戦でしたね。ま、ホンダPUも結構イイ感じだったようには思えましたが、フェルスタッペンの予選降格処分で台無し&トロロッソ勢は不調で……時差の関係でどちらも全セッション録画で見ましたが、見てる間はとにかく楽しくなかったです。それと、フェラーリ……ロシア、日本、メキシコと表彰台には1人ずつ乗ったものの優勝はメルセデスAMG勢に持ってかれ、アメリカではついに表彰台から陥落してしまいました。アメリカGPではルクレールのPU交換もあったので「全力を出せなかっただけ」と言われればそうなのかもしれませんけど……アメリカGPの直前にレッドブルの問い合わせからFIAが「燃料流量計の隙を突く形で、規定以上の流量の燃料を消費することは違法」という技術指令を出しまして、これにより最近のフェラーリPUの異常なパワーが出せなくなったのではとも言われてたりするんですよね。フェラーリPUにこの違反があるのかどうなのか私たちにはわかりませんけど、実際のところどうなんですかねぇ。ブラジルやアブダビでも速い跳ね馬が見たい所なんですけど、ルールはルールだからなぁ。「どうなるか見てみよう」ってところですかね。
 今シーズンのタイトルはコンストラクターもドライバーも決まってしまいましたが、まだ2戦残っています。残り2戦は、見ていて面白い展開になってくれることを期待しております。

 あと、10月31日に、決定が遅れていた2021年以降のF1の新レギュレーションが発表されました。新レギュレーションは、テクニカル/スポーティング/ファイナンシャルの3つに分かれていて、その資料は28ページにもなるそうで相当細かいところまで規定しているようなのですが……大雑把にいうと「グランドエフェクトカー(ウイングカー)にして、18インチホイールでブレーキも大型化。油圧サス禁止などでよりシンプル化して接戦を可能としスポーツとしての競争を促す。トランスミッション開発規制や使用材質規制などのコストダウンとコストキャップ(年間21レースの場合、1億7500万ドル=約189億円)を導入して健全な財政状況&持続可能なビジネスモデルを目指す」ってなところなようです(※あくまで個人的解釈なので違っていたらすみません)。
 細かいところはまだこれから詰めていくみたいなのですが……F1マシンが危険だからと1983年から禁止したウイングカーに回帰することになるとはね。とはいえ、実際にウイングカーをずっと使い続けているインディカーはオーバーテイクが多いイメージありますし、規制強化やコストキャップで「中団勢」なんて露骨に下位カテゴリーな現状のチーム間格差がなくなってくれたらその方が競技としては面白いに決まってるし、で良さげにも思えますけど……現実はどうなりますかねぇ?現代の技術があればウイングカーの危険性は克服可能でしょうけど、2009年シーズンみたいな「抜け駆けしたチームの独走」という残念な結果にならなければ良いのですが……なにせF1だからなぁ。うーむ。
 こちらについても、見ているだけの私たちには「どうなるか見てみよう」としか言えないですかね。

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2019年10月22日 (火)

F1 2019 日本GP

 F1第17戦・日本GP決勝が10月13日に行われました。F1が、今年もホンダの聖地・鈴鹿にやってきました。
 
■F1第17戦 日本GP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 ルクレール(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
4位 ハミルトン(メルセデスAMG)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 アルボン(レッドブル)
9位 ガスリー(トロロッソ)
14位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
4位 アルボン(レッドブル)
7位 ガスリー(トロロッソ)
10位 クビアト(トロロッソ)
リタイア フェルスタッペン(レッドブル)
「Driver of the Day Award」ボッタス/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
 
 今年も台風(19号)で大荒れになることが予想されていた日本GPですが、当初の予想よりも東を通ったために鈴鹿直撃は避けられたものの最接近した土曜日はすべてキャンセルとなり、予選と決勝が日曜日に開催される「1デイ開催」となりました。
 金曜日のFP1&FP2は幸いドライコンディションで開催され、そのFP1では山本尚貴選手がトロロッソから出走しF1デビューを果たしましたし、FP3キャンセルが決定していたことからFP2は全チームが徹底的に走り込む普段以上に熱の篭もったセッションになりました。
 予選。台風一過の青空の下、関係者の早朝からの尽力によりきれいに整えられた路面コンディションの中でQ1が始まったのですが……開始早々に最終コーナーでクビサ(ウィリアムズ)がクラッシュして赤旗/再開後すぐにマグヌッセン(ハース)がまたも最終コーナーでクラッシュして赤旗、と荒れた展開になるのかとも思いましたが、その後は順調に進みました。メルセデスAMG勢とフェラーリ勢のトップ争いになったものの、Q3ではフェラーリ勢、特にベッテルが本領を発揮。前日の豪雨でラバーがきれいさっぱり洗い流された路面にも関わらず、1回目のアタックで1:27.212を出して一昨年出されたコースレコード(1:27.319)を更新/2回目のアタックで1:27.064を叩き出してさらに更新し、フェラーリとしては2006年(PPフェリペ・マッサ/2位ミハエル・シューマッハ)以来となるPP獲得と2位にルクレールが入ったことからフロントロー独占を果たしました。3位ボッタス/4位ハミルトンで、ここまでが今までのコースレコード更新タイムを記録。期待のレッドブル勢は5位フェルスタッペン/6位アルボンに留まったものの、2人が1:27.851の寸分違わぬタイムを記録(※先に記録したフェルスタッペンが上位)。7位サインツ/8位ノリスと4列目はマクラーレン勢となり、1~4列目はきれいにチームごとに並ぶ結果に。9位にトロロッソのガスリーが入り、10位はグロージャン(ハース)。クビアトは14位でした。
 決勝。スタートでベッテルが出遅れ(後に「ジャンプスタートでは?」と疑われるリプレイ映像が流れたものの、お咎めなし)、ボッタスが先行。2コーナーでルクレールとフェルスタッペンが接触し、コース外に押し出されたフェルスタッペンは大きく後退(後にリタイア)。ルクレールもレース後に接触分で5秒+接触後数周走り続けてパーツを撒き散らし他車に被害を与えた分で10秒ペナルティが科されました。その後、2位ベッテルがピットインしてソフト→ソフトのタイヤ交換をしたため2ストップ作戦をとることが判明。これを受けてメルセデスAMGはボッタスを2ストップ/ハミルトンを1ストップにすると無線で言って途中までその通りに実行していたのですが、なぜか首位を走っていたハミルトンも2ストップすることになり、2回目のピットイン後ハミルトンは3位に後退。結局コース上で抜き返すことはできずに、ボッタス/ベッテル/ハミルトンの順でゴールしました。4位にはアルボンが入り、ホンダPUは5年目にしてようやく鈴鹿での初入賞となり初のポイントを獲得。5位はサインツ、6位はルクレールだったもののレース後ペナルティで7位に下げられたため、16番手スタートから大挽回したリカルド(ルノー)。8位にはガスリーが入りトロロッソホンダとしての鈴鹿初入賞初ポイントも達成しました。で、ファイナルラップ(53周目)においてそのガスリーとペレス(フォースインディア)が接触し、コース外に出たペレスはクラッシュしリタイアしたのですが……FIAのシステムエラーがあったため52周でレース終了という扱いになり、ペレスは52周終了時点の9位でフィニッシュしたことになりました。10位はヒュルケンベルグ(ルノー)で、クビアトは12位に終わりました。また、メルセデスAMGはワンツーフィニッシュを逃したものの、ハミルトンがファステストラップポイントを取ったことにより、2位フェラーリの逆転が不可能となったため、今年のコンストラクターズタイトル獲得が決定しました。
※追記:10月23日に、ルノーのブレーキシステムが技術的な違反はないもののドライバーエイド(補助装置)に該当しレギュレーション違反があるとして、FIAが「失格」の裁定を下し、ルノーもこれを受け入れました。結果、6位ルクレール/7位ガスリー/8位ペレス/9位ストロール/10位クビアトが正式なリザルトになりました。
 
 台風19号の接近・通過で大変な日程となり、鈴鹿サーキット側と各チーム側の関係者総出の尽力で無事に開催することができた今年の日本GP、FP1もFP2も予選もとても素晴らしかったのですが……決勝が、なぁ。ベッテルのアヤシいスタート、いきなりのフェルスタッペン後退&リタイア、ルクレールの暴走、不可解なハミルトンの2回目ピットインで疑問が残る並びになった表彰台、なかったことにされたファイナルラップ、3位ハミルトンと4位アルボンの45秒のタイム差、4戦残してのタイトル決定……当日「なんかいろいろとガッカリ」とツイートした理由がこれらです。まぁ、ベッテルのスタートはルールには抵触しなかったから罰せられなかったのでしょうし、コンストラクターズタイトルは確定してなかったってだけなので(誰がどう考えてもメルセデスAMGで決まり)仕方ないにしても、不可解なピットインで並びが変わってしまった表彰台はちょっと許せなかったですね。本当は優勝ハミルトン/ボッタス/ベッテルの順でしょうよ。ハミルトンのミディアムタイヤがもたないと判断しての2ストップだったようですけど、ガスリーは同じようなタイミングでソフト→ミディアムと交換しての1ストップでフツーに走りきってますし……競争とは別の何らかの意図があって順位を動かしたとしか思えません。だとしたら、レースを現場で観戦した人たち(台風が直撃した東日本は当日大変な状況になっていたが、今年の鈴鹿には昨年の決勝より多くの観客が集まった)や懸命にコースコンディションを整えた人たちに対するいわば「冒涜行為」です。あと、レッドブルホンダへの期待がいきなりのフェルスタッペン後退で崩れてしまった上に、アルボンが頑張って走って4位をとったものの3位ハミルトンに約45秒(2位ベッテルとの差もほぼ同じ)/優勝したボッタスからは実に1分もの大差をつけられてしまうとは……結果を見てショックでしたね。追いついたと思ったメルセデスAMG/追い抜いたと思ったフェラーリがまたはるか彼方になってしまいましたよ。フェルスタッペンは最近「今季残りは表彰台がやっと」と諦めたコメントもしてるようですし、今シーズン中に再度追いつくのは厳しいかもしれません。鈴鹿で現実を突きつけられるとガクッときますな、ホントに。
 
 2019年の日本GPも終わり、今年のF1も残るは4戦。次は高地で行われるメキシコGP。メルセデスAMGに冷却の問題が出る可能性が高いのでレッドブルには有利かと思っていましたが、フェラーリがフツーに速そうなので……どうなりますかね。
 ま、私はただ見てるだけなので、めげることなく今季最終戦まできっちりレッドブルホンダの優勝を信じて応援していこうと思います。

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2019年10月 7日 (月)

F1 2019 ロシアGP

 F1第15戦・シンガポールGP決勝が9月22日、第16戦・ロシアGP決勝が同月29日に行われました。
 
■F1第15戦 シンガポールGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ) 
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 アルボン(レッドブル)
13位 ガスリー(トロロッソ)
16位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ベッテル(フェラーリ)
2位 ルクレール(フェラーリ)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
6位 アルボン(レッドブル)
8位 ガスリー(トロロッソ)
15位 クビアト(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」マグヌッセン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
 
■F1第16戦 ロシアGP
・予選
1位 ルクレール(フェラーリ)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
11位 ガスリー(トロロッソ)
19位 アルボン(レッドブル)
20位 クビアト(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
4位 フェルスタッペン(レッドブル)
5位 アルボン(レッドブル)
12位 クビアト(トロロッソ)
14位 ガスリー(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ハミルトン(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」マクラーレン
 
 フェラーリ(というかルクレール)連勝後の連戦となったシンガポールGPとロシアGP。一転してフェラーリは苦戦するだろうと私を含め多くの人が予想していたところを、見事に覆す連戦となりました。
 まずは、市街地サーキットのシンガポールGP。曲がりくねって低速コーナーが多くダウンフォース必須のコースなので、メルセデスAMGやレッドブルが速いだろうと思ってて、金曜日は実際予想通りな感じだったのですが……土曜日FP3から一変し、ルクレールが最速タイムを出して予選に突入。Q1こそメルセデスAMG勢が良かったものの、Q2ではフェラーリ勢がまさかのワンツー。Q3でも1回目はベッテルが渾身の走りでトップタイム/2回目はルクレールが最速タイムを叩き出してPP獲得。2番手はハミルトンでしたが、ベッテルが1回目のタイムで3番手に入って「フェラーリは速い」というのが強く印象づけられました。で、決勝。フェラーリ勢には「レースペースはどうなのか?」という疑問が残っていて、序盤はルクレールがやたら遅く「やっぱダメなの?」と思っていたらソフトタイヤをもたせるためにひたすら遅く走っていただけで、ピット戦略でアンダーカットに成功したベッテルが前/ルクレールが2位になって以降、セーフティーカーが3度入って3回リスタートしましたが、その度にフェラーリ勢は後続を引き離し続けてワンツー体制を維持し、そのままフィニッシュしました。ベッテルは今季初優勝。昨年のベルギーGP以来の優勝で、通算53勝目。2位はルクレールで、今季初のフェラーリのワンツーフィニッシュ(表彰台に2人並ぶのはカナダGP以来2度目)となり、PU時代に入ってからメルセデス以外の同一チームが3連勝したのは今回が初だそうです(マジか……)。そのメルセデスAMG勢はピットタイミングを引っ張りすぎて後退したため、3位にはフェルスタッペンが入りました。アルボンは6位、ガスリーは8位でポイント獲得。クビアトは15位。また、ファステストラップはマグヌッセン(ハース)が記録したものの、10位以内ではなかったため(17位フィニッシュ)、初のプラス1ポイントなしの結果になりました。
 続いて、一部公道のロシアGP。ここは路面が異様にメルセデスのマシンに合っていて、2014年の初開催時以来メルセデスしか勝っていないサーキットになります。ここもフェラーリは苦戦するだろうと思っていましたが……フェルスタッペンがトップタイムを記録したFP2を除き、最速はフェラーリ勢が記録。PPはここでもルクレールで、ベルギーGP以来4連続PP獲得。ハミルトンが2番手ながら、3番手ベッテルもコンマ023差で続いており、ここでも「フェラーリは速い」との印象でした。決勝は、スタートでルクレールのトー(スリップストリーム)を使いベッテルが前に出て、フェラーリがまたもワンツー体制を構築。どうやら「構築したらルクレールを前に戻す」という作戦だったようなのですが、ベッテルがファステストラップ連発でポジションをルクレールに渡さず、結局ピットストップでルクレールをベッテルの前に出したのですが……ベッテルがピットアウト直後の28周目にMGU-Kあたりのトラブルが出たらしくコース脇にマシンを止めてしまい、VSC(バーチャルセーフティーカー)導入。ここでハミルトンがタイヤ交換してルクレールの前に出てしまい、29周目にラッセル(ウィリアムズ)のクラッシュでさらにセーフティーカーも導入。ここでルクレールが2回目のピットインをしたため、ボッタスにも前に出られてしまい3位に後退。リスタート後はボッタスが壁役に徹しこのまま順位が変わることはなく、メルセデスAMG勢がワンツーフィニッシュしました。優勝はハミルトンで今季9勝目、ボッタスが2位、ルクレールが3位。ホンダ勢は今後のことを考えて“スペック4”PUをここで各車1基ずつ追加投入(クビアトは一式/他はICEのみ)したため4台ともグリッドダウンしており、アルボンは予選Q1でのクラッシュもあってピットスタートでしたが、トロロッソ勢は不運もあってポイント圏外に沈んだものの、フェルスタッペンは4位/アルボンは5位まで挽回しレッドブル勢は可能な限りのポイントを稼ぐことはできました。
 フェラーリ、凄かったですねぇ。シンガポールでフロントウィング&ノーズ(裏側)を大きく変えたのが功を奏したらしいのですが……フロアやらディフューザーやらも変わってて、マシンバランスが向上したようですな。低速区間ではまだメルセデスAMGやレッドブルには及ばないものの、最強と言われるPUパワーをしっかり路面に伝えられるようになったということなんでしょうか、弱点を克服してここにきて大化けしましたね。前回の記事で「なんとかしてベッテルさんの汚名返上となればよいのですが」と書いたところ、いきなり次のシンガポールで優勝して汚名はさっさと返上してしまいましたからねぇ……ホント、びっくりしました。一方、期待されたレッドブルホンダはフェラーリ勢とメルセデスAMG勢にシンガポール&ソチの両方で置いていかれる結果となってしまい、かなり厳しい状況になってしまいましたな。次戦から新燃料が投入される予定なれど(予選で効果があるとか)、ホンダのさらなるPUアップデートは“スペック4”追加投入で期待薄/シャシー側も来季型の開発にシフトしていく時期なので現行型の大幅なアップデートはあるかどうかわからないし……ホンダの母国GPである以上は鈴鹿で当然全力で闘ってもらいたいのですけれども、表彰台はあまり期待しない方がいいかもしれませんね。あのフェラーリが、ここにきてああも速くなるとは……うーむ。
 
 次戦は、その鈴鹿です。いよいよ日本GPです。久々に赤い跳ね馬が最速で駆け回りそうなのも楽しみなんですけど、決勝ではホンダPU勢が表彰台に上ることを信じて全力で応援しようと思います!

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