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2014年2月11日 (火)

東京都知事選2014

 猪瀬直樹前知事が資金疑惑で昨年末に突然辞職したことに伴う東京都知事選が一昨日行われ、結果、舛添要一氏が当選しました。

舛添要一      2112979
宇都宮健児    982594 (※判別不能の表記による小数票があるが、ここでは切り捨て)
細川護熙       956063
田母神俊雄    610865
※候補者は全部で16名いたが、主要4候補の結果のみ記載

 前日に東京は記録的な大雪に見舞われたことも影響したか投票率が伸びず、最終的には46.14%と低い数字に留まってしまいましたが、舛添候補は210万票以上を集めての圧勝だったわけで(開票速報開始と同時に当確が出る“瞬殺”っぷり)。他陣営の支持者の中にはまだ「負けてない」だの言ってるのがいるようですけど、ダブルスコアの大差をつけられているようでは話になりません。衆院選と同時投票だった前回都知事選で433万票も集めた猪瀬候補は別格として、投票率57.80%だった前々回の都知事選で勝利した石原慎太郎元都知事でも261万票でしたし、今回だけヘンに少ない票で当選したってことでもありません。また、「“脱原発候補”を一本化していれば勝てた」などと負け惜しみを言い続けているのもいるようですが、その“脱原発候補”である宇都宮候補と細川候補の票を足したところでなお舛添候補の票数には実際及んでいませんし、本当に一本化したらしたで離反する票が相当数あったはず(仮に細川一本化が実現していたら、共産支持層は離反したでしょう)。勝負事で「たられば」を言い出したらキリがない以上、負けた陣営は「都民に受け入れられなかった」という事実を素直に受け止めてもらいたいものです。

 とまぁ、客観的視点から今回の選挙戦を俯瞰すると、上記のような総括になるかと思いますが……今回の選挙に関しては言っておきたいことがあるので、ここからは私Bleumerの主観で書かせていただきますよ。
 私は東京都民ではないので当事者ではなくあくまで“外野”の意見にしかなりませんけど……今回の選挙、大雪が降っても降らなくても低投票率に留まったのではないかと私は思います。理由は、内容が酷すぎたから。こんな欺瞞ばかりまかり通るくだらない選挙やってたらね、普通の人は呆れて投票所にわざわざ出向こうと思いませんって。だいたい、主要4候補がですな、与党自民党と創価学会と連合(労働組合)の“組織票”代表/共産・社民の“左翼”代表/元首相という名の“恥知らず”/元自衛官の“右翼”代表、というメンツってだけでも不愉快なのに、マスコミはそんなメンツの中でも知名度からか“恥知らず”をやたら大きく取り上げる一方で「“組織票”代表が勝ちそうです」と報じたわけで……「(主張的に)中間どころが勝つ予想なら、自分が投票しなくても結果は同じだな。他に票をわざわざ入れたいと思う人もいないし」となりますよ。というか、“右翼”代表なはずの田母神候補が自身の“右翼”的主張を封印し、現実路線に徹して政策本位の選挙戦をした(※選挙中だけ体裁を整えただけかもしれないけど)ことでネット世代の若年層の票を掘り起こしていなかったら、もっと悲惨な投票率になっていたと私は思いますね。とにかく、今回の選挙戦は端から見ていると酷かった。
 何がそこまで酷かったのか?
 細かいところを指摘すれば他にもたくさんありますけど、何より細川護煕という候補者そのものが酷すぎたのですよ。この無責任の極みとも言うべき老人の態度が、私には許せませんでしたね。私が今まで見てきた参加してきた選挙で、ここまで酷い候補者は見たことがありません(※どこのどんな選挙にも湧いて出る泡沫候補者は除く。いちいちチェックしきれないので)。2009年衆院選の鳩山由紀夫とか2012年衆院選の菅直人とか、今考えてみても最低最悪な候補者がいましたけれども、今回の細川護煕こそ「真の過去最低な候補者」に認定しますわ。ええ、2013年参院選の、あの山本太郎さえも上回る酷さだと思いましたよ。
 以下、長文になりますが、具体的な理由を洗いざらい書いておきます。
×そもそも今回の都知事選に出馬する資格なし
 今回の都知事選は、猪瀬直樹前知事が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていたという事実が判明し、「借り入れた」と答弁し5千万円全額を返済もしたものの「そのカネを何に使ったのか」という疑惑に答えきれなくなって辞職に至ったために行われた“出直し”選挙です。
 にもかかわらず、ちょうど20年前、佐川急便から受け取った1億円を「借り入れた」と答弁し「返済した」と釈明したものの返済の事実を証明できず、疑惑に答えきれなくなって日本国内閣総理大臣の重責を放り出し逃げ出した男が、細川護煕。今なお1億円の返済の事実を証明できずにいるというのに、小泉純一郎に担がれたから「都知事選に出馬する」と軽々しくも言ってのけ、疑惑の説明はやはりしない(嫁さんが説明したとかなんとか言ってたみたいだけど、本人は結局しなかった)。これって「猪瀬前知事と同じことをやった上に、貰った額は倍で返済もしない分、細川の方がずっとカネに汚い」ってことではありませんか?私なら恥ずかしくて選挙どころか表にも出られませんがね。こんな人間は、「恥知らず」以外の何者でもないでしょうよ。
×都政とは関係のない「原発ゼロ!」の実現を都知事選で主張する
 今回はあくまで東京都の知事を決める選挙です。国政選挙ではありません。また、「原子力発電事業をこれからどうするのか」というエネルギー政策については日本国政府が決める、「国の専権」事項です。この選挙によって選ばれる東京都知事には国のエネルギー政策決定に関わる権限はありません。「国の専権」だからです。また、東京都内に原子力発電所があるとすればその発電所の原子炉を稼働するか否かの手続に知事として関わることになるため「関与はできる」ことになるのでしょうが、東京都内に原子力発電所はありません。つまり、原子力に関して都知事は完全に“部外者”です。
 にもかかわらず、「エネルギー(を含む)中長期計画をしっかりと定め、エネルギッシュな都市をめざします」と公約しました。中長期計画なるものを勝手に作ることはできるとしても、それが国のエネルギー政策に関して何の意味を持ちますか?何の拘束力を持ちますか?「東京都がこんなこと言ってますけど」「(国)知らんがな」、これで終わりです。「選挙で示された“民意”なのにそれはおかしい!」ですか?民意だろうが何だろうが、国法上何の権限もない地方自治体の勝手な言い分が国政に拘束力を持つ方が余程おかしいことですよ。少なくとも、法治国家である日本においてそのような法制度はない以上あり得ないことです(北朝鮮みたいな人治国家とか“お殿様”がいたかつての幕藩体制下ではどうなのかよく知りませんが、おそらくそれらの体制の方が地方から国に意見することなど不可能なはず。つまり、どこであろうが「おかしい」と言う方が通用しない)。仮に法制度を超えて拘束力を持たせるとしたなら、憲法の統治機構の考え方にも反しますから、それはすなわち「現行憲法の破壊」です。「原発ゼロ」とか言ってる人は“左”の人が多く普段は「憲法を死守!」とか言っているはずですが、都合が悪ければ破壊するのですか?そんな勝手は許されませんよ。
 現在の統治機構下では実現不可能な公約を、さも実現可能なように言ってのける。2009年衆院選の鳩山由紀夫と同じですけど、彼が主張したのは国政選挙においてでしたから「完全に実現不可能」なことは言っていなかったのです。選挙後に内閣総理大臣となった鳩山由紀夫には首相として必須の知識も政治手腕もなかったから結果実現できなかっただけだ、とも言えます。しかし、今回の細川護煕は東京都では完全に実現不可能なことを「やる」と公約しました。しかも、事実上それだけを主張し、“ワンイシュー”で選挙戦を戦いました。自らは、かつて首相として原子力政策を推進したというのに、です。どの口でこんなことを言えるのでしょうね?こういうのを「ペテン師」というのですよ。
×「原発ゼロ!」の実現方法はと言えば、いつもの「再生可能エネルギー」詐欺
 都知事にエネルギー政策に関与する権限はなく都知事選の争点にはならないとしても、「原子力発電事業をこれからどうするのか」という問題は日本の緊喫の政治課題の1つであることは事実です。表現の自由とそれに伴う政治活動の自由が憲法上保障されている(21条)以上は、選挙戦で何を主張しようと自由ではあります。というわけで、主張すること自体は許すにしても、細川陣営のエネルギー政策につきその中身を見てみると、「原発ゼロ」で不足する電力への対策は「再生可能エネルギー」だそうで……「世界の先進各国のエネルギー政策は、原子力から再生可能エネルギー・分散型エネルギーへと転換しています。」だそうですわ。またこれですか?本当に“バカの一つ覚え”で、どっかの詐欺師が影で言ってるウソを真に受け、自分では何も考えず吹き込まれたことをコピーしてしゃべってますな。細川自身が「ヨーロッパでは再生可能エネルギーが!」と言ってるのをTVで見ましたけど、ヘドが出ますわ。先進国といわれる国で再生可能エネルギーへの転換を図っているのはせいぜいドイツだけで、そのドイツは今も原子力発電所を稼働させつつ長い時間をかけて脱原発の準備をしていることも隠し(※最近では脱原発の実現が危ぶまれている)、そのドイツを含めたヨーロッパの電力を担保しているのはフランスの原子力であることも隠し、スペインが再生可能エネルギー詐欺に引っかかって電気料金が跳ね上がったことで工場が逃げてしまい税収が激減して国家財政が破綻寸前(※地方財政は既に破綻)なのも隠し、ヨーロッパのような風力発電に適した風が日本にはないことも隠し、太陽光発電も太陽熱発電も風力発電も地熱発電もそれぞれ発電方法として決定的な欠点がある(※日本が今頼っている火力も水力にも欠点はある)ことを隠して「原子力発電だけが悪」と決めつけ騒ぎ立てる。もう、何度目ですかね、これ?大飯再稼働騒動の時の大阪維新の会・橋下徹とか2012年衆院選の日本未来の党・嘉田由紀子とか、デカい声でヒステリックにがなりたてておきながらどいつもこいつも矛盾点を指摘されると捏造したり黙り込んだりで、信頼を失って選挙にも敗れたというのに、まだ負けを認められませんか?で、今回の選挙戦では細川護煕の“盟友”として共同戦線を張った小泉純一郎元首相は「原子力の代替エネルギーはどうするのですか?」と訊かれた際に「代替案など不要」と返したそうですな。ついに逆ギレですよ。これでは、自分のウソを説明できなくなった詐欺師そのものではありませんか。こんな人らが日本の元首相とはね……情けない限りです。
 私は、日本のエネルギー政策に関しては「事故対応型の新しい原子炉を作り原子力のエネルギー比率を現状維持すべき」と考えていますが、代替となり得る高出力で安定した新エネルギー(たとえば核融合など)があるのならば何が何でも今の原子力にしがみつく必要はないとも考えています。世論調査で「脱原発派が国民の多数」とか言われたりしていますけど、その「多数派の脱原発」というのは「代替があるのならば原発をやめてほしい」という現実的な条件付き賛成という考え方の人たちだと私は思います。「十分な代替エネルギーが間違いなく確保できる」という確証があるならば、この人たちが賛成に回り、脱原発を支持する人が一気に膨れあがるのは間違いないですから、マスコミも「代替案があるのか?」を問うのです。しかし、今まで脱原発論を主張してきた者たちは感情論に訴えかけるだけのウソを無責任に繰り返してきました。その結果、「現状では原子力に代わる安定したエネルギー源は存在していないのだろうな」と、多くの人たちが気づいてしまっています。そのことに対して過激な反原発を叫ぶ一部の連中(※反核団体)が焦り、原発事故当初に民衆を扇動すべく流したデマの上からさらにウソを何度も塗り重ね、重ねすぎて、彼らが叫ぶ「原発は許さない!」という主張自体もはや理不尽極まりなく常識では理解不能な領域に入ってしまっているということも気づき始めています。
 もうバレているんですよ、「世に言う反原発は、ウソつきの集団でしかない」とね。だから、一時期盛り上がった官邸前デモなども、愛想を尽かされてしまいましたし。そして、結果として脱原発の主張さえも「あれって、ウソだよな」となってしまいつつあるのです。
 原子力発電の危険性は、福島の事故で日本国民の誰もが痛感したことでしょう。だから、脱原発という考え方自体は原子力発電を使う国家の政策上の選択肢として原発推進/原発維持とともに常にあるべきものと私は考えています。ただし、そこでいう脱原発とは空虚な絵空事ではなく、現実的な選択肢でなければならなかったのです。なのに、反核団体のウソとデマにより脱原発の理念は歪められ続け、ついには脱原発という選択肢自体が普通の人から否定されかねないところまできてしまっています。今回の細川護煕のウソだらけで無責任な選挙戦は、そんな空気を助長促進してしまったのではないかと私は思いますね。脱原発の実現について真剣に考えている人たちこそ、今回の細川護煕のいいかげんな態度に怒るべきではないでしょうか。脱原発を、薄っぺらな知識と発言で「やっぱり絵空事か」と貶めてしまった、ふざけた態度をね。細川の罪は重いと思いますよ。
 あと、細川の公約には「東京エネルギー戦略会議(仮称)の創設」というのがあったりしたのですが……大阪にね、「大阪府市エネルギー戦略会議」というそっくりな名前の組織が昨年秋まであったことを知っていますか?税金で動いていたその会議が何をしていたのか、結果として何をしたのか、ご存じですか?普通知らないですよ、政治上何の意味もない提言(紙切れ)をまとめただけで国政にも大阪にさえも何の影響もなく消えましたから。なのに、細川陣営はなぜかその会議を東京で復活させようとしていたのです。創設されれば税金も投入されるものの、会議のメンバーが税金でヌクヌクする以外は何の効果も得られずムダとしか思えないのですが、なぜ創設しようとしたのですかね?それに、株主として東京電力に口を出すというのも公約にしていますが、これも大阪で関西電力相手にやってるんですよね(関西電力の経営陣にさんざん怒鳴り散らしたりしたけど、効果はなかった)。このへんに、細川の裏で暗躍していたであろう連中の影が見え隠れしているように私には思えましたわ。
×「省エネルギー都市をめざす」のに、自身が「返上する」と言ったオリンピック開催は諦めない
 細川の公約には「世界からの遅れを取り戻し、世界一の省エネルギー都市をめざします」とあるのですが……いつから世界は省エネルギー化に走り、東京は出遅れたのでしょう?それどころか、東京は現時点ですでに世界有数の省エネを実現している都市だと思うのですが(※省エネルギー技術の分野ならば日本は世界最高です)、何を取り戻すというのでしょう?やたら「世界が」「世界が」と言って日本人の劣等感を煽るやり口は昔からありますけど、これも結局ウソの煽り文ですね。
 とはいえ、省エネルギー化それ自体はこれからの世界において大切なことなのは間違いありません。東京の省エネルギー化を図るという政策を公約として提言すること自体は良いと思えます。しかし、であるならば、電力を大量に必要とする2020年開催のオリンピックのための準備を進めるというのは矛盾しているのではないですか?ただでさえ東京は日本最大の電力消費地として毎日毎日莫大な電力を使っているのです。その上に、わざわざオリンピック開催準備のために電力を大量消費するのは許すのですか?おかしいじゃないですか。まともな代替案もなく原子力発電はゼロにしておきながら、そのくせ電力は2020年までの間今よりも大量に使わせてもらう、なのに「省エネルギー都市をめざす」?
 そこで考えられる現実的な省エネ策となると……オリンピック開催を返上する、もしくは、開催準備に使う分+αを都民が日々使っている分から強制的に徴収する(停電させる)ってところですかね。東京には去年の参院選で反原発の山本太郎に投票した人が66万人もおられたことだし、さらに細川護煕を都知事にしたのならば停電だろうがなんだろうが喜んで協力してくれるはずなので電力の強制徴収をぜひやるべきだとも思うのですが(当然、電力安定供給が損なわれるリスクは承知の上でしょうし、省エネ実現のためなら票を投じた人は停電くらい黙って受け入れますよね?ね?)、実際にやったらそれこそ暴動にもなりかねないし(細川や宇都宮候補に票を投じた人だけではないだろうから……というのは表向き。実際は細川や宇都宮候補に票を投じた人間が「うちの電気が使えないなんておかしい!」と騒ぎ出すはず)、より現実的な選択肢はオリンピック開催権返上ですかね。つまり、細川は、選挙前は自身の無責任な脱原発論から導き出される正しい結論を言っていたのです。ならば、その結論を曲げることなく、その通りに選挙でも主張すれば良かったのです。「私が都知事になったら、東京オリンピック開催権は返上する」、とね。
 にもかかわらず、細川は自分の考えだったはずの開催返上論は「なかったこと」にし(当然、方針転換した理由について説明も釈明もなし)、「東京と東北各都市とが、文化、環境施策やイベントに共同で取組み、」などというキレイゴトな公約にしてごまかしました。オリンピックは会場を絞り込んで低予算化を図るのがトレンドであり絞りに絞った計画がIOCに承認されたから東京開催が決まったと思うのですが、今から計画変更して東北各都市と共同で何かできるのでしょうか?何より「開催準備する以上、電気は使えるだけ使うよ」と言ったも同然なのですがね。これらの矛盾点に対する指摘は、ついぞ聞かれませんでしたな。もちろん「開催準備で使う分の代わりに都民には停電を覚悟してもらいます」だなんて一言も言わなかったし、何の対策もなくキレイな政策を言ってみただけという……
 つまり、「省エネルギー都市をめざす」というのも、実現不可能なウソということです。
△取って付けたような都市計画と福祉政策
 公約には「自然の力を生かした防災都市づくり」「インフラ・公共施設の整備を維持更新中心に考えます」「若者、女性、高齢者、障がい者、子どもたちが生き生きと暮らすまちづくり」などとキレイな抽象論も並んでおり、その具体策はと言えば「?」だったりしますが……このへんは、他の主要候補の公約も五十歩百歩だったりするので批判はしません。
 ただし、TVで見ていた限りでは、細川本人がこれらの政策につききちんと問題点を把握し、実現のための具体策を考えていたとはとても思えませんでしたが。
×細川本人に気概が全く感じられず、すべて「他人事」
 細川陣営は都知事選出馬を突然決めたのか何なのかよくわかりませんが、準備不足だったのは事実でしょう。しかし、他陣営は短い時間しかなかった中でもそれなりの準備をしていました。そもそも準備不足などと言うこと自体「政治家としての資質に問題があるのでは?」との疑問を抱かざるを得ませんし、それを理由に公示前の討論会から逃げ回ったというのは有権者に判断材料を提示せずある意味バカにする行為であって、選挙に出ておきながら自分をアピールしない無自覚無責任な態度だと私は思いましたが……私は有権者たる都民ではないので、この点については強くは批判しません。
 しかし、“ワンイシュー”で「原発ゼロ!」と主張し「エネルギー問題は都知事選の争点である!」と自ら強く主張しておきながら、日本のエネルギー政策についてきちんとした知識を持ち自分の考えがあったようには到底思えなかった点はね、私は許せませんよ。同じ脱原発・反原発側でも宇都宮候補は原発推進論を展開していた田母神候補とTV討論の場でも論戦をしたというのに、細川はそこでも一言も発することなく明らかに論戦を避けていました。正確には、「一言も発しなかった」のではなく「ボロが出るのを恐れて何も言うことができなかった」というのが正解ではないですかね?原子炉自体が爆発したチェルノブイリ原発事故と原子炉建屋が水素爆発で吹き飛んだだけの福島原発事故を同一視した上に福島県民が「(放射能で)これから死ぬんですよ」と言い切った宇都宮候補の無知と傲慢さにはほとほと呆れましたが、それでも反原発の立場から自分の主張をして見せただけマシでしたよ。原発原発とさんざん騒いでおきながら、いざ討論の場では何も言わない(言えない)細川は卑怯です。今回の細川は、この点で、反社会組織の支援を受け恥も外聞もなく反原発を叫びまくったけど、ウソだろうが何だろうが自分の主張を貫き通して選挙を戦い当選証書を受け取った2013参院選の山本太郎にも劣るのです。
 その一方で、デモクラTVというネット放送サイトのインタビュー動画においては、細川は「ロシアの国防軍が出した極秘資料」なるものを持ち出し、ありもしない放射能汚染を持論の論拠としてへらへら語っているんですよね。その話、聞けば「ありえないデマ」と即わかる内容(※そのデマによると、昨年12/31に福島第一原子力発電所地下で核爆発が起こったそうです。そもそも日本の一般人がロシアの軍の極秘資料を入手できること自体ありえない上に、そんなことが本当にあれば「ふくいちライブカメラ」に映っているはずだし、現場で復旧作業にあたっている作業員が大量死しているはずだし、全世界の放射線量の数値が一気に跳ね上がるのでプーチンとオバマがどうしようが隠し通せるわけがない。それにその爆発の結果、北極海のシロクマくんが大量死するのならば、その前に少なくとも東日本の小動物は全滅に近い状態になっているはずだし、シロクマが死ぬのなら同じような大きさの人間にだって甚大な影響が出ますよ?)で、実際はロシアどころかイランのネタサイトが流したウソ記事という話でしたが……細川は周囲の誰かさんから吹き込まれたこのホラ話を真に受け、また簡単に頼まれもしないのに自分から公に向けてしゃべってしまう迂闊な人間だとバレてしまったんですよね。それもよりによって選挙期間中に、です。ネット発なので当然ネットでは話題になりましたが、あまりにも低次元な行為だったからかメディアはこの話題を総スルーしました(選挙妨害になりかねないから?)。こんな簡単なウソネタすら見抜けないほど、放射線や放射能の知識もなく、また自分では何も考えることなく周囲の人間の言葉を鵜呑みにしている、そんな細川護煕の実態がこの一件で明らかになってしまいました。つまり、あの老人にとっては「他人事」なんですよ、“ワンイシュー”の原発の話ですら。2010年参院選とか2012年衆院選の菅直人もとにかく酷かったですけど、さすがにここまで無自覚無責任な言動はしていませんでしたがね。
 で、いざ有権者の審判が下されて選挙戦敗北が明らかになったら、自分が敗れたのは「原発問題を争点とさせない力が働いた」からだそうで……「民意」たる投票結果でさえも、ありもしない電力業界あたりの陰謀論をでっち上げて自らの責任を認めようとしない態度をこれまた自分から世間に示してしまいました。これも問題を自分のこととして受け止めない、「他人事」という人格態度の現われですわ。
 こんな「他人事」人間が実際に都知事になって、何か解決が難しい問題に直面したらどうなりますか?「僕の責任じゃないもん。世の中が悪いんだもん」と言って逃げ出すでしょうよ。首相の重責を自ら投げ出した20年前と同じようにね。

 まぁ、ね。こうも酷い過去最悪の候補者であるということは新聞雑誌などでも結構報じられTV画面を通しても明らかになっていたにもかかわらず、こんな細川護煕という候補者に956063票も与えてしまう一部の東京都民の存在こそがここまで酷い選挙戦になる「諸悪の根源」ではあるのですが、それは誰に票を投じようと自由な以上は言っても詮無きことです。詮無きこととわかってはいますけれども……東京都民の方々、憲法上法制上の妥当性判断とかはできずとも、候補者の主張の具体性とか人格の善し悪しとかをもう少し理性的に判断できませんかね?一体あの老人の何を「良い」と思い、どこを「都知事にふさわしい」と判断して、投票に至ったのですか?原発がとにかく嫌で「原発ゼロ!」と言いさえすれば誰でも良かったのでしょうか。「元首相なら大丈夫だろう」と肩書きに流されたのでしょうか。「小泉純一郎が推すというならそれに従う」とか「菅直人や小沢一郎が支持しているから」とかの他力本願的な理由でしょうか。それとも、76歳になった男が表舞台へ再び昇ろうとすることに社会からリタイアした人たちが「共感した」とかでしょうか……私には、自分の生活に直接影響を及ぼすかもしれない知事を選ぶ理由としては、どれも到底信じられませんよ。仮に私が都民で左翼系の主義者だったとしたも、投票するのは原発問題にしろ何にしろ自分の言葉で自分の政策を語ることができる宇都宮候補にしておくと思いますけど(※私は左翼系の主義者ではないので、「宇都宮候補の言い分が正しい」と言っているわけでは決してないので、あしからず)……上記の理由とは異なる、何か細川への特別な投票理由があるのですか?よくわかりませんが、何かしら特別な理由があるというならまだ納得がいくけど、何もないのにわざわざ細川護煕を選ぶというのは、1人の有権者として、いや、1人の大人として人間として、私にはどうしても信じられないですから。
 あと、細川がとにかく酷すぎてメディアの関心もそちらへ流れてしまったおかげで、他の3候補の選挙戦も争点がぼけてしまい、具体的な政策議論にはほとんどならなかったというのも東京都民には不幸でしたな。当選した舛添候補の公約は結構具体策がたくさん並んでいまして、候補本人の資質も含めてツッコミどころは多かったと思うのですよ。なのに、争点がぼけたおかげで舛添候補自身の口から語るのは大まかな抽象論でも十分となってしまい、舛添候補をとても楽に勝たせてしまったように思えました。ネットでは散々指摘されていた「外国人参政権を認めるのか否か」という問題についても結局スルーされてしまいましたよね。もっとも、どの候補の公約を見ても「外国人参政権を認める」なんて表記はされていませんし、たとえ首長に外国人参政権容認派が選ばれたとしても簡単に外国人が選挙で投票できることになったりはしない(首長が外国人参政権を認める人なら投票権が即認められてしまうのであれば、大阪は在日韓国人に選挙権が付与されて大変なことになっていますよ。なってないのには理由がある)でしょうけどね。せいぜい条例で住民投票の投票権が付与されるぐらいでしょうが、それだって都議会が簡単に承認するとは思えませんし、選挙後1年経てば都民は直接知事をリコールできます。人事権を使って外国人を権力を振るう要職に登用してくる可能性には注意しておく必要がありますが、騒がれていた選挙権については私は「問題は起こらない」と思いますけどね(※私は外国人参政権否定派ですので、あしからず)……この点は、右翼系が騒ぎすぎだったようにも感じましたわ。“左”のウソがとにかく酷すぎる今、“右”はウソやデマを流してはダメだと私は考えますよ。ウソにウソで対抗したならば、それは「同類」ということ。サヨクサヨクとバカにしておきながら、そんな連中と「同類」になりたいですか?“左”が感情論でひたすら暴走している今、“右”は理性的に対抗してもらいたいものです。

 指摘しておきたい点につき丁寧に書きとめているうちにやたら長文になってしまいましたが、最後に一言言わせてもらえれば「政治の劣化も、ついにここまで来てしまったのか」ってところですかね。
 近年、日本の政治が劣化しているのだとしたら、政治家が劣化したからということもたしかにあるでしょうけれども、そんな政治家を選んでしまう私たちが劣化していることの方がずっと大きいと私は思っています。後先のことを何も考えずに感情論に流され、声の大きい方や口先だけのキレイゴトに流され、有名人であれば盲目的に信用してしまったりする、そんなことで安易に選んだ人間が私たちの上に立ってしっかりした政治などできるはずがないという基本的なことを、私たちは今一度確認しなければならないのではないでしょうか?口先だけの言葉を信じて選んでみたらバリバリの素人運営で国益を大きく損なった民主党政権下での悲劇、それと同じことをいつまで繰り返すつもりです?もういいかげん、ウソに騙されないだけでなく、何がウソなのかをきちんと見抜いてウソつきは二度と相手にしない、私たちはそうなるべきではありませんか。ウソやデマで煽ってくる人間を安直に支持し、「そうだ!そうだ!」とギャーギャー騒ぐだけの“パブロフの犬”的な人間を構い続けていたら、いつまで経っても日本の政治が良くなることはありませんよ。
 民主主義体制の下で、政治がしっかりするために必要なのは有権者1人1人がしっかり政治を託す相手を見極め自分の頭で判断していくこと、それしかないのではないのでしょうかね。

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コメント

細川氏が所掌を辞任したの20年前かと思います。

投稿: げるぐぐ | 2014年2月12日 (水) 00時37分

細川内閣はたしかに「10年前」ではなく「20年前」でしたな。間違えました。私自身がウソつきでは、書ける立場にないことになってしまいますな……
数字は訂正しておきました。指摘、感謝します。

投稿: ブルーメール | 2014年2月12日 (水) 01時02分

所掌ってなんだ?すみません、首相の間違いです、申し訳無いです。

投稿: げるぐぐ | 2014年2月12日 (水) 22時48分

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