« NBAファイナル 2013 | トップページ | 広告領域が追加される件について »

2013年6月26日 (水)

第183回通常国会閉会

 第183回通常国会が会期末を迎え、報道されていた通り会期延長もされなかったため、今日で閉会となりました。
 衆議院では通常通り審議が行われてストーカー規制法やドメスティックバイオレンス防止法の改正案が衆院本会議で可決成立したようですが、一方の参議院では生活/社民/みどりの風の3党が提出した安倍首相に対する問責決議案が民主党/みんなの党/日本維新の会も賛成に回ったことから可決され、以後の審議は空転。生活困窮者自立支援法案や海賊襲撃対処のため日本船籍の貨物船に銃で武装した警備員の同乗を認める法案、それに電力システム改革(発送電分離など)を進める電気事業法改正案や、生活保護の不正受給対策を強化する生活保護法改正案などの重要法案が本会議で採決できずに廃案となってしまいました。
 まぁね、これにて閉会して来月行われる参議院議員通常選挙の選挙戦に突入するわけですから、改選される参議院議員サマたち、特に支持率が下がる一方の野党議員サマは“地元”に何かお土産を持ち帰らないといけないわけです。特定層を票田にしている政党所属議員サマなどは「ワタクシは自民党による生活保護法改悪を阻止してきました!」と言えば、拍手喝采されるかもしれませんよね。この点、民主党は問責決議案に賛成するか否かギリギリまで悩んだようなのですが、結局賛成したってことは支持母体の1つである電力総連とかのことも考えたのかもしれませんな。
 しかし、国民の皆様はよくよく考えていただきたい。今回の問責決議案を提出した生活/社民/みどりの風の3党は、いずれも「反原発」を掲げる政党です。また、日本維新の会の態度はさっぱりわかりませんが大阪維新の会は原発再稼働反対を強硬に唱えていましたし、民主党もみんなの党も「脱原発」を主張する政党です。彼らの言い分には必ず電力会社の独占供給体制への非難が含まれており、特に「発送電分離」は彼らの(アヤシゲな)新エネルギー論の根幹をなす主張であったはず。にもかかわらず、彼らは「発送電分離」を実現する法案を自らの手で棄てたのです。問責決議をすべき理由はいろいろあるようですが、参議院の問責決議など法的効力は一切ないのですからとどのつまり“政局”です。小賢しい“政局”のためなら棄てられる、「発送電分離」とは彼らにとってその程度のものだったということですよね?日本の原発を動かさないのであれば、今までとは違う新しいエネルギー供給体制を構築せねば話にならないのに、その前提となる法案が残り1つの手続き(=参議院本会議での採決)さえあれば成立するというのに、自ら破棄した……彼らの言う「反原発」「脱原発」の主張とは、いかにいい加減なものか、今回のことでまた1つ分かった(バレた)のではありませんかね。
 他方、今国会では審議時間が足りなかったことから、国家安全保障会議(いわゆる日本版NSC)創設のための法案や、海外で緊急事態が起きた際に自衛隊が日本人を陸上輸送できるようにする自衛隊法の改正案など8つの法案が衆議院で継続審議になりました。この8つの法案には、先に問題を指摘する記事を書いた児童ポルノ禁止法改正案も含まれていまして……やはり与党は廃案にせず継続審議にしてきましたね。秋に開かれるであろう臨時国会でどうなるか、ですな。先日発表された自民党の参院選での公約集には児童ポルノ禁止法についての記述はなかったのですが、「青少年健全育成基本法を制定」という極めて怪しげな法律を作ってやるぜって宣言文が書いてあったりします。共同提出した公明党は や日本維新の会も、児童とか青少年とかに関して何かしら公約として書いてくるんじゃないかな(6/27追記:日本維新の会は27日発表のマニフェストには何も書いてきませんでした。ここで訂正しておきます)。野党が野党なら、与党も与党です。安倍政権は非常に良くやっていると思っていますが、だからといって全面委任できるほど私は今の自民党を信用できませんな。調子づかせると本当に何を言い出すか、わかったもんじゃない。

 何はともあれ、今日で通常国会は閉会し、選挙戦に入ります。
 例の定数「0増5減」の関連法案が衆院の再可決にかけられたりして時間がかかったため、衆参同日選挙は今回できないこととなり、次の衆院選がいつになるのか全く読めなくなってしまったので……最悪、「今回の参院選が終わったら、3年後まで国政選挙はない」ってことにもなりかねないんですよね。なので、今回の参院選も「投票先は、しっかり考えておかないといけないな」と思ってます。
 また、公示日までに私なりに書くべきことはここに書いておきますよ。

|

« NBAファイナル 2013 | トップページ | 広告領域が追加される件について »

重い話」カテゴリの記事

コメント

けっこう重要な法案を選挙のアピールの為に安易に廃案にされてはキツいですね。参議院の存在意義が問われます。
ただ、それは選挙によって有権者の意思をしめすことが形としては可能です。
私としては気になるのが元総理の鳩ポッポが好き勝手しゃべって中国に媚び売ってるのが腹立ちますね。
あの人はどこか監禁したほうが?

投稿: エア・ウォーカー | 2013年6月27日 (木) 01時26分

重要法案を政局絡みで廃案にされてしまうのは困ったものなのですが、「参議院の存在意義」となるとなかなか難しい問題です。参議院を廃止して一院制にすれば、たしかに衆院の議決だけで法律を決めることができるのでスピーディーですが、とんでもない法案もスピード決済されてしまう恐れもあるわけで……あと、どっかの政党は「一院制」を公約にしちゃったりしてますけど、実現には憲法改正が必要で簡単にはできません。参議院は廃止するのではなく、衆議院とは性格の違う議会にするべきでしょうね。これなら法律改正だけで可能だし。そして、選挙で改めて私たち主権者たる国民の意思を反映させる、と。
ただ、新しい参議院をどういう性格の議会とするのかは、なぁ……いろいろ考えても良い案が浮かばない。難しいですわ。

“ルーピー”鳩山さんは、たしかに元日本国内閣総理大臣サマではありますが、今は一私人です。
一私人として「尖閣は中国と共同管理すべき!」などと主張する人は、国内におそらく1000万人程度はいると思われます(某大阪市長のように、公人として発言している人間もいるくらいだし)。
鳩山由紀夫という個人を今回の発言を理由に日本国が拘束・監禁した日には、その人たちが「国家による弾圧だ!」と大騒ぎすることでしょう。また、中国当局もこれを利用するかもしれないし、韓国当局までしゃしゃり出てくるかも。
たしかに「いい加減にしろ」と言いたくなるし、日本の恥だし、腹も立つのですが、一私人にいちいち反応せずほっとくのが一番じゃないでしょうかね。
もちろん、選挙に立候補してきたら絶対に落選させないといけませんけど。

投稿: ブルーメール | 2013年6月27日 (木) 22時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« NBAファイナル 2013 | トップページ | 広告領域が追加される件について »