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2017年10月

2017年10月10日 (火)

F1 2017 日本GP

 F1第16戦・日本GP決勝が10月9日に行われました。F1が、今年もホンダの聖地・鈴鹿にやってきましたよ。

■F1第16戦 日本GP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
10位 アロンソ(マクラーレン)
11位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 リカルド(レッドブル)
11位 アロンソ(マクラーレン)
14位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ボッタス/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 日本GP開幕前日まで「金曜土曜は雨」予報だったのですが、実際は金曜FP1は時折雨粒が落ちる程度でドライ/FP2は完全ウェットで時間半減/土曜FP3は曇で路面が完全に乾ききってはいないもののドライ/予選も曇でドライ、そして日曜決勝は晴れでドライ、と結構天候には恵まれた週末となりました。
 予選。今シーズン使うサーキットで鈴鹿でのPPだけがないハミルトン(※PPを獲得した2008年日本GPは、富士スピードウェイでの開催)が好調で、Q1でトップタイムを記録すると、Q2で1:27.819を叩き出して2006年のQ2でミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が記録したコースレコード(1:28.954)を1秒以上更新し、Q3では1回目で1:27.345/2回目で1:27.319を叩き出してコースレコードを立て続けに更新。2番手ボッタス(1:27.651)をコンマ3秒/3番手ベッテル(1:27.791)をコンマ4秒以上引き離して圧倒しました。あと、ミハエルさんのレコードタイムより速く走ったのがQ3で6人(=メルセデスAMG/フェラーリ/レッドブルのドライバー6人)も出まして……今年型のF1マシンがいかに速いかを証明して見せました。
 決勝。ボッタスとライコネンがギアボックス交換で5グリッド降格ペナルティを受けたのでそれぞれ6番手/10番手スタートとなるなか、ハミルトンとベッテルのフロントロー直接対決に注目が集まり、「晴れて路面温度が高くなったので、もしかしてフェラーリ有利?」との期待も高まっていたのですが……オープニングラップでサインツがS字でコースオフし、マシン撤去のため2周目にセーフティーカー導入となったのですが、ベッテル車はスタートは普通でしたがその後スピードが上がらず、ズルズルと6位にまで下がってしまい、4周目にレース再開となったところでさらに下降。翌周ピットインし、結局そのままリタイアとなってしまいました。どうやらインスタレーションラップ時点からPUのスパークプラグに不具合が出ていたらしく、それを交換できなかったためにどうしようもなかったようで……これはマシントラブルで仕方ないわけですが、見ている側としてはたった数周で期待が完全に崩れ去ってしまったわけで、残りは「見てるだけ」になってしまいました。終盤に、4位ボッタスが3位リカルドを/2位フェルスタッペンが1位ハミルトンを追い上げる展開となりましたが、狭い鈴鹿で仕掛けるには至らずそのままチェッカーフラッグ。結果、ハミルトンがポールトゥウィン。昨年に続いてフェルスタッペンが2位、3位は鈴鹿で初の表彰台となったリカルドのレッドブル勢、4位ボッタス、5位ライコネンで、以下フォースインディア勢/ハース勢が続いて10位にはマッサ(ウィリアムズ)が入りました。

 予選は見ていて「すげー」と思えたんですが、決勝がなぁ。ベッテルの赤いマシンがどんどん抜かれていく映像は、実にショッキングで、ホント落胆しました。ま、その前にスタート直後の2コーナーでバンドーンがコース外へ押し出されるような形で失速してしまい後退するのを見ていたこともあるのですが(アロンソはエンジン交換ペナルティで最後尾スタートだったため、オレンジ色のマシンは1周目から揃って隊列後方になった……)、ベッテルの失速は「あーあ」って感じで心底ガッカリでしたね。さらに、エリクソン(ザウバー)のクラッシュとストロール(ウィリアムズ)のトラブルも、バーチャルセーフティーカー(VSC)になっちゃったことも面白くなかったですわ。
 マクラーレンホンダとしては今年がラストランになったわけですけど、今年も鈴鹿でダメでしたね。予選はそれなりに頑張ったとは思うし、決勝もバンドーンは1周目のコースオフさえなければポイント圏内を走るだけのスピードがあっただろうし、アロンソは最後尾から追い上げてレース最終盤にはマッサとポイント争いしたわけですけど……結局は11位と14位で、ホームの鈴鹿で結局3年間完走はしたけどポイント獲得もできずじまいでした。しかも、今年も2台揃って周回遅れですよ。そりゃエンジニアはみんな一生懸命やっているとは思いますし、見ているだけの私が偉そう言うのもおこがましいのですが、「これでは、アロンソもマクラーレンも見限るわな」と感じましたわ。ちなみに、来年ホンダPUが載るトロロッソは、サインツはリタイア/ガスリーは13位。シャシーの傾向として鈴鹿が得意そうではないので、ホンダとしては来年も厳しいことになるかもしれませんけど……ホンダパワーで他(カスタマーエンジン)をブチ抜くようなPUを仕上げて来年こそは日本に凱旋してくることを切に願います。
 チャンピオンシップは……もう、ハミルトン&メルセデスAMGの勝利と言って良いのではないでしょうか。ドライバーズタイトルは34ポイント差に25ポイント丸々加算されてしまったわけで、ベッテルの自力優勝の可能性はなくなり、次戦アメリカGPでハミルトンのタイトル確定の可能性(ベッテルが9位以下とかだとハミルトンが2位以上で決まる)も出てきました。コンストラクターズもメルセデスAMG勢が3戦ほどノーポイントかそれに近い状態+フェラーリがワンツーフィニッシュとでもならないかぎり逆転なんて可能性すらないですしねぇ(※メルセデスAMGの今季最小ポイントはモナコGPでの18/フェラーリがワンツー決めたのはモナコGPとハンガリーGPの2回)。というか……“勝負”の時にマトモに走ることさえできないのでは、話にならないですよね(しかも2戦連続)。こんなの散々ボロカスに言われているホンダと変わらないですよ(どころか、信頼性だけなら今や下か?)。まだ諦めてもらっては困るけど、今年のフェラーリはチャンピオンにはふさわしくない気がします。こちらも「来年に期待」でしょうかね。
 あと、今年の日本GP来場数は過去最低を更新してしまったみたいですけど、これも仕方ないでしょうな。今年は決勝翌日にBSフジで無料視聴できる特番をやりましたが、普段は有料放送のみで地上波では「F1自体今は開催されていない」に等しい状態であることに変わりはなく、関心がない人は開催自体知らないですからね。地上波でのグランプリ中継放送は厳しいかもしれないけど、開催国の地上波のニュースに映像つきで普通に放送できるようにくらいはしていかないと、観客も減っていく一方でしょう。マレーシアみたいに開催できなくなってしまう前に、リバティメディアさんには何もかも高額に過ぎるF1をなんとかしていただきたいですわ。

 2017年の日本GPも終わってしまいました。今年のF1も残るは4戦ですね。次戦からサインツがルノーに乗って、トロロッソはクビアト&ガスリーのコンビになると発表されるなど(正式発表ではないらしいが)、F1の世界はまだまだいろいろありそうです。
 今シーズンも最終戦・アブダビGPまでしっかり見届けようと思います。

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2017年10月 5日 (木)

F1 2017 マレーシアGP

 F1第14戦・シンガポールGP決勝が9月17日、第15戦・マレーシアGP決勝が10月1日に行われました。“ヨーロッパラウンド”が終わって、今シーズンのF1も終盤戦突入です。

■F1第14戦 シンガポールGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 リカルド(レッドブル)
8位 アロンソ(マクラーレン)
9位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 リカルド(レッドブル)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
7位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ハミルトン/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG
■F1第15戦 マレーシアGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
7位 バンドーン(マクラーレン)
10位 アロンソ(マクラーレン)
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 リカルド(レッドブル)
7位 バンドーン(マクラーレン)
11位 アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 “ヨーロッパラウンド”明けは今年もシンガポールGPで、F1開催10周年の記念レースとなりました。FP1とFP2がリカルド/FP3はフェルスタッペンがトップタイムを記録して絶好調のレッドブル勢がPPを獲得するのかと思いきや、Q3でベッテルが1:39.491(当然コースレコード)を叩き出してPP奪取。また、同じく39秒台を出したレッドブル勢が2位3位と続き、4位はライコネン。メルセデスAMG勢はハミルトン5位/ボッタス6位と3列目に沈みました。が、決勝はスタート前に雨が降りだし、まさかのウェットコンディション。ドライでもマシンコントロールが難しいシンガポール市街地コースでデータのないウェット路面って「ヤバいだろ」と思っていたんですが……普通にスタートし、1コーナーで好スタートを決めたライコネンとベッテルがフェルスタッペンを挟み込むような形になってしまって多重クラッシュ発生。さらにロケットスタートを決めていたアロンソをも巻き込みセーフティーカー導入となりましたが、4台ともリタイアとなってしまいました。で、前にいたマシンが全部いなくなったハミルトンとリカルドにボッタスが上位に繰り上がり、路面がだんだんと乾いていったりセーフティーカーもさらに2回入ったもののリスクを冒さない上位陣に変動はなく、丸2時間走りきった58周でルールにより打ち切りとなりました。レース中は「ドライであれだけ速かったリカルドがなんでこんな遅いの?」と思ってたんですが、どうやらギアボックスにトラブルを抱えていたらしく、労ってたので無理できなかったみたいですな。惨敗も覚悟していたはずのメルセデスAMGが、終わってみれば1位と3位……笑いが止まらなかったでしょうね。あと、4位にサインツ(トロロッソ)、6位にパーマー(ルノー)、7位にバンドーンが入って、それぞれ自己最高位を記録しました。
 一方、19回目の開催ながら今年で最後の開催となってしまったマレーシアGP。FP2/FP3とフェラーリ勢が1位2位を独占し「ここでシンガポールの雪辱を果たすのか」と思ったのですが……予選Q1でベッテルがPU不調で走れなくなるトラブル発生。ノータイムで最後尾に沈んでしまいます。PPもハミルトンに奪われてしまって(1:30.076はコースレコード)、ライコネンは2位に。さらに不運は重なり、決勝で今度はライコネンにPUトラブルが発生。ライコネンは決勝をスタートできずにリタイアとなってしまいました。レースは、ベッテルがガンガンとばしてバシバシ抜きまくって4位まで順位を上げたものの、3位リカルドを抜くには至らず。また、ハミルトンはチャンピオンシップを考慮して無理はせず、4周目にさっさとフェルスタッペンに先頭を譲って着実に2位18ポイントを稼ぎました(去年ここでリタイアして、結果チャンピオンを逃しましたしね)。フェルスタッペンは今季初優勝で通算2勝目。予選が行われた9月30日が20歳の誕生日だったようで、バースデイウィンとなりました。

 暑い東南アジア2連戦に、フェラーリはおそらく最高最速のマシンを持ち込んでいたと思われるのですが……2戦で12ポイントしか取れないというあまりにヒドくて痛すぎる結果となってしまいました。他方、珍しく何もかも悪く回ってるような感もあるメルセデスAMGは2戦で68ポイントも稼ぎました。ハミルトンとベッテルのポイント差も34に広がってしまったし、終盤にきてのこの差はあまりに大きすぎますね。残り5戦なので、100ポイント以上離されたコンストラクターズは絶望的/ドライバーズもハミルトンが残り全戦2位でもベッテルは全勝する以外勝ち目ないですからね。レッドブル勢も速くなってますし、ベッテルが逆転優勝するにはハミルトンがどこかでノーポイントに終わってくれることでも期待するしかなさそうです。
 また、ホンダと決別することが決まったマクラーレンは、来季もシートに座るバンドーンが好調で連続して7位入賞し12ポイントを稼ぎました。まだ来季の契約が決まらないアロンソは、シンガポールはもらい事故(=不可抗力)なので仕方ないものの、マレーシアでは11位に終わってしまいノーポイント。予選タイムも今季稼いだポイント数でも新人バンドーンに抜かれてしまいました。チーム内での立場的にマズい状況になりつつあるでしょうから、鈴鹿では「エースの意地」ってやつを見たいところですね。
 あと、今季スーパーフォーミュラに参戦しているピエール・ガスリーが、マレーシアGPで急遽デビューしました(クビアトの代役。クビアトがどうなったのかはよくわからないが、現在もレッドブル傘下の模様。シーズン中に復帰するのかも不明)。ウェットのFP1で9位/FP2は15位/FP3は16位、予選15位/決勝14位完走という結果でしたが……マレーシアではトロロッソが不調だったので(サインツは予選14位/決勝リタイア)、マシンを壊すこともなくソツなく仕事こなして上々のデビューだったのではないでしょうか。チームの評価も高かったようですし、鈴鹿でもSTR12を駆るようなので、来季レギュラードライバーになれるよう頑張ってもらいたいですな。

 で、明日からはいよいよ日本GPですよ。鈴鹿のコーナーを今年のF1マシンがどんなスピードで駆け抜けていくのか実に楽しみではあるのですが……残念ながら金曜土曜は雨っぽいんですよねぇ(予選はドライコンディションかもしれないが)。コースレコード更新は難しいかもしれないけど、決勝は晴れそうですし、ここはフェラーリ勢に巻き返しの優勝を飾ってもらいたいです。あと、昨年がヒドすぎたので、最後の年ぐらいはマクラーレンホンダも鈴鹿で良いところを見せてもらいたいですね。

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