« 「軍師官兵衛」最終回 | トップページ | ゆく年くる年 2014 »

2014年12月28日 (日)

Bleumer的選挙総括 ~2014衆院選

 第47回衆議院議員総選挙についての私的総括の記事を書こうと思っていたのですが……今回は選挙期間中からシラケムードだった上に、投開票日から2週間も経ち年末になってしまったこともあって「選挙なんてあったっけ?」ってな感じさえあったりするし、各新聞の分析がだいたい的確で実際私なんぞが特段書くようなこともそれほどなかったりするので、当ブログの記事は手短かに済ますことにします。

自由民主党  295→291
公明党      31→35
民主党      62→73
維新の党         42→41
次世代の党   20→ 2
生活の党           5→ 2
共産党              8→21
社民党              2→ 2

 2年ぶりの衆院選だったわけですが、結果的には公示前と公示後で各党の議席配分は大きく変動しませんでした。選挙期間中、今回も「圧勝」「圧勝」とメディアに言われ続けた自民党は、単独300議席に届くどころか4議席減ってしまいました。が、その4議席分は、連立を組む公明党が増やしたので、与党勢力としては「変化なし」ですな。前回惨敗した民主党は、大方の予想通り少し議席数を増やして、9議席増。かなりの議席減が予想されていた維新は1議席減で済んだ一方で、旧維新から分裂した次世代の党は2議席のみで壊滅的。生活も議席を減らし、代わりに共産党が今回も躍進して倍以上の21議席を獲得。社民党も、しぶとく2議席を獲得して議席数を維持しました。ま、今回も「与党圧勝/野党完敗」の選挙と言えますかね。また、投票率は衆院選としては過去最低で、小選挙区52.66%/比例代表52.65%と59.32%/59.31%の前回さえも大きく下回ってしまい、52.61%だった昨年夏の参院選同様「なんとか“50%割れ”だけは防げた」といった感じでしたな。
 今回の選挙も、報道各社が「自民党圧勝」と予想し、与党自民党が勝つシナリオしか存在しない選挙でして、結果もほぼその通りの結果となりました。というか、野党が負けるに決まっている選挙だったと言うべきか……どこの新聞でも指摘するほどに、とにかく野党が情けなかったですな。「選択肢たりえない」ってやつです。「さあ、選べ!」と言われましてもね、普通に考えて野党なんて選べるはずもないんですよ。今秋の臨時国会でも、政府与党の言うことにただただ文句言ってるだけ大臣の揚げ足取って喜んでるだけの民主党、相変わらず党首サマの個人パフォーマンスで話題作りだけ一生懸命で政治そっちのけなくせに離合集散したりしてわけのわからない維新、2度の空中分解で存在すら消えてしまったみんなの党、存在感すら皆無の生活、ひたすら「反対のための反対」を繰り返すだけの共産党に社民党……それぞれが持つ“固定票”以外、得票が増えるはずもないでしょうよ。
 民主党は、文句や揚げ足取りではなく、ひたすら政策提言をすべき、いや、提言し続ける政党にならないとダメです。今回の選挙だって、民主党は「消費税は今増税すべきだ。増税しない自民党はおかしい」と主張すべきだったと思いますよ。実際、臨時国会ではそう言ってたんだし、そう主張すれば「アベノミクスが実際はうまくいっていないから、自民党は増税を先送りせざるを得ないのだ」とも言えたし説得力も付いたでしょうしね。なのに、主張しないで、争点化からも逃げた。そんなことやってるから、現党首退場(※代表の海江田万里が今回復活当選すらできず、落選した)の憂き目を見るんですよ。もう、野党だから政府のやることなすことに文句だけ言っていればいい、なんて時代は終わったのです。支持者とかが揚げ足取りしか望んでない以上仕方ないとか言われそうですけど、そんなこと言ってたら永遠に自民党に負け続けて二度と浮上できなくなりますよ?いいかげん、「政党」になりなさいよ、情けない、みっともない、無様極まりない日本の野党第一党さんよ。
 また、次世代の党はねぇ……「ない」ですよ。言ってることは「(それほど)間違ってない」とは思いましたけどね、結局、党首の平沼赳夫に代表される“老害”とその他“雑魚”の集合体では、次世代どころか国政を担う器ですらないってのは有権者にバレバレですわ。また、「新保守」を名乗って“右”を向くのは結構ですけどね、言ってることは政策提言でなく現状へのケチでしかなく、口先だけで行動も伴わず結局は「ただの文句タレ」で、こちらも本当の意味での「政党」ではないのです。その文句の言い方も、弱っちいのが強がりで吠える旧来の“右翼”的なもので……今の若い人たちは知らないかもしれませんが、かつて日本社会に巣くっていたリアル“右翼”ってのは恫喝するだけのただの“たかり”な最底辺の集団であったと知っている一定年齢以上の世代はね、こういう口ぶりの輩には間違っても投票せんのです(社会人やってると直接被害を被ることも少なくなかったので、“右翼”に対する嫌悪感、というよりむしろ明確な憎悪とでもいうべきものがコンセンサスとしてありましてね。それは、“左翼”に対する嫌悪感の比ではなかったりします)。さらに、ネット上での各党の支持層ってのがどんなもんなのかもチェックはしていたのですが、今回の選挙で私が見た中だと一番酷かったのは次世代支持層でしたわ。“安倍信者”“小沢信者”みたいのが今回あまり目立たなかった中で、次世代支持層ってのは選挙期間中「次世代に票を投じないヤツは非国民」的にやたら煽ってくる印象があった上に、大敗したとわかると「世の中の方がおかしいんだ!」「不正選挙だ!」とかギャーギャー罵り始める奴も出て……「こいつら、“サヨク”と何も変わらないな」、と。負けを認められず、自分の思い通りにならないと「世の中が悪い!」、サヨクサヨクと散々バカにしてるくせに自分はそんな連中から何も学んでいないのだと平気で世に晒すなんてね。“サヨク”以上に次世代支持層(の一部)ってのは「バカ」ってことですわ。いわゆる“サヨク”も、自称“保守”ってのも、言ってることは違えど結局は同類なのでしょう。ガッカリですよ。党のメンバーも、その主張も、その支持層も、この惨状では……今回の結果も「当然の結果」としか言えませんな。個人的には、日本にも“右”寄りの党が1つくらいあっていいと思っているんですけどね(※念のため言っときますけど、維新は“右”ではないですから)。きちんと「政策」を主張できる「政党」ができればいいのですが……これはこれでムリなのでしょうかね。
 あと、今回の選挙で唯一「躍進した」と言えそうな共産党ですけど……昨年夏の参院選の比例代表で、共産党は5,154,055票集めてます。今回の比例では6,062,962票でした。2年前の総選挙では3,689,159票だったのでたしかに倍近い増え方とも言えますが、昨年夏と比べると驚異的に支持者が増えているというわけでもなさそうに思えます。それに2年前は日本未来の党ってのがありまして、左派の票はそちらにもだいぶ流れてましたしね(342万票だったかな?)。日本の左派の全体としての数は、おそらく増えていないと思います。メディアも「共産党躍進」とはあまり書き立てなかったですし(ま、共産党が本当に躍進してこの国の政権を担うようになってしまったら、「報道の自由」なんてものは軽く消し飛んでしまって自分たちのクビも軽く引きちぎられることくらい新聞記者なら誰でもわかってますからね。どんだけ自民党が嫌いだろうと、へらへら喜んだりはできませんわな。実際w)、共産党自身もそのへんの票読みはできているのかバカみたいにはしゃいだりしなかったのは偉かったですな。ただ、以前の共産党は「働く者の味方」を標榜していたように記憶しているのですが、近年の共産党は「弱者の味方」に拘りすぎで「生活保護受給者最優先」になってしまっている所に嫌なものを感じます。根本が「反対のための反対」であることに変わりはないので私が票を投ずることはありえないし、どうでもよいといえばどうでもよいことですけど……共産主義だの社会主義だのって、労働者が第一ではないのですかねぇ?そもそもの大前提をないがしろにしていると、知りませんぜ?

 とにかく野党、ですな。今の日本の政治におけるガンは、野党議員1人1人のプロ意識の欠如、そこにあると思います。プロの政治家その集まりたる政党として無党派層に支持されたい選挙で勝ちたいというのであれば、実効性のある具体的な政策を国会で提案することです。採用されるかどうかではなく、実際に提案しているか提案し続けているかどうかが大事なのです。今のままでは、いつまでたっても「負け犬」ですよ。「負け犬」のままでいいと言うのなら、それでも構わないけど……だったら議員歳費とかは全額返上の上で、何も言わず黙ってていただきたい。「負け犬」の分際で、議員サマ面して偉そうにほざくなっての。
 あとは主権者たる私たち、ですね……国政選挙として最も重要視される衆議院議員総選挙なのですが、その投票率が50%を割ってしまう可能性が残念ながら非常に高くなりました。有権者の半数が参政権を放棄してしまうってことは、まさに「民主主義の危機」と言うべき深刻な事態なんですけど、大連立を組むわけでもなく与党と野党に分かれていながら国会でも選挙でも政策論争などまるですることもなく、現実問題に対処するのは結局は官僚のみで、メディアはメディアで的外れな誹謗中傷してるだけ、ネットはネットで反日ブログやらまとめサイトの恣意的記事やらに踊らされた一部が連日ギャーギャー騒いでいるだけ。こんな状態で「政治に関心持って、投票に行けよ」と言われても「ムリな相談」なのかもしれませんけど……しかし、そんなことで本当に良いのでしょうか。ほんの一握りの人間が大多数を支配し貪っていた社会を打破してようやく手に入れた民主主義というシステムに甘えきり、主権者としての責任も果たさず文句だけは言っている、そんな無責任さで私たちは本当に良いのでしょうか。この国の野党議員にプロ意識が欠落しているのは、私たち国民が甘やかしすぎた結果であるとも言えるのです。政治家不在のツケは、私たち国民の日常生活にいずれそのままはね返ってきます。投票を棄権している場合ではないと私は思いますけどね。

|

« 「軍師官兵衛」最終回 | トップページ | ゆく年くる年 2014 »

重い話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「軍師官兵衛」最終回 | トップページ | ゆく年くる年 2014 »