« F1ストーブリーグ16-17&バーニー・エクレストン退任 | トップページ | F1 2017 プレシーズンテスト »

2017年2月15日 (水)

ニコンが不調

 ニコンが、13日午後に第3四半期決算発表を行い、通期見通しの下方修正を発表。翌14日の東証では株価が15%近く値下がりしました。ニコン曰く「下方修正の主要因は、映像事業・産業機器事業における販売台数の減少」だそうで、特に映像事業では「アクションカメラが販売不振/ほぼ全カテゴリーで市場が想定以上に減速/発売を予定していたDLシリーズ発売取りやめ」が要因となっているようです。
 アクションカメラというのは野外活動などで使うウェアラブルカメラとして近年需要が急速に伸びたカテゴリーのカメラのことで、このカテゴリーを開拓したGoProの成功を見てニコンも 「KeyMission」というブランドで作ってみたのでしょうけれども……結果は不振、と。また、「全カテゴリーで減速」というのは、具体的には前年同期(Q1~Q3)実績比でレンズ交換式デジタルカメラが81万台減/交換レンズ108万本減/コンパクトデジタルカメラに至っては296万台減と、たしかに「市場が想定以上に減速」しているようで、どうしようもない感がありますね。そして、そんな中で上級のコンパクトデジタルカメラを出すのは“自殺行為”だからDLシリーズは発売自体を取りやめた、ってところでしょうか。

 ただ、ねぇ。最近のニコンのカメラ事業は、迷走している感もあるんですよね。だいたい、ウェアラブルカメラ参入って、元々購入層が限られる商品な上に、すでに本家GoProが完全に失速しているのが現状で、後追いしたソニーとかも決して順調ではなかったのにそこへ似たような製品を投入してもうまくいくはずないと思います。それに、コンパクトデジタルカメラは、携帯電話にカメラがついた時点から「カメラ需要は喰われる」と言われ続けていて、この10年でスマートフォン化してさらにカメラ機能が強化され続けてきた以上、市場が縮小することはわかりきってたことです。にもかかわらず、低コスト化(陳腐化)以外さしたる手も打たずにコンパクト機の生産をダラダラ続けた挙げ句、他社(ソニー)のDSC-RX100シリーズがちょっと売れているからってそれを真似た上級コンパクトデジタルカメラを出してみようかとDLシリーズを企画してみたものの諸事情で頓挫って、ねぇ。だいたい、DLシリーズで使おうとしてた1インチセンサーは、ニコンにとってはNikon1シリーズで使っているものです。なんでわざわざレンズ交換式のシステムを組んだ自社商品と性格が被る一体型コンパクトカメラを出そうとしたのか……とても「選択と集中」とのスローガンを掲げて改革に取り組んでいる企業とは思えないチグハグさですわ。

 私Bleumerのニコン党員歴は、COOLPIX950という200万画素コンパクトデジタルカメラから始まったのですが、その後はCOOLPIX990→D70→D200→D700と順調にステップアップしたものの、実質的には2008年に購入したそのD700で止まってるんですよね。他になんとなく買ってしまったD40とサブ機として買ったD90にブログ写真用に買ったD5100と、実はモデル末期の特売D7100も2014年に買ってたりするのですけど(Capture NX2最後の対応機種ってことで確保した)、購入履歴もそこで完全に止まっています。交換レンズも、D90用に買って今はD7100で固定運用しているAF-S DX 16-85mm以来買ってないし、最近は「レンズ欲しい」とも思わなくなってしまいました。(COOLPIX950の前に)リコーDC-3Zという35万画素コンパクトデジタルカメラを買って以来ずーっとデジカメの進化を追いかけ楽しんできた私でさえ、デジカメ市場からはもう2年以上離れてしまっているわけです、実際。で、TwitterにはiPhone(iPhone6s Plus)のカメラで撮った画像をアップしてますし、Twitterならそれで十分だとも思ってます。フルサイズ一眼レフの撮影画像を日常的に見ていた私でさえ今はそんな状態ですから、そんな中で普通のお客さんが再びデジカメ市場に足を踏み入れて高額商品を買い直すってことはなかなかないんじゃないですかね?なんか、カメラを販売する側のキタムラが国内店舗を大量閉鎖するって報道も出ていますし、カメラ事業の環境はさらに厳しくなることでしょう。
 となれば、今ニコンのカメラ事業を立て直すには、相当の覚悟が必要だと思います。ニコンはプロカメラマンとの関係が切れない以上、カメラ事業の根幹はプロ用カメラとサービスです。そちらに手をつけられないのなら、コンパクトデジタルカメラから撤退するしかないのではないでしょうか。事業規模を縮小してでもプロ用カメラと共通する一眼レフに特化し、徹底して高品質な一眼レフを作るメーカーになる……私ならそうする、かな。ま、あまりに特化しすぎると将来性をも完全に閉ざしかねないと考えるならアドバンストカメラ(ミラーレス)は続けておくべきかもしれませんが、仮に続けるならシステムごと再構築すべきでしょうね。Nikon1のような中途半端な製品ではなく、「ああ、たしかにこれはニコンだな」ってわかりやすい製品にしてもらいたいです。

 DLシリーズ発売中止を受けて「もうニコンはダメなんじゃないか」なんて意見も巷にはあるようです。が、フラッグシップのD5を見れば分かるようにニコンは今なお超一流かつ世界最高峰の製品を世に送り出しているカメラメーカーであります。ちゃんと作りさえすれば魅力的な製品を送り出す技術を持っているのですから、一般層向けのデジタル一眼レフカメラでもまたD200やD700みたいな質実剛健なビシッとしたのを出して下さいませ。その時は私も「カメラ好き」に復帰して1台買わせていただきますから。
 カメラメーカーとしてのニコンの復調、期待しております。

|

« F1ストーブリーグ16-17&バーニー・エクレストン退任 | トップページ | F1 2017 プレシーズンテスト »

カメラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« F1ストーブリーグ16-17&バーニー・エクレストン退任 | トップページ | F1 2017 プレシーズンテスト »