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2014年12月15日 (月)

Bleumer的投票行動 ~2014衆院選

 第47回衆議院議員総選挙が、昨日投開票日でした。この選挙について私Bleumerがどういう投票をしたのか、ここに書いておきたいと思います。

 2年前に発足した自公連立の第2次安倍内閣を信任するか否かの国政選挙となった今回の衆院選でしたが……今回も大きな“争点”がなく、野党の存在感もより希薄となり、メディアは選挙前も選挙中も「与党圧勝」を予想する「本当に総選挙なのか」と極めて盛り上がらない選挙戦となりました。
 私の公示前時点での政治観は先に記事を書いたとおりですが<こちら>、第2次安倍内閣についてはそれなりに評価している一方、野党を全く支持できず「選択肢がない」選挙となってしまい、あまり悩むことなくさっさと期日前投票しました。

○小選挙区
 うちの選挙区は、自民党と民主党と共産党の公認候補3人が立候補していました。
 今回は、民主党の候補者に投票しました。民主党の今回の選挙における党としての主張は全く支持できないものでしたが……自民党“1強”というか強すぎな上に、維新だのなんだのには一切期待できず、民主党はあまりにも情けなくてみっともなくてブザマすぎる今のこんな状況で、「まともな野党議員」といえる人がいるならばその議席は死守しないと「まずい」と考えました。自民党に全面委任しても良いのであれば選挙区でも自民党の候補に入れたのですが、自民党が暴走し始めることだって十二分にあり得るわけで、仮にそんな時が来てしまった場合、まずは国会で止める人がいないと困るのは結局普通の国民たる私たちです。うちの選挙区の民主党の候補はその役に足り、また党のダークな部分に染まりきってなさそうな人だと思えたので票を投じました。
 自民党の候補は、悪いところはなかったのですが、今回は上記の理由により票は投じませんでした。自民党があまりに勝ちすぎると暴走のリスクが高まりかねないために「仕方なく」です。まぁ、「比例で復活当選してくれればいいか」って目論見もあったりしたのですけどね。
 共産党の候補は、以前から書いている通り、“社会主義幻想”に取り憑かれた彼らの候補を国政に送り出すわけにはいきませんから、選択肢から消去しました。
○比例代表
 こちらは、自由民主党に投票しました。集団的自衛権とか消費税率引き上げ延期/軽減税率導入とか児童ポルノ禁止法改正やリベンジポルノ規制法のような表現規制に対する姿勢など、気に入らない点もいくつかあったのですが……全体的にはその政権運営に合格点をつけられると判断していました。何より、他党があまりにも酷すぎて選択肢たり得ない以上、他に書きようもなかったですしね。
 小選挙区では民主党の候補にしましたが、こちらでは選びませんでした。上にも書きましたが、今回の民主党の党としての主張は、全くもって支持できないものだったからです。マニフェスト見ましたけど、いきなり現政権へのクレーム(ケチ)を並べ立ててくるのは野党なので仕方ないにしても、その後に安倍政権とは異なる有効な政策が書いてあるのかと思いきや、「(どこそこにちょろっと口を出して)対策します」と書いてあればまだマシな方で、多くは「成長戦略」「支援」「再生」など聞こえがいいだけな言葉を羅列した抽象論。実効性のある政策を何もできなかった政権担当時の失敗につき、彼らは何の反省もしていないようで、エネルギー問題についても自分たちで大飯原発の再稼働を決めたというのにまだ「再生可能エネルギー」とか自ら法案を廃案にしてしまった「発送電分離」も「進める」などと恥も外聞もなく書いてくるし。こんな口先だけの見せかけ論を、どう信じろと?他方、隅っこに細かく並べ立てた各論には、「人権委員会設置法を早期に制定」だの「ヘイトスピーチ対策法を制定」だのと、特定層に対する優遇措置だけはやたら具体的かつ明確に書いてあったりするわけです。「ざけんなよ。普通の日本国民をバカにするのも大概にしろ!」と言いたくもなりますよ。で、選挙戦も、「勝とう」という気がまるで見られず、必死さどころか危機感すらもまるで見えず、自民党の候補の方がよほど必死だったりするのが見えてしまうとね……そんな政党に、票を入れられるはずもないですわ。
 維新の党やら次世代の党やら、他の政党も民主党とさして変わらなかったですね。あれやこれや民主党とは違うことを言ったり書いたりしてはいるけど、「口先だけの見せかけ論」であることにどれも変わりはないのです。現実を把握すらせずに空虚な言葉を並べてみたところで「策」たりえず、「策」たりえない以上「実行」など不可能。結局、「彼らに政治を任せるわけにはいかない」と判断せざるを得ません。
 公明党や幸福実現党のような宗教政党は、その信者の最大利益を追求する政党です(※普段はそうでなかったとしても、宗教組織が基盤である以上、最終的にはそうせざるを得ない)。私がそこの信者でない以上は、投票するわけにはいきません。よって、除外。
 共産党や社民党も、似たようなものです。彼らは世界的な社会主義体制崩壊以降、「反対のための反対」教の宗教政党になったと言っても過言ではありません。“リベラル”を語りながら「人種差別禁止法」だの「人権侵害救済法」だのと一般国民に対する人権制約を公然と主張したり、“革新”を語りながら「憲法改正絶対阻止」などと“保守”以上に頑なな保守論を主張していたり……もはや彼らの主張は支離滅裂意味不明です。地方自治レベルであればそんな頑なな主張が有効だったりすることもあったりしますが、国政に関しては有害でしかない。よって、除外。
○最高裁判所裁判官国民審査
 最高裁判所裁判官国民審査は、「X」はつけませんでした。今回は特に「不適格」とすべき判事がいなかったので。
 裁判員裁判による一審判決とそれを支持した二審判決を量刑が重すぎるとして破棄、減刑を自判した今年7月24日の判決に関わった判事がいたら「X」をつけようと思っていたのですが(※この判決は裁判員裁判制度の趣旨に明らかに反すると思えるので、個人的に許しがたい)、今回の審査対象に判決を出した第一小法廷の判事はいませんでした。
 ネットの一部では、今月9日に上告を棄却することで「“ヘイトスピーチ”認定をした」として、棄却決定を下した第三小法廷の判事に「Xをつけろ!」と騒いでいる連中もいたようです。が、他人を名誉を毀損するような過激な表現行為をすれば民事上の不法行為責任(損害賠償責任)を問われるのは当然のこと。この責任は、現行法上日本国内で不法行為をすれば国籍関係なく誰もが問われる責任であります。一方、民主党その他が主張する「ヘイトスピーチ対策法」というのは、内容は確定していませんが、おそらくは特定者に対する特定の表現行為に対して刑事罰を科そうとするものです。現行法上にはない罰則であり、規制を求めている側の倫理観からすれば「特定外国人に対する批判行為を行った日本国民は、全員刑事罰に処すべし」という内容になりかねない危険を多分に孕んでおり、無能力者などの例外を除けばあらゆる人に等しく適用される民法とは全く違う法制度なのです。私はそのような日本国民を虐げ特定者のみを特別に優遇する法制度は憲法上も倫理道徳上も許されないと考えていますが、そのことと上記の最高裁決定とは何の矛盾もありません。というか、この決定を「許さない」と言うことは現行法制度を否定する行為であり、むしろ「ヘイトスピーチ対策法」制定を推進する行為に他ならないと思いますよ。何を意図して騒いでいたのかは知りませんけど、全く賛同できませんね。

 今回の衆院選での私の投票行動も、小選挙区:野党民主党候補/比例代表:与党自民党への投票となり、統一性を欠くものとなりました。「比例代表では民主党をボロカスに批判しておきながら、選挙区では民主党の候補に票を投ずるとはなにごとか!」と言われそうですけど……「自民党&安倍政権を支持はするけど、全面支持ではないよ」という意思表示をするには、これくらいしか方法がなかったということです。第2次安倍内閣は「よくやっている」とは思いますが、私の中では昨夏の参院選時よりは評価が少し落ちています。自民党が児童ポルノ禁止法改正/リベンジポルノ規制法などどっかの団体が欲しがっている(であろう)法案を成立させた、というのがね……特に気がかりなんですよ。実際、上で書いている「ヘイトスピーチ」対策についてのプロジェクトチームは自民党内にもあり、すでに活動しています。ネット上ではやたらと「民主党ガー」と騒ぐ書き込みを目にしますが、どっかの特定団体サマの言い分を聞き入れているのは(というか、「言いなり」なのは)民主党だけではないのです。どこの政党も大なり小なり圧力団体のヒステリックな声を聞いており、自民党も例外ではありません。私たち一般国民の自由などよりもそんな身勝手極まりない声の方を優先するのが政党というものであり、“1強”ともなれば残念ながらそんな声を優先しがちになったりするものなのです。というわけで、仕方なく、少しでもまともそうな人を選んでみた、ってところです。あと、本当に民主党を含む野党全部がどうしようもなく情けなさすぎるので……少しでもまともそうな人が民主党内で地位を築き、偉くなって、内部から組織を変えてもらいたいという願いもあったりします。今は大丈夫かもしれませんが、自民党がまた内部崩壊してダメになるリスクなんていくらでもあります。その時、自民党を代替できる政治勢力がないというのは本当に危険です。こんな「自民党が落ちたら終わり」な綱渡り状態の国政運営は、すぐにでも脱却しておかないと本当にヤバイ状態なわけで……「頼むから野党を何とかして」と言いたかったというのもあるのです。ホント、何とかならないですかね。

 こんなところかな。で、今回の衆院選の選挙総括については、後日改めて書くことにします。

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