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2014年9月14日 (日)

フォーミュラE、開幕

■フォーミュラEシリーズ・第1戦 予選
1位 ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー)1:42.200
2位 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)1:42.306
3位 ダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)1:42.454
14位 佐藤琢磨(アムリン・アグリ)1:44.129
■フォーミュラEシリーズ・第1戦 決勝
優勝 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)
2位 フランク・モンタニー(アンドレッティ・オートスポーツ)
3位 サム・バード(ヴァージン・レーシング)
ファステストラップ:佐藤琢磨(アムリン・アグリ)1:45.101

 電気自動車のフォーミュラカーによる新しい世界選手権「フォーミュラEシリーズが、昨日、開幕しました。世界初開催の地となったのは、中国の北京。初開催の地がPM2.5など大気汚染の極めて深刻な都市というのは……やはり、狙ってのことなんですかね?
 決勝レースは25周・1時間ほどで行われまして、プロスト(“プロフェッサー”アラン・プロストの息子)がトップを走っていましたが、ファイナルラップの最終コーナー手前でニック・ハイドフェルド(ヴェンチュリー)と接触、コントロールを失ったハイドフェルド車が大破するという大変なアクシデントの中で3位走行中だったディ・グラッシが優勝を決めるという劇的な幕切れとなりました(※決勝の模様はテレビ朝日系列で地上波生中継されていたが、放送枠の時間切れとなって中継が途絶えた途端クラッシュ発生というオマケ付き。続けてBS朝日を見ていた人だけ映像を見ることができた)。マシンが大破したもののハイドフェルドは無事だったようでホッとしましたが、一歩間違えれば大惨事だったわけで……とはいえ、初開催の新カテゴリーのレースが劇的な結末となったのは、興行的には大変良かったかもしれませんね。
 生まれたときからガソリンエンジンが当たり前に走ってて電気自動車は「夢のクルマ」と言われる中で育ってきた私からすると、ちゃんとしたフォーミュラカーの姿をした電気自動車の世界選手権が開催されるだなんてまさに「夢の世界」とも言えることでして、「EV(Electric Vehicle)も、ついにここまできたかぁ」という感慨にふけりながらレースを見ていましたが……一方で、ル・マン(WEC)やF1などを毎年見ているモータースポーツファンとしては、「これは、まだまだだよなぁ」とも思いました。もちろん、史上初の開催ということで「やっただけで凄いこと」って状態ですから、フォーミュラEはまだ評価できる段階にはないのですけど、やはりスピードを競う車輌としてはフォーミュラEは「遅い」です。外見的にはたしかにフォーミュラマシンですけど、どう見ても現代的なダウンフォースマシンではなく、とにかく空気抵抗を削りに削った見かけだけのマシンですよね。初開催ということで“無難路線”に徹するのかと思いきや案外バトルが見られたのはたしかに良かったですけど、マシンの限界は本当に低そうでコーナリングが危なっかしくて……F3のマカオGPを思い出しましたわ(燃費重視の細いタイヤ履くのなら、F3ぐらいの車体か耐久プロトタイプ的な車体の方がいいと思うけど、興業面からF1やインディカーみたいな格好にしたいのですかね?)。なにより、たった1時間のレースさえバッテリーが持たないからマシンごと乗り換えるだなんて(※急速充電や短時間のバッテリー交換が不可能なため、フォーミュラEはレース中にマシンごと乗り換えるルールになっている)、ねぇ?「画期的」とか言ってるけど、実際は「1台では1時間のレースさえ走りきれない、不完全なマシン」ってことですからね。仮にガソリン車で同じことやったら「何やってんの?バッカじゃねーの?」と徹底的にこき下ろされることですから、こういうレギュレーションでやるならば少なくとも“電気のF1”なんて言うのはやめた方がいいと思います。“ファンブースト”なんて不公平なルールもそうなんだけど、これはあくまで「興業」であって、「競技スポーツ」と言えるものではないですし。いわゆるモータースポーツというものとは、現状ではむしろ全くの「別モノ」と考えた方がよさそうですね(※ただし、当ブログのカテゴライズとしては、便宜上「モータースポーツ」にしときますがw)。
 ただ、電気自動車で競う世界選手権ができたということは「夢の世界」へ近づいたというのも事実であってたいへん意義深いことですし、バッテリー技術がより進めば1台で1レースきっちり走ることもできるようになって、フォーミュラEも真のモータースポーツへ変貌していくかもしれません。このカテゴリー自体始まったばかりで、初年度である今シーズンは「実開催のテスト」みたいなもんですし、ある程度は大目に見ますけどね。まずは、今シーズンを計画通りに完了すること。そして、2年目3年目とレース(興業)をしっかり継続し、この新しいカテゴリーを定着させることが大切ですな。

 テレビ(特に地上波)のレース番組が激減して久しいのですが、そんな中でこのフォーミュラEについてはテレビ朝日系列がかなり積極的に中継してくれるようで、ありがたいことです。
 次戦は11月にマレーシアのプトラジャヤで開催されるとか。残念ながら佐藤琢磨(※電気系のトラブル発生で結果はリタイア。ただし、ファステストラップ記録により、シリーズポイント2ポイントを獲得した)は参戦しないみたいですけど、新しいカテゴリーの第2戦を楽しみに待ちたいと思います。

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