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2014年12月 1日 (月)

Bleumer的政治観 ~2014年12月1日版

 11月21日に衆議院が解散され(7条解散)、2年ぶりの総選挙がまたも12月に実施されることとなりました。明日12月2日に公示される予定になっています。
 というわけで、今回も私Bleumerの政治に関する個人的見解を予め選挙公示日前に書いておこうと思……ったのですが、「書こう」という気がまるで起こらないほどに「争点」というものが見えてきません。「大義がない!」とか言われていますけど、たしかに今回ばかりは私たち国民には何も問われていない選挙という感が拭えないですな。書かずにおくかどうするか迷ったのですが、まぁ、一応、2014年末時点での「政治観」的なものを書き残しておくことにします。
(※あくまで選挙公示前時点での無党派野郎の個人的見解ですので、あしからず)

 基本的な政治情勢に関しては、昨年夏の参院選時点とあまり変わっていませんので、その折に書いた記事も参考にして下さい。今回の総選挙も、一応、第一義は「第2次安倍内閣を信任するか否か」ということになるでしょう。
 で、発足してからの第2次安倍内閣(および、与党たる自民党)はというと、昨年の参院選後も基本的には“安全運転”のまま実務処理に徹していたように思えます。今年度から消費税率の8%への引き上げを実施しましたが、これは民主党政権下での「3党(民主党・自民党・公明党)合意」を忠実に実行したにすぎませんし、10%への再引き上げについては延期することを発表しました。TPPも交渉を安易に妥協することなく(=アメリカの言いなりになることなく)越年となりましたし、原発再稼働も川内原子力発電所の再稼働に向けての手続が進んでいますけれども、どう見てもどう考えても遅すぎる手続進行を早めるつもりはないようで、こちらも越年のようです。いずれも、反対派の意見も留意しつつの判断をしているみたいですな。また、表現内容規制については単純所持禁止を盛り込んだ児童ポルノ禁止法改正案が可決成立してしまいましたが、こちらも「児童ポルノ」の定義を厳格化する野党案をのむなど柔軟な対応を取りましたし、いわゆるリベンジポルノの規制法案なども成立させましたけど、こちらも規制厳罰弾圧ありきの無茶な法律にはしませんでした。「青少年健全育成基本法」とかいうアヤシゲな法律制定もまだですし、この点でも“安全運転”と言えるかな。したがって、このあたりの政治課題については政権与党を批判しづらく、争点たり得ない感があります。
 「強行突破した」と言えそうなのは、昨年末に特定秘密保護法を制定したことと、今年7月に集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をしたことでしょうか。この点、共産党や社民党は当然のごとく非難し、民主党も「民意を無視」したと非難していたりしますが……どうですかね。特定のイデオロギーに偏った人たちはともかく、普通の国民がさほど問題視しているとは私には思えません。もちろん、国民がこの2点につき両手を挙げて賛成しているとも思えませんし、批判はかなりあるだろうと思っています。かくいう私自身、特定秘密保護法の運用には懸念をもっていますし、集団的自衛権は解釈改憲でなく憲法改正をもってきちんと行使できるようにすべきであって、安全保障という極めて重大な問題について曖昧な決着をなすことには反対だったりします。しかし、だからといって政府に対する文句だけで安全保障面で何の対処もしようとしない(どころか、実態はひたすら中国韓国に媚びるだけな)野党を支持しようなんて全く思えません。これらの点につき安倍政権のやり方を批判したい気持ちがあったとしても、他の選択肢は「もっと酷い」どころか「酷すぎて話にすらならない」のでは……ただの一有権者にはどうしようもないです。
 また、安倍政権の失点は、今年9月の内閣改造で新閣僚に相次いで問題が生じたことですかね。改造前は本当に「失点なし」な感じだったのですが、「女性の積極登用」を打ち出して内閣改造した途端、その“目玉”なはずの女性閣僚2名が辞任してしまった(させざるを得なかった)というのは……痛かったですな。組閣は内閣総理大臣の専権である以上、大臣の不祥事については首相に任命責任があるわけですけど……この件も、大臣としての資質の問題というよりは公職選挙法違反で国会議員としてどうなのかという色合いの方が強いことだったし、臨時国会での野党側(特に民主党)の追及っぷりも“揚げ足取り”の域を出ず……世間の空気も、責任問題に盛り上がるというより呆れてたと言った方が正確なように私には思えます。その上、よくわからない衆院解散→年末の総選挙、で普通の人は更にしらけてしまったのではないですかね?「無風選挙」とかメディアが言い始めてますが、私は今回の総選挙の投票率、ものすごく下がるだろうと思います。私だって「投票行きたい」と全く思いませんし、各党のマニフェスト読んだらさらに行きたくなくなりました。「なんでこんなくだらない紙切れ作るしか能のない連中のために、投票所にわざわざ足を運ばなければならないのか」と思うとね、ホントやってられませんよ。バカバカしくて。
 あと、最後になりましたが、争点がないと言われる今回の選挙でも関心がそれなりに高くなりそうな、安倍政権の経済政策(いわゆる“アベノミクス”)と消費税率引き上げ延期についての評価、ですかね。まず、“アベノミクス”については、個人的にはまだ成功でも失敗でもないと考えます。「景気が良くなったなぁ」なんて実感はまるでないので、成功だなんてとても言えません。が、行き過ぎとも言えるほどに円安(※今日、1ドル119円台まで一時的に進んだ)になっていて企業業績は(大企業だけとはいえ)やたら好調なのも事実であり、この点に鑑みれば失敗とも言えません。野党は「期待はずれ」とか「生活破壊」とか言って攻撃していますけど、「だったら、“アベノミクス”やめて、どうするの?」という疑問に対する具体策を彼らは提示しません(まぁ、民主党は、仮に具体的かつ有効な政策を提示したとしても誰にも信じてもらえないでしょうけど。ただ、策を主権者たる国民に向けて提示することこそが政党として非常に重要。なのに、彼らはそれをしない。他の野党も同じ)。ここでも、安倍政権に批判があっても私たちには批判する方法手段がありません。次に、消費税率引き上げについては、個人的には予定通り10%に上げてしまうべきだったと考えています。もちろん反発は強いでしょうし、景気が本当に“腰折れ”してしまう可能性もあるわけですけど……だったら、そもそも消費税率を上げるべきではないのであって、中途半端に8%にしといて「10%にするのだけ18ヶ月延期」は姑息な先送りでしかありません。しかも、延期後はその時点の経済情勢に関係なく必ず上げるのでしょう?消費税率を上げるのには反対なのに、そんな「ほぼ確実な消費税率10%へ引き上げ」に今回の選挙で“お墨付き”を与えてしまって良いのですかね?「10%現時点では反対派」の言ってることはスジが通らず、正直私にはよくわかりませんわ(増税絶対反対派は、増税もせず財源もないのに「とにかく福祉を今より厚くします!」と必ず主張している時点でウソつき。論外)。それと、現状の8%という中途半端な税率が私は気に入らないのです。税込価格で表示されないと実際の支払額が直感的にわからず、それ故に、税込表示だと元々いくらで売られているのかがわかりにくい/税別表示だと実際の支払額に面食らう、で、どっちだろうと購入物の価値判断が困難になりました。この点「なんか、店に値段をごまかされている」感が強くて……10%だったら、計算はしやすくなるので判断はしやすくなります(もちろん、総支払額は今より上がるので痛いけど)。消費税はどんな人でも一律に負担する点で公平だし(生活保護受給者からとかでも問答無用で徴収できたりする)、社会保障財源としてきちんと使ってくれるのであれば、私は予定通り来年実施すべきだったと思っていますよ、今でもね。しかし、こんな私の思いは、野党だけでなく与党側からも否定されつつありまして……国益よりも創価学会信者救済策優先な公明党だけでなく、自民党までもが「軽減税率」を今回の公約に掲げていたりするんですよね。軽減税率が実際に導入されたら、「一律負担」が崩れます。そもそも軽減税率を適用する品目適用しない品目の区別がきっちりできるのか疑問なのと、昨今の「クレーマーの方が偉い」的な風潮からすると「消費税払わないで済ます輩が出てきたりしない?」という疑念もあったりします。現状でも貧困層向けに臨時福祉給付金なるものが支給されてたりしますけど、増税するなら増税するできちんと国家の収入にしてもらいたいのになぜかそうはなってなかったりします。このへんについては、私自身政権与党を厳しく批判したかったりするのですが……ごまかすだけな与党に対して、野党はまともに指摘することなく事実上ダンマリです。彼らにとっては、私らのようなマジメに税金を払う層などどうでもよくて、税金を払わなくて済む層とかクレーマーのような反社会的な人たちの方が大事なんですかね?ここでも、選択肢はありませんわ。

 突然の解散総選挙ということもあってか、支持基盤の弱い生活の党は一部の議員が離脱、みんなの党に至っては解党してしまい完全に空中分解しました。そして“選挙互助会”民主党に鞍替えという、「選挙のためなら魂をも売る」恥も外聞もない行動に出る前職議員も出ています。2年前の総選挙で猛威を振るった日本維新の会は、大阪維新の会と元みんなの党の一部がくっついた維新の党/旧太陽の党メンバー中心の次世代の党の2党に分裂してたりしますし、他にも前はどっかの党にいたはずなのに前回落選したからって今回は対立していた別の野党から出馬する候補なんてのもごろごろいて、野党側は何が何だかわけわからんことになってます。もはや「野合」すら過去の話となりました。政策どころか基本理念とか倫理とかそんなものさえも捨てたような人間が“候補者サマ”として私たち有権者に「選べ」と主張するのが国政選挙、そんな感覚すら覚えます。本当にいいのですかね、こんなことで?
 安倍政権を信任するか否かを判断する選挙ですが、判断材料が非常に乏しく、それなりにやってはいるものの「現政権現与党に任せておけば大丈夫」とも言い切れません。が、政権与党を批判する投票行動をしたくても今回は信じられそうな投票先が本当にありません。白票や棄権など責任放棄でしかありませんし、政治圧力団体を利するだけ。選択肢がない中で私たち有権者は一体どうすればいいのでしょうな?しっかりとした国家観や政治観や問題意識をもち、偏った思想に陥ることなくきちんと政治を語ることができる人間が候補者になってくれてさえいれば、私たち有権者は安心して1票を投ずることができるのですが……選挙の度に候補者の質が劣化し、その劣化具合もどんどん加速していってる気がしますけど、どうにもならないのでしょうか。少しでも、ほんのちょっとでもマシそうな候補者を見つけて、その候補者に託す……それしかないのですかね。

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