映画・テレビ

2014年12月22日 (月)

「軍師官兵衛」最終回

 今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」が、昨日最終回でした。
 「江 ~姫たちの戦国~」以来の戦国ものでしたが、主役が黒田官兵衛(黒田孝高)という戦国武将の中ではかなり地味めな人だったり、それを演じるのがジャニーズの岡田准一なことからアンチが騒いでいたりと、放送開始前は「どうなるかなぁ?」と若干心配もしていたのですが……始まってすぐに、そんなものはタダの杞憂となりました。播磨国の一勢力(小寺家)の一配下でしかない黒田家(しかも、元は薬売りで武士ですらないw)が、乱世の中でどうやってのし上がっていったのか、なぜ天下人・豊臣秀吉の軍師という立場にまで上り詰めたのか、について丁寧に描けていたと思いましたね。中盤の、三木合戦/有岡城幽閉(田中哲司さんの荒木村重も素晴らしかった)/高松城水攻め→本能寺の変→中国大返し、あのあたりは官兵衛・岡田准一のみならず、信長役の江口洋介/秀吉役の竹中直人さんらの熱演もあって、すごく見応えあって特に良かったですわ。終盤は、息子・長政の描き方がイイ感じでこれも良かったです。長政を演じた松坂桃李も「どうかな?」と見ていましたけど、複雑な心情を良く出せてましたね。感心しました。
 ま、ところどころに「?」な過剰演出みたいな所も見られましたし、最後の如水の天下狙いは「どうだろ?」と思いましたが(豊臣連合軍を率いて九州征伐をした張本人が、「九州を制圧して天下を取ろう!」って考えますかね?それに、関ヶ原時の九州には加藤清正がいて、単独制圧などとてもできない以上、前提からしておかしいと私は思ってます)……まぁ、仕方ないですかね。天下取りに行った方が話としては面白いだろうし。とはいえ、「江」とは違って概ね史実に沿って話が進んでいったので、その点でも良かったです。
 「軍師官兵衛」、1年通して毎週楽しく見ることができましたわ。期待以上のものを見せてもらえて、本当に今年1年日曜夜が楽しかった。官兵衛役を見事に務めあげた岡田准一さん、NHKのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 ただ、来年の大河ドラマは、なぁ。またも幕末女主人公ものでして……見る気が全く起きないんですよね。
 あと、その次は戦国もので真田幸村(信繁)が主人公の「真田丸」になるようですが、脚本が三谷幸喜氏ということで、こちらもどんなもんになるやら、ちと心配だったりします。面白い作品に仕上がるといいんですけど。

| | コメント (0)

2012年12月24日 (月)

「平清盛」最終回

 今年の大河ドラマ「平清盛」が、昨日最終回でした。
 「平清盛」はNHK大河ドラマの50周年記念作だったのですが……放送開始直後から「画面が汚い」とか「天皇家を“王家”と呼称するとは何事か」などとケチがつきまくり、中盤からは視聴率が下がり続けて終盤は「二桁(10%)を割り込んだ」とか「大河ドラマの史上最低を更新」とか視聴率低下の話のみがクローズアップされ、結局低視聴率のまま終わってしまいましたね。たぶん、メディア的には今作は「大失敗作」の烙印を押されるのでしょう。
 しかし、全話欠かさず最後まで見通した私の評価は違います。「よくぞ、最後までやってくれた。NHK」ってところですよ。たしかにドラマとしては決して明るく楽しい話ではなく、はっきり言ってしまえばつまらなかったけれども、極めて複雑でわかりにくい平安時代末期の日本を1年間で上手くまとめたなと思いましたね。
 かつて「源平合戦」があったということは誰もが知っていても、普通は源氏(源頼朝)の視点で考えるので、平氏は“敵役”であり詳しいことは歴史好きでもない限り知りません。また、“源平”の動向はある程度知っていたとしても、実際の政治を司っていた朝廷が当時どうなっていたのかなんてのはさらにマニアックで、かく言う私も平氏だの朝廷だのは高校日本史の授業に出てくる範囲でしか知りませんでしたが……いやはや、当時の日本ってとんでもない世界だったんですな。上皇による院政が行われていて皇族間での権力争いだけでも複雑怪奇なのに、藤原摂関家内でも派閥争いしていて、別のお公家さんも出てきて権力者が数年でころころ変わる。その上、中央政府管理下の“兵力”でしかなかった武士が財をなしだんだんとのし上がってきて、平氏と源氏の二大勢力の争いを経ながら、史上初めて武士が権力を握ることになる……こんな、いわば“四つ巴”の史実を真正面から描こうとしたらもの凄く大変なことになるのだけれど、それをやってのけてしまったのが今回の「平清盛」だと私は思いましたよ。普通の大河ドラマだったら主要キャラはせいぜい10人くらいでしょうけど、「平清盛」は中盤までは誰が“主要”なのかもわからんぐらい次から次へと重要人物が出てきては消え出てきては消えで、戦国時代とか幕末なら重要人物のイメージがある程度確立してるけど、この時代はイメージ無い人ばかりで誰が誰やらさっぱりわからないうちに、次から次へと死んでっちゃう。他方、終盤では平家の一族郎党がドカっと増えた上に源氏側のいつものメンバー(義経&弁慶に北条家など)がワラワラ出てきて……ホント凄い数でしたなw。だから、話についていくだけで精一杯というか、私もついていけなくなって途中Wikipediaで何度も調べて知識を補足してましたからね。「平清盛」を見るということはTVドラマの視聴というより歴史の勉強そのものなので(保元の乱/平治の乱などは今回とても勉強になりました。マジで)、自分で調べない人は置いてかれるだけ。歴史が嫌いな人からすれば「つまらん、つまらん」って言いたくもなったでしょうね。人間ドラマとして見るべき所も少なく楽しい話でもない上にこれでは、歴史好き以外は見なくもなりますよ。視聴率が下がり、批判ばかりが増えていったのは必然かも。結局、「平清盛」はドラマというより純粋な歴史ドキュメント番組に近く、歴史の勉強が好きか嫌いかがはっきり出たんだと思います(ネットでの清盛批判を見てたら、「なんでお前、日本史なんて好きなの?つまんねーだろが」って言われてた学生時代をよく思い出しましたわ)。
 まぁ、今回の「平清盛」は歴史ドキュメント番組だった、と言い切るのは脚本に“史実軽視の創作”的な部分もあったので(※清盛が白川院の御落胤だったってところから始まって、その他おかしなところがいくつかある)語弊もありそうですけど、批判の多くに「こっちはドラマとして見てるんだから、もっと楽しませろや」って空気があることは強く感じました。「じゃあ何?去年の『江』みたいな捏造ファンタジーにするのか?あれはイヤだって、みんな言ってたやん」って私は思いましたけど。それに、“トレンディドラマ”に代表されるような「軽い話でなければドラマではない」って風潮も私はイヤでして、やたら重苦しい話だって週に1つくらいあっていいと思うのですが。たかがTVドラマ、イヤなら見なければいいんですから(実際、見なかったんでしょう?それでええがな)。それに「画面が汚い」ってのもねぇ……好評だった「龍馬伝」だって相当汚かったと思いますがね。あれは良くて清盛はダメってのがよくわからなかったし、“王家”批判ってのも何でも“嫌韓”にこじつけてってのは気に入らないですわ(私も隣国は嫌いですけどね、こんなクレームがなかったら天皇家を王家と称するのが隣国のやり方だなんて全く知りませんでしたよ。なんで嫌いな隣国の考え方なんてものをいちいち知らないかんのか。日本人がいちいち気にせないかんのか。当時の日本では「王家」と称されていたという研究もあることだし、韓国文化なんざ無視すりゃいいだけなのに。これでは“韓国ゴリ押し”に乗る形でわざわざ構ってやってるようなもんじゃないか……って、構ってもらえるよう仕向けるのが騒ぐ狙いでしたか。すみませんね、邪魔しちゃって)。だいたい“日本三大悪妖怪”の1つに数えられる崇徳院が出てくる話(妖怪変化した30話はまさにホラーだったw)にて「天皇家」「皇族」って言う方がまずくないか?と私なんぞは考えますが。批判がとにかく強かったけど、説得的な批判というのは私の知る限りではメディアでもネットでもお目にかかれませんでしたね。
 また、話はわかりにくくて楽しくもなく、実際つまらなかったですけど、ドラマとしての見応えはあったと思います。主役・清盛役の松山ケンイチって個人的にはあまり好きな役者ではないのですが、演技は素晴らしかった。線が細くて「“清盛入道”を演じるなんて、とてもムリだろ」と思ってましたが、威圧的な絶対権力者をちゃんとやってのけましたからねぇ……「凄え」と、素直に思いました。その他出るわ出るわの大量キャストにハズレがほとんどなかったってのも凄いですよ。特に男性陣、良かったですねぇ。平忠盛役の中井貴一を筆頭にベテラン勢は「さすが」だったし、後白河院役の松田翔太も難しい役所なのにきっちり演じ切っちゃったし、平家の若い衆を演じた若手の人たちも誰だかわかんないけど皆よくやってましたよ。こんなの、今どきNHK大河ドラマでなきゃ作れないだろうし、大河といっても記念作品でもなければここまでのものは作れなかったんじゃないですかね。

 世間的には「大失敗作」かもしれないけど、私はこの1年「平清盛」で楽しめました。実に興味深く、勉強になりました。私的には「江 ~姫たちの戦国~」「龍馬伝」なんかよりずっとずっと面白かったし、話としては「天地人」の方が面白かったけど「平清盛」の方が良かったですよ。07年の「風林火山」以来かな、大河ドラマでこんなに楽しめたのは。ありがとう、NHK。
 けど、来年の大河が、ねぇ……「八重の桜」ですか。女性が主人公で幕末の話という「篤姫」的ななんとも私が嫌いなタイプの話なんですよね。
 というわけで、来年大河は見ません。再来年の「軍師官兵衛」を楽しみに待つとしますよ。

| | コメント (0)

2012年3月22日 (木)

「ストロベリーナイト」&「相棒 season10」最終回

 「ストロベリーナイト」が一昨日、「相棒 season10」が昨日最終回でした。
 「ストロベリーナイト」は良かったです。久々にフジテレビ系列の連続ドラマを見ましたけど、これは「大当たり」だと思いました。内容的にハードだったのもあるけど、それを重厚で良質なドラマにしたのはやはり豪華なキャスト陣でしょうな。主役を演じた竹内結子さんも良かったけど、周りがとにかく凄かった。サポートに徹する西島秀俊、泥臭いベテラン刑事の宇梶剛士、渋い上司の髙嶋政宏あたりもさることながら、妙にうざい生瀬勝久にライバルの遠藤憲一にいやらしすぎる渡辺いっけいと武田鉄矢……この人達の演技は見ててワクワクしっぱなしでしたわ。他の人もゲストもみんな上手かったですしねぇ。ホント、素晴らしかったですよ。なんか、最後に劇場版作るとか出てましたけど、それよりテレビの第2シリーズを是非作ってもらいたいですわ。
 で、一方の「相棒 season10」は、いつもの“相棒クオリティ”で相も変わらずレベル高い上に、小料理屋「花の里」の女将を以前登場した月本幸子(鈴木杏樹)に交替させてみたりして話題作りも怠りなく、その上最終回では神戸尊(及川光博)を転属という形で特命係から追い出したわけで(警察庁に戻ったので、いくらでも再登場可能w)、「この先どうなるんだ!?」と次へ引っ張ることにもまんまと成功しましたな。まったく戦略的に抜かりがなくて、見ている側としてはズルズル見続けるほかに選べないという……それでいて期待を(ほとんど)裏切らないわけですから、すごいですねぇ。例年のように秋から「season11」が始まるのであれば、喜んで見ますよ、ええ。

 作り込んだドラマは見応えがあります。日本のTVドラマに往年の勢いはないかもしれないけど、まだまだこうやって面白いものができてきます。
 新年度のドラマは、今のところ「おみやさん」のみ見るの確定で他は不明ですけど、しっかり作ってあれば、どっかの国のコピードラマなんかよりはるかに面白いですよ。その点は、間違いないです。
 見応えのあるドラマが春から始まること、楽しみにしていますよ。

| | コメント (0)

2011年12月25日 (日)

「坂の上の雲」最終回

 NHKが3年の時間をかけて放送した大河ドラマ「坂の上の雲」が、今日最終回でした。
 凄かった。もう、この一言ですかね。この重厚さには、「龍馬伝」も「江」も軽く吹き飛びましたわ。それらよりも、こちらを全力で作ってるとしか思えないくらいデキが違ってたように感じました。
 秋山好古/真之兄弟の生涯に伴い、日清・日露戦争に挑む明治政府を描いたわけですが……明治政府って大変だったんですね。改めて政治というものの困難さを痛感させられました。そして、「戦争」、ですな。「戦争」ってのは人間が死ぬものなんですよね。勝者敗者に関係なく、兵士は惨たらしく、無慈悲に痛めつけられ、血反吐を吐きながらズタズタになって死んでいかなければならず、ましてやその死に意味などない。戦場がそういう場だってことを、キチンと描いていたのは本当に良いなぁと思いました。
 簡単に「戦争だ!」などと書く輩、戦争に行く勇気なんて微塵もないのに(いや、ないからこそそういうことを平気で書ける、のかな?)虚勢を張ってるだけの連中は、このドラマを見て考えてもらいたいですよ。と言ってみても、そういう輩は自分の頭で自分のこととして考えることはしないんでしょうけどね。
 あと、日本という国家は、日露戦争でこれほどの痛みを経験していたにも関わらず、結局は太平洋戦争という無謀に過ぎる戦争に向かい、無条件降伏という国家破綻に至りました。この国はあまりにも過去をないがしろにし、失敗から学ぼうとしないんですよね。たった1度の失敗であっても恥と決めつけ、隠蔽し、とにかく忘れ去ろうとして学ばない。それゆえ同じ失敗を何度も繰り返す……今になっても繰り返してますわな。歴史とは、年表の数字を学ぶものではなく、人々の営み、その失敗の経験を学び、失敗を繰り返さないためにあると思うのですけどね。今回のドラマからも、学べることは多いと思います。今年は特に“国難”の1年でしたし。失敗から学び、失敗の経験を未来に活かしていくという姿勢を、我々日本人は忘れてはならないですよ。

 年末になると、TVからはくだらない特番ばかりが流れて「見るものがない」状態に陥ることが多いのですが、今回の「坂の上の雲」最終回の他、ここ3日ほどのドラマ特番はなかなか見応えあって良かったです。
 「本気になって作れば、日本でもまだまだ良質のTVドラマは作れるのだなぁ」と再認識しましたよ。これだけのものを作ることができるスタッフがいるのなら、どっかの国の廉価コピーなんかに頼らずとも良いはずなんですけどねぇ。
 来年は、良質の国産TVドラマがたくさん作られることを期待したいと思います。

| | コメント (0)

2011年11月28日 (月)

「江 ~姫たちの戦国~」最終回

 今年の大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」が、昨日最終回でした。
 末っ子のお江(崇源院)を主人公に、戦国時代を生きた「浅井三姉妹」を描いたわけですが……大河ドラマに求められる「歴史ドラマ」としては、まぁとにかく酷かった。浅井長政の娘にして織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3英傑や柴田勝家といった戦国の有名どころと密接に関わった「浅井三姉妹」なわけですが、密接すぎるというか、一姫君が歴史上のイベントに何でも強引に首を突っ込んで、すべてに影響したかのような描き方には呆れました。まぁ、最近の大河ドラマはそういう主人公の荒唐無稽さが売りみたいになってますけど(「龍馬伝」だってそうだったし)、今年のはあまりに酷すぎたですね。まだ子供の江が信長につきまとってる時から「ざけんなよ」とイライラしていましたが、家康の「伊賀越え」に同行したときに堪忍袋の緒が切れました。「なんで、あんな娘が無傷で伊賀越えてるんだよ!?家康と徳川四天王と服部半蔵の苦労は?穴山梅雪の立場は?」……
 その後、本能寺の変直後の明智光秀と直に面会したところで、見方を変えることにしました。
 「これは、ファンタジーなんだ」、と。
 日本という国の戦国時代に沿った話と思うから腹が立つのであって、どっかの国のどっかの時代の夢物語とでも思えば腹も立たない。以後は、知った名前でも「はいはい、別人別人」と割り切って見ることにしましたよ。まぁ、ゲーム「戦国無双」でそういうの慣れてるし(そうそう、キャストが「戦国無双」や「戦国BASARA」のイメージを意識しているのではないかと思いましたね~。トヨエツ信長とか、真田幸村とかねw)。
 以降は、それなりに楽しめました。どんなにありえないことだらけでも「割り切ってしまえば、どうということはない」のですよ。実際のところ、歴史上の武将がどんな人だったかってのはわからないですし。特に、後半で江の夫として出てくる羽柴秀勝とか徳川秀忠ってのは歴史を知っててもなかなか人物像をイメージできませんしねぇ。ファンタジー仕立てもありって言えばありかな、と思ったりもしました。
 昨日の最終回も、家光が良い子になっちゃってあっけなく結婚しちゃったり、春日局との関係や家光と忠長との骨肉の争いも一切描かれず「はぁ?」って感じだったけど、ファンタジーですもんね。そのへんのこともあって江が亡くなるまでを描かなかったんでしょうけど、ま、キレイに終われて良かったんじゃないかと。史実に忠実路線だと……本当にドロドロのドロドロドラマになりそうだし、これで良かったのかもしれませんわ。
 でも、結局1年通じて見ちゃいましたし、結構楽しんでたのかもしれません。平均視聴率的には大河ドラマの中でもワースト3位らしいのですが(関東地区・17.7%)……視聴率的には良い部類の「利家とまつ」「功名が辻」「篤姫」はほとんど見なかった一方、ワースト3(「武蔵」「新撰組!」「江」)はほとんど通しで見てるんですよね、私。世間の好みとは、ちょっと違うのかもw

 今年のNHK大河ドラマのクライマックスは、来月から再開される「坂の上の雲」の最終第三部なんじゃないかなーと思っていたりもするし、まだまだ楽しみは続きますわ。
 あと、来年の「平清盛」は楽しみなんですけど……予告編から漂ってくる「龍馬伝」臭がちょっと気がかり。演出しすぎの捏造英雄伝説になっていなければ良いのですがね。
 期待しすぎることなく、来週からの日曜夜8時を待ちたいと思います。

| | コメント (0)

2011年3月 9日 (水)

「相棒 season9」最終回

 「相棒 season9」が、今日最終回を迎えました。
 いやぁ、最終回2時間スペシャルも凄かったですねぇ……映画でやってもいいようなクオリティじゃないですか。見終わって、感嘆のため息出ちゃいましたよ。
 前のSeason8も良かったけど<記事>、今シーズンもまたハズレ回が少なかったと思います。私的には16話(「監察対象 杉下右京)がイマイチだったくらいですかね。さらに今シーズンは、アタリ回が大当たりで、またアタリ回の数も多かったですな。6話(「暴発」)、8話「ボーダーライン」、11話 (「死に過ぎた男」)、13話 「通報者」、15話 「もがり笛」、それに元日スペシャルの10話「聖戦」……現在の日本社会の重く難しいテーマを、1時間(ないし2時間)という短い枠の中で、イヤミったらしくもなく、説教臭くもないドラマを作り上げてしまうってのは、凄いです。なーんか、あまりにもサラッと仕上がってるもんだから、いともたやすく作ってあるように見えてしまうんですけどね。他の刑事ドラマ見れば、一目瞭然なんすよ。あまりにも質が違いすぎて。映像面であからさまにチャチだったり、話が浮いてしまってたり、出演者の演技の不自然さが目立ちまくりだったり……そんなTVドラマの中にあって当たり前のようにこのクオリティって、「相棒」はホント凄いですよ。まぁ、最初の頃はここまで凄くはなかったですから、長く続いて、劇場版まで作った経験が十二分に活かされているってことなんでしょうけどね。
 その劇場版も2が今現在公開中だったりするんですよねぇ……TVシリーズと最新劇場版を同時進行とか、とんでもないことまでやっちゃったんすなぁ。はぁぁ、「相棒」を本格的に見始めたのはSeason2からなんですけど、進化しすぎで、どんどん遠くへ行っちゃうみたいな気もします。視聴率も20%を優に超え、日本のTVドラマを背負って立つところまで来てしまいましたし。どこまで行ってしまうんすかねぇ?

 次は、season10、ついに二桁ですか。
 また、更なるパワーアップをした右京さん&尊クンコンビを見せてくれること、楽しみにしたいと思います。

| | コメント (0)

2010年11月28日 (日)

「龍馬伝」最終回

 今年の大河ドラマ「龍馬伝」が、今日最終回でした。坂本龍馬の話ってあまり好きじゃないので前半はほとんど見ておらず、新撰組(原田泰造の近藤勇は面白かった。隊士で一番に斬りかかって目立ちまくる近藤さん、ありえねーw)が出てきて“幕末”っぽくなったあたりから見始めて、それからはほぼ全話見てました。
 で、今回龍馬さんが暗殺されて終わりでした。暗殺者は京都見廻組にしましたか……うーん、私は薩長側の人間が暗殺したんじゃないかなーとか思ってるんですけど、全国放送のTVドラマとしては妥当な解釈ですかね。あんな暗い中を突然襲われたら、どんな人でも殺されちゃうか……鉄砲持ってたって応戦なんてできないですな。良い演出だったと思いましたが、またそんな時に限ってデカデカと「当選確実」のテロップが、ねぇ。あれ、ホント、最悪のタイミングでしたね。苦情殺到したんじゃなかろうかw

 まぁ、今回の「龍馬伝」、何というか、予想通りというか、龍馬さん大活躍でしたね。1人で薩長同盟も大政奉還も成し遂げちゃって、明治維新の礎はみーんなみーーんな坂本龍馬が作り上げたみたいなー……って、
んなわけねーだろ!!
 たしかに、坂本龍馬という人は一脱藩浪士という身分(今で言うと「住所不定無職」みたいなもんですわな)ながら、幕末の日本を駆け巡った凄い人だとは私も思います。
 しかし、最大の功績と言われる薩長同盟も、むしろ中岡慎太郎その他の人々が走り回ってたからなんとか成立したんであって、龍馬1人でやったわけじゃない。大政奉還にいたっては、土佐藩という地方レベルから幕府/朝廷という国政レベルまでの多数の人たちのいろいろな思惑が重なりに重なってああなったわけで、龍馬1人の思いが後藤象二郎→山内容堂→徳川慶喜と伝わって完了なんて単純な話であるわけがない。いくら龍馬という男をヒーローにしたいからって、こうも単純化されて「どうだ、スゲーだろ」って見せられてはね、「アホか」って言いたくなりますよ。敵となる徳川慶喜は暴君みたいにされてるし、案の定大久保利通の扱いはおかしいし、「捏造レベルの酷さだなぁ」と思いました。
 でも、「こんな風に描かれるからこそ、いわゆる“龍馬かぶれ”ってのがいつの時代にも量産されるんだなぁ」と納得できたし、これはこれでいいのかもしれませんね。“龍馬かぶれ”が、往往にして単細胞な考え方の人たちである理由も、よーくわかりましたよ。あの人たちはたぶん、自分にとって都合の良い情報であれば、一方的であっても疑うってことをせず、簡単に信じ切っちゃって、物事を本質から見ようとしないんですな(言い方を変えれば、永遠に騙され続けるタイプの人たちってところか)。だから、ああいう安直なヒーロー像(偶像)にすがってしまうわけで……って、世の中どの時代だろうがそんなに単純じゃないでしょうよ。自分の周りを見ればすぐ分かるだろうになぁ。思い込みを捨て、多面的に考えて自分で判断する、現代人たる者はこうありたいものです。

 そんなこんなで「酷いなぁ」と苦笑しながらも私がこの「龍馬伝」を見続けたのは、龍馬の周りの人たちがどういう人だったのかが見られたからです。土佐勤王党の武市半平太や“人斬り以蔵”ってのがどんな人だったのかとか、三菱創業者の岩崎弥太郎と後藤象二郎は特に興味深かったですな。岩崎も後藤も脚色されすぎではあるのでしょうけど(どっちもとんでもない描かれ方でしたしw)、歴史の教科書だけじゃわからんですからね。その点では、本当に面白かったです。
 大河ドラマはきっちり作り込んであるだけあって、いいですねぇ、やっぱり。あー、来週からは「坂の上の雲」か。そちらも是非見ないと。
 来年は……どーすっかなぁ。浅井三姉妹から見た戦国時代ってテーマは実に面白そうなんですけどね。ま、とりあえず見てみましょうかね。

| | コメント (0)

2010年6月23日 (水)

「臨場」第2シリーズ最終回

 「臨場」第2シリーズが、今日最終回でした。第1シリーズは途中から見始めてちょっと後悔したので、今シリーズは最初から見通しましたw
 「相棒」と同じ枠(水曜21:00)で放送されてるわけですが、この「臨場」も気合い入ってますよね~。今シリーズでは最初と最後が前後編になってて、さらにパワーアップ(しかも、最初のエピソードが最後のエピソードとつながってくるあたりがまたシブいw)。途中で倉石チームにメンバー交代があった(一ノ瀬“イチ”検視官心得→永嶋検視補助官。ただし、一ノ瀬君は捜査一課の刑事としてその後も登場)のも面白かったし。
 でも、このドラマが素晴らしいのは、やはり型破りな倉石検視官(内野聖陽)と周囲との絶妙なやりとりですね。「相棒」より緊張感が強い内容なんですけど、人情味があって最後はホッとするのがイイですな(「相棒」は緩いように思えて結末はクールなんですよね。ときどき凍り付くこともあるしw)。内野さんその他の演技力も極めてしっかりしてて、「鬼平犯科帳」とかを見てるようにすんなりとドラマの中に入っていられます。新しく入った永嶋検死補助官役の平山浩行さんも、五代恵一刑事部長役の益岡徹さんもガチッと役にはまってて良かった。いいもの見せてもらいました。

 来週からこの枠は「警視庁捜査一課9係」ですか。あのシリーズは、渡瀬恒彦さん(加納倫太郎役)の飄々とした演技がイイんですよねぇ。しっかりチェックしていこうと思います

| | コメント (0)

2010年6月18日 (金)

「三代目 明智小五郎」最終回

 「三代目 明智小五郎 ~今日も明智が殺される~」、関西では今日が最終回でした。
 このドラマ、その名の通り名探偵・明智小五郎の三代目(孫)が主役なわけですが……孫であるはずの明智中五郎(田辺誠一)がとんだダメ探偵(というかダメ人間)で、なんと毎回あっけなく殺されてしまい、幽霊となってサポート役の小林少女(小池里奈)と事件を解決すると何事もなかったかのよーに甦るという“とんでもストーリー”でした。さらに、深夜枠でおそろしく予算がかけられておらず、映像もTVドラマというより「学園祭の出し物」的で、話も一応推理ものみたいにはなってるけど話に何のひねりもなく、ってな具合でした。ええ、もう、最初から最後までw
 だがしかし、それらを逆手にとったか、終始“悪ノリ”で徹してるのが面白かったっす。主役・田辺誠一さんや同じく三代目として登場する怪人二十面相のダメダメっぷり、あからさまに別格の扱いな小池里奈嬢(事実上、この作品は彼女のプロモーションビデオですw)、ヘンすぎる登場人物たち、「そんなわけねー」とツッコミどころしかないストーリー……とにかく、笑いまくりました。
 もちろん、最終回だからといって特別なことがあるはずもなく、平和に終わってしまったわけですが……中五郎さんの最後のセリフ「子供は時間をかけて大人になるけど、大人はいつでも子供に戻れる。それが大人の特権です。バカをやらせてもらいますよー」ってのが、結局この作品のテーマなんでしょうね。「バカだ」といって即切り捨てて存在価値すら否定する社会だけど、迷惑かけない限りバカはバカなりに生きていける社会こそ、まともな社会のはず。息が詰まりそうな現代社会ですけど、こんなふうにバカやってても笑って許される余裕があればなぁって、思ったりしました(日常の一コマレベルではあっても良いんですよね……今の日本は、日常では許されないのに、あってはならんレベルでバカが横行しすぎてるから困るんですけど)。
 なーんか、いくらでも続編が作れそうな感じではありますが(消えてしまいそうだった二十面相に、思いっきり喝入れてたしw)、続編はあるのかなぁ?ゴールデンタイムに進出なーんてことは……ないなw。ま、また深夜枠ででも続編が作られるなら、見たいですね。

  ちなみに、以前の私のTVドラマネタの記事はこちらから。

| | コメント (0)