« Bleumer的投票行動 ~2012衆院選 | トップページ | 「平清盛」最終回 »

2012年12月20日 (木)

Bleumer的選挙総括 ~2012衆院選

民主党        230→ 57
国民新党          3→ 1
自由民主党      118→294
公明党              21→31
日本維新の会    11→54
日本未来の党     61→ 9

 第46回衆議院議員選挙、自民+公明が復活して民主党は歴史的大敗を喫しました。また、「第三極」とされた日本維新の会(以下「維新」)は大きく議席数を伸ばしたものの騒がれていたほど議席を獲得することはできず、もう一方の日本未来の党(以下「未来の党」)に至っては議席数が激減しましたな。そして、ようやく行われた解散総選挙であったにもかかわらず、投票率は上がらず、衆院選としては戦後最低の59.31%に留まりました。

 今回の選挙の第一義は、前に書いたとおり「民主党政権に対する信任」だったと思います。この点、民主党は公示前(230議席)の4分の1にも満たない議席数(57議席)しか獲得できませんでした。同じく与党であった国民新党も公示前3議席あったところ1議席のみとなりましたし、国民は民主党中心の政権に明確な「No」を突きつけたと言って良いでしょう。さらに、選挙前に“泥船”民主党からコソコソ逃げ出した前職衆議院議員サマと参議院から鞍替えした前民主党の議員サマ合わせて71人の候補のうち小選挙区で当選したのは岩手4区の小沢一郎(未来の党)1人だけで、あとは全敗。「1勝70敗」という実に輝かしい数字を残してくれました。まさに「裏切り者には死あるのみ」ですな。素晴らしい投票行動だと思いましたよ。ただ、比例で復活当選したのが13人も出たのは……残念でしたわ。
 代わりに議席を占めたのは自由民主党(以下「自民」)なのですが、一部メディアの指摘通り比例の投票先としてはあまり得票数が伸びておらず、全国合計で1662万票しか獲得できませんでした。2位だった維新が1226万票も集めているので、比例ではだいぶ維新に食われたってことですかね(※あと、自民は選挙協力した公明党の711万票も比例では減りますし)。しかし、民主党の比例での得票数は3位・962万票に留まっており、選挙区でも1359万票に留まってますから(※自民は2564万票で他を圧倒している)「小選挙区制は死票が多い」だのなんだのも関係なく国民は「民主党にNo」だったというのは間違いないですね。
 民主党と元民主党の議員が軒並み落選し、その稚拙な政治行為の責任を私たち国民の手で直接取らせることができたのは良かったと思います。
 けれども、その責任を最も取らねばならない“憲政史上最低の首相”鳩山由紀夫は今回の選挙に立候補せず、“憲政史上最悪の首相”菅直人は選挙区(東京18区)では落選したものの比例で復活当選してしまいました。「首相経験者が選挙区で落選」という事実は非常に重いのですが……菅直人からすれば、選挙を通って衆議院議員であることに違いはない以上そんなことは関係なく今までと変わりない無責任な政治活動をし続けるのでしょうね。でも、それを許したのは私たち国民です。東京18区の73942人が菅直人に投票し、彼を追認したが故に、彼は政治家としてまた威張り怒鳴り歳費という税金を貪り続けるのです。その責任は私たち日本国民全員で負わねばなりません。結局、今回の選挙をやっても、菅直人という“政治屋”の存在は何も変わらなかったですな。あと、小沢一郎の岩手4区もね。こんな結果を見せられては、「投票なんか行ったって何も変わらない」って若者が政治に無関心になるのも仕方ありませんよ。

 もう一つ、今回の選挙ではっきりしたことがあります。「反原発」は「左派による、昔からある反核運動」でしかなかったということです。
 今回、共産党は「即時原発ゼロ」/社民党は「原発稼働は直ちにゼロ」と公約しました。“紫陽花革命”とまで命名されたあの官邸前デモ隊の主張と同じ「原発全廃を実現する」と主張したのです。デモ主催者は、デモ参加者が数十万に上り、かつての“安保闘争”を遙かに凌ぐ規模であり、自分たちの主張こそが国民の多数意見であると主張していました。
 原子力利用が争点となった今回の選挙では、共産党の比例獲得票数は368万票(6.1%)、社民党の比例獲得票数は142万票(2.4%)でした。一方、原発云々がまだ争点になっておらず原子炉が元気に全国で稼働していた2年前の参院選(投票率57.92%)での共産党の比例獲得票数は356万票、社民党の比例獲得票数は224万票でした。あらら、共産党は微減、社民党に至っては激減してますね?どういうことでしょうか。
 ああ、そういえば、「原発稼働ゼロから遅くとも10年以内の完全廃炉・完全卒業の筋を創ります」という“卒原発”を公約した未来の党がありましたっけ。デモにも大きく関与した坂本龍一も賛同し、大飯再稼働で騒ぎまくった大阪府市特別顧問の飯田哲也は維新を再び裏切って代表代行に就任し今回山口1区から出馬したんでしたっけね。そういえば、Twitterなんかで「反原発」を声高に叫んでる人が多く支持してたかな(原発全面否定の人たちが、なぜに「10年以内」という長い猶予期間を許すのか私にはさっぱりわかりません。彼らが共産/社民でなく未来の党を支持する理由ってのは、他に何かしらあるのでしょうね。外国人参政権とかそっち系の話かな?)。そんな未来の党の比例獲得票数は、342万票でしたよ。比例への投票総数の実に5.7%ですなぁ。
 たしかに、3党支持者の総数は前回参院選の共産/社民支持者の総数よりは多少増えてます。でも、多くても900万人ぐらいですか。「“反原発”の人も、日本に1000万~1500万人くらいはいるかな?」とは思ってたけど、私個人の想定数にすら足りてませんね。ああ、代表代行の飯田哲也は自民党の高村さんに10万票くらい差をつけられて完敗しましたよね。山口県知事選に続いて連戦連敗ですな。国民の多数派のはずなのに、どういうことでしょうか。
 簡単です。「反原発」は多数意見でも何でもなくただの「左派による反核運動」だから、昔から反核運動している共産社民支持層の数+αの数しか支持者がいないのです。
 “脱原発”を含めれば私たちの方が多数派、ですか?デモ隊の主催者サマたちは、政府の“脱原発”方針を「支持しない」と言い切ってましたよね。“脱原発”は同胞でも同志でもないと自分で言ったのに、同じに括らないでもらえますかね。
 国民に自分たちの主張が浸透しなかった?紫陽花って6月の梅雨ころに咲く花ですよね。今年の紫陽花が咲いてた頃に“革命”起こしたって騒げるほどだったのに、今さら「浸透」も何もないでしょう。それに、原子力規制委員会が選挙期間中の今月10日にわざわざ「敦賀原発2号機直下に活断層!」と発表し、それでも足りないと思ったか投票日直前に「東通原発にも活断層か!」と報道させ「原発は危険!」と必死で煽り続けたにもかかわらず、今回の結果が出ました。
 つまりは、「反原発」なんてものはこの国では少数派なんです。それも、ごく少数だけ。投票数という具体的数字で証明されたのですよ。
 まだ認めませんか?「投票率が低いから!」ですか。投票しないような人間に日本の政治を語る資格はないし、参政権すら持たない人はなおさらです。「今回の選挙には不正があった!」とでも言いますか。どっかの国とは違って日本の開票作業に不正はほぼあり得ないですよ。あなたたちはいつもそうですよね。自分たちだけが「正しい」と思い込み、自分たちだけが「正しい」のだと庶民を欺くために水増し誇張その他たくさんのウソを並べ立て、ウソをウソと見抜かれると逆ギレして何でも他人のせいにする、私たちを何かにつけ“愚民”扱いする。「自分は絶対に悪くない」と思い込むためには、そうするしかないから。思考回路、行動パターン、もう全部バレてるんですよ。だから、ごく少数にしか支持してもらえないのです。残念でした。これ以上、あなた達の言う「民主主義」に日本国民が付き合うことはありませんよ。そう、「(少数独裁による社会)民主主義」には、ね。
 もちろん、「反原発」がほとんどの国民に支持されていないとしても、だからといって原発推進派が勝ったわけでも、私のような原発維持派が勝利したわけでもありません。自民党の立場ははっきりしていませんでしたし、維新の立場もはっきりしない中での選挙でしたからね。この両者の獲得票数を足したとしても、ギリギリ過半数に届きませんでしたし。その上、自民公明の政権協議では「徐々に原発比率を下げる」という方針になったようですし、“脱原発”というあいまいな言葉はこの国からまだ当分の間は消えないでしょうな。
 しかし、「反原発」を煽る反体制反社会的勢力は、知るがいい。あんたらは今回の選挙で日本国民から完全に否定されたんだ。負けを認めて、しばらく黙ってろ。

 あとねぇ……今回の選挙で、この国のマスメディアの劣化と識者・著名人の劣化を目の当たりにした気がしますよ。
 マスメディアは、カネのために民衆を煽ることしかできなくなってますね。個人が必要とする情報を敢えて書かず話さず、本質をごまかし肝心な部分の抜けた情報を植え付けた上で、極端な煽り文を本や記事にして売りつける、そんなことばかりですな。それでも少し前までは“一流紙”だったらクオリティを一定以上に保ててたけど、最近は煽りも劣化して、ことの本質が何なのかメディア自身がわからなくなって筋の通った説明もできなくなっちゃってる。だいたい、今回の選挙で「右傾化」「右傾化」って煽ってますけどね、マスメディアは一度もこの国を「左傾化」したと評したことないじゃないですか。なのに、“右”だとちょっとのことでも書き立てるんですよね。今回もし「右傾化」したんだとしたらね、それはメディア扇動で「左傾化」し過ぎたことに対する反動だと思いますよ。左派民主党政権になって、基地問題でやたらと沖縄の反体制派を持ち上げ(選挙前には朝日新聞なんて「もう沖縄独立しかない」とか言っちゃってましたよ。本土のカネに頼り切りの分際で、独立だ?できるもんならやってみろ)、東日本大震災後は津波被災者を無視し「反原発」を煽り立て、ついには「革命実現」とまで言ってのけた。「左傾化」どころか日本は「極左化」してましたよ。一方で維新みたいなポピュリズム(実際、彼らの言ってることは右にも左にも振れてて、ナチスドイツに近いですよ。「経済人の終わり」って本を読んでみて下さい)が台頭しても、どっかからのクレームが恐くてメディアは何も書かない。「こんなの冗談じゃない」と国民が思ったから“左”も“衆愚”も避けて“古い”自民党に戻した、そんな解釈だって成り立ちますよ。でも、そうは書かず、「選択肢が多すぎて有権者が迷った」とか言ってごまかす。こんなことばっかり続けてると、そのうち誰も新聞読まなくなるし、ニュースも見なくなってしまってビジネスモデルが根本から崩壊すると思うんだけどな。しっかりしてもらいたいですよ(もはや手遅れだろうが)
 今の日本で「識者」と呼ばれている人たちは、そんなメディアの「雇われ知識人」ってだけなので、カネのためメディアに好都合な言葉をもっともらしく書く話すだけの人たちですから仕方ないかもしれません。そういう事情さえ理解しておけば、コメントの端々に残る“良心”の部分だけを参考にしてあとはこちらで無視してあげればそれで足ります(彼らもそれを望んでいるはず。“良心”があれば、の話ですが……ないのもいますね、「反原発」の御用学者とか。“悪意”の塊だもんな)。
 でも、著名人がねぇ……特に、政治に口を出してくる著名人の劣化度合いが酷すぎます。現実を見ることなく「平和」だ「反戦」だのキレイゴト並び立てるだけってのは「無責任な大人」そのもので、「自分がその象徴になってしまっている」となぜ彼らは気づかないのか。なぜ現行憲法もロクに知らないくせに勉強もせず調べることさえもせず(=基礎的素養すらないのに)独りよがり且つ他力本願な政治的発言をしようと公の場に出てくるのか。理解できませんわ。その権化みたいなのが、今回東京8区で立候補した山本太郎なのでしょうけど、あんなのに投票しちゃう人がこれまた71028人もいるんですよねぇ……落選しましたが、どうにもこうにも。誰が立候補するのも、誰に投票するかも自由だけど、仮に山本太郎が未来の党で重複立候補していたら復活当選してたんですからね(※東京12区で復活当選した青木愛より、山本太郎は惜敗率が高かった)。そうなったら私たち国民全員が山本太郎の議員サマとしての政治活動の責任を取らなければならなかったのですから、冗談では済まない話です。本当に、勘弁して下さいよね。著名人だからって、その無責任な言動に安直に騙されないで下さい。どこの誰だかもわからない私Bleumerの言うこと書くことなんて簡単には信じないでしょう?だったら、相手の言っていることをしっかり見て聞いて考えてから判断して下さい。たとえ、著名人の言動であっても。

 何であれ、今回の選挙で自民党が単独で294議席を得て、連立政権を組む公明党と合わせれば325議席で3分の2以上を占めましたから、仮に参議院で否決されても法案は再可決できることとなりました。“ねじれ国会”は一応ながら解消されることになります。
 私は今回自民党候補&自民党に投票したので<記事>、そのことにつき責任を負っています。安倍晋三自民党総裁の首相再登板ということになりそうなので、あまり期待はしていないのですが……「再登板ということで、前回よりはリーダーとしてマシになってくれたらいいなぁ」とは思っています。
 あと、何かと話題にされる憲法改正ですけど、公明党は反対しているので憲法96条のみの改正であっても現状では“棚上げ”となるはずです。憲法改正の動きが具体化することがあるとすれば、来夏の参院選で改正積極派の自民と維新が大勝できてからでしょうな。その維新は……夏まで政党としての体をなしていられるのですかね。“空中分解”も時間の問題っぽいなぁ。
 とりあえず、新しい議員サマたちと新政権がどうこの国を舵取りしていくのか、見させてもらいましょう。

|

« Bleumer的投票行動 ~2012衆院選 | トップページ | 「平清盛」最終回 »

重い話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Bleumer的投票行動 ~2012衆院選 | トップページ | 「平清盛」最終回 »