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2013年3月31日 (日)

「絶園のテンペスト」&「新世界より」最終回

 3月末(年度末)ということで、TVアニメも最終回が多いですな。「マギ」(原作ファンには不評みたいだけど)とか「ぷちます」も良かったんですけど、個人的に「特に良かった」と思えたのが「絶園のテンペスト」と「新世界より」の2つでした。
 「絶園のテンペスト」は、「月刊少年ガンガン」連載のマンガが原作のようですがそちらは読んでいません。タイトルが目を引いたのと絵がキレイだったのでとりあえず見てみたんですが、これがなかなか面白かった。最初は「“魔法/サイキックもの”なのか」と思ってたけど、魔法戦は主ではなく、あくまで従。実体は、シェークスピアを引用しまくる人間ドラマ……というより、理屈理屈理屈屁理屈ものでしたw。いやぁ、理屈こね回す話って、私、結構好きなんですよね。話の根本がしっかりしていて、登場人物もしっかりしていないと、理屈こね回す話ってのはできないからです(ちょっとぐらついただけでも、矛盾が露骨になってしまうから)。「ちょっと雑かな?」と思えるところもいくつかあったよーな気もしますけど、前半後半で状況が一変するにもかかわらず話はよくまとめてたので感心しました。登場時からいきなり死んでる不破愛花のキャラも徹底されてて良かった。作画も終始レベル高くて良かったのですが……最終回の作画だけはちょっと残念でしたかね。
 さらに凄かったのが、「新世界より」。貴志祐介氏の小説が原作のようですがこちらも読んでいません。超能力者の話なので“サイキックもの”そのものだったのですけど……いろいろあって人間が超能力者だけになってしまった世界の話で、他とはまったく違う世界観の話になっています。“サイキックもの”は普通「超能力者=超人的ヒーロー=大活躍」となるところ、ここでは「超能力を使えても、他と同じ、ただの人」。そして、それが故に起こる災厄を主人公・渡辺早季が辿る15年ほどの時間をかけて描いていくという……世界観だけでも普通とはいわば逆転していて発想力が凄いのですが、小さな綻びがどんどん積み重なり大きくなってついには災厄となって大爆発するその“積み重なり”がすべて「必然」でリンクしているところが本当に素晴らしかったです。「100%理路整然」とまでは言えないかもしれないけど、「99%近く、必然の関係で説明できる」、そんな印象です。ここまで整然として隙のない話というのは、おそらく初めて見ました。まさに「衝撃」でしたね。で、最後は災厄を命懸けで収束し、社会的に処理しつつ少しずつ復旧復興していくところで終わるのですが、この終わらせ方もバッドエンドでなく単なるハッピーエンドでもなくて良かった。話だけなら満点です。ここまで「凄いな」と思った話は、アニメのみならずかつてないレベルでしたわ。時間ができたら、原作小説も読んでみることにしますよ。ただ、アニメ作品としては「キャラクターデザインがなんで少女漫画風なの?」というところが最初から疑問で、そこが最後まで引っかかっていたのですが……こういう救いのほとんどないトラウマ系の話だと、ちょっとでもリアル系の顔立ちにデザインすると悲惨凄惨そのものになっちゃうからですかね(楳図かずお作品みたいな)。そういや「BLOOD-C」はあのデザインにして私は酷い印象しか持ちえなかったですし(あれは話の理不尽が過ぎたのでキレてしまったんですが)、こういう目の大きいキャラデザだったからこそ常に緊張を強いられ人が惨殺されまくる話でもどこか安心して見続けられたのかもしれませんな。

 いやはや、「魔法とか超能力を使えたら、どんなにいいだろう」と考える心は誰にでもあったりすると思うのですが(オウム真理教みたいに、過去にはそれを悪用する組織もありましたし)、上記の2つの話で「あったらあったで、こうなったりするんですよ?」と全否定されちゃった感じで、甘えた考えはものの見事に打ち砕かれましたわw
 私たちは夢みたいな力に頼ることなく現実に立ち向かうしかない、ってことなんでしょうかね。

 さて、明日から新年度。日常という名の現実を、日々、淡々とこなしていきましょうか。

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コメント

本文と関係無いことですが、やまとが潰れたって本当ですか? そんな噂でやまとバルキリーが軒並み高騰してましたが。 ファイヤーバルキリーの技術力でYF-19をリニューあるしたり、マクロスfバルキリーの発売を期待してたのですが(泣)

投稿: エア・ウォーカー | 2013年4月 2日 (火) 18時24分

記事とは関係のない話題なので、簡潔なレスポンスとさせていただきます。
やまとの件は、年度が変わってもなお公的な発表が何もないので私もネットの書き込みで読んだことしかわかりません。本当に企業として存続できなかったのだとしたら、極めて残念です。

投稿: ブルーメール | 2013年4月 4日 (木) 00時37分

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