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2017年8月 5日 (土)

F1 2017 ハンガリーGP

 F1第11戦・ハンガリーGP決勝が7月30日に行われました。

■F1第11戦 ハンガリーGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
8位 アロンソ(マクラーレン)
9位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ベッテル(フェラーリ)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
6位 アロンソ(マクラーレン)
10位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ライコネン/「Fastest Lap Award」アロンソ/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 ハンガリーGPの舞台は、曲がりくねった中低速コースのハンガロリンク。コースレコードは2005年にバリチェロ(フェラーリ)が記録した1:18.436でしたが……金曜日の段階でリカルド(レッドブル)がこれに肉薄するタイムを出し、土曜日のFP3ではベッテル/ライコネン/ボッタスの3名があっけなく17秒台突入。そして、予選Q2でハミルトン(メルセデスAMG)とベッテルが16秒台を記録すると、Q3ではレッドブル勢も含めた“トップ6”全車が16秒台を記録するという「レコード更新合戦」みたいな様相に。PPは1:16.276を叩き出したベッテルが獲得し、2番手にはライコネンが入ってフェラーリ勢がフロントロー独占。3番手はボッタスで、ハミルトンは4位。2人揃ってQ3に進んだマクラーレン勢は、アロンソが1:17.549で8番手/バンドーンも1:17.894で9番手につけました。
 決勝は、「抜けない」コースレイアウトということもあって、レース中盤からステアリング周りにトラブルを抱えてペースが上がらなかったベッテルが逃げ切って優勝。どう見てももっと速く走れたはずのライコネン(※それ故、「Driver of the Day Award」に選出)は“防御壁”になって2位。途中チームオーダーで順位を入れ替えてフェラーリ勢を追いかけたハミルトンは、結局ライコネンに仕掛けることもできずに終わり、ファイナルラップの最終コーナーでオーダー通りに順位を戻して4位。3位はポジションを返してもらったボッタス。レース開始直後にレッドブル勢の“同士討ち”でリカルドがリタイアしたこともあって、アロンソが6位フィニッシュし、バンドーンも10位に入ったため、マクラーレンは今季初のダブル入賞となりました。これにより、獲得ポイントが11ポイントとなったマクラーレンはコンストラクター最下位を脱出。また、アロンソは1:20.182で、ファステストラップも記録。ミハエルさん(フェラーリ 2004年)が持つ決勝ベストラップの1:19.071を上回ることはできませんでしたが、「Fastest Lap Award」として記録されることになりました(表彰式にも舞台の下の方でなんか参加してましたし、アロンソにとって割と「良い1日」だったかも?)。
 また、今回マッサ(ウィリアムズ)がフリープラクティスは走ったものの体調不良を訴えて予選と決勝を欠場することになり、急遽ポール・ディ・レスタが代役で出場することになりました。ディ・レスタは以前はF1のレギュラードライバーでしたがそれも過去の話で、今季ウィリアムズの控えドライバーではありますが現行マシンに乗った経験はなく、PU搭載車でさえ初ドライブとか。しかも、控えドライバーとしてではなくテレビの解説の仕事でハンガロリンクに来ていたのに、突然呼び出され、練習もなしにいきなり予選Q1という“ムチャ振り”にもほどがあることになったのですが……なんと、そのQ1で11周を走り1:19.868を叩き出して19番手となりました。レギュラードライバーのエリクソン(ザウバー)に勝ってしまったのです。決勝では後方に沈んでしまい、最終的にはリタイアに終わりましたが……代役として実に立派でしたし、カッコ良かったですね。もちろん、DTMでは現役のレーシングドライバーなればこそ、ぶっつけ本番でもドライブできたのでしょうけれども、にしても予選決勝とちゃんと運転してマシンを壊さずしっかり走ってピットに戻すところまでキッチリやり遂げましたからね。FP1でジョビナッツィがハースのマシンをドライビングミスでぶっ壊したのとは本当に対照的で、ディ・レスタは素晴らしい仕事ぶりだったと思いました。

 いやぁ、今年のマシンはコーナリングがとんでもなく速いですな。路面が凸凹だった時代とフラットスムースに改修された今と単純に比較はできませんけど、にしてもコースレコードを2秒更新ですからねぇ。速い速い。それに、メルセデスAMG勢だけが更新したのではなく、フェラーリもレッドブルも全車揃って16秒台ってのは素晴らしかったです。その割に決勝ではメルセデスAMG勢もレッドブルのフェルスタッペンもペースが上がらずトップ争いがほとんどなくて、展開的にはちょっと残念でしたが……おかげで最後の最後にハミルトンが無理をしてまでチームメイトに順位を戻すという信じられない極めてレアな光景が見られたので良しとしますかね(チームメイトがロズベルグだったらあり得ないし、強制されたら譲るどころかクルマぶつけにいく率の方が高そうw)。また、タイトル争いも、ハミルトン188pに対してベッテルは202pとなって14pの差がつきましたし、ボッタスも169pとタイトルを狙える位置になりました。コンストラクターズでは、メルセデスAMGが357pでフェラーリが318pと差が縮まりましたので、後半戦が楽しみですな。

 8月の1日2日とハンガロリンクで行われたインシーズンテストも終わり、F1はサマーブレイク(夏休み)に入りました。そのテストでは、マクラーレンは引き続き順調&好調でしたし、ザウバーから松下信治も出走したのですが……来季からザウバーにホンダPUが載る話は解消するとハンガリーGP開幕直前に発表され、来季は型落ちではないフェラーリPUを搭載することがその翌日に発表されました。というわけで、ザウバーに日本人ドライバーを乗せるシートが1つできるかも?という話も消えてしまい、松下君がF2でスーパーライセンス獲得要件を満たしたとしてもF1にステップアップできる保証もなくなってしまいました。厳しいですけど、ビジネスですし、今のホンダの状態では仕方ないとも言えますね。他方、ザウバーに載るはずだったホンダPUはトロロッソに行くというウワサもあり、こちらの交渉は進展しているとかなんとか……マクラーレンとホンダの別れ話も未だにくすぶり続けてますし、トロロッソ・ホンダ成立の暁にはマクラーレン・ルノー誕生か?なんてウワサもあったりします。もう「何でもアリなのか~」って感じもしますけど、F1の外ではWECのLMP1からポルシェ/DTMからメルセデスが撤退してどちらも2019年からフォーミュラEに参入という衝撃的な発表もなされており、今のモータースポーツ界は全体的にこの先なにがどうなるやらわからない状態であると言っても実際過言ではなかったりします(トヨタ、WECどうするんですかねぇ……)。
 で、来季のホンダはどうなるのやらまったくわかりませんけど、休み明けのベルギーでいきなり“スペック4”投入という話もあるようですし、とりあえずは今月末から再開となる今季後半戦を楽しみにしたいと思います。

追記:今年のインディ500で日本人として初の優勝を成し遂げた佐藤琢磨選手に対し、8月4日に官邸で内閣総理大臣顕彰が授与されました。「国民栄誉賞でもいいのでは」とも思いますけど……メディアがこれだけの快挙を伝えなかったこの日本で、モータースポーツにおける功績を政府が正式に讃えたということは歴史的な前進、とも言えますかね。ま、前に進むのは一歩一歩少しずつ、ですね。あと、改めて佐藤琢磨選手、優勝おめでとうございます。

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