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2013年7月

2013年7月30日 (火)

F1 2013 ハンガリーGP

 F1第10戦・ハンガリーGP決勝が一昨日行われました。
 今回からまたタイヤが変わりまして、構造を2012年仕様同様に戻した上でコンパウンドは今年仕様のままという、かなりの大変更となりました。ハンガリーは夏で、予報通りに決勝は気温が34℃/路面温度は50℃超えというピレリタイヤには相当厳しい環境となりましたが……バーストなどの深刻なトラブルはなく、ピット戦略で順位が変動するレース展開となりました。
 予選。Q1でまたもディ・レスタ(フォースインディア)が18番手で脱落。Q2ではスーティル(フォースインディア)11番手、バトン(マクラーレン)13番手で脱落。Q3は硬い方のミディアムを選択したペレス(マクラーレン)とKERSトラブルでQ3を走らなかったウェバー(レッドブル)を除いた8台のガチ勝負となり、FP1/FP2とトップタイムと好調でQ3早々に速いタイムを記録したベッテル(レッドブル)がポール獲得と思われていましたが、なんとハミルトン(メルセデスAMG)がそれを上回る1:19:388を叩き出し、これをベッテルが上回ることができず、PPは昨年に続いてハミルトンが獲得しました。2番手ベッテルで、3番手にはグロージャン(ロータス)。以下、4番手ロズベルグ、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手ライコネン(ロータス)、7番手にマッサ(フェラーリ)。8番手は今回も頑張ったリカルド(トロ・ロッソ)で、ペレス9番手。ウェバーが10番手。
 決勝。スタートでベッテルが若干遅れたもののポジションはキープ。1周目にマッサとロズベルグが接触してロズベルグが後退したものの、他は特にトラブルなし。あとは……中低速コースということで、オーソドックスな3ストップでいくか、ロングランして2ストップ作戦に賭けるかの勝負となりました。2ストップを選択したのは上位チームではライコネンとマクラーレン勢。ロータスのマシンを駆るグロージャンも2ストップ作戦で行くのかなと思いましたが、途中マッサを追い越した際にコース外に四輪とも出たとの裁定でドライブスルーペナルティをくらってしまい、結局4回ピットに入ることになって後退。ただ、ライコネンは途中で2ストップ作戦に切り替えたのが大当たりで順位を大きく上げ、結局ベッテルの前に出て2位表彰台となりました。バトンも大きく順位を上げて7位フィニッシュ。ペレスはあまりペースを上げられなかったようですが9位フィニッシュで、マクラーレンはダブル入賞となりました。優勝は、淡々と速いペースで走り通したハミルトン。ハミルトンはメルセデスAMGでの初勝利を2年連続ポールトゥウィンで飾りました。3位ベッテル、4位にウェバー。5位にアロンソで、グロージャンはレース後さらに20秒加算ペナルティも受けましたが結局6位。マッサが8位。10位にはマルドナードが入り、ウィリアムズは今期初のポイント獲得となりました。予選頑張ったリカルドは、2ストップながら3ストップの同僚ベルニュにも抜かれて13位でした。あと、ロズベルグはエンジントラブルでリタイア。
 「ハミルトン、メルセデス初勝利おめでとう!」なんですけど……まぁ、なんというか、ハンガロリンクらしいというか、全体的に見るとあまり面白くないレースでした。タイヤは限界のはずなのに、終盤のベッテルの猛追をものともしなかったライコネンってやっぱスゲーな、とは思ったけどそれくらいですかね、感想は。コース幅も狭い上にレイアウトも曲がりくねっているだけで見ている側としては実に面白くなく、昔から「なんでここでF1がずっと開催されてるの!?」って思ってたりするのですけど……客の入りも悪くないし、何よりブダペストって夜遊びするには最高の街らしくてチームスタッフの皆さんには大人気だとかどっかで読んだことがあります。折り返しとなる第10戦で、これが終わったら“夏休み”っていうのもねぇ、なーんか「GP終わったら、全力で遊ぶぜ!」ってのがミエミエって感じですなw。今後も長期開催契約が結ばれるようなのですが、ま、1年の長きにわたるF1サーカスとしてはこういうイベントも必要なのでしょうね。

 F1は約1ヶ月の“夏休み”に入り、次戦ベルギーGPは8/25決勝となります。後半戦はレッドブルが強そうですけど、メルセデスAMGやロータスもレッドブルに十分くらいつけそうですから、面白いレースが多くなることを期待しています。

追記
F1が夏休みに入ったからというわけではないのですが、当ブログもしばらくの間お休みをいただきます。コメント欄は一時的に公開認証制といたしますが、来月の盆休みあたりから通常営業に戻る予定です。
※8/11に通常営業に戻しました。

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2013年7月28日 (日)

Bleumer的選挙総括 ~2013参院選

自由民主党   34→65
公明党      10→11
民主党      44→17
日本維新の会    2→ 8
みんなの党        3→ 8
生活の党           6→ 0
共産党              3→ 8
社民党              2→ 1
みどりの風         4→ 0

 第23回参議院議員通常選挙は、自民党が大幅に議席を増やして単独過半数とまではいかなかったものの、連立政権を組んでいる公明党と合わせて議席の過半数を超えたことから、いわゆる“ねじれ国会”が解消されることとなりました。他方、野党は第一党である民主党が改選前議席の半分も取れない惨敗を喫した上に、他党も少し議席を伸ばした党があるものの全体的には極めて低調で、「与党圧勝/野党完敗」の選挙でした。また、投票率も前回衆院選以上に低調で、52.61%に留まり「なんとか“50%割れ”だけは防げた」といった感じでしたな。

 今回の選挙は、報道各社が選挙前「自民党圧勝か?」/選挙中「自民党圧勝の予想」/選挙後「自民党圧勝」と見事に統一されていたくらいに、与党となった自民党が勝つシナリオしか存在しない選挙でその通りの結果となりました。さすがにここまで一方的な展開になってしまうと、自民党を支持する人の中にも「今回は自分が投票しなくても自民党勝つもんな」と思って棄権した人も出たでしょうし、アンチ自民な人の中にも「どうせ自民党が勝つんだろ。つまらん」と思って棄権した人も出たことでしょうね。また、「民主党はやはり許せない」と思って投票した人も多かったから民主党惨敗の結果なのでしょうけれども、労働組合などの“組織票”で第二勢力となる17議席を確保できたというのもまた事実でしょう。
 第2次安倍内閣は、今回の選挙に勝つべく第1次安倍内閣や鳩山政権&菅政権のような失態を繰り返さない堅実な政権運営に徹し、実際に遂行して見せましたから、今回の選挙は第2次安倍内閣信任が第一義だったことからすればこの結果も当然と言えば当然だったと私は考えます。「第2次安倍内閣に不満を持っている人は、こんなに少ないわけではない!」と言う人もいるでしょうが、野党は票を集められずに議席を減らしてしまったというのが現実で、また国政選挙であるにも関わらず投票しないような人の意見など聞く必要もなく無視されますからどうしようもありません。問題は、民主党を含めて今回の選挙は野党があまりにも酷くて安倍政権批判の票の受け皿たりえず、有権者の投票行動として示したくてもできなかった場合もあったのではということですかね。
 この点、そんな野党の中でも日本維新の会(以下、維新とする)/みんなの党/共産党の3党は今回議席を増やすことができました。とはいえ、前回2010年参院選や昨年末の衆院選と比べて比例代表で票数(※参院選での候補者名投票も含む)を伸ばしたのは共産党だけです。2010年参院選の投票率は57.92%/昨年末の衆院選の投票率は59.31%/今回の投票率は52.61%なので単純比較はできませんけど、参考までに数字を書いておくと(※2010/2012/今回の順で()内は得票率)、共産党が3,563.556票(6.1%)/3,689,159票(6.1%)/5,154,055票(9.6%)、みんなの党が7,943,649票(13.5%)/5,245,586票(8.7%)/4,755,160票(8.9%)、維新は2010年参院選時は存在していなかったので数字はありませんが2012衆院選で12,262,228票(20.3%)を獲得したのに今回6,355,299票(11.9%)とほぼ半減です。共産党は今回地方区でも東京/大阪/京都で議席を獲得するほどだったので勢いがそのまま比例にも出ている感じですが「国政を揺るがす」と言えるほどに多くの議席を取ったわけではないし、私も比例で票を投じたみんなの党は伸び悩んでいるし、維新に至っては票数半減ですからね。さらに、社民党は2010年参院選では224万票あったのに今回125万票まで減ってしまって2議席を守り切れず、生活の党/みどりの風は議席獲得すらできなかった。今回「惨敗」したのは民主党だけではなく、野党全部だと思いますわ。
 理由は簡単です。「野党は言っていることがどの党も同じようでいて実がなく、どこも信任されなかった」ということに尽きるのではないでしょうか。はっきり言って今回の選挙、「政策論争」なんて高尚なものはまったくありませんでした。自民党も正面から向き合わずに逃げていましたが、それ以上に野党はひたすら具体策から逃げ回っているようにしか見えませんでした。エネルギー政策にその傾向が一番出てたかな。自民党以外全て「原発ゼロ」でしたからね。その実現性とか実効性を説明すらしないできないのに、異口同音に「原発はゼロにする」と言ってみるだけ(当然、代替エネルギーも抽象論)。「日本の原発はゼロにしたい」、本気でそう思っている有権者がいたとしても、実現するためにはどこに票を投じたらいいのかこんなことで判断できるわけがない。他の政策提言に関しても、似たようなものでしたな。どの党に投票したところで、到底実現しそうにない。そのため、具体的な政策なんてそっちのけで、自民党が嫌いか否か?自民党のやっていることに少しは賛成するか何でも反対か?結局、野党に投票した人はこの二択だっただけではないでしょうか。自民が嫌いでやっていること何でも反対の人は今回「反対のための反対」の中ではマシに見える共産党に流れて他は壊滅した/自民が嫌いだけどやっていることに少しは賛成できる人は、政権運営に失敗した民主党が許せるか、舌禍まみれの維新を許容できるか、どちらも許せないなら仕方なくみんなの党、みたいな……これでは、棄権したくもなるってものでしょうよ。私も今回比例の投票先で悩みましたが<記事>、公約とか候補者個人の政治観とか政党&個々人のサイトを見てまわっても「野党は、全てダメだな」としか思えませんでしたからね。与党・自民党とて完璧ではないのだからつけいる隙ぐらいいくらでもあったのに、野党の言い分はとにかく空虚で何もない。こんな有り様で、国民に票を投じてもらえると思う方が間違ってますよ。議員歳費やら政党交付金やら、税金からたんまり貰ってるくせに……まったく、「恥を知れ」と声を大にして言いたいですね。

 それと、公職選挙法改正により、今回の選挙からネット選挙運動が解禁されました。「ネット選挙解禁で、若者の政治への関心を高めて投票率を上げよう」とか言っていたような記憶があるのですけど……若者の関心が高まったかどうかはよくわからないけど、残念ながら投票率は下がってしまいましたね。あと、怪文書やらデマやらがネット上でもっと飛び交うのかと思ってましたけど、案外少なかった印象ですね。ま、こんな産経の記事も出ましたけど、今回は初めてのことだったし争点も乏しく接戦でもなかったからネガティブキャンペーンする必要がなかっただけかもしれませんし、解禁前から2ちゃんねるやTwitterでは中傷合戦バシバシやってて今回も普通にやってましたしねw。そんな中、政党や候補者がネット上で表立って中傷合戦する理由もなかったのかもしれません。
 ただ、NHKクローズアップ現代の特集番組を見て思ったのは、ネット選挙は人員予算をかけられる与党に極めて有利であることと、いわゆる“ノリ”で投票してしまう有権者を増やしただけかもしれない、ということですわ。
 今回、与党・自民党は相当の人員を割いてネット対策を施していたようですね。対策本部を立ち上げて、毎日ネットの動向を監視しながら対策を立て、候補者全員に情報端末を配布して情報を共有し、演説など実際の選挙運動に活かしていると……まぁ、たまたま“ネット対応世代”の安倍晋三総裁/石破茂幹事長という体制だったことが功を奏しただけなのかもしれませんが、「“古い”と言われる自民党にしては抜かりないなぁ」と感心しましたよ。でも、アメリカ大統領選のように「アクティブにネットを活かした」という感じではなく、むしろ「争点の反対意見を収集し、対策して、政策論争を上手に逃れた」って感じも受けましたが……それでも「勝てる選挙」とわかっていながら、対策を講じやり通したというのは立派です。他党がどんな対策をしていたかは番組ではわかりませんでしたが、どうせ大したことはしていなかったでしょう(実際何も話題にならなかったし。それに野党候補者サイトの政策表明テキストが誤字の嵐だったのには本当に閉口した。誰だよ、ほんの数年前「漢字も読めない総理大臣」とか言ってさんざん罵ってたのは!?)。ネット上でも選挙戦は自民党の圧勝だった、ということですかね。
 そして、番組で取り上げていたのが緑の党の比例代表候補者で全落選者中トップの176,970票を集めた三宅洋平候補だったのですが(ちなみに、票数だけで言えば、当選者中だと26位に相当し、社民党唯一の当選者・又市征治候補や自民党の丸山和也候補より多く、あの渡邉美樹候補より7万票以上多かったりする)……たしかに著名人候補の弊害が叫ばれる中、無名候補がネット上での運動でこれだけの票を集めたのはたしかに凄いことで傾聴に値することだとは思いましたが、緑の党のサイトで政策を見るとまたまた「脱原発・再稼働反対」で他の自民党の政策にもことごとく反対しているだけ、他は抽象論もいいところで心地の良い言葉が並ぶだけで具体策皆無。かの社民党よりはるかに酷く、幸福実現党レベルで、いかにも政治経験のない人が書きそうな作文です。私からすると「選挙通ったら、議員になってどうするつもりなの?何をするの?というか、国会議員って何をする仕事なのか本当に知ってます?」と訊きたいくらい信じられないほどに低レベルな政党だったのですが……「フェスで共感した」とか何とかいう理由で票を投じてしまう人がいるのか、と思うとゾッとしました。“衆愚政治”とかって次元より、さらに低い。「17万票を集めたのに、落選するなんておかしい!」って人まで世の中にはいるようですが、人気投票の性格も強い非拘束名簿式比例代表制選挙なので「おかしい」と思わせる面もあるといえばあるかもしれませんけど、比例代表制はそもそも政党本位の制度である以上当然の結果です(緑の党は党としては24万票しか集めておらず、4倍近い94万票を集めた生活の党の議席もゼロです。得票数が絶対的に足りないのに例外を認め特定候補を当選させること、それを整合的に説明して皆を納得させられますか?制度に関して批判する際に、その趣旨も考えず短絡的に叫べばそれで済むと思うなよ)。だいたい、国会議員は被選挙権さえあれば誰でもなれるというのが建前ではあるものの、こんな高校生以下の認識の候補が議員になって国権の最高機関たる国会に6年も座って権力を振るわれたら結果的に私たち国民が困るのです。あなたは、高校生以下の知識しかない医者と称する人間に自分の身体の手術を任せられますか?複雑化している現代社会の法制度下にあっては同じことですよ。
 また、東京選挙区(定員5)では、あの山本太郎候補が4位・666,684票で通って参議院議員サマになってしまいましたよね。この件については選挙期間中に「中核派が選挙を支援している」というネガティブ情報が知れ渡り(※中核派が自ら公表したため)、むしろ“ネット選挙”が不利に働きそうなところを通ってしまったので「ネット選挙解禁ゆえに」の事例としては適切ではないのかもしれませんが……どうなのかな。先に書いた通り既成政党の“原発ゼロ”はまったく説得力がない中では彼の反原発論の方が「筋が通っている」ように見えてしまったとか、維新やみんなの党の候補者名を書く気が起こらず(悪い方で知っていたとしても)知名度で投じた、とかリアル選挙ゆえの事情も多分にありそうではあるけど……私には、「山本太郎当選」もネットの影響が大きかったような気がしますよ。秘密投票なので3位当選した共産党候補同様に無党派層が彼に票を投じた、程度しか実像はわからないのですがね。2ちゃんねるでは否定派が圧倒的多数ですけど、Twitterでは山本太郎支持派(それも“カルト信者”級)がかなりの数いますから。佐賀県庁に反原発グループと殴り込むような真似をして事情聴取されるなど彼の反社会的かつ秩序破壊的な行動も、支持派は「行動力が素晴らしい!」とか絶賛しているくらいだし、極左テロリストの中核派が何のかんのとバレたところで「それがどうした?」ってなるのでしょうな。そんな支持派のTwitterでの連帯っぷりを端から見ていると、大都会東京であれば66万票集めることもありうるのかなとは思いましたわ。自由が尊重される日本社会とはいえ、民主主義破壊を目的とする中核派が公然と応援する候補を国民自ら国会に送り出すなど許されないことですけどね。支持派は「これぞ民主主義だ!」とかまた偉そうに言うんですけど……「それを破壊しようとする者に手を貸すことが民主主義か?」と問いたいのですが。戦後すぐはともかく今は丸くなった共産党や一応国政も担った社民党などの候補が通るのとテロリストを容認することとは全然意味が違うのに、そこは敢えて黙して「ざまあみろ」って態度で山本太郎当選を喜んでいる連中(特に社会的には“識者”とされている人間)は無責任極まりなく見ていて実に腹立たしいです。日本も自由ゆえにワイマール憲法を破壊されたことに懲りたドイツに倣って「戦う民主主義」を導入することを考える時期にきてしまったのでしょうかね。そこまでこの国は堕落していないと信じたいのですが。
 ネット選挙運動を解禁して新しい有権者層を掘り起こそうとしたまでは良かったけど、解禁して出てきたのは政治の基礎知識もなく深く考えることもせず“ノリ”で投票するような軽い有権者層だけだった……そんな印象も残りました。「そんなのは一部の若者だけ」なのかもしれませんけど、私は実は老若男女問わない問題なのではないかと考えています。難しい時代なので投票先一つ決めるのも実際極めて困難な作業ですし、ある程度は仕方ないことなのかもしれませんが、おかしな国会議員を選んでしまったら困るのは私たち国民です。おかしな国会議員の政治活動によって引き起こされる損害は、余すところなく私たち国民1人1人にはね返ってくるからです。今までも衆参問わずおかしな議員を選んでしまったが故に、案の定その任期中に困ったことをやってくれて、後になって皆でその議員を非難(=袋叩き)することを私たちは繰り返してきました。いい加減、こんなことは繰り返さずに済むようになってこそ「民主主義」だと私は思うのですが……民主党政権を選挙で叩き出すことには成功しましたが、あんなに「酷い」「酷すぎる」と言っていた責任者の1人・菅直人を先の衆院選で再選してしまったり、民主党を「素人」と罵っておきながら「ド素人」な維新に大量に票が入ったり、ついには民主主義破壊を公然と語る勢力の人間を国会議員にしてしまったり、そんな投票行動を「これぞ正義!」と語る声が一部でどんどん大きくなっている現実を見ると以前より悪くなってしまっているとも評しえます。私たち日本国民には、自律する「民主主義」というものがきちんと根付くことはないのですかね。
 結局、日本国の主権者が私たち国民である以上、私たち1人1人がしっかりしないことには政治が良くなることはないのです。実際に政治を運営して決めていくのは国会議員であり、その中から選ばれた内閣のメンバーということになりますが、その国会議員を選んだのは私たち国民です。選挙での投票というのは主権者としての権利でもありますが、主権者としての責任も求められているのです。個々人がその責任を果たすためには、それぞれの人が政治は自分に直接関わることと自覚し自分で調べ自分で考え自分で決めて投票行動として示すほかないのですが……自分では調べず他人の主張を鵜呑みにしたり、自分では考えずに声のデカい人の後ろに隠れて「そうだそうだ」と騒ぐだけだったり、自分で決めることなく全部他人のせいにしてみたり、そもそも責任を放棄して棄権することを「当然の権利だ」と言い切ってみたり、特にここ10年ほどの間にそんな人が多くなってしまった気がします。せっかくネットで選挙期間中に情報がより多く発信されるようになっても自分で調べない人ばかりでは意味がないし、自分で考え自分で決めないのであればそんな有権者の態度につられて無責任な政治家ばかりが増えていくのも当然の話ですわ。それもあって、私は公示期間中にネットで政治について自由に語れるようになった今回も、他の人の自由な判断にあまり影響が出ないようになるべく発言を避け、Twitter上で「これはいくらなんでも、なぁ」ということに関する最低限の批判をする程度に留めておいたのですが……どうしたら「政治とは自分に直接関わることだ」と自覚してもらえるんですかね。どうやったら、投票もせずに後で文句だけはたらたら言うだけの無責任な態度が改まるのかな。まぁ、無理矢理にでも改めようとすると強制になってしまうし、選挙で負ける度に自分の意見が通らないからって「この愚民どもが!」って言ってる自己中なだけの連中(※ああいう人の主張って、過激すぎ&酷すぎ&理不尽だから誰も付いてこないだけなのだけど、必ず他人のせいにしますね。自分は常に絶対に正しいのでしょうな、そんなことありえないのに)と同類になってしまいそうなので、あまり強く言いたくはないのですがね。解決策としては、中学校あたりできちんと「民主主義とは何なのか?」を教育しておく他ないような気がするけど、生徒の方は反抗期で学ぼうとしないのが多いだろうし、教えるのが日教組のメンバーでは本当に中立的立場で教えられるか疑問も残る。高校だとその世代の全員を教育することができないし、大学だともっと減ってしまうし……はぁ。「水は低きに向かって流れるだけ、止めようがない」のかなぁ。

 何はともあれ、参議院議員選挙は終わり、このままいけば3年後にまた行われる参議院議員選挙のあたりまで国政選挙は行われない可能性が高くなりました。年内にも出されそうな議員定数に関する最高裁判所の判決内容次第では、近く衆議院の解散総選挙があるかもしれないのですが……それは何とも言えませんし。
 第2次安倍内閣+与党は、今のまま堅実に山積する政治課題を処理していくことに徹していただきたい。“アベノミクス”も道半ばで、本当に物価上昇(インフレターゲット)を実現するのであればこれからの進め方の方がよほど大変です。消費税増税を本当にするか否かの判断も簡単ではありません。たった3%の税率アップでその“アベノミクス”が完全に折れてしまう可能性もあるのですから。石破茂幹事長が続投するみたいだし、抜かりなくやってくれそうな気はするけど……児童ポルノ禁止法改正案を含む過度の表現内容規制は公約にもなってなかったし今回の選挙で争点化すらしていなかったのだから国民は何も判断しておらず信任も追認もしていませんからね。憲法改正の議論も進めたいのであれば、とにかく余計なことはしないで下さい。
 野党は、とにかく「完敗」したことを肝に銘じていただきたい。あなたたちは民主党に限らず全員が国民から愛想を尽かされている。だから、山本太郎のような民主主義を否定する=あなたたちの存在意義すら破壊する候補が議席を取ってしまったのです。維新のような関心を引くためだけのパフォーマンスも、もう飽きられていて通用しないとわかったはず。心の底から反省し、本来の議員活動にしっかり取り組んでいただきたい。議員活動というのは、立法府のメンバーとしてあくまでも国民のためより良き法律を一つでも多く作ることです。国民のためになる法案であれば与党と協力してその法案をより良くする一方、国民のためにならない悪法案は成立を許さず、政府の予算案条約案の矛盾はしっかり指摘し修正していく。それだけで良い。今のままでは自民党がコケたとき、本当に日本は倒れてしまう。選ばれて国会議員やってるのなら、せめて“バックアップ”となれるだけの人材であって下さいよ。本当にお願いしますよ。
 あとは、私たちですな。政治は他人事ではなく日本という民主主義国家の行く末は私たち自身にかかっている、だから自分でしっかり見て自分でしっかり考えて1つ1つ責任を持って自分で判断していかなければならないということを自覚していきましょう。

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2013年7月22日 (月)

Bleumer的投票行動 ~2013参院選

 第23回参議院議員通常選挙が、昨日投開票日でした。この選挙について私Bleumerがどういう投票をしたのか、ここに書いておきたいと思います。

 昨年末の衆院選で民主党中心の野田内閣から自公連立の第2次安倍内閣に政権が替わって初の国政選挙となった今回の参院選でしたが……大きな“争点”がなく、野党の存在感も希薄でメディアは選挙前も選挙中も「与党圧勝」を予想する、何とも盛り上がらない選挙戦となりました。
 私の公示前時点での政治観は先に記事を書いたとおりですが<こちら>、第2次安倍内閣については高く評価しており、「今回も投票先は自民党にしとくか」と簡単に考えてたりもしたのですが……公示後は、比例にどうしても落選させたい候補者が現われたことから、どう投票するか悩みに悩むこととなりました。考えてるうちにイヤになって棄権したくなったりもしましたが、投票しなかったら「組織票」の存在が大きくなって腐りきった政治圧力団体がさらに政治を牛耳ることになってしまうし、かといって政策面で自民党以外に選びうる政党はなく、今回は困り果てましたよ。でも、きちんと投票はしましたわ。期日前投票で。
○選挙区
 うちの選挙区は、自民党と民主党と共産党と幸福実現党の公認候補4人が立候補していました。
 選挙区の自民党候補者は、特に問題無さそうな人だったので、その候補者にすんなり投票しました。
 残りの候補者を消去したのは以下の理由。
 幸福実現党は「幸福の科学」そのものであり、私の信条として宗教政党を認めるつもりはないので、その候補者も消去。百歩譲って政策を見ても、“保守的”といえば聞こえはいいかもしれないけど、吹けば飛ぶようなあまりに軽い言葉の羅列。こんな低レベルで「国政やります」だなんて、冗談じゃない。こんな程度なら、そこらの進学校の高校生たちにでも任せた方がずっとマシかと。
 共産党は、以前から書いている通り“社会主義幻想”に取り憑かれた彼らの候補を国政に送り出すわけにはいきませんから消去。
 民主党は、3年半の政権運営の経験を活かすこともなく、結局「与党に反対するだけ」の野党に戻ってしまいました。自民党は(一応)よくやってはいますが、実際はおかしなところや修正すべき点は幾つもあるのですから、建設的な意見だっていくらでも出せたはず。なのにそれをしない政党に、「もう一度チャンスを」なんて言われたところで支持するなんて不可能。せめて、すべきをなしてから言って下さい。それに、この民主党の候補者は日本維新の会の候補者が辞退した途端、出馬要請を受け入れた人で……維新候補と民主候補(もちろん別人)で“入れ替わり”が成立するってことは、支持基盤に何らかの共通点があると考えられます。維新は「私たちには“しがらみ”がない」と公然と言っている以上、“しがらみ”そのものの民主党最大の支持母体たる労働組合とは違う支持基盤なのでしょう。それって、どこのどなた達ですかね?そんなことを考え合わせると、とてもとても票を投ずる気にはなりませんでしたわ。消去。
 消去法でいっても、まともなのは自民党候補だけ。他に選びうる選択肢さえもなく、その点では今回も残念な選挙でした。
○比例代表区
 自由民主党の比例代表名簿に「渡邉美樹」(前ワタミ株式会社取締役会長)の名前が載った、この1点で今回の投票先は散々悩むこととなりました。
 私は渡邉美樹という人間が大嫌いです。「最近ネットで騒いでいるから」とか「週刊文春がキャンペーンを張って叩いているから」という刹那的な理由ではありません。私は第1次安倍内閣で教育再生会議の委員を務めたあのあたりから既に「何だこの人は?」と疑念を抱いていました。その後、NHKの番組でこの人は部下に会議で「そこの窓から飛び降りろ」と命令する人だと知って、存在自体が許されない人と強く印象づけられました。部下を厳しく叱り飛ばすことはあっても良いけど、「窓から飛び降りろ」というのは“パワハラ”とか何とかを通り過ぎて自殺教唆や強要にもなりかねない行為です。それを平気ででき、自分からカメラにへらへらとしゃべる神経というのは、私には到底理解できません。「人を人とも思わぬ態度」ってやつを、私は許せないのですよ。ネットではワタミ株式会社があいまいな“ブラック企業”に指定されていることを逆手にとって「ワタミは“ブラック企業”などではない=渡邊さんも悪い人ではない!」みたいな擁護意見を書く人もいますが、ワタミという会社がどんな会社だろうと私には関係ありませんし、ワタミという会社の中で創業者として好き勝手するのは構わないのです(※もちろん良いことではないけど、部外者の私にはどうこうする権限はない)。しかし、そんな渡邉美樹という人間がワタミという部分社会から世間一般にしゃしゃり出てきて、日本の国政に関わるのは許せない。しかも国会議員になるなんて、冗談ではない。どうしてこんな人間に、歳費という名の税金と議員特権までくれてやらねばならないのか……ならば、主権者の1人として阻止するしかない。そのため、今回の選挙は「渡邉美樹という人間を、参議院議員にしてはならない」ということが最優先になってしまい、とにかく「渡邉美樹を落選させるには、私はどう投票したらいいのか」を考えました。
 この点、参院選での比例代表制というのは衆院選とは異なり「非拘束名簿式」という方式が採用されておりまして、投票用紙には政党名と候補者名どちらかを記入できますが、候補者名が書かれた票はその者が所属する政党の得票とし政党名が書かれた票と合算して、まずは政党ごとの当選者数(枠)が決められます。そして、その決まった当選枠を、候補者名での得票が多い者から順に獲得することになります。
 とすると、私が仮に「自由民主党(自民党)」と書くと、単純に自民党の当選枠を増やすだけのこととなり、ひいては渡邉美樹が当選する率を高めることとなるため「してはならない」ことになります。また、自民党の比例名簿の他の候補者の名前を書くと、自民党の当選枠を増やす+書いた候補の順位が上がって結果的には自民党内での渡邉美樹の順位を下げる、ということにもなるのですが……自民党の票と勘定されることから自民党の当選枠を増やすことには変わりなく、結局渡邉美樹が当選する率を高めていることに他なりません。そうなると、純粋に「渡邉美樹を落とす」という投票行動をとるためには、「自民党以外の党に票を投じるしかない」ということになります。
 で、「自民党以外の党に票を投じる」ことにしたのですが……ここからの選択が、実に大変でした。今回の選挙において、私が政策面で支持できる政党は自民党以外存在せず、それどころか多少妥協することで選択しうる政党すら1つもなかったからです。
 与党である公明党は、その実体は母体・創価学会そのものであり、宗教政党を認めないのが私の信条ですから、その時点で消去。
 民主党/共産党/幸福実現党は、選挙区のところで書いた通りです。消去。
 日本維新の会は、衆院選では“野合”と揶揄されましたが、今回は橋下徹共同代表が相次ぐ自らの舌禍によって自滅した上に石原慎太郎代表の過激発言が空回りし愛想を尽かされたことが重なって「トップ2人の個人人気依存」の党でしかないことが白日の下にさらされてしまいました。もともと政党としては民主党以上のド素人集団なので当然の話なのですが、橋下&石原両名のイメージ人気が失速したら彼らに残るものなど何もないのです。いや、本当はどす黒いものが残っているはずなのですけど(特に大阪維新の会)、黒すぎてメディアは一切報じませんものね。こんな連中に、誰が票など入れるものか。消去。
 社民党/生活の党/みどりの風……先の通常国会で、参議院に安倍首相に対する問責決議案を提出した3党ですな。彼らは自ら「反原発」を掲げる政党でありながら、自らの手で電気事業法改正を阻止した政党です。自分たちは電気を好き放題貪っておいて、責任だけは政府と東電に転嫁し、自らの責任は自ら放棄。こんな人間に、何ができますか?自分以外の他者をひたすら非難し続け自らは責任転嫁を繰り返すだけの人間が、歳費(税金)を得て国政に関与するなど何の冗談か。国政の場から一刻も早く消えてなくならねばならない存在に、誰が手をさしのべているのでしょうね?他のよくわからない政党を含めて国政を任せる投票などできるはずもない。論外。
 残る、みんなの党は……元自民党の議員もいて、政策的には“保守”寄りではあるのですが、いかんせん「霞ヶ関(官僚)叩き」が度を過ぎており、「原発ゼロ」とか現実から目を背けて空虚な言葉に走りがちなところがまったく評価できない政党です。しかし、野党第一党の民主党には票を投ずることができず、他の政党はすべて“拒絶”したい現状で、しかも白票なんて投じたところでただの無効票ですから棄権同様圧勝予想の自民党に手を貸すのも同じで、つまりは渡邉美樹の当選を後押しするようなものですし……「どこかに有効票を投ずるしかない以上、ここにするしかないのか」と考え、比例名簿掲載者を1人1人チェックしてみました。「禁原発」とか寝言ほざいてるのもいてイヤな気分にもなりましたが……結構真面目に実効的な政策を語っている候補者もいて、感心もしました。その人の専門分野について目標を決め実際の政治に反映させていく、みたいないわば“特化型”の代議士さんって私は好きでして、山口かずゆき候補とかがいいかな?とも思ったのですが……今回の私の票は、山本こうじ候補に投じました。理由は、基本政策として「表現規制に反対! 表現、言論は規制されるべきでなく、想像力の産物は拡大解釈の余地が大きい法で規制するべきと思いません。」と明記されていたから。東大文Ⅲからプロボウラーになったって経歴はどうなの?とか「脱原発」もやっぱり主張していますし、ツッコミどころも多そうな人ですけど、「表現規制反対」と明記している候補者って私が見た限りでは他にいなかったんですよ。みんなの党には同じ参議院に山田太郎議員もいますし、「この人が議員になれば、児童ポルノ禁止法改正案にも反対の立場から強力に活動してくれるのではないか」という期待も持ちました。まぁ、期待だけなんですけど……他の候補は公言していない以上期待すらできないので、そこ1点に賭けてみました。

 今回の参院選での私の投票行動は選挙区:与党候補/比例代表区:野党候補への投票となり、統一性を欠くものとなりました。今回の参院選の注目点の1つに「“ねじれ”解消が実現するか」ということもありましたが、私は「“ねじれ”維持」の投票行動をしたということにもなりますか……「特定候補を落とすこと」が最優先課題になってしまった結果ではあるのですが、それでも統一性を欠いているからといって「おかしい」とまでは言えないと思っています。たしかに第2次安倍内閣は今のところ優秀な現実処理型運営に徹していて好感を持っているのですが、だからといって「自民党が決めた法案は何でも通る」となったら自民党政権といえどもどのような法案を提出してくるかわからないし、実際に児童ポルノ禁止法改正案を簡単に提出してきたことからも、全面的には信用できないのです。今後もずっと現実処理型運営を続けてくれるとも限らないですし。そのため、衆参でねじれていることにより参議院が“歯止め”になることもそれなりに意味のあることではないかと考えました。そのあたりも含めて、一応、今回「投票行動として示せたかなぁ」、と。
 結果としては、自民党が圧勝して“ねじれ”は解消し、私が選挙区で投票した候補も勝利する一方、渡邉美樹も議席を得てしまい、山本こうじ候補は落選したので私の目論見は見事に「失敗」となりましたけど。ま、それはそれで仕方ないですね。国民の投票による結果ですから。

 こんなところかな。で、今回の参院選の選挙総括については、後日改めて書くことにします。

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2013年7月21日 (日)

初Android!

 au版iPhone4Sに替えたのが2011年秋だったので、今秋にスマホの買い替え時期が来るのですが……巷でウワサになっている新型iPhoneは、現行5と同じ4.0インチディスプレイを搭載してきそうな感じでして、4Sの小さいディスプレイに辟易としている私的には「それじゃ、新型に乗りかえる意味ねーな」って気分だったりします。そうなると、現状だとAndroid OS搭載機に替えることになるのでしょうが……ワタクシ、実はAndroid OSって未だちゃんと操作したことないんですよね。そんな中で携帯デバイスとしてひっきりなしに使うことになるスマホをいきなりAndroid OS搭載機にしちゃったら、使い方が分からず「えっえっ、あああ、うーうー」とパニックになりそーな予感がw
 というわけで、「そろそろ“食わず嫌い”を卒業して、Android OSを使ってみようかな」という気分になりつつあったところへ、「近日中に新型Nexus 7が発表されそうだ」というウワサが流れてきて「おお、これぞ渡りに船!」とも思ったのですが……その前に、「ASUSが実売19800円の7型Androidタブレットを発売する」と発表されまして、現行Nexus 7より安くて2万円を切っている割にスペックがなかなかのものだったので、新型Nexus 7の発表を待たずにそれをサクッと買ってみることにしました。
 私Bleumerの人生初のAndroidデバイスとなったのは、ASUS MeMO Pad HD7

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 7型(1280x800ドット)IPS液晶を搭載し、OSはAndroid 4.2.1。CPUはクアッドコアのMediaTek MTK8125(1.2GHz)で、メモリは1GB。ストレージメモリは16GBながら、このMeMO PadにはmicroSDカードスロット(microSDHC対応)があるんですよね。現行Nexus 7はストレージが32GBあるけどSDカードスロットはなく、新型Nexus 7にもSDカードスロットはないというウワサなので、私はこの拡張性を買いました。本体色は4色もあってカラフルなのですが、一番落ち着いた色のベリーベリー・ブルーベリーにしてみました(名前は4色の中で一番落ち着いてないけどw)。
 液晶保護フィルムは、専用のものはまだ発売されていないと思いますが、サイズ的に現行Nexus 7用のものがそのまま使えるようなので、レイアウトの「Nexus7-16G用気泡軽減高光沢防指紋保護フィルム」ってのを買って貼ってみました。他社製品だと余裕なくてギチギチみたいなこともネットに出ていましたが、このレイアウトのは左右はピッタリ/上下は若干隙間ができるってところでしたわ。実際気泡は入りにくかったし、今のところイイ感じの保護フィルムです。
 7インチクラスタブレットといえば、のiPad miniとの比較。

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 iPad miniは7.9インチのディスプレイを搭載しているので、MeMO Padより横幅が広いです。ただし、液晶の解像度はMeMO Padの方が上。でも、画面を見ても、精細感にそれほど明快な差があるようには思えないですね。一方、表面の仕上がり具合にも特に差はなく、半額以下のMeMO Padは健闘してますな。

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 裏面。こちらはさすがにiPad miniの金属外装の仕上げが見るからに上品。ただ、MeMO Pad(ブルー)の仕上げもプラスチック素材ではあるけど、マットなこともあって悪くないです。

 で、初めて触ったAndroid OSはというと……さっぱりわかりませんw
 iOSも最初はよく分からなくて、「はぁ?……はぁぁ?」の繰り返しでそのうち慣れていったんですけど、Android OSはさらにわかりにくい感じ。まぁ、アカウント設定とかWi-Fi設定とかメールとかはすぐにできたんですけど、ウィジェットとかの設定のやり方がさっぱりわからず、最初の写真に出ている「あなたへのおすすめ」ってウィジェットを消すことに2時間ほど悩むこととなりました。また、ネットに繋がった途端、OSのアップデートが通知されて「おいおい、いきなり大丈夫かよ?」と心配になったものの、指示に従っていったら普通にダウンロードが始まり、普通にアップデートしてくれました。あと、「そのうち使うこともあるだろう」と思って買っておいた16GBのmicroSDカード(東芝のClass 4)を挿してみましたが、これも普通に認識され、予めPCから書き込んでおいた動画ファイルを読み込むこともできました。公式には「microSDHC対応」となっているので32GBまでしか対応できないはずですが、ネットでは「64GBのも読める」という報告があったりします(※追記:64GB microSDXCカードはexFATでフォーマットされていますが、このMeMO PadはexFATは読めず、スロットに挿しても認識しません。そこで、MeMO Padにて64GBカードを使いたい場合は、SDXCカードをPCでFAT32にてフォーマットし直さなければなりません。が、通常の方法ではSDXCカードをFAT32でフォーマットできないため、それができる何らかのフォーマッタを用意する必要があります。ただ、FAT32でフォーマットできたとしても、イレギュラーな使い方なため、それが原因で動作が不安定になる場合もあるようなので……私は諦めました。おとなしくmicroSDHCカードを使うことにします)。
 私はこれが初のAndroidデバイスなので他のAndroidデバイスとの比較はできないのですが、動作の妙な引っかかりとかは今のところ感じられず、iPad並にキビキビ動いてくれているようには思えますね。

 Twitter公式アプリをGoogle Playから落としてインストールしてみたりもしてみましたが、やはりiOSとは違うところが多くていちいち戸惑いますわ。でも、そういうところに慣れておくためにこれを買いましたからね。このMemo Padをちまちまと使っていきながら、Android OSに少しずつ慣れていこうと思います。

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2013年7月20日 (土)

iOS版「THE IDOLM@STER SHINY FESTA」

 ゲーマーBleumerが久々に復活……といっても、ゲーム機上での復活ではなく、iPadで。

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 今年4月に配信が開始されたiOS版「THE IDOLM@STER SHINY FESTA」が期間限定で半額になった(各4800円→各2400円に。7/4~24まで)ことから、買ってみました。

 元々のPSP版シャイニーフェスタは、いろいろあってスルーしました。なれど、iOS版は高解像度表示対応と発表されまして、「うおおぉ、こいつは!」となったんだけど……iOSアプリで4800円というのがあまりにあまりな値段に思えたので、これまたスルーしてたんですよね。「たぶん、そのうち期間限定セールがあるだろう」と予測して。そしたら、案の定セールとなったわけですが、まさかこんな早くセールになるとは思ってなかったし、それに驚きの半額とは……こうなったら「買うしかないよな!」と、早速iTunes Storeで買いましたわ(こんなこともあろうかと、デジタルコードキャンペーン中のiTunesカードを買っておいて割り増し予算も確保しといたんすよ。にひひ)。
 シャイニーフェスタには、登場メンバーが違う「ハニー サウンド」「ファンキー ノート」「グルーヴィー チューン」の3種類があるのですけど、まずは貴音&美希&真が揃っていて俺的ポイントが最も高い「グルーヴィー チューン」を購入しました。さっそくプレイしてみましたが……TVアニメ1話分まるまるあるアニメーションパートをiPadの大画面+Retinaディスプレイの高解像度で堪能でき、いきなり悶絶。映像的にはマジでHDアニメ品質だし、シナリオもきちんとアニマス(アニメ版アイドルマスター)のレベルになっていましたわ。その後、ゲームパートに進み、久々の“音ゲー”プレイとなったのですが……最低難易度の「DEBUT」でも慣れるまでは苦戦しまくりました。PSP版を買わなかった理由として「プレイ映像を見たら予想以上に難しそうだった」ってこともあったのですが、まぁ、慣れてきたらなんとかなったし、通常難易度の「REGULAR」をこなさなくともゲーム進行自体には問題無さそうなことも確認できたことから、後日「ハニー サウンド」も購入してみました。こちらを選んだのは、千早とあずささんがいるのでそのアニメーションパートを見たかったからでしたが……ところがどっこい、これの見所はなんと伏兵・律子とジュピターでびっくりw。こちらもレベル高いアニメに仕上がっていて、良かったです。
 で、今日、ゲームの目標である「STAR OF FESTA」を「ハニー サウンド」「グルーヴィー チューン」の両方でクリア。エンディングを見ました。上級難易度PROにはまるで歯が立たず(A評価がやっと。CとかDとかもあるw)、難易度REGULARで比較的簡単な曲を全力でやってなんとか最高評価SSSを取れるって程度にしか上達できなかったので、結局フェスでは難易度DEBUTで勝負するしかなかったけど、それでも1日3曲x5日間の15曲をすべてSSSで突破。問題なくクリアできました。“音ゲー”苦手な私でもクリアできたし、たぶん誰であれクリアはできると思います。一方、最高難易度MASTERというのもあるので“やりこみ派”にも対応してますし、ゲームの難易度設定はよく考えられていると言えるんじゃないかな。

 感想としては、正直「単品4800円は高すぎる」と思いましたが、内容的にはRetinaディスプレイのiPadを持っている人なら間違いなくオススメです。アニメーションパートのみならずMUSIC CLIPの映像も美麗なものが多いので映像作品としても楽しめますし、ヘッドホン繋げば音楽作品と言えないこともないし。「これが2400円なら、すごく安い」とも思いました。一方、液晶が小さいiPhoneでもこれらの映像のキレイさは堪能できると思いますけど、いかんせん画面が小さすぎてゲームプレイ上の難易度も上がったりする(私はiPadでないと「DEBUT」のALL PERFECTは無理)ので、私的にはあまりオススメはしません。中間サイズのiPad miniだと……うーん。プレイ環境は悪くないので、オススメでいいかな。あ、あと容量をかなり食うので(※アプリ本体+DLCデータで3.5GB)、16GBモデルとかの人はやめておいた方がいいかもしれません。
 本当に久々に集中してゲームをプレイできたので、楽しかったですわ。もう少し落ち着いたら、ゲーマーBleumerとしても本格復帰しようかな?

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2013年7月15日 (月)

聖戦士ダンバイン ~その5・ビランビー

 随分記事をアップするのが遅くなってしまいましたけど……買いました。バンダイ ROBOT魂 〈SIDE AB〉 ビランビー

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予約買いで、1ヶ月以上前にうちに来ていたんですが、写真撮らずにいたら7月半ばまでズルズルと……(※Twitterには先月写真アップしといたけど、それっきりになってしまったw)。

 ビランビーは、アの国(というか、ドレイク軍)が開発したオーラバトラーで、劇中には7話で「新式オーラバトラー」として登場します。オーラ増幅器を搭載した初の機体で、地上人のようにオーラ力が強くない普通の兵士でも操縦できることから、大量生産されバイストンウェルの戦火が全土へと拡大していくきっかけになるという「画期的なオーラバトラー」であり、ゲド→ダンバイン→ドラムロと発展進化してきたオーラバトラーの実用兵器としての“完成型”ともいえる機体です。
 とはいえ、劇中での扱いはそれほど「ものすげーオーラバトラー」って感じでもなく……ダーナオシーやボゾンとはさすがに「格が違う」と描かれるものの、ショウのダンバインには勝てないし、使いこなすにはバーンやガラリアはもちろんミュージィでもダメで結局アレンみたいな地上人の強いオーラ力が必要、みたいな実に中途半端な扱いだったりします。ま、すぐあとに出てくるバストールの性能を強烈に見せる必要(※展開上、ガラリアでも地上に出てしまうほどに強力と印象づけないといけない)があったり、終盤に登場するライネックやズワァースとかとの兼ね合いもあったんですかね。色といい形といい扱いといい、なんとなく「機動戦士ガンダム」のMS-07B グフ(「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」のあれ)を連想しますわ。

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 ドレイク軍の主力オーラバトラーとして一方のドラムロは「いかにも昆虫」って感じのデザインであるのに対し、もう一方のビランビーはきれいな直立姿勢でビアレスと並ぶかなり人間的(半魚人?)なデザインのオーラバトラーです。今回のロボ魂版も、人間的でカッコいいスタイルでまとめられています。が、背中の羽根が取り付け位置の関係からか設定画のように下方へ畳むことが困難なところはちょっと残念です。

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 最初の写真のように真正面から見ると「ビランビーってこんなんだっけ?」と思ったりもしますが、このように設定画と同じ角度にすると「おー、これこれ」って感じです。造形的には非常によくできており、「申し分なし」だと思います。

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 劇中に登場するのは7話からですが、OPにはしっかりビランビーが登場しており(3回もw)、実は本編が始まる前から世には出ていたりします。MIOさんが「のびるほのおが~♪」と歌う部分のシーンはこんな感じですな。左手に装備しているのは4連装オーラショット。

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 4連装オーラショットは、ダンバインのように腕に固定するタイプではなく手持ち式。また、ロボ魂ダンバインにはオーラショットが2つ付属していますがビランビーは1つのみ。手の白いツメ部分を外したりすることはできません。昔の1/72キットの箱絵のように手を伸ばした状態でオーラソードを抜くポーズをとることも可能になっていて、各間接の可動範囲も広くポージングは決めやすいです。

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 一方、5連装ミサイルポッドは2個付属しています。それぞれ形状が異なっており、左手用と右手用がある模様。オーラショットとミサイルポッドと劇中では明確に区別されて描かれておらず、どう違うのか正直よくわからんのですが……ビーム兵器と実体弾兵器みたいなもの、とでも思っておけばいいのかな?あと、この5連装ミサイルポッドはバストールが使ってた印象の方が強いのですけど、どうですかね。「ロボ魂バストール発売への布石」と考えてもいいのかなw(※〈SIDE HM〉では、バッシュにロングスピアが添付され、その後ロングスピアを主兵装にしてるグルーンが商品化された)。

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 コクピットのキャノピーは、ビルバインやダンバイン同様開閉可能。一応、乗降時の片膝立て状態も写真のように可能と言えば可能なのですが……これ、かなり無理やりポーズつけているので「不可能」としといた方が無難かなw

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 ビランビーといえば、個人的にはアレンさんが印象深いですけど……トッドが乗ってたりしたら、どうだったんでしょうね?活躍できたのかな。

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 ぜーんぜん関係ないけど、上で書いたので、MG グフ(Ver.1.0)との比較写真。配色とか、グフっすよねぇw。肩が特に似てるけど、MS-18 ケンプファーにも受け継がれてるかな。

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 で、ロボ魂ダンバイン(ショウ機)<記事>との比較写真。ビランビーってデカいんですな。設定上はダンバイン:6.9メット/ビランビー:9.2メットなので、こんなもんなんですかね。オーラショットも、大きさ全然違ってますな。

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 ロボ魂ビルバイン<記事>との比較。ビルバインより、さらに大きいです。まぁ、大きいけど……ぶった斬られちゃうんですけどねw

 ROBOT魂 〈SIDE AB〉の次回作はズワァースだとばかり思っていたのですが……なんと、ウイングキャリバーのフォウでしたね<記事をアップしました。こちらです>。ダンバインときちんと合体可能で「うおー、こいつはすげー」と感心したのですが……お値段も凄くて、ネット専売税込12600円(=値引きなし)ってなってて、たまげて、そのまま予約することなくずっと長考中ですw。飛行機つながりで、フォウ→ガラバって路線が確定するというなら買いたいところなのですが、ねぇ。10月の商品発売ラッシュの支払いも既に確定的にやばい状況なんですが、11月発売かぁ……どうしようかなぁ?

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2013年7月10日 (水)

「ちはやふる 2」その他最終回

 前にも書きましたけど、関西ではよみうりテレビ(日テレ系列)が「MANPA」としてアニメ作品を深夜2時間程度の枠で流しています。その枠で放送されていた「ちはやふる 2」が、昨日の未明分で最終回でした。
 いやー、やはり良かったですわ「ちはやふる 2」。1期をたまたま途中から見て凄く気に入って、放送終了後にDVDレンタルしてきて前半部分の補完までしたくらいだったんですけど、2期目も毎回毎回パワフルで25話全ての回をまったく飽きることなく見入ることができました。今期は主人公・綾瀬千早たち瑞沢高校競技かるた部の5人が2年生になり、1年の新入部員2名を加えるってところから始まりましたが……高校生活的展開はそれだけで、以降はずっと高校選手権(地区予選&本戦)の話という事実上「ひたすらバトル展開」でしたな。しかも、かるた界では無名の瑞沢高校が高校選手権で破竹の進撃を見せ、ついには……ってのは、ちと非現実的で「スラムダンクかよ!?」と思わずツッコミたくもなりましたが(※深い意味はありません。「スラムダンク」に限らず高校スポーツマンガにはありがち、ですし)、まぁ熱くて面白かったから良しってところですかね。相変わらず真剣勝負の描き方が冴え渡っていて、世界観もブレないし、1期では表舞台にあまり出てこなかった高校生の綿谷新もついに出てきましたし。原作は全く読んでいないので今どうなっているのか私はわからないのですが、「この先どうなるんだろう?」って仕掛けも上手く仕込んである感じだし、原作の方が何らかの事情でポシャったりしない限りはアニメ版もフツーに3期4期と続いていくのではないかと期待しております。1期2期同様マッドハウスが担当してくれたら安心して見ていられそうだし、ぜひこのままの形で続編も作っていただきたいです。待ってますよー。

 その他、先月中に、4月開始のいわゆる“春アニメ”が次々最終回を迎えたのですが……個人的にあまり期待していなかった“春アニメ”でしたけど、見てみたら結構面白い作品が多かったです。同じ「MANPA」枠で「翠星のガルガンティア」も放送されてまして、虚淵玄脚本ということで恐る恐る見ていたのですが(※私は虚淵作品が好きではない)、残酷さはほぼ影を潜めてて普通にイイ話で完結したので、終わってみれば私的にはもの凄く好印象な作品となりました。サンライズの完全オリジナルなロボットアニメということで一番期待していた「革命機ヴァルヴレイヴ」は、とかく「ネタてんこもりで客のツッコミ待ち」って感じのウケ狙いな作りで、毎週「あれれ?」と思いながら見ていましたが、12話になってようやくロボットアニメらしい壮大な展開が描かれ「おおおっ、これこれ!きたきたきたっ」と思ったら、「今期はここまで」「続きは秋まで待て」(※ヴァルヴレイヴは分割2クール)となってガックリw。もう1つのロボットアニメ「銀河機攻隊マジェスティックプリンス(マジェプリ)」は連続2クールで後半が始まりましたが、今のところ地味な感じは否めませんな。物語終盤は盛り上がってくれることを期待しています。私的に一番面白かったのは「デビルサバイバー2 THE ANIMATION」。ゲーム原作で最後の最後の展開にひねりがなかったことから完全に展開を読めてしまったのでそこだけ残念だったけど、あとは絶望的な世界感が良く表現されていて1クールのシンプルな物語ながらすごく楽しめました。一方、同じゲーム原作の「フォトカノ」は……男主人公のどこに魅力があるのかさっぱりわからず、同じ一眼レフユーザーである私としてはどうして校内で美人で知られる女の子達がお色気カットを主人公に撮らせてくれるのやら説得力ゼロどころか理不尽極まりなく、話としてはかなり「ひでぇ」デキだったよーに思えましたが、マッドハウスが作っていたのでなんとなく最後まで見てしまいましたw。ラノベ原作の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2期も見たんですけど、各々のエピソードがばらけすぎでシリーズ通して話にまとまりがなかったのもイマイチだったし、終盤の京介が下宿するエピソードは理不尽に過ぎたよーに私は思いました。ま、物語完結を盛り上げるべくパーっとやったんでしょうけどねぇ……「ありえない」ってのが先に立ってしまって私的には楽しめなかったな。1期の方が良かったですわ。

 他にも「宇宙戦艦ヤマト2199」TV放映が始まったり「WORKING'!!」の再放送がされたりと、見るものがたくさんありすぎて困った春クールも終わって、夏クールに入りましたが……7月開始の“夏アニメ”ってやつが、今年は強烈な不作ですなぁ。毎週楽しみにしていた「MANPA」枠が事実上「HUNTERxHUNTER」だけになってしまいましたし、「見ようかな」と思えるのが「銀の匙」「サーバント×サービス」と「恋愛ラボ」ぐらいしかない。
 ま、「マジェプリ」と「ヤマト2199」それに「とある科学の超電磁砲」の後半もあるし、時間なくて結局録画分が溜まる一方になってる「進撃の巨人」も見ないといけないし、そのへんで愉しみますかね。

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2013年7月 9日 (火)

F1 2013 ドイツGP

 F1第9戦・ドイツGP決勝が一昨日行われました。
 前戦イギリスGPでリアタイヤが連続してバーストしたことへの対策として、ピレリは今回からケブラー製ベルトを使った別構造のリアタイヤを投入しました(※以前から投入する/しないでもめてたタイヤなので、すぐに投入できた)。
 予選。路面はドライ。何だかよくわからないけど今回も「F1参戦600回」を祝っていたウィリアムズは、揃ってQ1落ち(17番手/18番手)。Q2では今シーズン好調なフォースインディアの2台が揃って脱落(ディ・レスタ12番手/スーティル15番手)、ペレス(マクラーレン)も13番手で脱落。そして、Q3用にタイヤを温存すべく早々にピットへ引き上げていたロズベルグ(メルセデスAMG)が結局11番手になってしまい、Q2脱落となってしまいました。Q3はソフトタイヤで前のグリッドからスタートする戦略をとるチームと、ソフトタイヤの落ち込みが早すぎることからミディアムタイヤを履いてスタートする戦略をとるチームに分かれまして、PPはハミルトン(メルセデスAMG)が獲得。2番手ベッテル/3番手ウェバーのレッドブル勢、4番手ライコネン/5番手グロージャンのロータス勢、そして6番手にはリカルド(トロ・ロッソ)が入りました。で、ミディアムスタートを選択したフェラーリ勢はタイムを残してマッサ7番手/アロンソ8番手。タイムは残さなかったバトン(マクラーレン)が9番手、10番手はヒュルケンベルグ(ザウバー)でした。
 決勝。よく晴れて気温が上昇し、路面温度も上昇するのでタイヤが心配されましたが……その心配が直撃したのがメルセデスAMGでした。ハミルトンがホイールスピンしたのか若干出遅れ、ベッテルと珍しくドンピシャのスタートだったウェバーにも抜かれいきなり3位に後退。その後も、ロズベルグと共にリアタイヤに泣かされ続ける展開になってしまいます。4周目にはマッサが単独でスピンしてしまい、そのままリタイア。5周目には早くもソフトタイヤスタートのディ・レスタやベルニュ(トロ・ロッソ)らがピットイン。6周目にはリカルド/7周目ハミルトン/8周目にはベッテルも1回目のピットインでそれぞれミディアムに履き替えました。そして、9周目にはウェバーとライコネンがピットインしたのですが……右リアタイヤが装着されていない状態でウェバーは発進してしまってピットレーンでタイヤが脱落、脱落したタイヤとホイールがピットレーンで取材中のカメラクルーに当たってしまいました。このカメラクルーさん、肋骨2本と鎖骨を骨折/打撲/脳震盪も起こしていたということですが「完全に回復する見込みである」と発表されたので、不幸中の幸いでしたかね。ウェバーはしばらくしてレースに復帰しましたが、レース後レッドブルチームに対して30000ユーロの罰金が科されたようです。ピットクルーに当たっていたかもしれず、ピット内での事故対策は今後何かしらとられるようですが……やはり、危険なんですな、ピット作業って。その後、ユーズドのミディアムタイヤでスタートしたアロンソが13周目にピットインする一方、グロージャンはスタート時のソフトタイヤで13周を走りきって上位に進出していきます。また、ミディアムスタートのバトンは22周目まで走って2ストップ作戦に賭けたのですが、その22周目にビアンキ(マルシャ)のマシンがエンジンブローしてコース脇にストップしたものの、止めた場所が坂だったので、勝手に下り始めた無人のマシンがコース内に入ってしまうというトラブルが発生。24周目にセーフティーカー導入となってしまい、ここで多くのマシンがタイヤ交換。バトンは結局損をしました。30周目のレース再開後は1位ベッテルとロータス勢2台の熾烈なトップ争いとなりましたが、最終的にはベッテルが逃げ切って勝利しました。2位はライコネンで、連続入賞記録も引き続き更新中。3位はグロージャンで、4位には結局3ストップ作戦になったアロンソ。5位ハミルトンで、6位は2ストップ作戦で通したバトン。レースに最下位でなんとか復帰したウェバーが、リスタートもあったからか、なんと7位。8位ペレス、9位ロズベルグ、10位はヒュルケンベルグ。フォースインディアはディ・レスタ11位/スーティル13位に終わり、今回はポイント獲得ならず。予選で速さを見せていたリカルドは、ミディアムタイヤでのペースが上がらず結局12位に終わりました。

 心配されていたピレリタイヤでしたが、バーストなど深刻なトラブルは今回発生しませんでした。2週連続開催という、対策をとる時間的余裕がなかった割に、上手く乗り切れたのは良かったのではないですかね。
 ベッテルは、今回の優勝で通算30勝目。でも、なんと母国GPは今回が初勝利だそうで。ここ3年ほどは勝ちまくってる印象しかないから、母国初制覇ってのは驚きました。前戦はノーポイントに終わりましたが、すぐさま反撃し優勝をかっさらってくとは……強いですねぇ。しかも、来季F1は大幅なレギュレーション変更が行われるので各チーム来季型マシンの開発に精力を集中すべく、今季型マシンの開発はほぼ終わっているとか。こうなると、今シーズン残りのGPではベッテルだけでなくウェバーも極めて好調なペースで走ることができるレッドブルRB9の強さが引き立つだけになるかもしれませんな。ライバルになりそうなのは、リアタイヤの構造変更で俄然勢いを取り戻した感のあるロータスですかねぇ……ここ数戦絶好調だったメルセデスAMGのW04は以前の「後輪がまるで持たない」症状が再発してしまったし、フェラーリはアロンソが頑張って何とか表彰台って感じ/マッサはまた悪循環に陥っているみたいでポイントとれてませんしねぇ。ま、今シーズンのレースを左右する最大の要因がタイヤで、次戦またアップデートされるみたいだし、そうでなくともサーキットごとにどうなるやら全く予測できない以上、波乱はまだまだ起きるかもしれませんが……ベッテル&レッドブルの4連覇の可能性が大きくなってきているように思えますな。

 次戦は、ちょっと時間が空いて、月末のハンガリーGP。中低速コースで、またまたレッドブルやロータスが強そうな気もするけど……チャンピオンシップが盛り上がるためにも、アロンソにぜひ頑張っていただきたいですわ。

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2013年7月 8日 (月)

ウィンブルドン 2013

■ウィンブルドン2013 男子シングルス決勝
アンディ・マリー 3(6-4/7-5/6-4)0 ノバック・ジョコビッチ
 (第2シード)                   (第1シード)

 ウィンブルドン、今年は錦織圭とクルム伊達公子の3回戦と男子シングルスの決勝を録画しておいて後から見ました。
 男子シングルス決勝、スコアだけ見ると「マリーのストレート勝ち」なんですが……実際は、どのセットも超接戦で、凄い試合でした。ジョコビッチに終始ミスが目立っていたのも確かなんだけど、いやはや、今年のマリーさんは恐ろしく勝負強かった。とにかくどんな球でもくらいついて拾ってしまうとんでもない脚力に加えて、ジョコビッチの返しがちょっとでも甘かったら信じられないような所へ打ち返す正確なコントロール。そして、今年はキレない精神的タフさもありましたね。フツーに勝っただけみたいにも思えるけど、第2セットは1-4からひっくり返しての7-5/第3セットも2-4からひっくり返しての6-4でしたから。うまくいかないと何やら言ってみたりラケット投げてみたりとマリーさんに落ち着かないところがあるのは相変わらずでしたけど、今年の決勝では冷静さを欠いていたのはむしろ世界ランキング1位のジョコビッチの方でしたしね(審判にくってかかる場面が何度かあった)。とはいえ、そのジョコビッチさんも第3セット最後となった第10ゲームではマリーのサービスで40-0まで追い詰められて、センターコートが“歴史的瞬間”への全イギリス人の期待を包み込んだ異常な状態にあったにも関わらず、そんな空気などお構いなしに3連続ポイント奪取→デュース→4連続ポイントでアドバンテージ先取→デュース→アドバンテージ獲得→デュース→アドバンテージ獲得、とまさしく鬼のような攻撃を展開。最後の最後は力尽きてあっけなく決まったりするものなのに、そこで超絶集中力を発揮し、No.1プレーヤーとしての力を遺憾なく発揮して食い下がったのにはただただ感嘆しましたわ。あの第10ゲームこそ“歴史的”ゲームだったのかも。
 そんな第10ゲームを勝って、マリーはフレッド・ペリー以来となる77年ぶりのイギリス人男性のウィンブルドン優勝選手となりました。昨年は決勝まで進んだもののフェデラーに敗れて準優勝に終わってしまいましたが、ついにやり遂げましたね。おめでとうございます。NHKのウィンブルドン中継の中で今まで何度も「イギリス人プレイヤーによる決勝進出、今年はなるのか?」とか聞いてきましたけど、77年ぶりとなるイギリス人プレイヤーが優勝を成し遂げた瞬間の映像を見る日が来るとはね。いいもの見せてもらいましたよ。

 今回のウィンブルドンは、久々に全仏を制したナダルがなんと1回戦負けをくらったり、あのフェデラーが2回戦負けしてしまったり、女子でも波乱続きだったりしたのですが……そんな中で、42歳になったクルム伊達公子さんがウィンブルドン史上最年長での2回戦/3回戦進出を成し遂げました。3回戦は世界No.1/前年ウィンブルドン女王のセリーナ・ウィリアムズとの対戦となったため2-6/0-6と圧倒されてしまいましたが(そのセリーナは、なんと次の4回戦で敗退)、大会記録を作ってしまうとはこちらはこちらで凄いことですな。ウィンブルドンの最年長勝利はあのマルチナ・ナブラチロワさんの47歳だそうですが(※1回戦での勝利)、あのナブラチロワと同列に語られるような記録を日本人が作ってしまうとは。ホント、びっくりですよ。
 あとは、錦織圭選手に3回戦4回戦と突破してもらいたいですね。来年も、期待していますよ。

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2013年7月 3日 (水)

Bleumer的政治観 ~2013年7月3日版

 明日7月4日、参議院議員通常選挙が公示されます。
 今回は参議院でもともと衆議院に比べると注目度が低めな上に、明確な争点もないため、投票率はまた下がりそうな雰囲気ですが……それでも重要な国政選挙であることに変わりはありません。また、公職選挙法の改正により、今回の選挙から公示日後のネット上での選挙活動(いわゆる“ネット選挙”)が解禁となります。というわけで公示日後に書いても良かったのですが、政治問題を考えるには時間が必要ですし、今回も主に争点とされている点についての私Bleumerの個人的見解を予め公示日前に書いておこうと思います。投票先決定の判断材料の一助となれば、幸いです。
(※あくまで選挙公示前時点での無党派野郎の個人的見解ですので、あしからず)

 昨年末に発足し今年になってから本格始動した第2次安倍内閣の下では初の国政選挙ですので、今回の選挙は「第2次安倍内閣を信任するか否か」が第一義となります。が、まだ始動して半年ちょっとですし、第1次安倍内閣やそれ以降連続した短命政権への反省からか第2次安倍内閣は今回の参院選に向けて“安全運転”に徹していた感もあります。おかげで失点は極めて少なかった一方、舵取りにおける特色もほとんど出ませんでした。「政権の評価のしようがない」とも言えますな。他方、今年に入ってからの政治的な失点は野党の方にばかり出ました。特に酷かったのが日本維新の会。敢えて話題を作り出して世間の関心を引こうとするいわゆる“橋下流”がことごとく逆回転し、衆院選で自民党に次ぐ票を集めた維新の勢いはかなり削がれたように思えます。また、政権奪還を目指すべき民主党は「反対」を唱えるだけで相変わらずの体たらくだし、他の少数政党も何も変わらず終い。特に大きな争点も見当たらず、政権与党が現実的対応をして野党は非現実的な主張を繰り返すだけの現状では野党への票が伸びるはずもなく、どこのメディアも「与党圧勝」シナリオしか考えていない始末です。第2次安倍内閣信任は、ほぼ確実でしょうね。
 それでも、いくつか争点はあるといえばあるので、個別に個人的見解を書いておくことにします。先の衆院選の時と共通するところもあり、それらについては昨年12月3日版のBleumer的政治観の記事に書いてあったりしますので、必要があればそちらも参照して下さい。
○アベノミクス
 安倍首相が提唱する経済政策を「アベノミクス」と呼んでおり、デフレ脱却を目標に、「三本の矢」になぞらえて個別の政策も発表されました。
 とはいえ、個別の政策といっても具体策には乏しく、現実に実行されたことといえば日銀が4月に行った大規模な金融緩和ぐらいなものだったりします。この“異次元”とも言われた金融緩和策に市場は大きく反応し、一気に円安株高が進行しましたけど……それをもって「アベノミクスは成功だ!」とするのは早計に過ぎます。2%のインフレ目標などは達成していないし、デフレ脱却にも至っていないし、ドバッと金融緩和されたからといってそのお金が世間に出回るのにも時間がかかるのですから。また、5月22日に5年ぶりとなる高値(日経平均15267円)を記録した後、翌日には逆に1000円を超えて急落、先月には12000円台まで下落した東証株価をもって「アベノミクスは失敗だ!」と断ずるのもまた早計です。株価は、たしかに実体経済も反映しますが、その値段を決めているのは“市場の原理”です。相場参加者の期待感次第でドバーっと上がったり急落したりするのです。期待感とはあくまで「気分」であり、裏付けはさほどありません。その期待感の主体たる相場参加者というのも東京市場ながら日本人より外国人の方が多く、外国人といってもアメリカ中心のためアメリカの金融政策には大きく左右されます。先月乱高下したのは、アメリカFRBの金融引き締め策への警戒感からと言われているくらいですし。もっと言えば、彼らは利益を上げるために毎日開かれる相場に参加しているのですから利益さえ出ればよいのであって、先物主導で空売りし放題の株価やFXによる投機対象となっている為替などある意味利益のための道具でしかない数値で経済全体を計ろうという行為はそもそも間違いです。
 私個人としては、アベノミクスに反対ではありません。事実、異常な円高は解消されたし、それに伴って企業業績も若干ながら上向いてきたようですし。たしかにバラマキが過ぎれば経済破綻を招く危険性もあるようですが、上向きになることすらなかった民主党政権の経済運営に比べれば明らかにマシですし、他の政党に任せたとして「アベノミクス」以上の経済運営ができるだなんてとても思えませんから。ただし、あまり期待もしていません。物価上昇(インフレ目標)を実現しても、それに見合うだけの賃金上昇がなければ一般国民の生活が苦しくなってデフレスパイラルに戻るだけというのは前も書きましたが、賃金上昇の具体策はありませんし、実際手取りが増えるのは経営者やせいぜい大企業の従業員とかに限られそうな感じです。給与がある程度保障される正社員よりも派遣労働者の賃金を政府がある程度コントロールできる方向に法整備するとか(※強権的にすぎるけど、やむを得ない)、何かしら実効力のある対策も併用しないことにはね、カネを市場に供給し物価高を引き起こしただけで景気も本当に良くなるなんてことは信じられませんよ。
 足りないところを補う建設的な批判だって野党は主張していい、いや、むしろすべきなのに、「反対」「反対」と言ってさえいれば通ると思えるあの腐った根性……どうにかならないですかねぇ。ま、そんなのをわざわざ議員に選ぶ私たちも悪いのですが。
○TPP
 “安全運転”に徹していた第2次安倍政権が、唯一と言ってもいいくらいに反発を恐れず強くでたのが3月のTPP交渉参加の決定でした。当然ながら農協(JA)が強く反発しているようですが……自分たちが日本の交渉参加方針を決めた民主党はTPPに反対できるはずもないし、維新はTPP賛成派だし、ほかの少数政党は頼りになりません。結局、TPP参加交渉についても争点として盛り上がりませんね。
 今月あたりから日本もいよいよ具体的交渉に参加するようですが、やはり年内の交渉妥結は無理との観測が出ています。また、アメリカが中国にTPP参加を求めたという報道もありました。もし、中国もTPP交渉に参加してくるとなれば、議題は大幅に増えるでしょうから交渉期間は更に延び、日本も交渉において自らの主張への理解を求める機会が大きく増えることでしょう。日本にとっては願ったり叶ったりの状況になりつつあります。
 民主党や維新はこのへんの状況を踏まえた上で建設的な主張をすればいいのに、しない。「反対」を唱えるだけの他の野党は、ひたすら「反対」と言うだけ。これでは、自民党以外に票を入れても意味がないですな。
○憲法改正と安全保障
 以前書いた通り自民党は憲法改正に積極的な政党なのですが<記事>、第1次安倍内閣で国民投票法を成立させるなど安倍首相も憲法改正積極派の1人です。そして、憲法改正を実現すべく、憲法改正について定めた現行憲法96条の発議要件を緩和しようという「96条先行改正論」なるものが台頭してきました。発議するには総議員の3分の2の同意が必要とされるところを総議員の過半数の同意で足りることにしようというのです。
 個人的には、96条先行改正という考え方には否定的です。発議要件が厳しすぎるのも確かなのですが、だからといって議員の過半数が同意しただけで改正案を国民投票にかけるというのはどうも……やはり改憲となれば変えたいのは9条でしょう?他の条文ならともかく、国民の関心が特に強い9条を変えるのであれば、厳しい発議要件を敢えてクリアして初めて改正の是非を国民に問えるし、そこまでして改正した新しい条文に説得力も生まれるというものではないですか?だいたい「9条を簡単に変えたいだけなんだろうが、見え見えなんだよ」と改正反対派(特に“9条教”の連中)に言われて、恥ずかしくないのかな。改憲をどうしても実現したいのであれば、私は正々堂々と9条の改正手続を最初にやるべきと考えます。別に憲法改正手続に一事不再議の原則とかはありませんし。「一度失敗してしまったら、二度と憲法改正なんてできなくなっちゃうよ」って程度のショボい覚悟しかないのなら、最初から改正など望まぬことです。憲法の条文を書き換える程度の大義すらないから、国民の多くを説得できないってだけでしょう。だからって、96条なんかを持ち出してきてコソコソするなよ、みっともない。
 ま、安倍首相は「今、国民投票にかけても過半数の支持は得られない」と考えているようですし、自民党としても冷静な現状把握ができているのならそれはそれで良いんじゃないですか。どういう形であれ最後は国民投票が必要な以上、焦ってできることではないですから。
 ここで焦ってるのが、また維新なんですよねぇ。この点では橋下市長でなく石原代表が醜態を晒して、ますます改憲の機運を潰してしまって……彼らは一体何をしたいのでしょうな。
 安全保障政策に関しては、安倍政権はよくやってると思います。ここでも野党の存在感は皆無。維新は、この点共同代表が口先だけで話を大きくこじらせてくれたので大マイナスですね。地方選挙を通ったといっても、特定地域の住民に特定地域の政治を任されたにすぎないのです。そんな市長や知事ごときが、国家の専権たる国防政策に口出しするなっての。ましてや、これまた国家の専権たる外交上の問題になる在日米軍司令官に対して無礼な発言とかね、言語道断ですよ。私たちは主権者として、このような無責任の度が過ぎる行動に対してはきちんと抗議しなければなりません。票を投じない、という形で。
○原発再稼働
 原子力規制委員会が今月にも施行するとされる新たな規制基準に基づき、第2次安倍内閣は年内の原発再稼働に向けた準備を進めていると言われています。他方、野党は日本の原発を時間的差異こそあれ、いずれも「全廃すべき」と主張しています。これは与党である公明党も同じです。
 とは言うものの……本当に「再稼働するかしないか」って争点なんですかね?「何が何でも再稼働反対」って言ってる人、周りにたくさんいますか?いたとして、電力が足りなくなっても停電しても構わないから原発再稼働は阻止、本気でそこまで考えていますか?先の衆院選での投票傾向ではっきりわかったはずですよ、そんな人はいるにしても極めて少数だと。その少数のヒステリックな核アレルギーの人々に媚びて有効な代替エネルギー論もなく「原発反対」を唱える政党ばかりだというのならね、前にも書きましたが自民党以外の政党で結束し「脱原発法」でも作ってさっさと日本の原発全部やめさせたら良いんじゃないですか。当然、原発廃止による国益減少、経済への影響、それらに対する責任は取ってもらいますけどね、賛成したセンセイ方に。どれほどの責任になるのか、私には想像もつきませんけど。
 ああ、そういえば、あれほど主張していた「発送電分離」の法制化、先の通常国会会期末に生活/社民/みどりの風/民主党/みんなの党/維新の6党で自ら潰しちゃったんでしたっけね。何の効力もない参議院の内閣総理大臣に対する問責決議(いや、本当は生活保護の現状維持か?)の方が日本国のエネルギー政策より大事、そんな連中の言う原発廃止後の日本ってどんな国家なのですかね?何の計画もなく行き当たりばったりで、それこそ現維新の小沢鋭仁(元民主党)のように「韓国や中国と海底ケーブルで結べばいいんだ!」とか言い出しそうに思えてならないですが。
 私は、そんな連中に国政運営なんて、とても任せられませんわ。
○表現内容規制に「健全な青少年」
 メディアではなぜかほとんど報じられていませんが、一般的に“保守”と呼ばれる政治家というのは表現規制に積極的でして、先月まで開かれていた通常国会に自民/公明/維新の3党は児童ポルノ禁止法改正案を衆議院に共同提出していました。結局、この改正案は会期中一度も審議されなかったそうで、廃案とはならず継続審議となりました。この改正案についての問題点は、先に記事を書きましたので、そちらを読んでみて下さい。
 この点に関しては、反対する活動を積極的に行っている野党の議員さんがおられ(みんなの党の山田太郎議員・@yamadataro43など)、「野党に存在感がある」と言いたいところですけど……党として強く反対しているということではないようで、「存在感のある議員も中にはいる」って程度に留まってしまっているのは残念です。
 自民党の与党としての活動の評価において私的に最も大きな失点が、この表現内容規制に積極的なところ。児童ポルノ規制を強化できたら、次は殺人表現に規制をかけるとか息巻いているそうですな。実際、ホラーとか行き過ぎた表現が世に蔓延っているのも事実ですがね、「見たくないものは規制すればいい」って政治権力を握った者が言い出すと実害の方が大きくなるから憲法21条で国民に表現の自由が強く保障されているのです。それにね、児童ポルノ規制は欧米こそ本場だから何も言ってきませんけど、殺人表現規制なんてかけようものならハリウッド=アメリカ合衆国政府が黙っちゃいません。アメリカ政府に圧力かけられて何度もヘタレたのが自民党だってことを知らないか忘れてるんでしょうなぁ、規制派の議員って。元警察官僚とかも自民党の議員には多いから、そういう人らが息巻いてたりするのでしょうが、外圧に顔はたかれただけで一発KOなんて醜態晒す前に自分の言ってることがどういうことなのか知っておいた方が身のためですよ?それにね、そもそも特定支持層のためでなく全国民の代表として働くのが国会議員です。その国会議員が、国民の重要な権利に重大な制限を課すことを喜んでどうするの?いい加減にしてもらいたいですな。
 あと、こういう表現規制をしたがるのは公明党の母体・創価学会の一部とか、自民党の選挙組織の内部にいる人権団体とか女性団体とか宗教団体あたりですかね。そういう人たちは“組織票”を投じているので、今の政治システム上強い発言権を持つのも当然と言えば当然なのですが……いいのですか、税金をむしり取られている私たち一般国民の思いよりも税金払っているのかどうかもわからない連中の身勝手な意見ばかりが通る世の中になっても?投票率が下がれば下がるほど、このような“組織票”が選挙の勝敗を決することになります。つまり、一般国民が投票を棄権すればするほど、身勝手なごく一部の論理だけがまかり通り、世の中がどんどん息苦しくなっていくことにもなるのです。「投票に行く」というのは、世のため人のためだけでなく、自らの権利を守るためでもあるのですよ。
 それと、今回の自民党の選挙公約には「青少年健全育成基本法を制定し」という一文があったりします。基本法とやらの具体的な法文は不明なので評価もできないのですが……東京都といい、“保守”ってこういうの大好きですよね。こんなの作ったところで、困るのはむしろ普通に生活している学生の方で、刑法犯罪をも繰り返すような「どう見ても不健全極まりない不良少年不良少女」には何の効果もないように思いますけど。青少年関係で必要な法改正とは、少年法の改正とか、売春防止法の拡充(いわゆる“援助交際”への適用)とかだと、私は思います。

 今回の参院選は、とにかく盛り上がりに欠けます。改選議員の中では有名どころの舛添要一議員が引退を表明するなど、著名候補もあまりおらず(※橋本聖子議員とか、いることはいるけど)、自民党の比例名簿の新人候補としてワタミの元社長・渡邉美樹氏(ネットで出馬への批判が強いですが、私も間違ってもこの人の名前は書きませんよ。人を雑巾のように扱う人間が議員だなんて、冗談ではない。あと、この人とか佐竹雅昭とかへの一票となりかねないことから比例代表では「自由民主党(自民党)」と書けなくなった)が挙がっていたりすることが大きく取り上げられたりする程度です。その比例名簿に載りそうな候補が各党揃って低レベルな人選というのも毎度のことですし(どうしてああいう人選になるのですかねぇ?)……参議院は解散がないから6年間も高額な歳費を受け取ってのうのうと議員を続けられる、いわば“特権階級”を選ぶ選挙だというのに、どうしてこう盛り上がらないのでしょうね?本当に、困ったものです。
 ネット上での選挙活動も今回からようやく解禁されますが、それもたいして盛り上がらないんじゃないかな。解禁前から2ちゃんねるやTwitterでは勝手に選挙運動ずっとやってたけど、そういうのって大抵が罵詈雑言の類で(最悪な場合は、デマ拡散)……結局怪文書やら泡沫新聞やらが飛び交うリアルの選挙戦と同じでしかなく、ネガティブキャンペーンをネットを通してより多く目にするようになるだけなように私は思ってます。それでも、無党派層の関心を引いて、投票率向上につながれば大いに結構ですが……どうですかね。罵り合いばかりが目について、逆に投票所を遠ざける結果にならなければいいけど。

 私は、基本的には安倍政権信任の方向で票を投じるつもりです。ただ、先日行われた東京都議選のように「自民党全勝」なんて結果になってしまうと、自民党が調子に乗りすぎるのではないかという懸念も持っています。自民党は外国人参政権は認めない意思を明確にしていますが、一方で、かつて人権擁護法案を国会に提出したのは自民党であり、こちらは未だ否定していないし、ほいほい児童ポルノ禁止法改正案を出してくるあたり甘く見ることはできませんからね。普通の日本国民の1人として「せっかく人権侵害救済法案が消えたと思ったのに、悪夢再来」という結果を招くのは御免です。というか、そんなことはあってはならないし、させてもならない。
 そのため、今回どのような投票行動をとるか、かなり迷ってます。とにかく野党には「しっかりしろよ!」と声を大にして言いたいです。せめて投票先の選択肢の1つくらいにはなってもらわないと、有権者は本当に困るのですから。ま、政策面で全面的に支持できる政党はない以上、最後は候補者個人個人の人となりで見極めるしかないのでしょうな。

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2013年7月 2日 (火)

F1 2013 イギリスGP

 F1第8戦・イギリスGP決勝が一昨日行われました。
 予選。金曜日は雨が降ったようですが、土曜日は曇りで路面はドライ。Q1で当落線上となるなど、今回フェラーリ勢が揃って調子が上がらず。また、以前から調子の上がらないマクラーレンは、ホームGPながらこちらも調子が上がらず、バトン(マクラーレン)11番手/マッサ(フェラーリ)12番手/ペレス(マクラーレン)14番手でQ2脱落。そんな中で絶好調だったのはメルセデスAMG勢。問題になっていた極秘タイヤテストに対し、今GP前に若手テスト参加禁止と戒告という実に軽い処分が決まったことの影響もあったのかなかったのかはよくわかりませんけど、ハミルトンがただ1人1分29秒台のタイムを叩き出してPP獲得。2番手にロズベルグが入って、フロントロー独占。3番手はベッテル/4番手は今GP前にF1引退&ポルシェ(WEC)移籍を発表したウェバーのレッドブル勢。5番手にはディ・レスタ(フォースインディア)が入ったものの、車両重量規定違反でタイム取り消し→最後尾スタートに。6番手は「ウェバー引退」を受け奮起したか、同じオーストラリア人のリカルド(トロ・ロッソ)。7番手スーティル(フォースインディア)で、8番手グロージャン/9番手ライコネンとロータス勢も不調ぎみ。そして、アロンソは10番手でした。
 決勝。晴れて、路面はドライ。スタートで、ウェバーが大きく出遅れた上に接触もあって14位まで後退する一方、マッサがロケットスタートで5位に浮上。また、ロズベルグを抜いてベッテルが2位に浮上するなど順位変動はあったものの、その後は落ち着いた序盤戦になったのですが……8周目、トップを走っていたハミルトンの左リヤタイヤが突然バースト。ピットに辿り着いてリタイアは免れましたがハミルトンは当然大きく後退、トップはベッテルに。その後も、10周目にマッサ/15周目にベルニュ/45周目にはペレスの、いずれも左リヤタイヤが突然バーストするという不可解なトラブルが発生(※いずれも左リヤタイヤだったので共通する原因がありそうだけど、にしてもバーストしたのは4個のタイヤだけであり他はバーストしなかった以上、必ずしもタイヤの構造的欠陥とも言い切れない)。そして、ベルニュのバーストで16周目に1回目のセーフティーカー導入となり、さらに42周目にはトップを快走していたベッテルにギヤボックストラブルが発生してコース上にマシンを止めたため2回目のセーフティーカー導入、と荒れた展開になりました。結果、特にトラブルもなく3ストップするなど安全策を取ったロズベルグが優勝。2位にはひたすら追い上げたウェバーが入り、3位は2回目のセーフティーカー導入後に他車を抜きまくったアロンソ。4位にはタイヤバースト→交換から1ストップで走りきったハミルトン。同じく2ストップ作戦をとったライコネンは終盤タイヤが持たず、5位に終わりましたが連続入賞記録を25戦に伸ばし、ミハエルさんを抜いて新記録達成。6位はタイヤバーストして4回もストップしたけど追い上げたマッサ。7位は一時は3位まで上がったスーティル、8位にリカルド。9位は今回も後方から追い上げたディ・レスタ。10位はヒュルケンベルグ(ザウバー)。今回「参戦600戦」でお祝いしたウィリアムズ勢が11位/12位で、バトンは13位。ペレスはリタイアしたけど一応完走扱いで20位。ベッテルはリタイアしたため今回ノーポイントに終わりました。

 まぁ、首位をいくベッテルがノーポイントだったことから、チャンピオンシップ争いという点では面白くなったかもしれませんが……心配されていたピレリタイヤが、いよいよどーしよーもないところまで来てしまいましたね。今回起こった4回のトラブルでいずれも大事故にならなかったから良かったけど……300km/hとかで走っているマシンからバーストして剥がれ落ちたトレッドが後続のマシンを直撃したりしたら、それこそ大事故になりかねません。次のGPまで1週間でも空いていればまだ対処もできただろうけど、運悪く次戦・ドイツGPは連続開催。今週末にはまた同じタイヤで走らなければいけなくなりそうな……ニュルブルクリンクに3日間通しで雨でも降れば別ですがねぇ。一方、ニュルブルクリンクはニュルブルクリンクで破産手続中のため今年のドイツGPを開催できなくなったりしたらそれもまた大問題です。何やら「ドイツGPボイコット」なんて話もあるようですが、FIAはどう対応するんでしょうな?
 「1ストップじゃ、つまらん」から今みたいに耐久性のないタイヤがわざわざ用意されているのですが、ドライバーの安全に直結するのがタイヤですし、ブリヂストン時代のようなしっかりしたタイヤにコンセプトを戻すべきではないですかね。

追記:ピレリがタイヤバーストの原因として、リヤタイアは左右非対称構造なのに左右逆に装着していた/極端に低い空気圧だった/キャンバー角が極端な設定だった/シルバーストーンのターン4の縁石による過度の負担、の4点を挙げる公式発表をしました。「ユーザーの側もしくはコース上に問題があったのであって、タイヤには問題がない」と言っているのですが……どうですかねぇ?たしかに、レッドブルは他車のバーストを見てベッテルのクルマに空気圧を高めにしたタイヤを履かせたりしてましたし、キャンバー角も推奨角度がピレリによって設定されているようですから「それに反する方が悪い」って言い分も成り立つけど……今のギチギチなF1でわざわざ左右逆にタイヤを装着するチームがあるんですかねぇ? (追記:その後、逆装着はタイヤの耐久性向上のために現場では結構フツーに行われていることが判明し、完全に禁止されることとなりました。失礼いたしました)それに、シルバーストーンの縁石はそれほどエグいものはないと言われてたよーな?原因としてあり得るとは思うけど、イマイチ納得できないですな。

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2013年7月 1日 (月)

コンフェデレーションズカップ ブラジル2013

コンフェデレーションズカップ グループA
ブラジル 3-0 日本
日本 3-4 イタリア
日本 1-2 メキシコ
準決勝
ブラジル 2-1 ウルグアイ
スペイン  0(7PK6)0 イタリア
3位決定戦
ウルグアイ 2(2PK3)2 イタリア
決勝
ブラジル 3-0 スペイン

 先月16日から始まった、W杯の前哨戦・コンフェデレーションズカップが今日最終日を迎え、3位決定戦のあと決勝戦が行われました。4連勝と波に乗る開催国ブラジルと、「公式戦29試合無敗」を誇るスペインという実に興味深い対戦でしたが……ちょっと信じられないような結果となりました。

 まずは、アジア王者として出場した日本代表について。
 初戦のブラジル戦は、言うまでもなく「完敗」。続くイタリア戦では、あのイタリア相手に点の取り合いにはなりましたが、2-0から2-3に逆転され、再び追いついたもののさらに逆転されて負けという結果。そして、最後のメキシコ戦は長谷部を累積警告で欠いていたとはいえ力負け。強豪国揃いだったとはいえ、日本代表は結局勝ち点を全く上げることもできずに敗退しました。グループBにはオセアニア王者のタヒチが出場していて、スペイン/ウルグアイ/ナイジェリアに可哀想なくらいにこてんぱんにされてしまった(得失点差、実に-23!)のですが、そのタヒチと同じ勝ち点0。内容は違っても、グループリーグにおける結果としては同じです。本番であるW杯に出場するチームである以上は、この現実をしっかりと受け止めなければならないと思います。「現状では、実力がまるで足りなかったのだ」、と。
 ただし、日本代表に「絶望しろ」と言っているのではありません。今年に入ってからの日本代表は極めて低調で、ヨルダン戦に負け、ハンガリーとの練習試合でも負け、ホームで最終予選の“大一番”として迎えたオーストラリア戦でも動きは固くPKで引き分けに持ち込むのがやっと。大会直前に行われたアウェイのイラク戦だって勝ちはしましたが、酷い内容でした。そんな日本が、本大会が行われるブラジルの地で、昨年躍動していた頃の日本代表のサッカーを見せることはできていたのです。グループリーグの3試合は見ましたが、どの試合も選手たちはよくやっていると思いました。ブラジル戦は「完敗」でしたが、あれはあちらが極めて的確かつ強烈なプレスをかけてきたことによるもので、見方を変えると「あのブラジルが全力で潰しに来た」ってことだから「日本は全力を賭けるだけの相手とブラジルに認められたのだ」とも考えられます。昨年の練習試合ではブラジルに遊ばれてましたが、今回は普通に勝負して普通に負けたって感じでしたし。日本のサッカーが以前よりも進歩しているのもまた間違いないでしょう。そして、日本を完全にナメてきたイタリアに対して勝ちきれず、勝負弱さが露呈した/メキシコにも試合途中から対応されてしまい、一方日本は後半途中から3-4-3にシステムチェンジしたけどその隙をつかれて力負け、と……「後一歩のところまで来ている」感じも残りましたね。その点は収穫だったかも。
 しかし、負けは負けです。このまま何の手も打たずに本大会に出場したら、日本は強豪国には到底勝てないということです。
 メディアの一部には「選手が疲労していた」「勝ちたいという気持ちが足りないだけ」「ピッチコンディションが悪かったからだ」などと日本代表の実力には何の問題がないような論調もありましたけど、実力が不足しているからブラジルにいいようにやられるし、イタリア相手に3点取っても4点取られて負けるし、メキシコにも及ばない展開にされて負けるのですよ。実際にピッチ上で闘った代表選手の皆さんは、自分たちの実力不足を認めていたのですがねぇ……あとネット上のコメントでも、吉田や長友には厳しい評価がやたら多かった一方で、本田だけ妙に擁護意見が多くついているのは気になりました。たしかに本田がいるといないでは日本代表の戦い方まで変わってしまうので、その存在の大きさは私も認めますけど……何でも擁護するのはどうかと。勝ち点0でおめおめ帰ってきて一切批判されないしてはならない、ではチームとしての前進も望めないのではないですかね。
 ザッケローニ限界説とかも出てきて監督交代論も一部で言われてたりもしますが……本大会まで1年ない今、監督を変えるのは個人的には「どうかな」とも思いますけど、アジア予選はクリアしたので代表メンバーを1年かけて本大会仕様にリフレッシュしていくことや、戦術をワールドクラス対策で全面的に見直し再構築する作業とかは必ずやってもらわないといけないでしょうね。それをキチンとやってもらえるのであれば、私はザッケローニ監督に任せておけば良いと思います。それができないとなると……ピエルサ(マルセロ・ビエルサ前ビルバオ監督)とか考え方の違う人を新たに連れてくることもありだけど、逆にチームが崩壊して本大会に突入してしまうリスクも覚悟しないといけないし。どうなんでしょうね。難しい選択もしていかなければならないでしょうが、強豪国にも十分太刀打ちできる新生日本代表チームを作っていただきたい。

 次に、優勝したブラジル代表について。
 昨年末にフェリペさんがブラジル監督に就任して、若きブラジル代表は特に守備面が強化され、組織力が上がったように見えました。特に日本戦で見せた驚異的に速く的確なプレスは、メキシコ戦やイタリア戦ではほとんど使わなかったのですが……最後のスペイン戦、それも前半の15分ほどで集中的に使ってきて、結果フレッジの先制点につながりました。とかく10番を背負ったネイマールに注目が集まった今大会のブラジル代表でしたが、そのネイマールがエースとして目覚めたこともさることながら、若さと勢いだけだったチームに戦術が浸透してそれをしっかり実行できるようになったのが今大会の強さになったのではないですかねぇ。NHK-BSの解説をしていた早野さんに「最後まで持つのか?」と言わしめた運動量とスピードを終盤まで持続した“個”の力も凄かったですけど、あのスペインにポゼッションサッカーをさせないってのはやはり統率のとれた“組織”の力あってこそでしょう。しかも、以前いたドゥンガみたいな強烈なリーダーはいそうにないチームなのに、“個”の力は発揮しつつバラバラにならずに90分間組織プレーって、マジで恐ろしいです。そりゃ、今の日本じゃ叶わないはずですよ。
 ただ、今大会中、ブラジルのピッチの外では大規模な政治デモが連日行われていました。あの“サッカー王国”で、世界から強いチームを集めたサッカーの大会が行われているというのに、「生活が苦しくて、サッカーどころじゃないんだよ!」って主張するデモです。そんな中で、もしブラジル代表が大会でショボい成績しか残せずに敗退でもしたら……デモ隊の燃料にされて最悪の場合来年の本大会開催がなくなるかもしれない、そんな思いもブラジル代表の選手たちにはあったような気もします。ダビド・ルイスとかジュリオ・セザールとか、「命懸け」みたいな悲壮感すら漂っている壮絶なプレーをずっとしてましたからねぇ。そういう外部的要因があったから、ブラジルらしからぬ強固な“組織”プレーが大会を通してできていたのかもしれません。人間、背負うものがあると強くなったりしますからね。他方、スペイン代表には気迫とかが全く感じられず、背負うものが全然なかったようにも見えましたわ。

 コンフェデレーションズカップは8チームで争う比較的小さめの大会なので、短期間ではありましたが、いろいろなものを見られて楽しかったです。
 次はいよいよワールドカップ本大会ですね。来年の今ごろは熱戦が繰り広げられているのでしょうな。そんな中で日本代表が大活躍してくれること、期待しています。頑張れ、日本代表!

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