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2012年11月27日 (火)

F1 2012 ブラジルGP

 今年のF1最終戦・ブラジルGP決勝が一昨日行われました。
 全20戦という長丁場だった今年のF1も、ついに最終戦。ベッテル(レッドブル)vsアロンソ(フェラーリ)の一騎打ちとなったドライバーズチャンピオン決定も本戦までもつれましたが……大変なレースとなりました。
 予選。ブラジル・サンパウロの週末は強い雨との予想でしたが、予選中の降雨はなし。ただ、予選前に降った雨で路面は濡れており、だんだん乾いていくという難しいコンディションでのQ1となりました。そのQ1では、セッション途中で接触事故を起こしたグロージャン(ロータス)が18番手タイムに留まり脱落。Q2以降はドライコンディションとなったんですが、おかげでマシンの性能差が露骨に出るようになり、両ドライバーが共にチームから離れることになったザウバー勢はついていけず。ペレスが13番手、可夢偉が15番手で脱落。このレースで二度目の引退となるミハエルさん(メルセデスAMG)も14番手で脱落。Q3ではアロンソがタイムを伸ばせずに8番手に留まり、一方のベッテルもいつもの一発ラップを出し切れず4番手タイムに留まりました。PPはハミルトン、2番手はバトンでマクラーレン勢がフロントローを独占。3番手にはウェバー(レッドブル)で、母国レースのマッサ(フェラーリ)が5番手。6番手マルドナード(ウィリアムズ)、7番手ヒュルケンベルグ(フォースインディア)、9番手ライコネン(ロータス)、10番手ロズベルグ(メルセデスAMG)。ただ、マルドナードは重量検査無視で10グリッド降格処分となったため、今年の“クラッシャー”2人は16番&18番スタートとなり「決勝の荒れる要素は減ったかな」と思ったのですが……甘かったw
 決勝。小雨がパラパラと落ちている中、全車ドライタイヤでスタート。ベッテルが珍しく出遅れたものの、1コーナーや2コーナーは全車無事にクリアしたのですが……4コーナーでブルーノ・セナ(ウィリアムズ)と接触してスピン、なんと最後尾に。一方のアロンソは2周目で3位に浮上。普通ならここで「勝負あった」となるところなのですが、4周目あたりからコースの一部で雨が強くなり始め、9周目に可夢偉がピットインしてインターミディエイトに履き替えました。その後、他車も多くがインターミディエイトに履き替えていったのですが、バトンやヒュルケンベルグやマッサは替えずドライで走ることを選択。マッサは変えなかったことで結局順位を落としたけど、先行するバトンとヒュルケンベルグはピットストップ1回分を省略することに成功。そして、19周目にはヒュルケンベルグがバトンをかわしてトップに立ちました。が、雨がやんだ23周目、接触で散乱したパーツが多すぎるとしてセーフティーカー導入。リードは帳消しに。30周目にレース再開、可夢偉はここでアロンソをかわして4位まで順位を上げましたが、その後は少しずつ後退していきます。雨がまた一部で強くなり始めた48周目、トップを快走していたヒュルケンベルグがスピンしてハミルトンにかわされました。しかし、55周目に1コーナーでヒュルケンベルグがハミルトンを抜きにかかって両車接触。ハミルトンはリタイアして、マクラーレンでの最後のレースを飾ることはできませんでした。その後、ヒュルケンベルグはドライブスルーペナルティが科されたため、アロンソは3位に浮上、2位はマッサだったので実質2位に(その後、案の定マッサが譲った)。他方、53周目に8位を走っていたベッテルがミディアムタイヤに交換したところ、56周目あたりから雨脚が再び強くなってインターミディエイトに交換するなどドタバタして10位に落ちました。しかし、ここからさらにベッテルは追い上げ、64周目にミハエルさんをかわして6位浮上。そして、70周目にディ・レスタ(フォースインディア)がクラッシュしたため再びセーフティーカー導入。そのまま71周目のファイナルラップを周回し、波乱のレースが終わりました。優勝はバトン。2位アロンソ、3位マッサ。4位ウェバー、5位ヒュルケンベルグ、6位ベッテル。7位にミハエルさんで、8位ベルニュ(トロ・ロッソ)。小林可夢偉は9位で、10位ライコネン。ロズベルグは16位、ペレスとマルドナードとグロージャンはリタイアでした。

 これにて、2012年のF1も終了しました。
 13ポイント差で迎えた最終戦、アロンソは2位表彰台で18ポイントを得ましたが、ベッテルが6位で8ポイントを得たため合計でベッテルが281ポイント/アロンソ278ポイントで3ポイント及ばす、ドライバーズチャンピオンはベッテルとなりました。3位は復帰初年度のライコネンで207ポイント。以下、ハミルトン、バトン、ウェバー、マッサと続き、小林可夢偉は60ポイントで12位。ミハエルさんは49ポイントで13位に終わりました。“皇帝”ミハエル・シューマッハも、これで本当にF1ドライバーから卒業でしょうね。長い間お疲れさまでした。
 ベッテルは3年連続のタイトル獲得で、ミハエルさんの5連覇(2000~2004)とファン・マヌエル・ファンジオの4連覇(1954~1957)に次ぐ記録です(※3連覇したドライバーは他にはいない。連覇した人はアルベルト・アスカリ、ジャック・ブラバム、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、フェルナンド・アロンソの6人で、94/95年のミハエルさんを含めると7人)。また、3回目のドライバーズチャンピオン獲得時の最年少記録はアイルトン・セナの31歳(※3回以上チャンピオンになったのは、前述のミハエルさん&ファンジオと、ジャック・ブラバム、ジャッキー・スチュワート、ネルソン・ピケ、プロスト&セナと今回のベッテルで8人)、3連覇時の最年少記録はミハエルさんの33歳でしたが、ベッテルは25歳なので両方とも大幅に更新しました。初制覇から3連覇というのは史上初。「速いのは単にマシンのおかげ」などと一部で言われ続けるベッテルですけど、F1で3連覇ってのはマシンだけの力でできるものではありません。実際、この3年間同じマシンを駆り続けているウェバーは、ランキングで一昨年と去年が3位/今年に至っては6位です。それに、イタリアGP終了時点での39ポイント差をひっくり返した/前戦アメリカGPの最後尾から3位表彰台/今回の最後尾から6位入賞など逆境に対する強さもあるし、そもそも初優勝(2008年イタリアGP)はトロ・ロッソSTR3でやってのけたじゃないですか。これでもなお「マシンのおかげ」って言うのは、“アンチのただの僻み”でしかないと思いますわ。まぁ、言動とか態度に問題がないわけでもないけど、立派なワールドチャンピオンですよ。3連覇おめでとう、セバスチャン・ベッテル!
 コンストラクターズタイトルは、460ポイントのレッドブルが獲得。こちらも3連覇でしたが、去年の650ポイントに比べると大幅減となりました。2位はフェラーリで400ポイント。最終戦での逆転の可能性もあったマクラーレンは378ポイントに留まり3位。4位ロータス、5位メルセデスAMGで、ザウバーは126ポイントで6位。フォースインディアが109ポイントで7位。ザウバーは昨年44ポイントだったのでポイント的には大躍進だったんですが、順位は1つ上がっただけでしたね。「ペレスの活躍が大きかった」と言われるのでしょうが、実際はペレス66ポイント/可夢偉60ポイントでさして変わらず、かつ可夢偉の方がポイント獲得したGPが2つ多いので、「ものは考えよう」ですけど「可夢偉の方が堅実なドライバー」とも言える結果でした。

 来季はマシン開発のレギュレーションに特に大きな変更がないため、現行マシンのマイナーチェンジ型が出てくると言われています。したがって勢力図が大きく変わるってことはなさそうな雰囲気ですし、レッドブルの優位も揺るがない感じだけど、今季全チームが悩まされたピレリタイヤが来季大幅に変わるという話なので……それによって結構な影響はあるかもしれません。
 そんなこともあってか、ヨーロッパの大不況のせいか、各チームのドライバーズラインナップもミハエルさん引退→ハミルトンがメルセデスAMG入り→ペレスがマクラーレン入りの他はあまり大きく変動なさそうなんですけど……肝心の小林可夢偉の去就が決まっていません。ザウバーはブラジルGP前に予想通りリザーブドライバーのグティエレス昇格を発表し、ヒュルケンベルグとコンビを組むことになったため可夢偉のシートはなくなりました。そして、可夢偉はチームに払う持参金のための「スポンサー不足」と言われていることから、ついに「KAMUI SUPPORT」という募金サイトが設立されました。今日現在6500万円を超える金額が集まっているそうですが……でも、持参金として必要な額は恐らく数億円でしょう。たった数日でこれだけ寄付が集まるというのは本当に凄いことなんですけど、可夢偉のおかれた状況が厳しいことにかわりはなさそうです。私も長年F1を見てきて小林可夢偉というドライバーも応援しているわけですから、一口1万円くらいは寄付すべきなのでしょうが……今のところ払うつもりはないです。自分自身の予算が極めて限られているため、モータースポーツの現状を考えると小林可夢偉という現時点で最も成功しているドライバーよりも国内の中堅ドライバー達が食べていける環境を維持する方が先と私は考えているからです(可夢偉と国内レースはあまり関係なかったりしますが、可夢偉や中嶋一貴を送り出したトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラムが続けられるのは国内のレース環境あってこそです)。なので、今年LMP MOTORSPORTの個人スポンサーになってみた<記事>ように、来年も国内レースにお金を払ってみようと思っています。それと、今回の試みを否定するわけではないのですが、「すべて小林可夢偉の(シート獲得に向けての)活動費用に充てさせて頂きます」とはあるものの具体的に何にどう使われるかわからないことにお金を寄付するってことに私は抵抗感があります。震災の義援金ならともかく、石原慎太郎前都知事がやった尖閣購入資金の寄付みたいな結果になったら納得いかないですから(※私は国有化論者ですから都による尖閣購入の寄付はしませんでしたが、義援金は寄付しましたよ)。「ロータスチームに入るために必要なんです。一定額を超えたら間違いなくロータスのドライバーになれるんです」と言うのなら喜んで1万円払いますけど、集まった結果「ケータハムのシートが買えました」と言われても私は納得できません。まぁ、本当に可夢偉がロータスのシートを得ることができたなら“ご祝儀”で1万円寄付するかもしれませんけどね。って、そのへんはともかく、可夢偉にはロータスやフォースインディアのシートを得て、来年もF1の第一線で活躍してくれることを強く願っています。

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