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2015年9月29日 (火)

F1 2015 日本GP

 F1第14戦・日本GP決勝が一昨日行われました。
 日本、言わずと知れた本田技研工業の母国であります。鈴鹿サーキット、言わずと知れた本田技研工業傘下のパーマネントサーキットであります。そこで戦うべく“スズカスペシャル”と銘打たれた特別仕様のエンジンを日本GPのためだけに投入する、そんなこともかつての本田技研工業はやっていました。そんなホンダが、7年ぶりに復帰したF1での13戦を経て、いよいよ母国に凱旋……とは、いきませんでした。
 予選。Q1の最後の最後にフェルスタッペン(トロロッソ)が、ヘアピン直後でマシンを止めてしまいセクター2がイエローフラッグ。そのため各車ラストアタックができず、15番手タイムを出していたアロンソ(マクラーレン)はQ1を通過したものの、バトン(マクラーレン)は16番手タイムしかなくQ1落ち。また、アロンソは、Q2で「今シーズンベスト」と自画自賛するラップを刻んだものの、結果はQ2最下位の14番手(※15番手は出走できずにタイムを残せなかったフェルスタッペン)……新生マクラーレン・ホンダの鈴鹿での予選はここで終わりました。Q3は、またも最後の最後でクビアト(レッドブル)がヘアピン手前で大クラッシュしてレッドフラッグ、そのまま終了となって、ここでもラストアタックができませんでした。PPはロズベルグ(メルセデスAMG)で、鈴鹿でのPPは2年連続。2番手はハミルトン(メルセデスAMG)で、メルセデスAMGの2台だけが1分32秒台を記録。シンガポールで失速したメルセデスAMGでしたが、あっけなく復活しました。3番手はボッタス(ウィリアムズ)で、ベッテル(フェラーリ)は4番手。5番手マッサ(ウィリアムズ)で、ライコネン(フェラーリ)が6番手。以下、7番手リカルド(レッドブル)、8番手グロージャン(ロータス)、9番手ペレス(フォースインディア)、10位クビアトでした。
 決勝。スタート後の2コーナーでハミルトンがロズベルグをコース外へ追いやるような形になり、ロズベルグは4位後退/ハミルトン首位となりました。その後は、いろいろ苦労はしていたようですが国際映像が無視するほどにトップを快走してハミルトンが逃げ切り優勝。ハミルトンはセナの記録に並ぶ41勝目。ロズベルグは追い上げて2位。ハミルトンには約19秒差をつけられましたが、ワンツーフィニッシュはワンツーフィニッシュ。メルセデスAMG勢は速さが戻ってしまいましたね。3位はベッテル。ライコネンも4位で、フェラーリ勢も好調を維持。鈴鹿でも速いってことは、やはりマシンの完成度は相当高くなっているのでしょう。5位ボッタス、6位ヒュルケンベルグ(フォースインディア)、7位グロージャン、8位マルドナード(ロータス)、9位フェルスタッペン、10位サインツ(トロロッソ)。アロンソはポイント圏内も走りましたが、最終的には1周遅れの11位でポイント獲得はならず。バトンは16位でした。

 抜きにくいコースレイアウトもあって、決勝は予想通りというかほとんど面白みのない展開になってしまいましたが……マクラーレン・ホンダにとっては「それ以前」のレースでしたな。もちろん、“スズカスペシャル”なんて特別仕様のエンジン(PU)は現行レギュレーション(1シーズン中使えるPUはたった4基/シーズン中の改良は届け出制で回数制限あり)では作れるはずもないですし、マシンが遅いのはPUメーカーのホンダだけが悪いわけではないとわかってはいるのですが、ねぇ。自国であり、かつ自前のサーキットで、大枚はたいて運転を任せたドライバーに「GP2のエンジンかよ!」と怒られたり「鎧も刀も持たない侍みたいだよ」と自虐ネタに走られたり……さすがに「情けない」にも程があるのでは、と。アロンソもバトンもホンダの母国ということで真剣に取り組んだ結果がこんなでは、そりゃ、一言二言言わずにはいられなくもなるでしょうよ(それだけ真剣だったってことです。いい加減な気持ちなら怒ったりはしません。2人とも百戦錬磨のプロ中のプロだし)。今シーズン中に劇的に速くなったりするとはとても思えないので、来季はMP4/4みたいな“無敵マシン”とまではいかなくとも、勝負ができるPUとシャシーをホンダとマクラーレンとで必ず用意してもらいたいものです。本当に。

 今年の日本GPは、何となくレース本戦よりも“場外戦”の方が話題になっていたような気がします。
 まずは、バトン。「日本でF1引退が発表されそう」と報道されてヒートアップしていたのですが……結局去就については何の発表もされませんでした。ロン・デニスはバトンは(マクラーレンに)残留するとコメントしたようなのですが、それはそれでバトンが否定するようなコメントを返したりして、よくわからないことに。
 次に、ロータス。マシンが届くのがギリギリで組立てが綱渡りとか使用料不払いにより鈴鹿のホスピタリティ・ユニットから閉め出されてドライバーが他チームで食事するなど困窮っぷりが世界に発信されてしまうとかあれこれエライことになってたみたいですが(その割に、本戦ではダブル入賞。すげーぜ、ロータスw)、週明けの昨日になってルノーによって買収されることが正式に発表になりました。来季からは車体とPUを共に製作するルノーのワークスチームが復活することになりそうです(※メルセデスの部品を一部使う説もある)。このルノーワークスチーム、マルドナードは残留すると既に発表されていますが、グロージャンはどうやら来年新加入するハースF1へ移籍するようで(追記:この記事をアップした数時間後、グロージャンのハースF1移籍が正式に発表されました)、シートは1つ空いていたりします。そこへバトンが移籍するという報道が今日になって出てきまして……(バトンに関するマクラーレンのオプションが切れるであろう)来月になったら移籍が発表されたりするのかもしれませんが、どうなることやら。
 さらに、もっと混迷の度合いを深めているのが、レッドブル&トロロッソの行方。ルノーがワークスチームを復活させたことで、レッドブル&トロロッソに来季ルノーPUが供給される可能性はほぼなくなりました。他方、フェラーリとのPU供給交渉もどうやらうまくいっていないようでして、ウワサのVWグループはディーゼルエンジン不正ソフト問題でF1参入どころではなくなりました。現状では、レッドブル&トロロッソは来季用マシンに搭載するPUが存在しないのです。そのため、両チーム揃ってF1から撤退するのでは、という観測が強くなってきて……って、昔からF1を見ている人には到底信じられないような事態になっています。いくらプライベーターとはいえF1の著名なチーム(それも、2年前まで常勝だったチーム)が資金はあるのにエンジン用意できないから退場だなんて。資金がなくてチーム消滅なんて話は昔からいくらでもありましたが、エンジンなんて昔は「本当に回るの?」ってくらいアヤシゲなのが跋扈してたのに……考えられませんよ。まぁ、レッドブルはルノーをボロカスに罵り続けた結果今に至るわけで自業自得といえばその通りだし、「こんなこともあろうかと」メルセデスと別れてホンダと組んだマクラーレンの選択の正しさの証明でもあるといえばそうなのですが……本当にレッドブル&トロロッソがPUがないからF1から消えるなんてことになってしまったら、「現行レギュレーションはF1の自滅を招くだけ」と考えるべきではないでしょうかね。ホント、ちゃんと考えていかないとマジでF1存続に関わる事態になりますよ、これ。
 昔からF1には“政治”がつきものでして、様々な形で“場外戦”が繰り広げられてきましたけれども……勝負ごとは、できる限りサーキットの中だけにしていただきたいものです。

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