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2013年7月 1日 (月)

コンフェデレーションズカップ ブラジル2013

コンフェデレーションズカップ グループA
ブラジル 3-0 日本
日本 3-4 イタリア
日本 1-2 メキシコ
準決勝
ブラジル 2-1 ウルグアイ
スペイン  0(7PK6)0 イタリア
3位決定戦
ウルグアイ 2(2PK3)2 イタリア
決勝
ブラジル 3-0 スペイン

 先月16日から始まった、W杯の前哨戦・コンフェデレーションズカップが今日最終日を迎え、3位決定戦のあと決勝戦が行われました。4連勝と波に乗る開催国ブラジルと、「公式戦29試合無敗」を誇るスペインという実に興味深い対戦でしたが……ちょっと信じられないような結果となりました。

 まずは、アジア王者として出場した日本代表について。
 初戦のブラジル戦は、言うまでもなく「完敗」。続くイタリア戦では、あのイタリア相手に点の取り合いにはなりましたが、2-0から2-3に逆転され、再び追いついたもののさらに逆転されて負けという結果。そして、最後のメキシコ戦は長谷部を累積警告で欠いていたとはいえ力負け。強豪国揃いだったとはいえ、日本代表は結局勝ち点を全く上げることもできずに敗退しました。グループBにはオセアニア王者のタヒチが出場していて、スペイン/ウルグアイ/ナイジェリアに可哀想なくらいにこてんぱんにされてしまった(得失点差、実に-23!)のですが、そのタヒチと同じ勝ち点0。内容は違っても、グループリーグにおける結果としては同じです。本番であるW杯に出場するチームである以上は、この現実をしっかりと受け止めなければならないと思います。「現状では、実力がまるで足りなかったのだ」、と。
 ただし、日本代表に「絶望しろ」と言っているのではありません。今年に入ってからの日本代表は極めて低調で、ヨルダン戦に負け、ハンガリーとの練習試合でも負け、ホームで最終予選の“大一番”として迎えたオーストラリア戦でも動きは固くPKで引き分けに持ち込むのがやっと。大会直前に行われたアウェイのイラク戦だって勝ちはしましたが、酷い内容でした。そんな日本が、本大会が行われるブラジルの地で、昨年躍動していた頃の日本代表のサッカーを見せることはできていたのです。グループリーグの3試合は見ましたが、どの試合も選手たちはよくやっていると思いました。ブラジル戦は「完敗」でしたが、あれはあちらが極めて的確かつ強烈なプレスをかけてきたことによるもので、見方を変えると「あのブラジルが全力で潰しに来た」ってことだから「日本は全力を賭けるだけの相手とブラジルに認められたのだ」とも考えられます。昨年の練習試合ではブラジルに遊ばれてましたが、今回は普通に勝負して普通に負けたって感じでしたし。日本のサッカーが以前よりも進歩しているのもまた間違いないでしょう。そして、日本を完全にナメてきたイタリアに対して勝ちきれず、勝負弱さが露呈した/メキシコにも試合途中から対応されてしまい、一方日本は後半途中から3-4-3にシステムチェンジしたけどその隙をつかれて力負け、と……「後一歩のところまで来ている」感じも残りましたね。その点は収穫だったかも。
 しかし、負けは負けです。このまま何の手も打たずに本大会に出場したら、日本は強豪国には到底勝てないということです。
 メディアの一部には「選手が疲労していた」「勝ちたいという気持ちが足りないだけ」「ピッチコンディションが悪かったからだ」などと日本代表の実力には何の問題がないような論調もありましたけど、実力が不足しているからブラジルにいいようにやられるし、イタリア相手に3点取っても4点取られて負けるし、メキシコにも及ばない展開にされて負けるのですよ。実際にピッチ上で闘った代表選手の皆さんは、自分たちの実力不足を認めていたのですがねぇ……あとネット上のコメントでも、吉田や長友には厳しい評価がやたら多かった一方で、本田だけ妙に擁護意見が多くついているのは気になりました。たしかに本田がいるといないでは日本代表の戦い方まで変わってしまうので、その存在の大きさは私も認めますけど……何でも擁護するのはどうかと。勝ち点0でおめおめ帰ってきて一切批判されないしてはならない、ではチームとしての前進も望めないのではないですかね。
 ザッケローニ限界説とかも出てきて監督交代論も一部で言われてたりもしますが……本大会まで1年ない今、監督を変えるのは個人的には「どうかな」とも思いますけど、アジア予選はクリアしたので代表メンバーを1年かけて本大会仕様にリフレッシュしていくことや、戦術をワールドクラス対策で全面的に見直し再構築する作業とかは必ずやってもらわないといけないでしょうね。それをキチンとやってもらえるのであれば、私はザッケローニ監督に任せておけば良いと思います。それができないとなると……ピエルサ(マルセロ・ビエルサ前ビルバオ監督)とか考え方の違う人を新たに連れてくることもありだけど、逆にチームが崩壊して本大会に突入してしまうリスクも覚悟しないといけないし。どうなんでしょうね。難しい選択もしていかなければならないでしょうが、強豪国にも十分太刀打ちできる新生日本代表チームを作っていただきたい。

 次に、優勝したブラジル代表について。
 昨年末にフェリペさんがブラジル監督に就任して、若きブラジル代表は特に守備面が強化され、組織力が上がったように見えました。特に日本戦で見せた驚異的に速く的確なプレスは、メキシコ戦やイタリア戦ではほとんど使わなかったのですが……最後のスペイン戦、それも前半の15分ほどで集中的に使ってきて、結果フレッジの先制点につながりました。とかく10番を背負ったネイマールに注目が集まった今大会のブラジル代表でしたが、そのネイマールがエースとして目覚めたこともさることながら、若さと勢いだけだったチームに戦術が浸透してそれをしっかり実行できるようになったのが今大会の強さになったのではないですかねぇ。NHK-BSの解説をしていた早野さんに「最後まで持つのか?」と言わしめた運動量とスピードを終盤まで持続した“個”の力も凄かったですけど、あのスペインにポゼッションサッカーをさせないってのはやはり統率のとれた“組織”の力あってこそでしょう。しかも、以前いたドゥンガみたいな強烈なリーダーはいそうにないチームなのに、“個”の力は発揮しつつバラバラにならずに90分間組織プレーって、マジで恐ろしいです。そりゃ、今の日本じゃ叶わないはずですよ。
 ただ、今大会中、ブラジルのピッチの外では大規模な政治デモが連日行われていました。あの“サッカー王国”で、世界から強いチームを集めたサッカーの大会が行われているというのに、「生活が苦しくて、サッカーどころじゃないんだよ!」って主張するデモです。そんな中で、もしブラジル代表が大会でショボい成績しか残せずに敗退でもしたら……デモ隊の燃料にされて最悪の場合来年の本大会開催がなくなるかもしれない、そんな思いもブラジル代表の選手たちにはあったような気もします。ダビド・ルイスとかジュリオ・セザールとか、「命懸け」みたいな悲壮感すら漂っている壮絶なプレーをずっとしてましたからねぇ。そういう外部的要因があったから、ブラジルらしからぬ強固な“組織”プレーが大会を通してできていたのかもしれません。人間、背負うものがあると強くなったりしますからね。他方、スペイン代表には気迫とかが全く感じられず、背負うものが全然なかったようにも見えましたわ。

 コンフェデレーションズカップは8チームで争う比較的小さめの大会なので、短期間ではありましたが、いろいろなものを見られて楽しかったです。
 次はいよいよワールドカップ本大会ですね。来年の今ごろは熱戦が繰り広げられているのでしょうな。そんな中で日本代表が大活躍してくれること、期待しています。頑張れ、日本代表!

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