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2016年3月22日 (火)

F1 2016 オーストラリアGP

 2016年シーズン開幕戦・オーストラリアGPの決勝が一昨日行われました。
 予選。不人気解消のための「F1改革」論議から突然今季開始が決まり、「準備が間に合わない」とか言ってたのに開幕戦から導入された、新方式の予選。昨年まではQ1/Q2/Q3終了時の順位で脱落者を決めていましたが、新方式ではQ1/Q2/Q3の各時間と進出枠数が変更された上に時間経過と共に1人ずつ脱落していくシステムを採用。要は「観客が退屈しないように、予選開始直後からとにかく全車コースインしてすぐさま全力で走れ!」ってのが新方式です。で、狙い通り、Q1では全車がすぐさまコースインしてチャージラップの上、タイムアタック。そして、全22台が出走したQ1では、開始7分後、初の脱落者がウェーレイン(マノー)に決定。その後90秒ごとにハリアント(マノー)、グティエレス(ハース)、グロージャン(ハース)、マシン不調のクビアト(レッドブル)、ナスル(ザウバー)と脱落者が決まっていき、最後の脱落者はQ1のチェッカーフラッグが振られた後、遅いタイムだったエリクソン(ザウバー)/早いタイムだったマグヌッセン(ルノー)はQ2進出と決定しました。22台が一斉にコースインするために、混雑でトラブルが発生することも予想されていましたが、中継映像を見る限りでは特に目立つトラブルは起こらず淡々と進行しているように思えました(細かいところではトラブルもあったみたいですが)。また、開始から7分というのも想像していたより短く、脱落者が出始めると次から次へと脱落者が決まっていく感じで、「へぇ、これは(見ている分には)なかなか面白いかも」とは感じました。が、Q2では、開始直後からコースインしたのはメルセデスAMG勢とフェラーリ勢とリカルド(レッドブル)の5台だけ。あとのクルマはゆっくりコースインして「あれ?」と。そして、1回タイムアタックしたら順位と関係なくピットに戻ってしまい、ピット内に引きこもってカウントダウンを見守るだけみたいなマシンが続出して「あれあれ?」ってな感じになりました。ここで、バトン(13番手)/アロンソ(12番手)が脱落。さらに、8台だけになったQ3。今度はすぐさま全車タイムを出してきましたが、それだけ。下位4台はそのままピットで終了。この時点ではトップタイムはハミルトン(メルセデスAMG)、ベッテル(フェラーリ)が2番手、ライコネン(フェラーリ)が3番手、ロズベルグ(メルセデスAMG)が4番手で、メルセデスAMG勢は再コースインしてタイムを更新しましたが、フェラーリ勢は走らず、Q3は残り3分以上マシンが走らない事態となってしまいました。PPはハミルトンで、通算50回目で、タイムも1:23.837と昨年のタイム(1:26.327)を大幅に更新。2番手ロズベルグ。3番手ベッテル、4番手ライコネン、5番手フェルスタッペン(トロロッソ)、6番手マッサ(ウィリアムズ)、7番手サインツ(トロロッソ)、8番手リカルド(レッドブル)でした。
 決勝。昨年と異なり22台がグリッドに並びましたが、フォーメーションラップ後クビアトのマシンがグリッドにつけず、このままリタイア。もう1周フォーメーションラップをやってからスタートとなりましたが……そのスタートで、ハミルトンとロズベルグが揃って出遅れ。2列目のベッテルとライコネンが前に出てフェラーリのワンツー体制となり、続いてロズベルグ、ハミルトンは6位まで後退しました。で、まずはQ3進出組が履いているスーパーソフトがどこまで持つかがポイントでしたが、9周目にサインツが最初にピットインしてソフトに交換したものの、他は結構持ちまして、12周目にマッサがピットインしてソフトに交換/13周目にロズベルグとリカルドもソフトに交換、14周目にベッテルはスーパーソフトに交換。17周目にはライコネンがスーパーソフトに交換し、ハミルトンはなんとミディアムを装着して1ストップ戦略を選択。が、この周にアロンソがグティエレスのマシンと接触してマシン大破の大クラッシュ。ここで赤旗中断になりました。この間にロズベルグはミディアムに交換。フェラーリ勢とハミルトンはタイヤそのままでしたが、再スタート後すぐライコネンがエンジントラブルでリタイア。ベッテルはスーパーソフトのまま36周目まで頑張りましたが、ソフトに交換するための2回目のピットインで万事休す。ミディアムタイヤで走りきったロズベルグとハミルトンがワンツーフィニッシュし、ベッテルは挽回したものの3位でした。4位は母国GPのリカルド。5位はマッサ。6位にはなんと新チーム・ハースのグロージャンが入りました。以下、7位ヒュルケンベルグ、8位ボッタス
9位サインツ、10位はフェルスタッペン。バトンは1周遅れの14位。
 今年から新たに各グランプリごとに表彰される制度がスタートしまして、ファン投票で決まる「Driver of the Day Award」はグロージャン/「Fastest Lap Award」はリカルド/「Fastest Pit Stop Award」はウィリアムズが獲得しました(ただし、表彰されて何かメリットがあるのかどうかは不明)。

 まずは、マシンが木っ端微塵級の大クラッシュになりながら無事だったアロンソ、良かったですね。無理はしてほしくないけど、身体の方もどうやら大丈夫そうなので、次戦は頑張っていただきたいです。で、メルセデスAMG。予選もワンツーなら決勝もワンツーフィニッシュを決めまして、「今年も盤石かよ」って感じではありますが……決勝を見た限りでは「今年はそれほどでもない、かも?」とは思いました。スタートで出遅れた序盤、ロズベルグが前を行くライコネンをまるで抜けそうになかっただけでなく、ハミルトンも前を走っていたフェルスタッペンを抜けなかったんですよね。今年のマシンは(現時点では)スーパーソフトタイヤとの相性があまり良くないのかもしれません。ただ、ミディアムタイヤとの相性は逆に全車中最高みたいな感じもするので……「やっぱり最強は最強」かもしれませんけど。一方、フェラーリは、今年も速いけど「2番手止まり」、ですかねぇ……残念ながら。そして、期待のマクラーレン・ホンダは……今年もポイント圏争いがせいぜい、なんでしょうか。アロンソはそれなりに調子よかったみたいでしたが、バトンはレース中何があったか中継では分からなかったけど(赤旗中断後の戦略がうまくいかなかったらしい)周回遅れってのは表彰台が狙えそうな競争力あるマシンにしてはいくらなんでも酷すぎますわなぁ。となると、今年も「辛抱の年」が続きそうな気がします。まぁ、まだ開幕戦ですし、セッティングがガチッと決まるようになれば本当に上位に進出してくるかも知れませんけどね。

 で、今回導入された新方式での予選、決勝の前に各チームの首脳が集まり、新方式での予選は今回をもって廃止し次戦からは昨年までの予選形式に戻すと決定されたようです。まぁ、ね。Q1は緊迫感を演出できましたが、緊迫した結果、1回のアタックで良いタイムを残せないクルマはQ1で再度アタックしたことによりタイヤを使ってしまってQ2は1回しか走れないとか、決勝用にタイヤ残さないといけないのでQ3はQ3タイヤで走るのみとか、使えるタイヤがないから「走りたくないから走らない」のではなく「走りたくても走れない」んですよね。タイヤの本数制限についてもっと緩和した上でないと、新方式による予選活性化は成り立たないのではないですかね。どうしても予選の時間いっぱいクルマを走らせたいのなら、Q1/Q2/Q3それぞれで2セットずつ予選でだけ使えるタイヤとかを設定する他ないんじゃないかなぁ(というか、本数制限自体を撤廃すれば、予選のみならずレース全体が活性化するんじゃないのかと私は思いますが)。
 また、今年からさらに厳格化されたチームとドライバー間の無線通信規制についても、レース戦略に関する通信を再度解禁することになるようです。今回の決勝、ドライバーとピットの会話が中継映像にほとんど入ってこなかったですからねぇ……運営側も「規制しすぎた(汗)」ってなったんでしょうね。
 まぁ、とにかくF1がつまらなくなってしまっているのは事実ですし、変えられる範囲でレギュレーションを変えてみるってのも悪くはないと思います。実際、タイヤ仕様に関してコンパウンドを3種類持ち込めるように変更したからこそ、メルセデスAMGのミディアム戦略が生まれたわけですし。それに、失敗でしたが結果「1回限り」となった方式の予選をLIVEで見ることができたってことは何か「歴史的なものを見た」的なそうそうない経験ができたってことですしねw
 あと、今回、F1中継を初めてCS放送で見たわけですが……フリープラクティスの中継映像を初めて見たことを除くと特別どうということはなかった、かな。画質的にはBSフジでの放送と変わらなかったし、CMがほとんどなくカットされることもほとんどないことにも特に感動したりはしませんでした。もちろん今年のF1は日本での放送が一切ないことも十分あり得たわけで、有料限定とはいえ中継放送を実現してくれたフジテレビには感謝の気持ちしかありませんが、正直なことを言わせていただければ「今年もBSフジでやってくれてたら、なぁ……」と思いました。今回のオーストラリアGPはそれなりに面白いレースだったので、CS契約する方向に気持ちは少し傾いたんですけどね。まだ決めてはいません。料金がえげつなく高いわけではないですけど、シーズン通してとなると安くもないので……もう少し考えてからどうするかを決めようと考えています。

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