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2016年10月

2016年10月11日 (火)

F1 2016 日本GP

 F1第17戦・日本GP決勝が一昨日行われました。
 日本、言わずと知れた本田技研工業の母国であります。鈴鹿サーキット、言わずと知れた本田技研工業傘下のパーマネントサーキットであります。そんなホンダが、F1でのマクラーレン・ホンダとしての復帰2年目、「トップ3に次ぐチーム」として母国に凱旋……とは、今年もいきませんでした。

 予選。雨天が予想されていたものの雨は午前中のみで、曇天ながら路面はドライ。となれば、荒れる要素はなくなり(前戦のハミルトン車のトラブルが深刻なエンジントラブルだったようで、メルセデスがPUユーザー全員にパワーセーブを言い渡したようですが……言うほど影響は大きくなかった)、予想通りメルセデスAMG勢のトップ争いということになってしまいました。他方、期待のマクラーレン・ホンダはQ1からまさかの大苦戦。アロンソは15番手でぎりぎりQ1突破/バトンは16番手でQ1落ちを喫しました。また、Q2もアロンソはふるわず、結局予選は15番手で終わりました。PPはロズベルグ(メルセデスAMG)が獲得し、3年連続。2番手ハミルトン(メルセデスAMG)。3番手ライコネン/4番手ベッテルとフェラーリ勢が続き、5番手フェルスタッペン/6番手リカルドとレッドブル勢は今回フェラーリに先行を許しました。7番手ペレス/9番手にヒュルケンベルグとフォースインディア勢が入り、8番手にグロージャン/10番手にグティエレスとハース勢が今回トップ10入りしてきました。ハースは初の鈴鹿にして初の揃ってQ3進出を達成。次戦が母国GPだからかどうかわかりませんけど、調子上げてきましたかね(新興ハースが結果を出したのに、名門マクラーレンときたら……)。
 決勝。また午前中に雨が降ったようですが、午後は曇天で路面はドライ。ライコネンがギヤボックス交換で5グリッド/ベッテルが前戦の接触が原因の3グリッド降格処分でそれぞれ8番手/6番手スタート、さらにバトンがエンジン交換ペナルティで最後尾スタートに。荒れる要素がまたまた取り払われメルセデスAMG勢独走かと思いましたが、スタートでハミルトンが出遅れ8位に落ちるアクシデントが発生。3周目にはベッテルがペレスをかわして3位に浮上、1位ロズベルグ/2位フェルスタッペン/3位ベッテルとなって「フェラーリが追撃する面白い展開か」とも思ったのですが……結局追撃できたのはハミルトンだけ。おそらくはパワーセーブの関係で2位フェルスタッペンを抜くことまではできなかったものの、3位まで戻して表彰台に乗ることには成功しました。優勝はロズベルグで、フェラーリ勢はベッテル4位/ライコネン5位。前戦優勝のリカルドは6位で、7位ペレス/8位にヒュルケンベルグのフォースインディア勢。9位に今季限りで引退するため鈴鹿ラストランとなったマッサ(ウィリアムズ)が入り、10位はボッタス(ウィリアムズ)。全車完走の上、セーフティーカーもバーチャルセーフティーカーさえもない展開では何もできずに下位に沈んだままとなってしまったマクラーレン勢はともに周回遅れとなりアロンソ16位/バトン18位に終わりました。「Driver of the Day Award」はフェルスタッペン/「Fastest Lap Award」はベッテル/「Fastest Pit Stop Award」はウィリアムズが獲得。

 抜きにくいコースレイアウトもあって、決勝は予想通りというかほとんど面白みのない展開になってしまいましたが……マクラーレン・ホンダにとっては「それ以前」のレースでしたな。昨年の日本GPの記事での感想も同じ書きだしで、「来季はMP4/4みたいな“無敵マシン”とまではいかなくとも、勝負ができるPUとシャシーをホンダとマクラーレンとで必ず用意してもらいたいものです。本当に。」で締めたのですが、その昨年以下の成績になってしまうとはねぇ(昨年はアロンソ11位/バトン16位)。「セパンでダブル入賞なら、今年はいける」と私も楽観視してましたが甘過ぎでした。蓋を開けてみれば、ルノーの2台(パーマー12位/マグヌッセン14位)にもザウバーのエリクソン(15位)にも負ける「惨敗」ですよ。しかも、ドライの鈴鹿(特殊要因なし)での敗北ってことは、MP4-31のF1マシンとしての実力がこんなもんってことであって言い訳できませんし。それに、フォースインディアとウィリアムズは4台揃ってきっちりポイント獲りましたから(しかも、両チームとも使い古しのPUな上にパワーセーブ中。ホンダPUは新品)……追いついたと思っていた2チームが、またはるか彼方へ遠のいた感じです。今年のマクラーレン・ホンダには本当にガッカリしましたわ。もうシーズン終盤ですし、シャシーのレギュレーションが大幅に変わる来年に期待するしかないですけど……どうなんですかねぇ。
 他方チャンピオンシップでは、ロズベルグがハミルトンをさらに引き離すことに成功。ポイント差は33に広がりました。残りは4レースなので、仮にハミルトンが残り全勝したとしてもロズベルグは2位を3回+3位が1回でもチャンピオンということになりました。また、今回でもってメルセデスAMGチームのコンストラクターズタイトル獲得が確定して究極“同士討ち”をも狙える状態にもなったので、「自分だけノーポイント」を避ければ良くなり、優位に立ちましたね。こうなると、ハミルトンはとにかく再逆転を信じて勝つしかないわけですが……まぁ、焦ってる感じは見受けられないし、とりあえず次の連戦(アメリカGP/メキシコGP)ですな。

 今年の日本GP来場数は過去最低だったみたいですけど、これも仕方ないでしょうな。レース終了後にBSフジで無料視聴できる特番(これまでの2016シーズン16戦ダイジェストと日本GPの1時間版)をやってましたが、普段は有料放送のみで地上波では「F1自体今は開催されていない」に等しい状態ですからねぇ(実際フジのニュースでさえスルーしてたし)……世間一般からは完全に切り離されてしまっている以上、関心がある人以外は来場しないのも当然です。そんな中で決勝日72000人/3日間合計145000人も鈴鹿に集めたなら、むしろ凄いことだと私は思いますわ。「何とかしたい」というのなら、世間に存在自体をアピールし直すところからやり直さないといかんでしょうな。F1の経営権がアメリカの企業に移ると先月発表になったので、そのあたりの方針もこれまでとは変わってくれればあるいは、とも思いますけど……F1自体も今後どうなっていくんでしょうかね。

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2016年10月 4日 (火)

F1 2016 マレーシアGP

 F1第16戦・マレーシアGP決勝が2日に行われました。
 もはや恒例となった更新サボリのため、今回も短縮版とします。
 まずは、夏休み明けとなったベルギーGPからシンガポールGPまでの結果。

■F1第13戦 ベルギーGP
・予選
1位 ロズベルグ(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 ライコネン(フェラーリ)
9位 バトン(マクラーレン)
22位 アロンソ(マクラーレン)
・決勝
優勝 ロズベルグ(メルセデスAMG)
2位 リカルド(レッドブル)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
7位 アロンソ(マクラーレン)
リタイア バトン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ハミルトン/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
■F1第14戦 イタリアGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ロズベルグ(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
13位 アロンソ(マクラーレン)
15位 バトン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ロズベルグ(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
12位 バトン(マクラーレン)
14位 アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ロズベルグ/「Fastest Lap Award」アロンソ/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル
■F1第15戦 シンガポールGP
・予選
1位 ロズベルグ(メルセデスAMG)
2位 リカルド(レッドブル)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
9位 アロンソ(マクラーレン)
13位 バトン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ロズベルグ(メルセデスAMG)
2位 リカルド(レッドブル)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
7位 アロンソ(マクラーレン)
リタイア バトン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」リカルド/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG

 高低差と最長レイアウトのスパ・フランコルシャン/直線を繋げたレイアウトの超高速コースのモンツァとパワーを要求されるサーキットに向けて各PUメーカーがアップデートを投入。ベルギーGPではホンダが7トークン/メルセデスも5トークンを使い、イタリアGPではフェラーリが3トークンを使用。また、残るルノーもシンガポールGPで3トークンを使ったPUをフェルスタッペン車用に持ち込みました。また、PU基数制限に引っかかることが確実なハミルトンとアロンソが、比較的追い抜きしやすい(=後方からの挽回が可能な)ベルギーGPで後半戦用のPUを複数基投入しペナルティを一気に消化しました。
 で、ドライバーズランキングトップのハミルトンは、ベルギーで最後列スタートとなったものの序盤展開が荒れたこともあって3位表彰台を確保することに成功。続くイタリアGP予選では、2番手ロズベルグにコンマ5秒近い差をつけて(他チームは相手にならず)PPを獲得。もはや盤石か、と思われましたが……なんと決勝でスタートに失敗。2位にはなったもののロズベルグの後塵を拝することに。さらに、シンガポールGPではダウンフォースで勝るレッドブル勢が絶好調で予選決勝ともにリカルドに前に出られてしまい、決勝では一時ライコネンにも抜かれる始末で3位がやっと。結局、3連勝となったロズベルグに合計ポイントでの逆転を許しました。

 そして、久々の秋開催ながらやっぱり灼熱状態での開催となったマレーシアGP。ホンダが次戦に迫った母国GPに向けて改良型PUをアロンソ車に投入してきました(基数オーバーのペナルティ消化のためマレーシアで投入。2トークンを申請したものの、パワーアップはなく安全性向上のためのものと判定され、トークンは使わずに済んだ模様。また、今回の改良型PUを使ったのは金曜日のセッションのみ)。
 セパン・サーキットは全面的に舗装がやり直され、レイアウトの一部改修もされたため高速化。そんな中で行われた予選は、ハミルトンが圧倒。コースレコードに迫る1:32.850を叩き出してPPを獲得。2番手ロズベルグに再びコンマ4秒の差をつけました。ただ、引き続きレッドブル勢も好調で、今回はフェラーリ勢も好調。3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ベッテル、6番手ライコネンまではハミルトンから1秒以内の差に留まりました。以下は、7番手ペレス(フォースインディア)、8番手ヒュルケンベルグ(フォースインディア)で、今回が300戦目になったバトンが9番手。10番手はマッサ(ウィリアムズ)で、アロンソはペナルティのために実質予選不参加の22番手。
 決勝。上位陣のスタートは順調だったものの、1コーナーでベッテルが止まりきれずにフェルスタッペンとロズベルグに接触。ベッテルはサスが折れてリタイア。フェルスタッペンはそのまま走り続けたものの。リアを押されスピンしたロズベルグは最下位に転落。難を逃れたハミルトンが優勝してあっけなくランキング首位返り咲きかと思いましたが……41周目に突然マシンから煙と炎が上がってコース脇にストップ。そのままリタイアとなりました。その後は、後続のレッドブル勢がワンツー態勢をキープし、リカルドが今季初優勝。2位フェルスタッペンで、ハイブリッド化以降メルセデス/メルセデスAMGチーム以外では初となるワンツーフィニッシュとなりました。3位には、最後尾から挽回して10秒ペナルティをくらいながらもライコネンに10秒以上の差をつけたロズベルグが入りました。4位はそのライコネンで、5位ボッタス(ウィリアムズ)、6位ペレス。最後尾スタートのアロンソは、またも混乱に乗じて順位を上げ、終わってみれば7位。8位はヒュルケンベルグ。バトンは9位となり、マクラーレンはモナコGP以来のダブル入賞達成。10位にはパーマー(ルノー)が入り、F1で初のポイント獲得となりました。「Driver of the Day Award」はフェルスタッペン/「Fastest Lap Award」はロズベルグ/「Fastest Pit Stop Award」はウィリアムズが獲得。
 スペインにモナコといろいろあって優勝を逃していたリカルド、今回は優勝できて良かったですね。ハミルトンがリタイアする直前の39周目、通常であればタイヤ戦略上フェルスタッペンにポジションを譲るべきだったところをリカルドは譲らず、解説陣も「チームとしてどうなの、これ?」と言っていたところに前が突然いなくなって結果優勝したわけで……もしリカルドが素直にポジションを譲っていたら、またもフェルスタッペンが優勝していたわけです。そんなことになったら、「仏の顔も三度まで」でさすがにリカルドもブチ切れてチーム内の収拾つかなくなってたかもしれませんからねぇ。結果的にワンツーフィニッシュとなって、レース後にリカルドとフェルスタッペンが抱き合って、表彰台には代表のクリスチャン・ホーナーも上がってチーム全員で祝福できて、本当に良かったですな(シューズを盃にするパフォーマンスも全員でできたしw)。
 チャンピオンシップでは、ハミルトンがまさかのノーポイントとなり、一方でロズベルグは3位15ポイントを獲得できたので、2人の差は23ポイントとなりました。まぁ、残りまだ5レースもあって、かつ次の日本で仮にハミルトン優勝/ロズベルグリタイアなら即逆転してしまう点差でしかないので、あれこれ言うのはまだ早いところなんですけど……ハミルトンはPUトラブルが自分にばかり起こることに相当イライラしているようで(まぁ、ベルギーで裏技みたいなことやってまで調達したPUが1レース目で壊れるとか、相手が順調すぎるだけに腹立つだろうけど)、これからどうなっていくのでしょうね。
 あと、マクラーレン・ホンダ。表彰台を争うところまではまだ遠そうなんですが、イタリアを除けばQ3に進出して着実にポイントを取れてるし、メルセデスAMG/レッドブル/フェラーリの上位勢に続くポジション(フォースインディアやウィリアムズと争えるレベル)には入ってきたように思えますね。まぁ、もう一段進化して「4強」の一角にならないとダメなんですが、それは来年のマクラーレンシャシー+ホンダPUに期待、ですかね。とりあえずは、ホンダの聖地・鈴鹿での活躍に期待します。

 今週末は、いよいよ日本GPですね。ま、予選と優勝争いは例の如くメルセデスAMG勢の争いになるのでしょうけど、決勝はマクラーレンとフェラーリに頑張ってもらいたいですわ。フェラーリは母国イタリアでなんとか表彰台を確保したものの、とにかくうまくいってないですから……跳ね馬のカッコいいところを見せてもらいたいものです。

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