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2015年7月

2015年7月30日 (木)

F1 2015 ハンガリーGP

 F1第10戦・ハンガリーGP決勝が25日に行われました。

 ハンガリーGP開催直前の17日、昨年の日本GP決勝でクラッシュし意識不明の状態が続いていたジュール・ビアンキが亡くなりました(享年25歳)。21日に行われた葬儀には多くのF1ドライバーが参列したようですが……前途有望な若者の事故死、そしてF1にとってはアイルトン・セナ以来の死亡事故となってしまい、残念でなりません。哀悼の意を表します。

 で、そのビアンキ追悼グランプリともなったハンガリーGPの予選。ハンガロリンクの中低速レイアウトとパワーユニット(PU)年間使用可能基数のレギュレーション変更もあって、期待されていたマクラーレン・ホンダでしたが……フリープラクティスでは順調だったものの、バトンが16番手タイムしか出せずQ1落ち/アロンソはマシンが止まってしまってタイムを残せずQ2落ち(15位扱い)、とまたまた散々な結果に。あとは、“メルセデスAMG勢1強”のいつものパターンで、ハミルトンがPP/2番手ロズベルグ。3番手ベッテル(フェラーリ)で、4番手にリカルド(レッドブル)が入り、5番手ライコネン(フェラーリ)。以下、6番手ボッタス(ウィリアムズ)、7番手クビアト(レッドブル)、8番手マッサ(ウィリアムズ)、9番手フェルスタッペン(トロロッソ)、10番手グロージャン(ロータス)。
 決勝。マッサの停止位置が悪かったとかでフォーメーションラップをやり直してのスタートとなったのですが、フロントローに並んだメルセデスAMG勢が2台揃って加速が伸びず、1コーナーでベッテルが先頭/2コーナーでハミルトンをかわしたライコネンが2位とフェラーリのワンツー体制になり、さらに6コーナーでハミルトンがコースアウトし10位まで落ちて……クラッシュとかなしに順位が大変動。そしてフェラーリ勢はスイスイ走る一方、ロズベルグはペースがイマイチ上がらずフェラーリ勢との差を詰められない、とまったく予想外な、しかしものすごく面白い展開になりました。ただ、追い抜きが難しいハンガロリンクだけあって、ハミルトンが追い上げてくる以外はその後あまり動きがなかったのですが……42周目、ヒュルケンベルグ(フォースインディア)のマシンのフロントウイングが突然脱落し、それを踏んでコントロールを失ったマシンがタイヤバリアに突っ込んで、バーチャルセーフティーカー/44周目にはセーフティーカー導入。これで各車間の差がなくなり、48周目にレース再開されると、ここからの終盤戦が大変なことに。ハミルトンとリカルドが接触してハミルトンはフロントウイング交換+ドライブスルーペナルティ/ボッタスとフェルスタッペンが接触して、ボッタスがリアタイヤ交換、フェルスタッペンにはピットストップペナルティ/ライコネンがPUトラブルでリタイア/リカルドとロズベルグが接触してタイヤがバーストしたロズベルグ後退/2位に上がってきたクビアトにタイムペナルティ、と上位勢だけでもさまざまなことが起こり、めまぐるしく順位が入れ替わりました(下位勢ではマルドナードさんが暴れ回って1レース中に計3回ものペナルティを科されるという、これまた大変なことになってた)。大波乱となったハンガリーGP、結果は、優勝ベッテル。2位にはペナルティ分を加算しても大丈夫だったビアンキで、初の表彰台。3位はメルセデスAMGの両方のマシンと接触したリカルドで、レッドブル勢が揃って表彰台。4位フェルスタッペンで、5位にひたひたと走り続けていたアロンソが入りました。6位にハミルトン、7位グロージャン、8位にロズベルグ。9位にはバトンが入り、マクラーレン・ホンダとなって初のダブル入賞。10位はエリクソン(ザウバー)。
 いやぁ、抜けないハンガロリンクで雨も降らなかったのに、凄いレースになりましたね。スタートでのベッテル&ライコネンの畳みかけるかのような追い抜きシーンには熱くなりましたし、接触事故が多かったのは問題だけどそれだけ限界ギリギリのバトルが多く見られたのもとても楽しかった。その上、終わってみればマクラーレンがダブル入賞を果たしてて、エースのアロンソが5位ですよ5位!上位陣(※ベッテル以外)総崩れな上にバトルに勝ちまくってのポジション獲得ってわけでもないといえばそうかもしれませんが、前日に酷い予選をやってたにも関わらず波乱の決勝レースを安定したペースでしっかり走りきった結果としての5位ですし、バトンのマシンもしっかり走りきって9位に入ってのダブル入賞ですからね。マクラーレン・ホンダがF1チームとしてキチンと機能するところまでようやく来たわけです。表彰台とか誰にでもわかる好結果にはまだ遠そうですけど、今回のダブル入賞という結果は素直に喜んで良いのではないでしょうかね。

 これにて、F1は毎年恒例となった“夏休み”期間に入ります。期間中のマシン開発は禁止されているのでマクラーレン側のシャシー開発はしばらく小休止ですが、ホンダ側のPU開発はやってもいいようでして、どうやら次戦のベルギーGPにはトークンも使って大幅な改良を施したPUが持ち込まれるようですな。
 まぁ、スパ・フランコルシャンやその次のモンツァはどちらもパワーサーキットなので、おそらくフェラーリやメルセデスもPUを大幅に改良してきそうですし(ルノーはまだらしいのですが……どうだろ?)、ホンダPUがパワーアップしても他のパワーアップ分で結局相殺されてしまいそうな気もしないでもないんですけど……ま、結果はどうあれ、一歩ずつ着実にホンダPUがF1で頂点を争うPUに仕上がっていくことを期待したいと思います。鈴鹿でカッコいいところを見せてくれるといいんですけどね。

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2015年7月 6日 (月)

F1 2015 イギリスGP

 F1第9戦・イギリスGP決勝が昨日行われました。

 第8戦のオーストリアGPは、長い直線と高低差の大きいレイアウトのためパワーで勝るメルセデスPUが他を圧倒。PPのハミルトン(メルセデスAMG)を決勝のスタート直後に2番手ロズベルグ(メルセデスAMG)が抜いて逃げ切るというサプライズはあったものの、3位にマッサ(ウィリアムズ)が入ったことでメルセデスPU勢が表彰台を独占する結果に。マクラーレンは、ショートノーズ導入などシャシー側に新しいパッケージを持ち込んでみたものの、なぜかその新パッケージがアロンソのマシン1台分だけで、しかもそのアロンソ車が決勝のスタート直後にライコネン(フェラーリ)のマシンに乗り上げる大クラッシュでリタイアしてしまうというちぐはぐさ。バトンも普通にトラブルでリタイアしてしまい……どうにもならない感じでレースを終えました。

 で、イギリスGP。
 予選は、気まぐれな“ブリティッシュウェザー”のシルバーストーンにしては珍しく好天候に恵まれ、メルセデスPU勢がまたも本領発揮。メルセデスAMGの2台のみが1分32秒台を出して他を寄せ付けず、母国GPのハミルトンがPP獲得/ロズベルグが2番手。続いて3番手にマッサ/4番手ボッタスとウィリアムズ勢がセカンドローを占めました。5番手はライコネン/6番手ベッテルとフェラーリ勢がこれに続き、7番手はクビアト(レッドブル)、8番手サインツ(トロロッソ)。ようやく新シャシー“Bスペック”を実戦投入できたフォースインディアのヒュルケンベルグ(本年度ルマン・ウィナー。6/14に行われた今年のルマン24時間耐久レースにポルシェワークス19号車で出場し、初出場初優勝を成し遂げた。スバラシイの一言です)が9番手で、10番手はリカルド(レッドブル)。チームとバトンの母国GPなはずのマクラーレンは、17番手&18番手で揃ってQ1落ち。
 決勝。今回もメルセデスAMG勢の盤石レースかと思っていたら……なんと、スタートでセカンドローの白い2台が飛び出すことに成功。マッサが首位に躍り出てハミルトン2位/ボッタスが3位/ロズベルグ4位となったところで後方のクラッシュによりセーフティーカー導入。レース再開後にはボッタスがハミルトンを抜いてウィリアムズがワンツー/メルセデスAMG勢が後に続くという面白い展開になりましたが……ウィリアムズ勢の善戦もここまで。1回目のピットインを1周早く済ませたハミルトンがウィリアムズ勢を出し抜いて首位に浮上。そのままハミルトンは少しずつ差を広げていき、さらに終盤になると“ブリティッシュウェザー”が突然発動して無情の雨。ウェットコンディションになると果てしなく遅くなる最近のウィリアムズのマシンは為す術もなく、結局表彰台からも滑り落ちました。この雨も、最初それなりに降った後にちょっと止み、今度はザーッときて、レース終盤には止んで表彰式には晴れ間も、という酷い気まぐれっぷりで……初めのそれなりだった分をドライタイヤ/ザーッときたときジャストのタイミングでインターミディエイトに履き替えたハミルトンが優勝、ピットインの優先関係からドライタイヤで1周余分に走らざるをえなくなったロズベルグが2位。少し濡れた路面をドライタイヤで猛プッシュし続けたベッテルが3位表彰台をゲットし、マッサ4位/ボッタス5位。6位クビアト、7位ヒュルケンベルグ、8位ライコネン、9位ペレス(フォースインディア)。そして、10位にアロンソが入りました。アロンソは今季初のポイント獲得。バトンは1周目のクラッシュに巻き込まれてリタイア。
 “ブリティッシュウェザー”がレース終盤をハデに演出してくれたんですが……それでも、結局のところメルセデスAMG勢のワンツーという「いつもの結果」になってしまいました。まぁ、ハミルトンのピットインのタイミングが今回は2回共“神懸かり”的にドンピシャだったので、他はどうしようもなかったってところですかね。ハミルトンとチームスタッフに「お見事」と言うほかないですな。そのハミルトン、観客からの声援がもの凄かったですね。ビックリしました。母国イギリスでのGPで、しかもワールドチャンピオンを獲得しての“凱旋GP”ではあったのですが……イギリスでハミルトンがあそこまで人気があるとは思っていませんでしたわ。レース後のインタビューなどでハミルトンが観客に感謝しっぱなしだったみたいですけど、あれだけの声援もらえたら、そりゃそう言うわなと。今やイギリスにおけるハミルトンは、かつてのブラジルにおけるセナやドイツにおけるミハエルさん、そして今のスペインにおけるアロンソ級の“英雄”なのでしょうね。いやはや、日本にもそういうドライバーが出てくれたらいいんですけど……正直、羨ましいです。

 次戦は、ハンガリーGP。中低速コースでパワー差の影響が出にくいといわれており、ホンダPUの非力さが(ある程度)カバーされるのではと期待されている1戦です。新規参戦メーカーのPUは1年目に限り1基余分に使ってよいことにレギュレーションが変更(※今年度のホンダにも遡及適用)されるとかって噂も流れてたりしますが……そのへんも含めて、マクラーレン・ホンダはどうなることやら。“夏休み”前に好結果を残せたらいいんですけどね。

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