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2019年6月11日 (火)

F1 2019 カナダGP

 F1第6戦・モナコGP決勝が5月26日、第7戦・カナダGP決勝が6月9日に行われました。

■F1第6戦 モナコGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG) 
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
5位 ガスリー(レッドブル)
8位 クビアト(トロロッソ)
10位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
4位 フェルスタッペン(レッドブル) ※2位フィニッシュながら5秒加算ペナルティ
5位 ガスリー(レッドブル)
7位 クビアト(トロロッソ)
8位 アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ガスリー(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

■F1第7戦 カナダGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ルクレール(フェラーリ)
5位 ガスリー(レッドブル)
11位 フェルスタッペン(レッドブル)
12位 クビアト(トロロッソ)
14位 アルボン(トロロッソ)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ) ※1位フィニッシュながら5秒加算ペナルティ
3位 ルクレール(フェラーリ)
5位 フェルスタッペン(レッドブル)
8位 ガスリー(レッドブル)
10位 クビアト(トロロッソ)
リタイア アルボン(トロロッソ)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ボッタス(+1p)/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 開幕から5連続ワンツーフィニッシュを決めているメルセデスAMGでしたが、伝統の一戦・モナコGP決勝でようやく止まりました。
 まずは、そのモナコGP。狭くて曲がりくねってて(だいぶマシになったとはいえ)路面凸凹なモンテカルロ市街地コースはとにかく「抜けない」ので、予選ポジションが最重要になるところ……母国GPで期待されたルクレールがチームの采配ミスでQ1敗退という波乱の幕開けとなり、その後は予想通りというかQ2からメルセデスAMG勢がコースレコードを更新して他を圧倒する展開になりました。ただ、Q2トップタイムはフェルスタッペンが獲得し(1:10.618)、ホンダPU車がこの時点でのコースレコードとなったのですが……Q3でメルセデスAMG勢はさらに加速。1:10.166を叩き出したハミルトンがPPで、1:10.252のボッタスが2番手。フェルスタッペンは3番手ながらコンマ4秒近い差をつけられてしまいました。決勝は、最後方から無理に追い上げようとしたルクレール絡みで序盤11周目にセーフティーカー導入。ここで戦闘集団がピットインし、タイヤ交換義務を果たしてしまおうとしましたが、ハミルトンはミディアムを装着/同じくミディアムを装着したボッタスよりほんの少し早くハードを装着してピットアウトしたフェルスタッペンがレーン内で接触(→アンセーフリリースで5秒加算ペナルティ)/接触した際のパンクでボッタスはハードに再交換して4位後退となりまして、ミディアムタイヤで最後まで走らざるを得なくなったハミルトンが終盤フェルスタッペンに追い回される展開になったものの、これを凌ぎきって優勝。フェルスタッペンは5秒加算により4位となり、手堅く走りきったベッテルが2位/ボッタスが3位となりました。また、予選で4台揃ってQ3進出したホンダ勢は、決勝も4台揃って入賞となりました。ホンダエンジン搭載車の4台同時入賞は1987年のイギリスGP(ウィリアムズのマンセル&ピケ/ロータスのセナ&中嶋悟)以来、4台揃っての8位以内フィニッシュは1991年のイギリスGP(マクラーレンのベルガー&セナ/ティレルのモデナ&中嶋悟)以来だそうで……いやぁ、この結果は素晴らしかったですね。
 一方、50回目となったカナダGP(ジル・ヴィルヌーブ・サーキットでの開催は40回目)は、フェラーリ有利かとの下馬評通りFP2とFP3でフェラーリがワンツーを決め、予選も接戦を制してベッテルが昨年のドイツGP(あのフェラーリにとって悪夢のドイツGP)以来となるPPを獲得。開幕以来続いていたメルセデスAMG勢のフロントロー独占もようやく崩しました。また、この予選ではルノー勢が猛威を振るい、リカルド4位を筆頭にヒュルケンベルグ7位/ノリス8位/サインツ9位となりまして、パワーサーキットのカナダでこの結果にはかなりの衝撃を受けましたね。そのおかげというか、Q2最後の赤旗でタイムを出せなかったりしたこともあって、ホンダ勢は奮いませんでした。で、決勝も路面温度が高かったこともあってかフェラーリ勢は予想以上に好調で、ベッテルはトップを堅持していたのですが……終盤に入った53周目にベッテルがミスしてコースオフし姿勢を建て直したところへハミルトンが差し掛かり、ハミルトンの進路を遮るような形になってしまったために審議となり、結果としては5秒加算ペナルティという裁定になりました。ルール上コースオフしたマシンをコースに戻す際は安全に戻る必要があるらしく、今回の件でベッテルは安全にコースへ戻らなかった(どうやらベッテルのハンドル操作に問題があった模様)し過去の同様のケースでも5秒加算されているということでペナルティとなってしまったのですが……解説の川井さんも言ってましたが、レーシングインシデントとして「お咎めなしで良かったんじゃないの?」という疑念は私も持ちましたね。この5秒加算によりベッテルは2位に降格となり、メルセデスAMGは開幕7連勝ということになりましたが……結局後味の非常に悪いものとなってしまいました。また、ホンダ勢はフェルスタッペンが頑張って5位にまで上がったものの、ガスリーはピットアウト後にストロール(レーシングポイント)に延々引っかかってしまった上にルノーの2台にも対抗できず8位、クビアトはサインツを最後になんとかかわして10位が精一杯でした。
 
 この2戦でハミルトンは連勝という結果になりまして、ドライバーズランキングで2位ボッタスに29ポイント差をつけることになりました。ただ、カナダから投入したメルセデスの2基目となる新スペックPUのうち、ストロール車の分が火を噴くというトラブルを起こしたことは懸念材料となりそうです。また、不振の続いたフェラーリも路面温度が50度を超えるような状況下ではメルセデスAMG勢と互角の勝負ができるかも?という期待の芽が出てきました。これから気温が上がっていくヨーロッパラウンドでは、もしかしたらメルセデスAMG勢をぎゃふんと言わせるような展開になる、かもしれませんね(期待だけで終わる可能性が依然高いけど)。また、ルノー勢が突然速くなってホンダ勢も楽はできそうにない雰囲気になりつつある感じですが……レッドブルの技術陣と協力してきっちり対抗していってもらいたいですね。
 
 あと、モナコGP開幕直前の5月20日に、かつてF1を3回制し近年はメルセデスAMG F1の非常勤会長としてレースにもよく顔を出していたニキ・ラウダさんが亡くなられました。1976年のドイツGPにおける大事故で生死の境をさまよいながらも短期間で復帰してシーズンを闘い、翌年77年と84年にワールドチャンピオンに輝き、F1引退後も各方面で生涯闘い続ける一方、あの“教授”アラン・プロストやハミルトンやベッテルにも非常に尊敬されていた、本当に偉大な方だったと思います。モナコGPで追悼式典が行われていましたが、私もこの場を借りて心より哀悼の意を表します。

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