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2011年6月22日 (水)

首相を辞めさせる方法

 国会は通常国会会期末の今日になって、ようやく会期を70日間延長する議決が衆議院でなされました。衆議院の優越事項なので、参議院の意向に関係なく会期は延長されます(国会法13条)。
 会期延長が会期末当日までもつれこんだのは、与党が自民党・公明党といっしょに決議しようと図ったからだったのですが……いったん民主・自民・公明で合意しかけたものを菅首相が話をこじらせて潰しちゃったんですよね。要は、菅首相を辞めさせる目論見が、辞めたくない菅首相によって潰されたってことですわ。
 ここ何年かの「すぐ辞める首相」のイメージが強いので「内閣総理大臣は簡単に辞めさせられる」と思いがちですが、辞めさせることは機構上ほとんどできません。「国会議員資格を消滅させる」みたいな“裏技”的なことができる場合は別ですが、そうでない限り、内閣総理大臣を辞職させるには衆議院で内閣不信任案を可決/信任案を否決して総辞職に追い込む(憲法69条)しかないのです(※たびたび出てくる参議院の問責決議なんてものは「言ってみただけ」。法的拘束力はなく、無視すれば良いだけです)。
 しかし、ご存じの通り、自民党の見通しの甘さから内閣不信任案を否決されてしまいました。今国会が続く限り、慣例上内閣不信任案は提出できません(一事不再議の原則)。菅首相が自発的に辞任しないのなら、今国会中に内閣総理大臣を辞めさせる方法はないのです。
 とはいっても、「目処が立ったら辞める」って公言しちゃった人が、日本国を代表する地位にズルズル居座るってのは政治的に極めて問題です。しかも、居座ってまでやろうとしていることが、復旧復興ではなく、夢物語である「自然エネルギー」ですし。エネルギー不足を招き被災地の復旧すら遅らせるようなことを、「菅直人の名を歴史に残す」ためだけに推し進められてはたまったもんじゃない。
 では、次に開かれるであろう臨時国会までに辞めさせる(※臨時国会には、また内閣不信任案を提出できますので)にはどうすればいいか?
 方法は、事実上1つしかないですな。今回たまたま成立していない「公債特例法案」と「首相辞任」を引換えにするのです。これしかない。
 なんか、与野党協議では“条件”が2つも3つも出てたりしていたようですけど、そんなことをやっているかぎり菅直人という人はいつまでも居座ると思いますよ。報道されている“条件”のうち、すぐに成立しないと困るものって公債特例法案だけですからね。公債特例法案さえ成立してしまえば、新年度予算の審議に入る来年の通常国会まで続けるのだって可能です。極端な話、任期を引き延ばすためだけに通常国会閉会後は内閣として何もしないってことだってできます(内閣が召集権者なので、臨時国会を召集しなければよい)。首相である限りは不信任決議以外何を言われたって辞める必要はないし、「辞任を約束した文書」なんてあったところで無視すればいいし、まともな人は誰もついてこなくたってついてくる議員だけで内閣を組織すればいいのです。9月に訪米してオバマ大統領が会ってくれなくても、たとえ日本が沈没したとしても、あの人は首相であり続けるでしょうな。そういう人でしょう、見てる限り。野党は、何が何でも菅首相を辞めさせたいのであれば「公債特例法案成立と首相辞任を引換え」の1点突破で攻めるしかありません。他の“条件”なんて1つでも付けただけで負け。「他の“条件”が成立してないじゃないか、俺は辞めん」、それで辞めずに済むのですから。

 ま、そんなことはわかっているとしても、野党は他の“条件”を付けるんじゃないかと思いますよ。未だに「俺が首相やるぜ」って言う人、いませんからね。本当のところ、自民党は菅首相に辞めてもらいたくないんでしょう。居座り続けている限り、「あいつが最低の総理だから悪い!」って他人事にできますものね。本当に自民党がしっかりしていたなら、今の日本はこんなことになっていないんですよね。情けないことですけど。
 それどころか、公明党に至っては「会期延長するなら、この機に児童ポルノの単純所持を禁止しよう!」って“どさくさまぎれ”を狙っているなんて報道まであったりしますからねぇ。民主党の人権侵害救済法案といい、震災復旧・復興のことなんてロクに考えてないんですな、国会議員ってのは。どいつもこいつも。

 よく見ておきましょう。“政治家”なんて偉そうなことを言って高給を受け取りながら、国を思わず、国民のことを考えず、国益を損なっている人間が誰なのかを。
 そして、しっかり覚えておきましょう。次の選挙で、落とすために。それが、主権者たる私たち国民にできることですから。

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