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2012年9月 3日 (月)

F1 2012 ベルギーGP

 F1第12戦・ベルギーGP決勝が昨日行われました。
 ハミルトン(マクラーレン)が優勝/ロータス勢が2位3位となったハンガリーGPからF1は1ヶ月の夏休みに入ったのですが、その休み明けはベルギーのスパ・フランコルシャン。世界最高のレイアウトとも言われるオールドサーキットでの再スタートとなりました。
 予選。金曜日雨に祟られたため各車ドライセッティングが万全でない中で、まずQ1でロズベルグ(メルセデスAMG)が18番手敗退。続くQ2では14番手マッサ(フェラーリ)、13番手ミハエルさん(メルセデスAMG)、そしてベッテル(レッドブル)までもが11番手で敗退。そんな中、気を吐いたのがバトン(マクラーレン)。Q1当初「アンダーステアが~」とか言ってたのに、Q1を2番手通過。その後ピットでセッティング変えて、さらに加速(※追記:バトンの好調ぶりは新型リヤウィングの調整によるものかと思いましたが、Numberのこちらの記事によるとタイヤに関する勘違いを正しただけとか……「恐るべし、バトンの調整能力」ってところですかね?)。Q2をトップ通過、そしてQ1もトップタイムを記録して2009年・モナコGP以来のPPを獲得しました。そして、もう1つ気を吐いたのがザウバー。Q3に2台進出し、バトンの出した1分47秒573には及ばなかったものの小林可夢偉が叩き出したタイム(1分47秒871)を他車が超えられず、なんと自身初のフロントロー・2番グリッドを獲得(※2004年・ヨーロッパGPでの佐藤琢磨以来の日本人最高グリッド)。そして、チームメイトのペレスもQ3で5番手タイムを出し、3番手タイムだったマルドナード(ウィリアムズ)が3グリッド降格処分となったために4番手スタートに……いやぁ、これにはビックリしました。予選後の記者会見で、左の席に可夢偉が座って堂々と英語で受け答えする姿が見られるなんて、マジで感動しましたよ。しかも、可夢偉とバトンのタイム差は約コンマ3秒ありましたが1分47秒台はこの2人だけであり、同じマシンのペレスも速かったわけで、「今回のザウバーC31は本当に速いんだ。これはいける!」と思ったわけです。
 ええ、決勝が始まるその時までは。
 決勝。“スパ・ウェザー”と揶揄される不安定な天候のスパながら、この日はキレイに晴れ上がりました。フォーメーションラップが終わり、2番グリッドについたカーナンバー14のマシンから白煙が……ホイールからだったので「ブレーキだな」とは思ったんですけど、なんともいやーな感じの中、スタートシグナルがブラックアウトする前にマルドナードがあからさまなフライングでスタート。ブラックアウト後に残りがスタートしましたが、カーナンバー14は加速が遅れて「あああ、スタート失敗!?」となったんですが、今回はそれだけで済まず、1コーナー手前でグロージャン(ロータス)がハミルトンと接触してコントロールを失い、そのままペレスとアロンソのマシンにぶつかって大破。そしてハミルトンのマシンがカーナンバー14の右サイドポンツーンに乗り上げて……この多重事故発生によりセーフティーカー導入となりました。グロージャンその他事故に巻き込まれた面々は可夢偉以外全員リタイア。可夢偉はフロントウィング交換でレースに復帰しましたが、いやはや、これには心底ガッカリしましたよ。期待が大きかっただけにね。その後は、バトンが1回ストップで独走して悠々の勝利。2位は、同じく1回ストップ作戦を成功させたベッテル。3位はライコネン(ロータス)で、4位にはヒュルケンベルグ(フォースインディア)が入りました。5位にマッサ、6位にウェバー(レッドブル)。可夢偉は完走しましたけど、マシンが一部破損していたこともあって13位に終わりました。
 ポイントランキングトップのアロンソ(フェラーリ)がノーポイント/ベッテルがランキング2位に上がって24ポイント差に詰め寄った、ことからチャンピオンシップ的には面白くなったのですが……それにしても、表彰台を十分狙えた可夢偉のレースが、希望が、期待が、最初のコーナーで終わるというのは、ね。ま、「スパの1コーナーは多重クラッシュの名所なのはわかっていたはずだし、普通にスタートできていればバトンやライコネンのように事故に巻き込まれることもなかったのだから、たとえクラッチのトラブルだったとしてもそれができなかった以上は自業自得」という見方もできますから、いわゆる“レーシングアクシデント”として「仕方ない」と考えることもできますけど……今回の事故は今年何度も問題になっている「マルドナードの違反行為」&「グロージャンの乱暴なスタート」によるものでしたから、「なんてことをしてくれるんだ!」と腹立たしいことこの上ないですよ。たとえスタートの出遅れで可夢偉が6番手ぐらいに落ちてたとしても、1ストップでいければベッテルのようにジャンプアップできてたかもしれませんし、ザウバーチームとしても2台共にポイント取れず大損害です。アロンソにとっては連続ポイント獲得が途絶えて何より終盤の出だしノーポイントは痛かったでしょうし、ハミルトンだってノーポイントは極めて痛いでしょうし、ペレスだってねぇ。マルドナードにはレース再開後の接触事故のペナルティも重なって次戦10グリッド降格/グロージャンには1レースの出場停止と5万ユーロ(約493万円)の罰金という重い処分が科せられましたが、度重なる違反行為+事故の危険性+チャンピオンシップに与えた影響からすれば「もっと重くてもいいんじゃないか」と思いました(かつて、FIAの井出有治というドライバーに対する「スーパーライセンス剥奪」という処分を見た人間としてはねぇ。「どっちが“危険なドライバー”だよ!?」って言いたくもなります)。少なくとも、私の2人に対する感情は「最悪」になりましたわ。どちらもドライバーとして結構高く評価してたんですけど、今後は優勝したって評価しませんよ。今回結果を残せなかったことが可夢偉の今後に響くとしたら、ホント許せないわ。

 レース後の可夢偉本人のビデオコメントを見たんですけど、いつものようにサバサバとしていたんで、今週末に連続開催となる次戦・イタリアGPでまた頑張ってくれるものと期待しています。
 どんなアクシデントであれ、起こってしまった以上は取り返せませんからね。次戦以降でまた上位進出するしかないですな。今季はこれまで以上に応援しますよ、小林可夢偉というドライバーを。

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