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2011年5月

2011年5月31日 (火)

ここで内閣不信任案ですか

 自民党と公明党が、衆議院に内閣不信任案を明日にも提出すると息巻いているみたいですね。

 内閣不信任案の採決で、否決されれば当然現内閣は信任されたことになります。不信任しようとした勢力は面目丸つぶれですな(今のところ、丸つぶれになりそうな雰囲気ですけど)。
 一方、賛成多数で可決されてしまった場合、首相が10日以内に衆議院を解散しない限り内閣総辞職となります(憲法69条)。ただ、解散しなければならないというわけではないので、さっさと総辞職してしまって総選挙なしに多数派で新たな内閣総理大臣を選任し、新内閣を発足させることも可能です(前に書きましたけど、この時点で菅内閣を倒すのであれば総辞職してもらって迅速に新内閣を発足させるべきというのが私の持論です)。

 菅内閣は今の通常国会を会期延長せず閉会にするとかふざけたことを言ってますし(復旧復興関連の特別立法をほとんどせずに国会を閉めてしまえとか……震災被害をどう考えているのやら)、「どうせ閉会になるなら“政治空白”は問題にならないのだから、解散総選挙すべき」という考え方もわからなくはありません。
 しかし、それでも私は内閣不信任を受けて現時点で解散総選挙というのは論外だと思います。理由は以下の3点。
○被災地で選挙ができるのか
 特例法により4月に行われるはずの統一地方選挙の投票日が延期され、まだ選挙を実施できていない所が多い中で、内閣総理大臣が解散総選挙をやってよいものなんでしょうか?
 菅内閣は「国政選挙は別」という方針のようですが……被災地で立候補者がまともな選挙運動をできるわけないし、所在どころか生死さえあやふやな被災地の有権者全員に投票の機会を平等に保障できるとは到底思えません。選挙権も被選挙権も侵害されると思われる選挙を許して良いんですかね?
 前にも書きましたが、今この状況で国政選挙だなんて2008年のミャンマー軍政以上の暴挙だと思うのですがね。
○一票の格差は
 最高裁が、今年の3月23日に「1人別枠方式」を採用して投票権に最大2.30倍の格差があった前回の衆院選は投票価値の平等に反する違憲状態にあったとする大法廷判決を下しました。判事15人中12人の多数意見であり、これは重い判決です。実際、この判決を受けて今国会で選挙区定数を5議席削減して格差を2倍未満にする改正案を超党派で提出する動きがあります(「1人別枠方式」には手をつけないので、あくまで応急措置)。
 にも関わらず、この応急措置すらなされないままに解散総選挙をするというのはどうなんですかね?違憲状態と断じられた状態のまま、違憲状態と知りつつ選挙をやる……極めて悪質な、憲法に違反する行為ではないでしょうか?
 この点についても菅内閣は「首相の解散権は制約されない」という解釈らしいのですが、上記の特例法との整合性がない/被災地での選挙権侵害も考え合わせると、現時点での総選挙は「選挙無効」という判断を下すべき事例になってしまうのではないかと私は考えますよ(もし「選挙無効」が確定したら、選挙結果が無効となるためやり直しになります)。
○誰に投票するのか
 これは本当に選挙になってみないとわからないことですけど……今選挙になったとして、何が争点になるのでしょうか?民主党政権に対する信任という点だけなら、「No」が多数を占めるでしょう。自民党&公明党はそうなることを目論んでいます(6/2追記:自民党の谷垣総裁は、不信任案採決前に「首相は解散総選挙できない」と発言したようです。首相に不信任を突きつけた政治家が、どうして総選挙になるはずがないと考えるのでしょうね?総選挙を想定していなかったとしたら、極めて疑問です)。ですが、信任不信任だけで済みますか?衆議院となると今後解散されない場合のことも考慮し、選挙以降4年間の日本を考えておかなければなりません。となれば、これからの復旧復興をどうするのか、これからの日本のエネルギー政策はどうするのか、これからの国家財政をどう考え本当に増税するのか、これから日本はどうやって稼ぎ食べていくのか……今選挙で国民に政治を問うとなると、大変なことになります。十分国民を納得させられなければ選挙には勝てませんし、納得させられないような勢力を勝たせてはいけません(前回民主党を勝たせたことで懲りたはずです)。
 たしかに与党はてんやわんやでこれら諸問題に対する提案など準備できておらず不利になるでしょうけど、野党だってその点では同じです(もしできていたら、その党が一方的優勢になってますよ。与党があのザマなのにそうなっていないってことは、どこの党も同様)。はっきり言って、日本の有権者がまともであれば、選挙期間中窮地に陥るのは民主党も自民党も他の既存政党も同じだと思えますな。失望するしかないですから。結局、わけのわからん「○○維新の会」みたいなのが湧いてきて、聞こえの良いことだけ言って半端に議席を獲得してしまう気がします。自分たちだって国会でロクに復興プランを提示していないくせに総選挙だなんて、自民党は読みが甘すぎますよ(もしかして、自民・公明/民主党/その他で「天下三分の計」か何かですか?ああ、それは凄いわぁ)。
 もっと言わせてもらえば、谷垣総裁を総理大臣にしたい人って極めて少数なんですよ?(世論調査を見る限り、民主党議員を推す声が依然強く、自民党議員では石破政調会長を総理にって人の方がずっと多い)。それなのに政権選択選挙に勝てるだなんて「バカも休み休みに言え」と言いたいですね。

 今このタイミングで総選挙だなんて愚策以外の何ものでもないと思います。もし本当に総選挙となってしまったら……正直、投票に行く気にならないかも。私は「そんな選挙は無効だ」と考えてますから。無効な投票をするために投票所に足を運ぶなんて、いくら国政選挙でもイヤですし。
 さらに、このタイミングで内閣不信任案提出ということ自体、私は気に入らないですね。通常国会の会期はまだ残っています。審議が尽くされていないのは誰の目にも明らかでしょう。審議を尽くしてからでも遅くはないはずです。それに、賛成多数で可決するには与党内の小沢一派が賛成に回ることが必要ですけど、仮に彼らが離党して新党を立ち上げたとしても自民党と公明党は組む気ないのでしょう?なのに、解散権という内閣総理大臣の専権の行使を当然のこととした策ってどうなんですか?行使しなかったらどうするんです?解散なしに総辞職されちゃったら、新たに政権を作るしかないわけで、そうなったらどうやっても小沢一派に頭を下げるしかなくなります。現政権側の民主党であれ、自民公明であれ、政治的多数派形成のために妥協に妥協を重ねざるを得なくなって日本の政治は今以上にグダグダになりますよ。やるんなら、もっと用意周到にやってもらわないと困るんです。特に今は“国難”なのだから。

 民主党の政治には呆れ果てましたし、菅政権のやっていることはめちゃくちゃだと思います。さっさと退陣してもらいたいです。
 しかし、だからといって「そのためには何でもやってくれ」なんて微塵も思っていません。
 一般国民のためにならない無責任な政治をしようとする人間は、どこの政党であれどの政治家であれ主権者として私は許しませんよ。何事であれ、やるのならば責任ある対処をして下さい。しっかり準備をし、筋を通してから実行して下さい。

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2011年5月30日 (月)

F1 2011 モナコGP

 F1第6戦・モナコGP決勝が昨日行われました。
 今回は、ピレリの最も柔らかいコンパウンド仕様のスーパーソフトタイヤが初登場。サイドウォールのロゴが赤色なので、すぐに視認できるんですよね(目立ちまくりw)。シーズン前のテストでは「持たない」という評価だったので、どんなもんなのか楽しみだったんですけど……びっくりな結果でした。
 予選。フリー走行からバンプで跳ねまくるとして苦しんでいた小林可夢偉(ザウバー)がQ2で脱落、13番手に。一方、ザウバーの同僚・ペレスは好調でQ3に進出したんですが、トンネル出口でバランスを崩してクラッシュ。そのまま病院に運ばれました。骨折とかはなかったようなので良かったのですが……調子よかっただけにもったいなかったですな。決勝は欠場となりましたけど、次のカナダGPで戻ってくれることを祈ってます。PPはベッテル(レッドブル)が獲得。2番手バトン(マクラーレン)、3番手ウェバー(レッドブル)、4番手アロンソ(フェラーリ)。ミハエルさん(メルセデスGP)が久々に5番手につけました。6番手マッサ(フェラーリ)、7番手ロズベルグ(メルセデスGP)。ハミルトン(マクラーレン)はペレスの事故による赤旗中断とアタックラップのシケインショートカットでタイムが残せず、9番手でした。
 決勝。上位陣は予選で使ったスーパーソフトを履いていたので、どの程度走れるのかと思って見ていたら……走る走るw。バトンが15周目に1回目のピットインをし、それから各車が入り始めました。いやぁ、まさか15周とか持つとはねぇ。驚きましたよ。まぁ、モンテカルロ市街地コースは全長3.340kmと短い上に、公道でツルツルの路面なためにあまり摩耗しないみたいですね。16周目にベッテルがピットインしてソフトタイヤに履き替えたんですが、そのままで71か72周目あたりまで走り続けてましたから、通常のサーキットと比べて周回数にして数倍持ちが良くなるんでしょうね(通常のサーキットあれば、ソフトで走れるのは15周程度。ということは、スーパーソフトだと持つのは4~5周程度か?)。レースは、そのベッテルの1回目のピットインが手間取ったためにトップはバトンに替わりました。バトンは2本目もスーパーソフトにしていたため、ベッテルを引き離していったのですが、33周目に赤旗が出されセーフティーカーが入りました。ここでベッテルは上位勢で1人ピットインしない戦略をとってトップに返り咲きましたが、さすがにタイヤが持たず、アロンソとバトンに追いつかれてしまいます。終盤何とか耐えていたところ、69周目に2度目のセーフティーカー導入。ここでベッテルはタイヤを交換したようで、逃げ切ることに成功。自身初のモナコでの優勝を勝ち取りました。2位アロンソ、3位にバトンが入りました。また、ソフトタイヤでスタートしてロングランをし、セーフティーカー導入などで順位を上げていた小林可夢偉は、4番手まで浮上。ずっとウェバーとハミルトンを抑えていたのですが、2回目のセーフティーカー導入後レース再開時にシケインでミス。ウェバーを前に行かせたために、結局ウェバーが4位。可夢偉は5位フィニッシュとなりましたが……5位ですよ!いやぁ、自己最高位を、モナコで達成とはね。しかも、ザウバーのショボいマシンで、かつ散々セッティングに苦しんでいたのに、5位10ポイント獲得。素晴らしすぎますわ。開幕戦で失格になっていなければ、可夢偉はずっとポイント獲得し続けているわけですからね。本当に凄いことですよ。いやぁホントに次戦カナダからヨーロッパから帰ってきたらトップチームに移籍してた、なーんてことがあっても全然おかしくないんじゃないですかねぇ?もう、赤いクルマとかに収まっても大丈夫なんじゃないかと思ったりするんですけどね(セカンドドライバーは元ザウバーだしぃ、フェラーリエンジンだしぃ、ドライバー交換とかあってもいいんじゃないかなぁ?)。6位はレース後にペナルティも科されたハミルトンで、7位には可夢偉と4位争いをしていたスーティル(フォースインディア)が入りました。ミハエルさんはリタイア。

 今回はフジTVの中継が時間の関係か端折りすぎで、レース展開によくわからない所がありました。特にセーフティーカー導入時に何が起こっていたのかさっぱりわからなかったのはいただけないですわ。端折るなら端折るで、補足説明とかしっかりしてほしかったです。
 でも、ま、いいか。可夢偉がモナコで5位ってのは本当に凄いことですからね。おめでとう、可夢偉クン。よくやった!
 シーズン途中じゃなくてもいいから、彼には是非トップチームへ行ってもらいたいと思いますよ。それだけの実力を証明しているわけですからね。うまく話がまとまらないかなぁ。

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2011年5月29日 (日)

宇宙の騎士テッカマンブレード ~その2

 その1は主役・テッカマンブレードでしたが、今回は敵役で、実質的“ラスボス”です(※最後に出てきたオメガさんは……だったので)。バンダイ アーマープラス(ARMOR PLUS) ブラスターテッカマン エビル

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 主人公・Dボゥイ(相羽タカヤ)には双子の弟・シンヤがおりまして、そのシンヤが変身したテッカマンが多目的型のエビルです<参考としてアーマープラス テッカマンエビルのメーカーページ>。最初の敵・テッカマンダガーの次にラダムが送り込んだのがエビルで、以後ブレードはエビルと戦い続けることになります。中盤以降エビル以外にも強力なテッカマンが出現するようになり、終盤になってタカヤは進化したテッカマンであるブラスターテッカマンとなるのですが(これがまた泣けるんです;;)、それに対抗する形で物語最終盤にシンヤもブラスター化を成し遂げます。そのテッカマンエビルのブラスター化した姿が、上の写真というわけです。

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 アーマープラスということで、こちらも素体にアーマーを被せていく形になります。素体はブレードのものとほぼ同じ。

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 細かいところに違いはあるのですが、一番の違いは首の後ろの青い円形の部分。ブレード(右の白黒素体)にはありません。ここは重要な意味を持っているのですが、ネタバレになるのでその意味については書きません。

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 横と後ろはこんな感じ。ブラスターエビルは背中から尻尾のようなものが出ています。尻尾は多重関節構造で「第三の脚」的に使うこともできますが、今回のブラスターエビルは使わなくとも自立可能です。また、専用スタンドも付属しているのですが、自立性はアンバランスなフォルムから想像されるほど悪くはなかったりします。

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 肩の巨大な出っ張りはスラスターになってまして、展開可能。展開すると、迫力というか威圧感がさらにスゴいことに……

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 エビルの主武器もテックランサー。エビルのテックランサーから大きく形状が変化しています。エビルのボルテッカはブレードのように内蔵式ではなく、胸に露出しています。ブラスター化しても変わらず。

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 小さいのでわかりにくいかもしれませんが、目の部分がブレード同様光が当たると部分的に反射するようになっており、劇中で目が光るシーンを再現できます。ブレードのバイザーが緑なのに対して、エビルは青です。

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 また、バイザーがオレンジのシーンがあったようで、それを再現できるようオレンジバイザーな頭部も付属しています。

 エビルは何とも悪魔的な禍々しいデザインで、プラモ版も作ってお気に入りだったんですけど……まさか、デザイン的に大幅に進化して“化け物”と化したブラスターエビルが、放送から20年近く経って立体化されようとは思いもしませんでした。ときどきバンダイは大暴走してとんでもないアイテムを出してくれたりするんですが、その“大暴走”をテッカマンでやってくれるとは、ここまでシャープでエグいブラスターエビルに仕上げてくれるとは……感激しました。これは凄いものですよ。
 アーマープラスなテッカマンシリーズは発売前から知ってたんですけど、予約することもなく、発売されてもスルーしてたんですよね。大阪日本橋で既に売り切れたブレード(※最初に市販されたフラットカラー版)の展示品を見て「ああ、買っとけば良かったかなぁ」とは思ったんですが、それでもエビルやブラスターブレードはスルーしたんです。でも、このブラスターエビルはスルーできなかったですね。「テッカマンブレード」の放送を見て涙した人間にとっての「まさか」が現実になるってだけで即ポチってましたよw。で、ついでに再販されるブレードも注文してしまったんですけど、どっちも買って良かったっす。いや、ホント素晴らしいです、ブラスターエビルは特に。

 今、魂ウェブ商店では悲劇のテッカマン・レイピアを受付中なんですよねぇ。どうしようか迷ってたんだけど、サンプル写真見る限り造形的には問題なさそうだし、こりゃ買うしかなさそうですわ。あと、ブラスターブレードの再販がかかったら、間違いなく買っちゃうなぁ今なら。
※追記:レイピアの記事をその3としてアップしました<こちら>。
 問題は予算と、ウェブ限定商品につきまとう割高感かな……市販しても、数が出ないんですかねぇ?最近のバンダイは玩具やフィギュアでウェブ限定商品を出し過ぎに思います。まぁ、ウェブ限定だったからブラスターエビルという商品が成立したんでしょうし、あまり文句も言えないのですけど……普通に売ってくれるとありがたいですね、正直なところ。市販品でないと、後から「欲しい!買いたい!」ってなっても買えないのが困る(○○オクとか使いたくないですし)んすよ。とはいえ、この不景気じゃ仕方ないのかなぁ。うーむ。

 でも、これだけ素晴らしいホビー商品がポンと出てくるってことは、日本もまだまだいけると思えますよ。ありがとうバンダイ。これからもよろしくお願いします。

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2011年5月28日 (土)

宇宙の騎士テッカマンブレード ~その1

 今週届きましたよ。バンダイ アーマープラス(ARMOR PLUS) テッカマンブレード グロスカラー Ver.

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 1992年2月から放送が開始されたTVアニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」の主役・テッカマンブレードの完成品玩具として、「アーマープラス」シリーズから昨年1月に「テッカマンブレード」が発売されました。その再販分で、グロス(光沢)カラーでリニューアルされたのが今回の「グロスカラー Ver.」でございます。
 「宇宙の騎士テッカマンブレード」というアニメ作品について補足しておきますと……その昔タツノコ全盛期に「宇宙の騎士テッカマン」という作品がありまして(1975年放送。再放送とかで見た記憶はあるのですが、どんな話かまでは覚えていませんです)、それのリメイク的に作られたわけで、私も当初“まがいモノ”的に思っていたのですが……だがしかし、実際はほぼ「テッカマン」とは関係のない完全新規オリジナルの話で、かつ、計算された凄まじいストーリーとなっていました。序盤はいわゆる“ヒーローもの”的に謎多きテッカマンブレードがこれまた謎の敵・ラダムと戦うだけなんですが、中盤にミユキという少女が突然現れることで物語が劇的に展開していくんですよ。ここから最終話への怒濤の流れが、実に素晴らしい。当時、私はこの展開に衝撃を受けました。とにかく、男性キャラ陣が熱く、見てる側もヒートアップして泣ける話です。私も何度も大泣きしました。TVシリーズのシナリオとしては、私が見た全てのアニメ作品の中で最高のものと言って良いですわ。が、この作品、作画が崩壊というか、製作環境がそもそも体をなしていなかったんですよね。その回をどこが作ったかでキャラの顔が全く違うという……さらに、オープニングだけまた別デザインという、何が何だかわからんことになってて、その点は残念な作品になっちゃってるんですよねぇ。ホント、何度「佐野浩敏キャラで、全部描き直してくれ!」と思ったことかわからんですよ(今も思う。なんとかならないかなぁ?)。

 で、今回の「テッカマンブレード グロスカラー Ver.」ですが、「アーマープラス(ARMOR PLUS)」ってことで、素体にアーマーを足す形になっています。
 「テッカマン」と呼ばれる存在は、ラダムによりフォーマットされた高等生物でして、地球侵攻にあたっては人間がフォーマットされてしまいました。フォーマットされてしまった人間の1人が主人公・Dボゥイ(相羽タカヤ)であり、普段は人間の姿ながら「テックセット」することで外骨格構造の「テッカマン」の素体へと変化します。それが下の写真。

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 この素体がさらに鎧をまとい、ラダムの尖兵たる「テッカマン」として敵を駆逐するわけです。Dボゥイはラダムのコントロールを受けていないためにラダム側でなく地球側として戦うのですが、そのDボゥイが「テックセット」して「テッカマン」となった姿が下の写真になります。

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 強襲型のテッカマン、「ブレード」です。今回のアーマープラス版は、プラスティック製(一部ダイキャスト製)の素体に、プラスティック製だったりダイキャスト製だったりするアーマーを被せていきます。これが結構面倒でして……正直、「素体に戻そう」とは思わないです。

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 横と後ろはこんな感じ。

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 ブレードの主武器はテックランサーと呼ばれる槍です。物質変換して、使いたいときに作り出すようです。便利ですなw

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 ブレード最大の武器が、両肩に内蔵された緑色の発射口から放つ“ボルテッカ”。素粒子ビームとかで、威力絶大(ヤマトの波動砲みたいなもんです)。ただし、テックセット1回につき1発しか撃てない制約つき。ちなみに、タカヤが「ボルテッカ!」と叫ぶと発動するんですが、その収録で中の人がマイクを実際に破壊してしまったそうで……その破壊力を実証してしまったようですなw(それほど熱い話である、という証明でもあります)。

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 腰についたアーマーを持ってシールドにできます(テックシールド)。設定では先端からワイヤーを射出できるんですけど(テックワイヤー)、それも別パーツで再現できたりします。

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 光が当たると部分的に反射するようになっており、劇中で目が光るシーンを再現できます。

 放送当時にバンダイからプラモデルが発売されており、そのプラモ版の時からブレードはスタイリング良好でしたから、今回のアーマープラス版も良い感じの造形に仕上がっています。エッジのシャープさなどは玩具であるこちらの方が上だったりしますし、グロス塗装もイイ感じです。私自身プラモ版は以前所有しててフラット(ツヤ消し)で仕上げてましたから「グロスってどうなのかなぁ?」と思ったんですけど、違和感ないですわ。
 ただ、手首が不満ですねぇ。ボールジョイントで繋がってるんですけど、これが腕アーマーとの関係もあってなかなか上手くはまってくれないんですよ。もうちょっと何とかならんかったんかなぁと思いました。あと、そもそも「アーマーを被せる構造にしなきゃいけなかったのか?」ってのもちょっと疑問かなぁ。それを言うと元も子もないんですが……「素体に戻す人はいない」ように思えてならないので。まぁ、いいんですけどね。
 プラモ版と違って重量感がかなりあるし、尖ってる部分は突き刺さるくらいにシャープですし、なかなか良いものでしたよ。
 その2に続きます。

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PlayStation Network、一部復旧

 「PlayStation Network(PSN)に不正アクセス」という発表<記事>から1ヶ月……今日の午前10時ごろに、日本でもPSNがようやく復旧しました。

 いやぁ、長かったですな。
 10時すぎに試しにサインインしてみたら、いつもみたいにエラーコードが表示されなかったので「おおお!?」となり、パスワード変更手続きを経て、無事にPSNへ再びサインインできましたよ。
 ソニーへの不正アクセスはあちらこちらで続いてるようですし、PSNも「本当に大丈夫?」って感じなので、これからどうなるやらまだまだわかりませんけど……とりあえずは、復帰できて良かったです。
 が、PlayStation Storeがまだ復旧してないなど「一部復旧」に留まっていますし、セキュリティはとにかく万全であってもらわないと困りますからね。安心して遊べるよう、完全復旧目指してソニーには頑張っていただきたいですわ。

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2011年5月27日 (金)

国際公約ですよね?

 主要8カ国首脳会議(G8)がフランスで始まって、その冒頭で菅首相が発言したんですが……あまり報道されていません。というか、報道からほぼシカトされてますな。
 その発言とは、昨日書いた「2020年代の早い時期に再生可能エネルギーの割合を20%を超える水準とする」「日本の設置可能な1000万戸の屋根に太陽光パネルの設置を目指す」という考え <記事> を改めて表明したのに加えて、「原子力については最高水準の安全性を目指す」として原子力発電維持方針をも表明しました。
 これって、「国際公約」ってやつですよね?議長国フランスのサルコジ大統領、アメリカ・オバマ大統領、イギリス・キャメロン首相、ドイツ・メルケル首相、その他首脳の前で言っちゃったわけですから(どうやら誰も本気で聞いてなかったような雰囲気ではあるんですけど)。

 国民負担での太陽光パネル設置を国際公約し、さらに今後のエネルギー政策の議論もないままに原子力維持(しかも「最高水準の安全性」ってどういう意味?安全基準を高めた既存の発電所ってこと?それとも私が望む完全新設計の原子炉でも作ってくれるの?)をも国際公約した首相。そして、それをほとんど報じないマスコミ……
 一体、この国はどうなってるんですかねぇ?

 で、その太陽光パネル設置に絡んで、かの大阪府知事サマが新築住宅の購入世帯に対して太陽光パネル設置を条例で義務づける制度の創設を検討する考えを示したそうですね。平均200万円の設置費用は自己負担(住宅購入者が負担する)だそうですわ。
 いやぁ、素晴らしいですねぇ。エコECOですよねぇ。この夏の大阪灼熱地獄(大阪の暑さは殺人的です。気温も湿度も高くて不快指数が全国最凶レベルですから)では節電させられる上に、大阪で家建てるときは別口で平均200万円払えですか~。ひったくり件数全国ワーストを返上したことだし、これからの大阪府は日本最高の住環境になりそうですなぁ。
 その後は関西広域連合内に同様の条例が広がって、ひいては全国でエコECOですかぁ。ああ美しい国日本、ですな。

 本当にこれでいいんですか?

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2011年5月26日 (木)

太陽光パネルを設置せよ?

 菅首相がOECD設立50周年記念行事で演説し、自然エネルギーが国内の全発電量に占める割合を現状の数%(※一昨年の段階で9%程度のようです)から20%に高める方針を表明しました。今までは2030年までとしていたところを、2020年代のできるだけ早い時期に実現するそうですよ。
 20%にしようと思うと自然エネルギーの発電量を現状の倍以上にしないといけないのですが、首相は「設置可能な1000万戸の家屋への太陽光パネル設置」を掲げ、太陽光発電のコストを「20年に現在の3分の1、30年には6分の1に引き下げる」という具体的数値目標を示すことで実現可能だと言いたいようですな。
 ああ素晴らしいですね~。偉大なる某IT企業社長がご執心で、小汚い“利権”なんてなーんにもないとされるクリーンエネルギー、ああ美しいですね~。皆さん、エコですよ、ECO!環境に優しくて、地球にも優しいですよ~。

 しかし、どうやって実現するんでしょうね?
 そもそも太陽光パネルで発電できる量というのはたかが知れているんですが、日本の年間電力需要は約10億kWhってところでして、もし本当に1000万戸にそれなりの大きさ/変換効率の太陽光パネルが新たに設置されれば、10%にあたる年間1億kWhをそれで賄うことは計算上十分に可能だったりします。が、1000万戸という数は並大抵じゃないですよ。UHFアンテナを設置する“地デジ化”でさえままならず文句タラタラなこの国で、太陽光パネル普及ねぇ。しかも、15年以内でとなると……設置義務法制化・罰則つきにでもするんですかな?
 また、そのコスト負担は誰がするかというと……私たち国民が負担します。その太陽光パネルは、私たち国民がお金を出して買って業者に設置してもらわないといけないからです。この点、政治家センセイ方は「電気代の支払いが減り、余剰電力を電力会社に買い取らせるから、設置コストは回収できる」とでも仰るのでしょうけど、電力会社は利用減少分と買取コストを電気料金に還元するだけですな(スペインで実証済み)。「補助金を出す」と仰られても、その財源は税金。結局のところ、購入代金や電気料金や税金などと形は変われど全額国民が払う、それだけです。あと、太陽光パネルは耐用年数が何年あるのか正直よくわかりません。「10年ほどで交換」という話もありますけど、その交換コストは誰が払うのかと言えばもちろん国民です。政府の懐は何も痛みません。これで「エコでクリーン」とでも言えば支持する人が増えるのだとすれば、ボロい商売ですねぇ、政治って。
 で、コストを国民に払わせて設置した太陽光パネルは家の屋根に後付けで設置する他なさそうですけど、例えば私の家みたいに地形的に強い風が吹き付ける家の屋根に大きなパネルを後付けで載せると危険なんですわ(※新築なら、屋根そのものを太陽光パネルにすることもできそうですが……新しく家を建てる予算など、私にはありません。そうしたらそうしたで、交換するときは屋根交換となってしまうので大変)。豪雪地帯なんて、危険という点ではもっと厳しいでしょうな。なんか後付け故に雨漏りするとかって話も聞くし。それに、重いから、地震が来たら重すぎる屋根に家が耐えきれなくなってペシャンコになるリスクは高まりますなぁ。大地震が来たから今の日本はこんなことになってて、東海地震が間近に迫っているというから浜岡原発を法的根拠もなく停止したっていうのに、地震リスクを別の形で高めることを庶民に施すのが政治というものなんですね。勉強になりますよ。

 太陽エネルギーというのはまさに人智を超越した膨大なものであり、太陽光発電という方向自体は必ずしも間違っていないと私も考えるのですが、現時点の技術で国家のエネルギー戦略として持ち出されると「どうなのかなぁ」と思います。「電力の安定供給」という観点からすれば、太陽光発電はエネルギー源として無理がありすぎるからです。「太陽光パネル=ソーラーパネル=太陽電池」と聞いて、何を想像しますか?私は腕時計です。私はシチズンとカシオのソーラー電波時計を愛用していますが、地上で用いるものではそれぐらいしか太陽電池を動力とする実用的な機械を私は知りません(電子計算機は補助電源として別にボタン電池がある場合が多い。ソーラーカー?未だに電動自転車の域を出ていませんが、何か?)。太陽光発電の現実はその程度でして、「大気という紫外線フィルターのない宇宙空間にパネルを並べて発電し、地上に送電する」というイノベーションでもない限り、太陽光で電力需要を賄えるという発想は現状「まやかし」でしかないと思うのですよ。
 今回の話は「電力の一部を賄う」としか言っていないので、厳しく突っ込むことはしないですけど……正直なところ、今回の首相の真の目的は「実際は原子力発電を維持する」ってことに対する政治的カモフラージュなんじゃないかって気がしますね。「まやかし」の前段階である「ごまかし」ってところかな。

 ま、原子力発電に反対で、節電に賛成で、自然エネルギー転換政策を熱烈に支持される皆さん、可能な限り大型で高効率な太陽光パネルを全力でじゃんじゃんお買い上げ下さいませ。
 私は技術革新がなされ、さらにじゃんじゃん買われることで3分の1なコストダウンが本当に実現してから、考えるとしますよ。

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2011年5月24日 (火)

F1 2011 スペインGP

 F1第5戦・スペインGP決勝が一昨日行われました。
 ピレリが、ついにハードタイヤを新しいものに変えてきました。「耐久性がソフトと変わらないじゃないか」と言われて出てきたものは……耐久性は上がったけどラップタイムにして2秒遅くなるグリップしないタイヤ、だそうで。小林可夢偉いわく、「とても遅い」とかw。ま、ある程度仕方ないことではありますが、2秒落ちとはねぇ。というわけで、今回もピレリタイヤに注目しながらレースを見ましたよ。
 予選は、ウェバー(レッドブル)がPP獲得。ベッテル(レッドブル)は2番手に留まり、開幕からの連続PPは途絶えました。とはいえ、ソフトタイヤ温存のために、どちらもQ3一周のみでの勝負でしたからねぇ。レースに「たられば」はないとしても、もう一周走ってたらベッテルが上回ってたかも?3番手ハミルトン(マクラーレン)、4番手にホームグランプリなアロンソ(フェラーリ)、5番手バトン(マクラーレン)、Q3に進出したミハエルさん(メルセデスGP)はタイムなしで10番手……って、そうまでしてソフトタイヤ温存策ですか。小林可夢偉(ザウバー)は14番手で、フリー走行中のマシン炎上で予選に出られなかったハイドフェルド(ルノー)は最後尾24番手からの出走となりました。
 決勝。レッドブル勢のKERSがまたも不調らしい中、スタートでアロンソが飛び出してトップとなりました。「うおお、アロンソきた~」と思ったんですけど……後続を引き離すには至らなかったんですよね。また、1周目に可夢偉クンが他車と接触したらしくパンクして、いきなりピットイン。ハードタイヤでコースに復帰しました。戦前は「最初のソフトタイヤで14周」という予想だったようですが、各車早めにピットインし始めました。ベッテルは10周目、アロンソとウェバーが11周目、ハミルトンが12周目に1回目のピットインを済ませ、上位勢で14周きっちり走ったのはバトンだけでした。その後、ベッテルが19周目に2回目のピットインをして、20周目にアロンソがピットに入ったところで逆転。トップに躍り出ると、ベッテルは35周目に3回目のピットでハードタイヤに交換し、49周目に4回目のピットインで再びハードに交換、逃げ切りました。終盤ハミルトンに追いつかれたんですけど、KERSが使えない状態なのに結局逃げ切っちゃったんですよね……ベッテルの速さはずば抜けてるってことなのかなぁ?2位ハミルトンは、12周目/24周目/36周目/50周目と計4回ピットインして、タイヤの選択はベッテルと同じ。3位は、3ストップを選択したバトン。こちらは15周目/31周目/49周目にピットインして、最後のみハードタイヤ。4位はウェバー。アロンソは結局5位でしたが、なんと周回遅れ。ミハエルさんは6位で、7位ロズベルグ(メルセデスGP)に勝ちました。8位ハイドフェルド、9位にペレス(ザウバー)が入って初のポイント獲得。10位には小林可夢偉が入り、今回もポイントを取りました。可夢偉クンは1周目にハードに替えたので、ロングランして27周目にソフトにチェンジ、46周目もソフトを選択して見事ポイントゲットとなりました。
 うーむ、最後尾スタートのハイドフェルドが8位で、2周目最後尾の可夢偉クンが10位ですか(※完走21台)……今年は本当にタイヤ次第って感じですねぇ。レッドブルはとりあえず置いといて、あとは「ソフトタイヤをどう温存し、どう使うか」で順位が決まってしまうような。予選の意味合いがホント薄いんですよね。出ない方がポイント獲得の可能性が確実に高まるなんて、あまりにもヒドい。「タイヤ戦略」ってのもたしかに見物ではあるんですけどね、予選と決勝でドライタイヤ2種を各3セット使用できるってレギュレーションは早急に見直した方が良いと思います。F1ってのはいかに速く走るかを競うものでしょう?なのに、走らなかったり、走っても抑えて走ったりって、おかしいですよ。

 で、来週は伝統の一戦・モナコGPですな。
 ミューの低い市街地コースなので、ピレリがスーパーソフトタイヤを持ち込むらしいんですよね~。狭くて危険なためDRSもどうなるかわからないんですけど、「持たない」とウワサのスーパーソフトタイヤがレースに投入されるとどんなことになるのか……なんか、マシンの速さとかドライバーのウデとかとは直接関係ないよーなところが気になって仕方がないですわ、今年のF1は。

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2011年5月23日 (月)

VF-19改 ファイヤーバルキリー ~その2

 その1ではファイター形態について書きましたので、今回はガウォーク/バトロイド形態について。

 ガウォークに変形すると、こうなります。

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個人的にはVF-1のガウォークが一番好きですけど、これもなかなかイイですな。肩が出っ張ってるので迫力あります。当然、八の字に開脚可能です。

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横から見るとこんな感じ。ちょっと機首部分が長すぎるかな。ただ、脚の後ろに翼ぐらいしかないのはスッキリしてて良いですな。

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後ろから見るとこんな感じ。結構、複雑になってます。

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 で、バトロイド形態。今回のファイヤーバルキリーの目玉なんですが……これはマジで凄いです。どっしりしたマッシブな体型、そのバランス感が絶妙なために人型の立体物としての存在感がもの凄いです。素晴らしいデザイン&造形のWAVE 鉄巨神<記事>に全くひけを取りません。

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 普通に変形させるとバトロイド1枚目の写真になるんですけど、ガウォーク/バトロイド時用のシールドが別に付属しており、それがこの写真のシールドです。ほぼ四角なものから六角形的な形になってます。ファイヤーバルキリーの設定はよく知らないんですけど、六角形的な形に設定されてるのかな?

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また、バトロイド1枚目の写真をよく見ると腿の裏側が抉れてたりするんですが、そこをカバーして補完するパーツも付属しています。それを付けると、腿の裏側がこの写真のように面一なスッキリしたものになって抉れも解消します。

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バストアップ。こう見ると、口があっても思っていたほどカッコ悪くないですな。

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また、パーツ交換でフェースプレートが閉じた状態も再現できます。閉じたからってどうなるのか私にはよーわからんのですが、バサラの気分以外に何か違うんかな?

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肩のスピーカーユニットと脚のリトルロック射出システムの開閉機構も再現されています。3ウェイらしいスピーカー配置に時代を感じますが(今なら、センタースピーカーに多い仮想同軸ダブルウーファーの2ウェイとかになってると思う)……スピーカーを内蔵する戦闘ロボットってのも珍しいですな。さすがはマクロスというかw。あと、写真は特に撮ってませんけど、首の後ろにある搭乗ハッチギミックが再現されていたり、その前提としてコクピットブロックの回転機構まで再現されていたりします。

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可動範囲も広く、下半身が重く安定しているためにポーズもつけやすいです。この点でも、立体造形物として鉄巨神にひけを取りません。

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 ファイヤーバルキリーは、年くったせいかヘンなコダワリがなくなった今でもあまり好きではないんですけどね。今回のやまとの完全変形モデルは本当に凄いです。ファイター/ガウォーク時に首まわりを隠す補完パーツやバトロイド時の腿形状を調えるための補完パーツがあったりするので「完全変形」と言い切れない面があるのも事実ですけど、そんなのは「些末なこと」と断言できるほどに完璧な造形、完璧な変形ギミック(胴体部分の変形がちとややこしいくらいで、あとはわかりやすい)、各部の保持力、シャープすぎる(翼なんてペーパーナイフのよう。冬の乾燥肌だと深く切ってしまいそう)くらいの部品の精度、極めて上質な仕上がり(写真だと光の加減で朱色ですが、現物はもう少し落ち着いた赤色に見えます。上品に仕上がってますし、成形色なので剥げることもないのは実に素晴らしい)……やまとのマクロスシリーズには1/48 VF-1シリーズ以来ずっと驚かされてきましたけど、今回のファイヤーバルキリーはそれらの結晶のようですわ。素晴らしい。好き嫌いが露骨に分かれる機体ではあるけど、嫌いな人にもオススメしますよ。この完成度は、本当に凄い。
 後日、物語後半で装備されたサウンドブースター(“サウンドフォース”用のスーパーパックですな、いわば)も発売されるみたいですけど、絶対買いたいですわ<購入の上、記事をアップしました。その3へ>。あと、これをベースにしてイサムが乗ったYF-19がリメイクされたり、エメラルドフォースのVF-19S/VF-19Fが発売されるようなことになったら買いますよ。YF-19/VF-19が好きでないとかなんとか言ってる場合じゃない。それくらい、今回のファイヤーバルキリーは感動しました。

 昨年末の1/3000 SDF-1 マクロス<記事>も素晴らしかったし、この頃のやまとさんはホントにスゲーですわ。先日、静岡ホビーショーでVF-17 ナイトメア・ダイアモンドフォース仕様の商品化決定が発表されましたしね。これからもマクロスファンを楽しませて下さい。

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2011年5月22日 (日)

VF-19改 ファイヤーバルキリー ~その1

 あまり買う気ではなかったのですが、デキが良さそうなので買ってみましたよ。やまと 1/60 完全変形 VF-19改 ファイヤーバルキリー

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 マクロスシリーズ最高傑作とも言われる「MACROSS PLUS」の主役メカがYF-19、その正式採用型がVF-19 エクスカリバーで、それをカスタマイズした機体が今回のVF-19改 エクスカリバー・熱気バサラスペシャル、通称“ファイヤーバルキリー”なんですけど……このYF-19/VF-19系って個人的には好きではないんですよね。理由は、前進翼だから。

Vf19_02_2 (※小さい画像はクリックすると拡大できます)
ジェット機の翼は付け根から機体後方に伸びる「後退翼」を採用していることが多いんですけど、アメリカの実験機・X-29など付け根から機体前方に伸びる翼を採用する機体も少数ながら存在しており、これを「前進翼」といいます。VF-19改も、上の写真のように付け根から機体前方に翼が伸びています。が、私はこれがどーも苦手で……昔から「カッコいい」と思えないんですよねぇ。そのため、イサムの操縦で大活躍してもYF-19は好きになれなかったんですよ(今でもYF-21の方がカッコいいと思ってますわ)。

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その上、「マクロス7」の主役メカである“ファイヤーバルキリー”は、顔が……目がガンダムのように2つあって、おまけに口までついているというのが、どうにも“バルキリー”として受け入れがたく、好きじゃない、というか大嫌いでした。“バルキリー”は無機質な顔だからこそ“バルキリー”なんだって思ってましたからねぇ。そこへライディーンみたいな口のあるデザインというのは、いかにも古くさい感じがしてイヤでした。
 というわけで、やまとの開発発表がアナウンスされても心躍らず、発売が決まってもあまり買う気が起こらなかったんですけど、「マクロス7」に登場したマックス/ミリアのVF-22S シュツルムフォーゲルⅡを買ったこともあるし<記事>、シリーズ主役メカということで「買うだけ買ってみるか」ってことになった次第です。

 で、実際の製品はというと、まず箱の小ささにビックリ。パックなしの1/60 VF-1シリーズの箱と同じサイズなんですけど、それより小さく見えます。その箱にファイター形態でファイヤーバルキリーが入ってるんですけど、これがなかなかカッコよく見えたりします。

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正面から見るとこんな感じ。ヌメッとしたフォルムでメリハリに欠くデザインにも思えるけど、「マクロス7」のオープニングに出てきたCGモデルもこんな感じだったなぁと。

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キャノピーは開閉可能で、熱気バサラがタンクトップ姿でギターを構えてます。どうやってギターで演奏もこなしながらバルキリーの複雑極まりない機動をコントロールしているのか、私にはさっぱりわかりません。タンクトップ姿で宇宙空間に出て行く神経もわからないw

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後ろから見るとこんな感じ。垂直尾翼が、あるんだかないんだかわからないくらい小さいですな。

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低位置から見るとこんな感じ。この角度だと飛行機っぽく見える、かな。ガンポッドはしっかりと固定できる一方、黄色のインテークカバーは取り外し不可。YF-19のシンプルなインテークと違って太くて丸っこい形ですね。DX超合金 VF-25<記事>のインテークに似てますな(あっちは不格好だと不評ですが)。

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ファイター時のフォルムも良い感じなんですけど、今回のモデルの本領は変形してからですな。長くなったので、ガウォーク/バトロイド形態についてはその2に分けます。

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2011年5月20日 (金)

例のキャラが例の如く

 3DS「DEAD OR ALIVE Dimensions」、今日も引き続きやってみました。
 移動の難は、十字キーを使うことでだいたい解消できました。昨日は主にスライドパッドでやってたのでうまくいかなかったんですが……十字キーを使えばダッシュは問題なくなりますな。ただ、右手のA/B/X/Yボタンの位置との関係もあって、どーも十字キーだとやりにくさが感じられるなぁ。しばらく3DSを持ってプレイしてると、左手首が痛くなってきますわ。置いてやった方がいいのかな?
 今日は、「ARCADE」モードをやってみました。順番にCPUキャラと対決していくので「ARCADE」といえばそうなんですけど、実際は「タイムアタック」ですな。クリアすればそのキャラのコスチュームが増えるみたいなんで、女性キャラでどんどんクリアしてみました。また、クリアする度にコースがアンロックされるんですな。「COURSE 01」がデフォルトで、「06」までいきましたけど……「06」はDIFFICULTY:HARDと表示されており、たしかに難易度高かったですね。最後に例のキャラが例の如く出てきて案の定ボコられましたけど、まぁ、コンティニューして倒せました。「4」での悪夢を思い出しましたけど、それでもあれよりかはいくらかマシでしたわ(あれはバクチコンボかバクチホールドがまぐれで決まらないことには勝てなかった記憶があります。使わないキャラでまぐれを決めなきゃいかんのが、本当にイヤだったなぁ)。その後、コスチューム狙いで何度も繰り返してるうちに、残ってた隠しキャラも全員オープンになりました。で、その例のキャラもアンロックされたので使ってみましたが……「何じゃ、このインチキコンボは!」って感じでしたw
 あと、「INTERNET PLAY」(ネット対戦)も試しにいってみたんですけど……こっちはラグがあるのか、動作が重くなる場合もありますな。まぁ、なにせ3DSだし、無線LANですしねぇ。このへんは仕方ないですかね。あと、360みたいな「フレンド」のシステムがあるみたいなんだけど……どうやって「フレンド」になるんだろう?よーわからんですわ。

 明日は、「SURVIVAL」モードとかをいってみますよ。

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2011年5月19日 (木)

「DEAD OR ALIVE Dimensions」到着

 ニンテンドー3DS用ソフト「DEAD OR ALIVE Dimensions」、届きましたよ。
 うちの3DSはこれのために買ったようなものなので、早速プレイしてます。とりあえず、チュートリアルを兼ねた「CHRONICLE」モードを全部クリアしてみました。「DEAD OR ALIVE」の1~4までのストーリーを辿るんですけど、補足されまくりで話が恐ろしくわかりやすくなってるのにびっくりw。シリーズを一通りやってるはずなんだけど、「こういう話だったんだ」とか改めて思ったりしました。
 いやはや、「DOA」を任天堂の携帯ハードでプレイする日が来るとは思ってもみませんでしたが……ちゃんと、それらしくできてますねぇ。そりゃあ、Xbox360用の「4」と比べると細かいところであれやこれや不満が出るでしょうけど、コンボ出るし、ホールドできるし、デンジャーゾーンシステムも機能してますし……「しっかりDOAしてるなぁ」と。「戦国無双 Chronicle」では自キャラが小さかったけど、3DSの液晶画面に合わせたDOA的なキャラの大きさにちゃんとなってますし。3D格闘ゲームとして成立していると思いますよ。感心しきりです。
 ただ、システムとしては成立していても、操作系は……なにせニンテンドーで、かつ「ボタンが押しにくい」と言われている3DSなもので、厳しいですね。私は360版でもパッドでプレイしてるからボタンは何とかなるんですけど、移動が……特に間合いの調整ができねぇっすよ。CPUに距離をとられたりすると、もう最悪ですわ。まず、ダッシュができない。ダッシュできたとしても、適当なところで止まれない。CPUが弱めに設定されてる(※TEAM NINJA作品としては、異常に弱い)からいいようなものの、こんな状態でネット対戦したら即ぶっ殺されそうですわw。もうちょっと3DSでの操作に慣れないといかんなぁ。
 あと、諸事情で中の人が入れ替わってるキャラが少なくないんですが……ゲン・フー、バース、レオンあたりはイイ感じにおさまったかなぁと思いました。が、ジャン・リーとブラッド・ウォンはダメダメな気がします。ていうか、なんでジャン・リー変わっちゃったんだろう?アタアタアタホワッターッは古川さんの声じゃないと、ムリ。マジでムリっす。なぜだぁぁぁ、なぜなんだぁぁぁ。

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2011年5月17日 (火)

再びコパ・アメリカ2011出場辞退

 サッカー日本代表が、7月のコパ・アメリカ2011への出場を辞退すると決まったようですね。
 先月一度辞退して、その後方針を転換してはみたものの、結局海外組を集められずに再度辞退ということになったみたいです。「武士に二言はない」はずだけど、見事に二言して墓穴を掘ったってところですかねぇ……これじゃ、もう「サムライ」とは名乗れないなw
 冗談はともかく、コパ・アメリカ2011で経験を積む機会を失うってのは本当に残念です。本気モードの南米勢と試合する機会なんて、そうそうないことですからね。ヨーロッパのサッカーリーグで活躍する選手が増えて個々人の能力は上がっているとは思いますけど、代表チームとしての経験というのはまた違うでしょうから。ぜひ、行ってもらいたかったんですが、仕方ないですな。前にも書きましたけど、代表選手である前にプロのサッカー選手ですものね。本業をおろそかにするわけにはいかないですよね。
 とはいえ、今回の騒動を見ている限り、日本代表がフルメンバーでコパ・アメリカ2011へ出場することってもともと不可能だったんじゃないかとも思えますな。Jリーグの主力組が出られなくなったのは東日本大震災があったからだとしても、海外組の召集に震災は関係ないですから。それに、二度断る形になってしまったとはいうものの、辞退再考を促したアルゼンチンサッカー協会もヨーロッパで何もできなかったわけだし、再び参加しようとあちこち日本サッカー協会が飛び回ったことで義理は果たしたとも言えますな。南米との親交の観点からも、単に辞退するよりは今回の形の方が良かったのかもしれません。

 出場辞退は残念でしたけど、次のW杯への予選は待ってはくれません。チーム強化は別の形で着々と進めてほしいと思います。
 「震災のせいで、W杯へも出場できなくなった」なんてことになってもらっては困るんですよ。サッカー日本代表の成績云々は、もはやサッカー界だけに限った話じゃないですからね。
 頑張って、日本代表!

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2011年5月14日 (土)

怒り狂った一週間だった

 今週は、なんかムチャクチャな一週間だった。とにかく怒り狂ってたように思える。
 わけのわからない停止要請を受けての浜岡原発完全停止、福島第一原発1号機のメルトダウン確認、これまたわけのわからない東京電力賠償スキーム発表に、とどめは人権侵害救済法案提出を目指すという政府の発表。どっかの警備会社から6億円もの大金が強奪されるという(しかも、この警備会社から大金なくなるのが今回で3度目とか)不可解な事件も起こるし、どうなってんですかねぇ、この国は。
 といっても、政府の要職に就いているわけでもない私個人が、国の危機だからといってできることなど微々たるもの。事実上の言論弾圧法が成立してしまうかもしれないといっても、国会に提出されたわけでもなければ内容すら明らかになっていないわけで……何かしたくともどうしようもないといえばどうしようもないですな、今のところ。浜岡以外の原発に対する政府の対応があまりにも酷いといっても、実際夏になってみないと電力の需給バランスが具体的にどうなるのかってのはわからない面もありますしねぇ(それを見越して対策するのが偉い人の役目ですけど、そんなことができる人たちならこんなことにはなってませんわな)。夏に電力不足になるのは確実、とまでは言い切れないといえば言い切れないんですよね。
 だからといって何もしないというわけにもいかないので、もし大規模停電がきてもある程度は困らないで済むような備えを少しずつ準備しています。あと、最低の悪法を本当に国会に提出するなんて暴挙に出られたときのため、今のうちに少し勉強でもしてみるかなと思ってます。
 「備えあらば憂いなし」……と言いたいけど、どこまで酷いことになるのかさすがに想像しきれないから備えもどこまでやればいいのやら。はぁぁ。

 なーんか、今週怒り狂いすぎた反動で、来週は憂いばかりが残りそう。あー、やだやだ。

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2011年5月12日 (木)

人権侵害救済法案など絶対に許せない

 「人権侵害救済法案提出へ、メディア規制なし」「人権侵害救済法案、次期国会での成立目指す」……YOMIURI ONLINEに、こんなタイトルの記事が載っていました(※現在は公開されていません)。
 いやはや、東日本大震災復旧・復興のための特別立法に時間がかかりすぎると思ったら、こういうことですか。ただでさえ足りないであろう民主党の党内リソースを、こんなことのために割いていたとは。
 今、この国は大変なんですよ。東北や関東のみならず長野や静岡も大地震に伴う被害を受けて、復旧・復興しなければならない状態なんです。そのために、公務員も自衛隊員も民間も、みんなで日々の生活を立て直そうと必死に頑張っているわけですよ。
 そんな中で、政治家センセイのしていることはこれですか。
 どうせ、「福島の住民の人権が侵害されている」とでも言ってその正当性を取り繕うつもりなんでしょうけどね、違いますよ。これは、普通の日本人の人権を侵害から救済するためのものではなく、むしろ普通の日本人の平穏な生活を侵害するための法律です。

 もちろん、その是非の判断は正確な法案内容が公表されるまで本当はできないんですけど、上記の記事に「人権擁護法案の対案として民主党が05年に作成した法案をベース」とありました。これは正式には「人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案」といいまして、検索すればこれについては原文が手に入りますから、法案内容の予測はできます。05年分の内容を簡単に書くと、不当な差別、虐待その他の人権を侵害する行為を「人権侵害」とし(1条)、国民に人権擁護に関する施策に協力する義務を課し(6条)、中央人権委員会/地方人権委員会が設置され(7条/22条)、人権委員会は人権救済手続として独自の調査権限を有し、出頭要請/人権侵害が行われた疑いのある場所への立ち入りや検査などの処分権限が認められ(47条)、この処分に理由なく従わなければ30万円以下の過料に処される(78条)といったところでしょうか。
 問題は、この独立した人権委員会の委員となる者が何者だか怪しいこと。委員は「人格が高潔で人権に関して高い識見を有するものであって、法律または社会に関する学識経験のあるもの」でなければならず、国会/地方議会の同意が必要なのですが(11条/24条)……たしかに国籍要件は書いてないんですよね。また、差別に対応する人なのに「高潔」とか「高い識見」とか随分と差別的な要件が課されているというのもおかしな気がするし、どうとでも判断できますね、これは。「人権団体の代表」なんて社会経験豊富で、委員にうってつけな気がします。国会/議会の同意以外、特に制約としての意味はないですな。そんな人たちが、「人権侵害」であると判断しさえすれば、裁判所を通さずに関係者に出頭を要請したり立ち入りや検査したりという処分権限が与えられるというのは行政手続として酷すぎると思います。「差別だ!」と誰かに言われれば、調査され、呼び出され、尋問され、場合によってはPCとか所有物を持ってかれちゃったりするわけですよ。司法警察ではない、人権委員会というよくわからない行政組織にです。
 誰のための仕組みなんですかね?「差別」「差別」と騒ぐ人って、普通の日本人として生活していて出会いますか?少なくとも私の周りにはいませんよ、そんな人は(日本国籍じゃない人だって、「差別」「差別」なんて言いません)。そんなごく一部の人が、これ見よがしに利用して公権力によって相手を痛めつける手続きになるだけじゃないですか、こんなの。普通の日本人の人権を侵害から救済するものじゃないというのは、そういうことです。今現在の日本の公権力はそんなことできないのに、わざわざ法律でそういうシステムを作るという話ですよ?本当に必要ですか、それも今。

 今の日本で救済されるべきは、普通の人々の普通の暮らしです。家があって、仕事で収入を得て、食べていける日々の暮らしです。家を津波で流されたり原発事故で帰れなくなった人、仕事を失って収入のなくなった人が万単位でおられるんですよ。そういう被災した人々を救うことが今、政治に求められていることでしょう?なのに、仮設住宅だってまだまだ整備されず、雇用は原発を無理に止めて促進どころかむしろ減らし、そもそも復興方針ですら策定できない。そんな中で、こんな特定の人の「人権」のみを特別に救済してあげる法律だけはすぐにでも作ろうとする政府って何なんですか?一部の人にだけ媚びて日本国民一般を見捨てるような政府が「人権救済」だ?一般国民に対する人権侵害以外の何ものでもないですよ、こんなものは。ふざけるのもたいがいにしとけ。
 日本国の立場を考えて「菅政権を維持すべき」と言ってきましたが、浜岡原発を停止させてトヨタの工場海外移転を促進するようなことをした挙げ句、こんなことまで考えているのなら、「私が間違っていた」と言わざるを得ません。総選挙は現状ではさすがにできないので残念ながらあと1年は根本から変えることができないでしょうが、首相を替えることは今すぐにでも可能です。もう、反対しませんよ。いや、菅政権など倒してしまうべきです。 国民の意思で。

 本当に人権侵害救済法案を次の臨時国会で提出するというのなら、私はそんな国を絶対に許せません。政権、民主党、法案に賛成する全ての国会議員に対して、一主権者として全力で立ち向かうしかない。私に何ができるのか、真剣に考えますよ。

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2011年5月11日 (水)

大地震発生から二ヶ月

 東北地方太平洋沖地震発生から二ヶ月が経ちました。
 死者数14981人、行方不明者9853人……まだ行方不明の方がこれだけおられるというのが、今回の震災の被害の大きさを物語っているといえますかね。ただ、余震はだいぶ減ってきたように思います。東北新幹線も全線が復旧したし、このあたりがせめてもの救いでしょうか。
 しかし、福島第一原子力発電所の事故は未だに収束しておらず、今度は政府による浜岡原子力発電所停止という新たな問題が生じました。世間では「英断」と評価する見方の方が強いように思えますが、この時期に法的根拠もなく停止させたことで全国の停止中の原子炉の再稼働が困難になっています。国民の支持が集まったことで与党内の反対勢力や野党が黙り込み、菅首相は実に楽しそうですが……政府がこのまま何もしなければ、今夏の日本の電力はどうなるのやら。
 また、震災復旧復興のための特別立法もまだまだこれから。政府の復興方針さえも、妙な会議に丸投げの上、何も決まっていません。
 この上「夏は節電だ!」と一部の政治家に煽られても怒りを覚えず、何も決めない議員の批判もせず、首相の配慮なき思いつきを「英断」と賞賛する主権者たる国民とは一体何なのか……私には、政治よりも日本の国民というものがわからなくなってしまいました。

 この国は、これからどうなっていくんですかね?引き続き福島第一原発事故の収束を祈ると共に、「今年の夏を無事乗り切れますように」と被災しなかった自分の未来も祈らなければなりましたよ。

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2011年5月10日 (火)

F1 2011 トルコGP

 F1第4戦・トルコGP決勝が一昨日行われました。
 トルコ・イスタンブールサーキットは、3連続の高速コーナー“ターン8”が名物で、近年作られたサーキットでは最高のコースと言われたりします。が、観客は少なく、来年以降の開催が危ぶまれていたりするんですよねぇ……何とか存続してもらいたいコースなんですけどね。
 予選。Q3開始直後に小林可夢偉(ザウバー)のマシンがコース上でストップ。燃料系のトラブルとかで、このままラップタイムを記録されることなくQ3敗退となりました。今年から「107%ルール」が復活しているので、タイムなしってことは予選通過できないということだと思ったのですが……決勝は最後尾24番手からのスタートが認められました。いやぁ、可夢偉クンなので「良かったなぁ」としか言いようがないんですけど、ホントにいいんですかねぇ?どんなレギュレーションになってるのかわからないので何とも言えませんけど、ちょっと不思議でした。PPは、やっぱりベッテル(レッドブル)。雨の金曜日にクラッシュして、2回目のフリー走行を走れなくとも問題なし。2番手はウェバー(レッドブル)で、コンマ4秒差。3番手にはロズベルグ(メルセデスGP)が入り、4番手ハミルトン(マクラーレン)、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手バトン(マクラーレン)の順。
 決勝。ベッテルは危なげなくスタートするも、ウェバーはまたも遅れて3位に後退し、2位はロズベルグに。小林可夢偉は初周からポンポン抜きまくりで順位を上げていきました。10周目のハミルトンのピットインを皮切りに各車ぞくぞくとピットに入ったのですが……以降は、かつてないピット合戦にw。ターン8など「タイヤに厳しいコース」と言われていましたが、その予想通りに各車タイヤを履き替え履き替えて何とかペースを維持していくパターンに。結局、上位陣は4ストップという異例のピット回数を記録しました。ベッテルが危なげなく走りきって優勝しましたが、最初は12周目に入り、次が26周目、そして41周目に入って、最後は他の上位陣が履き替えたために48周目にピットインしてましたね(※レースは58周)。3ストップでは、バトンが6位に入ったのが最高位だったので、戦略的には失敗だったと思いますが……予選16番手のブエミ(トロロッソ)が9位、最後尾24番手の可夢偉が10位に入ってポイントゲットしたので、後方から追い上げる戦略としては間違っていなかったようです。ちなみに可夢偉クンは14周目/24周目/40周目にピットインしたんですけど……後ろはピットでトラブルがあったとはいえ、フェラーリのマッサ(10番手スタート)ですからね。よく頑張ったと思いますよ。あと、今回ようやくレッドブルがワンツーフィニッシュとなり、3位にはアロンソが入って、こちらも今季初の表彰台となりました。アロンソは一時ウェバーの前にも出ましたし、ようやく“らしさ”を出してきましたね。フェラーリは次戦・スペインGPにも新パーツを持ち込むようなので、楽しみですわ。一方、レッドブル対抗最有力のマクラーレンが今回イマイチだったのは気になります。ハミルトンも4位フィニッシュで、イマイチ速さがなかったですからねぇ。5位に入ったロズベルグの方がむしろ速い印象をもちましたし。また、お得意の開発力で修正してくるんですかね?

 なんだかんだ言っても、イスタンブールでももちましたねぇ、ピレリタイヤ。「2005年のアメリカGP(オーバルコースの走行に耐えきれないとして、ミシュラン勢が出走しなかった)みたいなことになるのでは?」とも思ったのですが、4回交換で乗り切れましたね。何とかなるもんですなw
 ただ、予選を走らなかったために新品のソフトタイヤを温存できた小林可夢偉が有利になり、実際結果を残したわけで……今シーズンのタイヤに関するレギュレーションの矛盾点がまたまた浮き彫りになりましたね。「予選を走らない方が決勝で有利」ってのは改善しないと、レースのルールとしてあまりにもおかしいと思いますよ。タイヤの本数制限を変えるとか、予選の回数を減らすとか、何かしてもらわないと。一生懸命やるとバカを見るってのは、見てる側からすると興醒めですから。
 あと、4ストップって、いくらなんでも多すぎないかなぁ?多くても3ストップぐらいに留めた方が、展開として面白いと思いますよ。ピレリタイヤ、シーズン途中であってもなんとか改善してもらいたいです。

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2011年5月 9日 (月)

ガマンしましょう

 中部電力が、臨時取締役会で菅首相の「運転停止要請」を受け入れることを決めたそうですね。
 私としては、「要請」を拒否するか、なお検討し続けるかしていただきたかったんですけどね。この決定は残念ですよ。これで、根拠不明意味不明の「要請」が正当なものになってしまいましたし、国民全員が原子力発電というものについて真剣に考えることもしばらくなくなったかなとも思いますし。
 しかし、この「要請」を「英断だ!」って考える人が、少なくないどころか大勢いることに驚きました。たしかに、浜岡原発は立地的に危険性が高く、止めるべきといえば止めるべきなんですけどね。けれども、何の法的根拠もなく、関係各所と調整するわけでもなく、代替電力や停止の影響やコスト負担を考えた風もない「要請」であっても、大歓迎しちゃうんですな。
 まぁ、物事について深く考える人を変人扱いする人は私の周囲にもたくさんおられるので、世間一般なんてそんなものと言えばそんなものなのですが……浜岡原発の直接の当事者の1人である静岡県知事とか、電力を融通せよと言われた関西電力本社のある大阪府の知事とかが「大英断」と褒めてるのには驚きましたよ。大阪府知事さんはさらに「電力が足りないなら、節電すればいい」みたいなことも言っておられますしね。さすがに全国的に有名な知事サマともなると、言うことが違いますよね。民衆がガマンしさえすれば、何でも解決するみたいですな。やっぱ、一般市民に大切なのはガマンかぁ。そっか、だから大災害の後はとにかく自粛しないとダメなんですね。勉強になりますわ。
 というわけで皆さん、首相の「英断」を讃えるべく、それが招く結果についてはガマンですよ。
・電力が足りなくなっても、ガマン
 海江田経産相が、浜岡は全基停止の一方、検査などで停止中の他の原発の運転再開は支障がなく安全性については国が責任を持つと言ってましたが、これって再稼働につき地元の了解が得られるかどうかについては「国は知らん。地元が説得頑張ってね」って突き放したようなものなんですよね。だから福井県とか佐賀県の知事は今回の「要請」に困惑しているんですけど、どうでもいいんでしょうな(どうでもよくないのなら、国の責任で運転再開を「要請」すべき)。ま、停止中の原子炉の再稼働は無理として、ピーク電力に全国的に足りない状況下でのこの夏を乗り切ることを皆さんで考えましょう。もちろん、真夏の炎天下であっても冷房は常に使えると思わない方がいいですね。熱中症?暑さに耐えられないような人は倒れるしかないんじゃないですか?民衆たる者、ガマンしないといけないのです。病院で治療なんて甘えたことは無理ですからね、治療に必要な電気が足りないんですから。
・電気料金が上がっても、ガマン
 電気料金は、発電コストに応じて決められることが「一般電気事業供給約款料金算定規則」というもので定められています。原子力発電を止め、火力発電で補うとすれば、当然燃料を余分に調達するコストがかかります。そのコストを利用者が負担することは当然のことです。中部電力には拍手喝采の「首相の英断」により年間数千億の余分なコストがかかるわけですから、中部電力利用者はキチンと負担してくださいね。これはガマンというより、当たり前のことですよ(ちなみに、東京電力利用者も火力燃料コストが増えた分は負担すべきです。賠償額まで負担するかどうかは別ですが)。
・減給・失業させられたとしても、ガマン
 電力の安定供給ができなければ、工場の安定操業もできず、製品を作れなければ仕事が減り、十分に給料を払えない以上減給されたり失業者が出るというのは論理必然です。日本有数の工業地域・東海工業地域で電力供給を綱渡りにすることこそが「英断」なわけですから、工場が不安定になることによる結果も当然ガマンしないといけません。もちろん、工場が動かないことで日本のお金が回らないことになった結果がどうなろうとも、ガマンですよ。被災地だろうが首都圏だろうが何だろうが、ガマンしないとね。

 私はこういう理不尽なガマンが嫌だから、政治というものを真剣に考えることが必要だと常に思って生きているんですけどね。そんなのは「ヘン」で、真剣に考えたとはとても思えない政治決定を「英断だ!」ってみんなが讃えるなら、仕方ないですよ。みんなでガマンするしかないですわ。民主主義社会ですから。多数こそ正義ですから。
 ガマンしましょうね。「英断」なんでしょ?賞賛しといて、それが招く結果に対しては文句を言うなんてのは、卑怯者の愚者がすることです。許されませんよ。

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2011年5月 8日 (日)

ゴールデンウィーク2011 終了

 今日で、2011年のゴールデンウィークもおしまいですな。

 Bleumer的には、「29日に日本橋へ買い出しに行き、あとは休日をゆったり過ごす」というプランだったのですが……最初の方はともかく、後半はヘンな会見のせいでイマイチゆったりとはいかなかったですね。当ブログ的にも、久々に長文オーディオネタを書けたのはよかったけど、連休中くらいは「重い話」ネタは控えようと思ってたのに見事に「重い話」が占めちゃいましたし。何でこうなっちゃうんだろうなぁ、はぁぁ(記事を書かなきゃいいだけなんですけどねw。書いちゃうんだよなぁ)。
 で、5月とは思えないくらい気温の高い日が続き、ゆっくり過ごすにしても真っ昼間っから気持ちよく眠ったりはあまりできなかったもので、連休中の空いた時間は主に3DS用「戦国無双 Chronicle」を進めることに使ってました。最初は「小さい画面で小さいキャラがちょこまか動く、ショボ無双」って思ってたんですけど、進めていくと、これがなかなかしっかり作ってありまして……携帯機なのに、「戦国無双3 Z」に出てきたマップがほぼそのまんま再現されてたりするんすよね。コンボ繋げて敵の体力を削ってく感覚は同じですし。なので、「ショボ無双」→「それなり無双」→「しっかり無双」てな具合に評価が変わってきました。三章まで進んだ今では「結構面白いなー」と思ってますよ。
 あと、家で過ごす時間ができたので、ちょくちょく使い始めたTwitterってものがいかなるものなのかにつきじっくり観察させていただきました。まぁ、いろいろと考えさせられましたよ。TwitterはインフォメーションツールというよりはSNS的なコミュニケーションツールなようなので、基本的に「私には向いていないなぁ」と思いましたし、どうもあの場で政治問題とかをつぶやくのは“場違い”なのではないかって感じも受けました(そのために使っている方もおられますが……見ても面白くないですな。その時々をサラッと記録しているようなつぶやきの方が断然面白い)。写真を貼り付けるためにリンクを張るのは仕方ないにしても、何かにつけて引用リンクを貼りまくってるのもどうかと思ったし、むやみやたらとリツイートを見せられるのもちょっとなぁ(面白いリツイートもありますけどね)。なので、私も今後は他愛のない個人的なことをちょろっとつぶやく程度にして、リンクも貼らず、リツイートもしないってのを基本姿勢にしようかなと思ってます。Twitterといえどもインフォメーションツールとして使えればそれで十分かな、私としては。

 ゆっくりする時間というのは、大切ですね。今の世の中は全般に急ぎすぎてますから、特にそう思いましたわ。

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2011年5月 7日 (土)

「運転停止要請」を拒否してみては?

 昨日、首相自ら前代未聞の「運転停止要請」がなされた浜岡原発ですが……今日、中部電力は臨時の取締役会を開き、協議したものの、要請を受け入れるかについての結論を「持ち越し」としました。
 首相自ら記者会見までして国民に知らしめた政府の「要請」を、一民間企業が即答せずに保留し、また政府全体としてもこの問題につき今日一日何も表だった態度を示しませんでした。首相が明言したんですよ?「さっさとやれよ」くらい言ってもいいんじゃないですか?もちろん、国民に対する詳しい説明をすることもありません。
 これって、ヘンじゃないですかね?
 一部報道によれば、今回の「要請」は法律に基づいたものではなく、また政府内において十分に検討された上でなされたものではないとか……やはり、この「要請」の影響についてロクに考えてないのに、言うだけ言っちゃったみたいですね。「普天間の時と同じ」と評している人もいましたが、たしかに何の裏付けもないのに「最低でも県外」と言った誰かさんのときと同じような雰囲気があります。「そう言えば、国民は喜ぶだろう」みたいな、危うさが私には感じられますわ。詳しい説明を「しない」のではなく「できない」のではないのかという疑念がありますよ(説明してみたら「実は方便だった」、みたいなことをまたやっているのではないかと)。

 私は、中部電力に今回の「要請」を拒否してもらいたいと思ってます。
 あくまで「要請」なんですから、応じる義務はないはずです。法律に基づいてないんだから、強制力なんてあるわけがないんだし。
 それに、今回の「要請」ってあまりに不可解です。どうして浜岡原発にのみ「要請」されるのか、他の原発はどうなのか、趣旨がはっきりわからないんですから。説明も「地震の確率が高いから」とした最初の理由付けしかされないし(そんなことは言われなくともわかってますよ。政策決定理由ってのは、そんな単純じゃないはず)。回答期限が区切られているわけでもなし、国会での野党の質問を待ってみるのも得策かもしれません。政府の十分な説明を聞かなければ、少なくとも私は主権者として今回の「要請」は納得できません。 中部電力にしてみれば重大な経営問題であり、同時に東海地方の経済全体に関わる問題でもあります。もし安易に受け入れてしまったら、浜岡原発は二度と動かせないことだって考えなければなりませんし(だいたい、地震対策が確実に実施されれば再稼働して良いと政府が明言しているとは、私には思えません。またこの要請を喜んでいる人たちが、再稼働など絶対に認めるはずもありませんし)。中部電力経営陣は、私の何万倍も理由を聞かなければ納得できないだろうに、政府は当事者である中部電力に対してすら通告しただけで事前の折衝や説明などまるでしていないみたいですからね(呆れました)。
 そして、これは国民全体の問題でもあります。今日になって「浜岡原発を停止したらどうなるのか?」という報道がTVなどでされ始めました。ここでようやくわかった人も多かったはずです。浜岡原発が突然止まれば、東海地方のみならず、日本全体に影響が及ぶこと、ひいては自分の懐にはね返ってくる話であることに。代替を火力発電に頼ればエネルギー調達コストのために電気料金が跳ね上がる、という程度の話では済みません。たとえば中部電力管内にあるトヨタやホンダの大工場が計画停電などで止まれば、そこで働く人たちの雇用に影響が及び、ヘタをすれば大工場そのものが海外移転して、大企業の正社員から下請けの町工場に至るまで全員失業したっておかしくないのです。そうなれば失業の連鎖です。「俺は別の業種だから関係ない」なんて言っていられない事態だってありうるのですよ。電力の安定供給がなされないということは、一般市民の賃金収入に直結する話であるということを、この機会にしっかり認識してもらいたいと思います。
 昨日も書きましたが<記事>、浜岡原発は立地的に確かに危険です。止めるべきという意見ももちろんわかります。が、止めるならば、きちんとした手続きをとるべきです。場当たり的な対処でなく、国会で審議の上で法制度化するなどしなければ、日本のエネルギー政策そのものがめちゃくちゃになってしまいかねません。政府の勝手な「要請」1つで日本中の原発を止めなければならない事態など、言語道断ですよ。浜岡原発をなぜ止めなければならないのか、他の原発は止めなくてよいのか、止めたことの影響をどうするのか、誰がコストを払い責任を持つのか、はっきりしないまま国家として決めてしまって良いはずがないのです。どうしても必要なら、「浜岡を止める法」ってのを作りましょうよ。できますよ、今の状況下でなら、世論で国会議員の尻を叩けば十分(国会議員がマトモに働くことが前提ではありますけど)。

 これは、時間をかけて国全体でエネルギー政策を考える、本当に良い機会です。中部電力さん、是非、「要請」を拒否してみてください。
 拒否でなく、保留し続けるのでもいいです。すぐ受け入れてしまったら、またロクに考えず忘れてしまうだけ。こじれたら、その間はみんなが関心を持ち、考えるんです。
 考えましょうよ、一度、真剣に。

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2011年5月 6日 (金)

運転停止要請

 菅首相が緊急の記者会見を開き、中部電力に浜岡原子力発電所の稼働中の全ての原子炉について運転停止を要請したと発表しました。浜岡原発は1、2号機は既に運転を終了しており、3号機は検査で既に停止中のため、今回の要請で止まるとすれば4号機と5号機が止まることになります。

 見ましたよ、記者会見。まぁ、話が短かったですねぇ。簡潔でよいのでしょうけど……これって、大変なことですよ?
 たしかに、浜岡原発は危険だと思います。東海地震の予想震源域の上に立地し、さらに活断層が直下にあるのではとまで言われているそうで、「そんなところで原子炉を稼働させて大丈夫なわけないだろう」という疑念が消せるわけもありません。先日のM6.4の地震にはビクともしませんでしたが、原子力発電維持が持論の私でも浜岡原発は「何であんな所に作ったんだ」とは思ってましたし。停止要請そのものは「やむを得ないかな」とも思いました。
 しかし、発表後の質疑応答での菅首相の態度を見た限りでは……「この要請が与える影響について、ロクに考えてないな」と思いましたね、私は。
 浜岡原発の出力は、3号機110万kW、4号機113.7万kW、5号機138万kWです。止めればもちろんこれだけ分の電力が供給できないわけですから、夏の電力ピーク時に中部電力管内で360万kWほど足りなくなりますね(補注:浜岡の分がなくとも、必ずしもピーク電力を賄いきれないということではないようです)。「足りなくなる分、どうするの?」とNHKの記者が質問していましたけど、「この地域をはじめとする、全国民の理解と協力があれば、対応できる」みたいなことをあやふやに答えてました。が、そんなの無理ですよ。中部電力は60Hzなので関西電力とかから回せばよいとでも考えているんでしょうけど(経産相が後でそう発言したようです)、関西電力も美浜1号機、高浜1号機、大飯1号機と3号機が定期検査中で再稼働の目処すら立っていません。これらの再稼働ができなければ、関西だってピーク電力に全く足りないのです(再稼働できなければ、計画停電がありうることは以前社長が明言しています)。中部電力管内に電力を回す余裕なんてあるわけないんですよ。今回の運転停止要請は浜岡原発にのみ出されましたが、首相は「浜岡だけが特別危ないから、特例として要請するんだよ」と強調はしませんでした。つまり、首相は浜岡の原子炉以外の原子炉再稼働について何のフォローもしなかったわけで、日本の原子力発電そのものへの安全性への疑念を公に認めてしまったのですから、夏までに他の検査中の原子炉が再稼働するのはもはや不可能でしょうね。この要請で電力が足りなくなるのは、中部電力管内だけではありません。関西電力管内も九州電力管内もですよ(たぶん北陸電力管内も。中国電力管内も危うい)。
 また、首相は「想定される東海地震に十分耐えられる対策を実施することが必要」だから運転停止を要請したと発言しましたが、この理由付けで運転停止要請できるのであれば、日本中の原子力発電所に対して運転停止要請できることになります。日本の原子炉で巨大地震に耐えられる保証のあるものなんて、はっきり言えば「ない」んですから。これ、根っからの原発反対派である共産党や社民党は「日本の原子炉全部止めろ」って政府に求めてくる可能性、十分ありますよ。実際、社民党は国会で「浜岡原発を今すぐ止めろ」と主張してましたからね。「そらみたことか」って調子づくのは目に見えてますから。求められたら何と答えるんでしょうね、首相は。断るだけの正当な理由、ありませんよ?
 大変なことですよ、今、原子力発電を止めるということは。原発反対派の人たちは大喜びかもしれませんが、日本の安定した大電力を前提にした最先端工場群は稼働できなくなりますからね。せっかく民間の力を総動員してまで立て直そうとしている被災工場のみならず、日本全体の工場が止まるかも。ああ、素晴らしい。日本製品への信頼なんてものは地に落ちるどころか消えてなくなるのかな。あははははは。政府批判だけが生き甲斐の人たちには、最高の時代が到来しそうですね。日本なんて消えてなくなるかもしれないし。

 いっそのこと、浜岡に限らず、「危険」な日本の原子炉なんてものは全部止めてみればいい。
 ロクに考えもせず、見せかけだけの政治で一体何ができるというのか?何を失うことになるのか、国民全てが痛い目をみて覚えるしかないのなら、それも仕方ないことですよね。民主主義国家における主権者として、政治のツケは払わないといけないのですから。

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2011年5月 4日 (水)

ツインユニットシステム ~その2

 ツインユニットシステムのその2ということで、今回はビクター HA-FXT90とうちにある他のイヤホン/ヘッドホンと比較した感想を書いてみようと思います。

 大したラインナップというわけでもないのですが、うちにはいつの間にやらイヤホンやヘッドホンが増えています(勝手に増殖している気がするw)。以前NW-X1060の記事に書いたソニーのMDR-EX90SL/MDR-EX500SL、オーディオテクニカのATH-AD700/ATH-W1000は今でもあります。その後、iPod用にオーディオテクニカのATH-CK90PRO<メーカーページ>を購入したり、今年になって“スタジオユースのインナーイヤーモニター”の謳い文句に釣られてフラフラとソニー MDR-EX800ST<メーカーページ>を購入してしまったりしてたんですよねぇ。まぁ、せっかくあるのなら、それらと“ツインユニットシステム”HA-FXT90を比較してみようかと思った次第です。
 とりあえず、並べてみるとこんな感じです。

Hafxt90_4
上がMDR-EX800ST。値段的には一番高いですし、大きさも一番大きい感じ。下段の右からATH-CK90PRO、HA-FXT90、ウォークマンNW-X1060付属のノイズキャンセリングイヤホン。左は4th iPod nano付属のイヤホンです。カナル式でもないし音がアレなので、こちらはあくまで大きさの参考ということで。
 あと、簡単に説明しておくと、ソニー MDR-EX800STは16mmの大口径ダイナミック式ドライバーを搭載し、スタジオユースのプロ用機器として販売されています。パッケージはタダの白い箱で、量販店では売ってなかったりするので(最近は扱うところが増えつつあるけど)その点は注意を要する製品です。オーディオテクニカ ATH-CK90PROは、バランスドアーマチュア式ドライバーをデュアルで(2基)搭載したモデルで、これも“モニターサウンド”を謳い“PRO”と銘打っていますがこちらは普通に量販店で買えます。ウォークマンNW-X1060付属のノイズキャンセリングイヤホンは13.5mm径のダイナミック式ドライバーを搭載したもので、ノイズキャンセリング用の集音マイクが付いています。現行のノイズキャンセリングウォークマン付属のものとはちょっと違う、古いタイプですね。

 私はノイズキャンセリング(NC)機能に惹かれてウォークマンを愛用しているため、ウォークマンで外出する際は基本的に付属イヤホンを使っています(これを使わないと、NC機能が自動的に無効化される)。音質は可もなく不可もなくで、1音1音が軽くて伸びもない感じではあるけど、低音から高音までバランス良く鳴ります。これが一番聴き慣れたイヤホンなので、これとウォークマンX1060の組み合わせをここでは基本の音とし、それとの比較で音を評価してます。
ATH-CK90PRO
 うちにある唯一のバランスドアーマチュア式イヤホンなんですが、これの音を初めて聴いたときはびっくりしましたねぇ。解像感というより分解能と言った方がピッタリくる感じで、1音1音を分解して解析したように再生してくれるんですよね。オーディオテクニカといえば高域がキレイなイメージですけど、これにそんなイメージはなく、“直球ど真ん中”って感じで中域を明快に再現してくれます。中低域も出るしバランスよく聴けるので、ボーカルメインの音楽にはぴったりだなぁと思い、アニソン中心のiPod用に使ってきました。
 が、改めて聴き比べてみると……音が解析的なだけで、音にツヤとか色気とかが感じられないことに気がつきました。特に高域。HA-FXT90のキンキンすぎるところは問題なんですけど、それが故にキラキラして解像感のある高域が奏でられたりもします。そのキラキラ感みたいなものが、ATH-CK90PROはごっそり抜け落ちているように聴こえます。低音もドンってパワーがないので、音は軽いし。耳障りな音は一切なく、高域だって音はちゃんと鳴ってるんですが……これがバランスドアーマチュア式とダイナミック式の差なのかなぁって感じです。
 あと、値段はそれなりにするのに、プラスティックそのものの外観で「素っ気なさがPROっぽいでしょ」としかフォローできない質感の無さはちょっといただけないですね。
MDR-EX800ST
 私は高域重視ではあるんですけど、元々バランス良く鳴るスピーカーが好きで、“モニター”って言われてるものの音が好みに合っていると感じていました。実際、メインのオーディオシステムにはイギリスのモニタースピーカー屋・B&Wのものを使っていたりします。そのため、「プロ用のインナーイヤーモニター」などと言われると「聴いてみたい!」という衝動が持ち上がって、いつの間にやらうちにあるという結果に。
 で、実際その音を聴いた際はたまげましたねぇ。ATH-CK90PROの“モニターサウンド”ってのも最初びっくりしたけど、次元が違う。「これはすげぇ」って笑っちゃいましたよ、思わず。なんか深いんですよ、音が。フロアスピーカーとかヘッドホンならわかるけど、インナーイヤーでこんな音が聴けるとは……「値段だけのことはある」って実感しましたね。あと、iPodでもそれなりの音を出すんですけど、NW-X1060で使うと一段と音が冴えるんですよね。「ソニーの本気とはこういうことか」とも思いました。以後、X1060ではNC機能を捨て(あっさりw)、このMDR-EX800STが固定装備となりました。
 が、こちらも改めて聴き比べてみると……音がどっしり重厚なのは良いんですけど、“モニター”にしては低域が強すぎるんですよねぇ。B&Wのスピーカーも「モニターにしては低音強くないか?」って感じではあるんですが、これは度を過ぎている感じがします。B&Wの音は中域は中域、高域は高域でそれぞれ伸ばしてくるのでバランスが取れている感じですが、これは高域が伸びずマスクしてしまっているような感もあるのでバランスが良くないんですな。その点、X1060だと低域が細く感じたりする傾向にあるので、微妙にバランスが良くなるのかもしれません。また、“モニター”なら解像感の高い音であるべきだと思うのですが、それも言うほどじゃないんですよね。X1060付属よりは解像してるけど、ATH-CK90PROのように解析的な音ではないし、HA-FXT90ほど細かい音まで解像してもいない。たしかにインナーイヤーとは思えない深みのある音を出すけど、“モニター”、しかもプロ用ってホントかな?って気はしました。
 あと、これもハウジングがおそらくはプラスティックなんですよねぇ(しかも全面)。まぁ、ソニーらしく上品にごまかしてはあるんですけど……値段高い割にこれはどうかと思うこともありますな。それと、これの最大の問題は装着感ですね。コードを耳の後ろに回すいわゆる“Shure掛け”方式なんですけど、これ、コードを上手に固定しないと耳に干渉して痛くなったりするんですよ。上手くやれば何時間でもOKなんですが、ちょっとずれてると、10分もすると痛くなってきてしまう……ここは問題ありと言えます。この点では、何の問題もないATH-CK90PROやHA-FXT90の方がはるかに良い製品とも言えますな。
HA-FXT90
 その1でのHA-FXT90の評価は、上記のことを踏まえての評価だったりします。「圧倒的な音の厚み」というのは、MDR-EX800STのようなどっしりした音にふさわしいと思うんですよね。高域寄りで軽めに聴こえるHA-FXT90にはやはり似つかわしくないなぁ、と。また、「スケール感」というのも、バランスドアーマチュアなATH-CK90PROより迫力はあるかもしれないけど、MDR-EX800STのような空間表現力はないし迫力もないですしねぇ。微妙だなぁと思ったわけです。
 しかし、実売価格で1.5倍のATH-CK90PROよりツヤがあって色気のある音を出し、倍近いMDR-EX800STよりも相当細かい音まで解像できるのもまた事実なんです。HA-FXT90を聴いたあとでATH-CK90PROを聴くと篭もったようなショボい音に聴こえたりもするし、MDR-EX800STを聴いたあとでHA-FXT90を聴くと低音がそれなりにしっかり出ていることに気付いたりもするんですよね。同じダイナミック式ドライバーでも一方は大口径16mmで、もう一方はたった5.8mm径ですからねぇ……凄いといえば凄いことですよ。で、上記2つはプラスティックハウジングなのに対して、HA-FXT90はメタルハウジングで質感も上々です。見ただけでATH-CK90PROの方が値段が高いと思う人はまずいないでしょう(知ってる人は除く)。
 曲によっては高域がキンキン響いて辛いという欠点はありますけど、そうでない曲の表現力は決して侮れません。音なんて所詮好みなので「MDR-EX800STよりHA-FXT90の音の方が好き」という人も出ると思うんですよね。前にも書きましたけど、ビクターのフロアスピーカーの音がこういう傾向ですから、好きな人は必ずいると思います。実売1万円程度で、全く新しい“ツインユニットシステム”で、質感も良いわけですから、商品として十分「あり」なんじゃないかなぁ。
●参考
・ATH-W1000
 オーバーヘッド式ヘッドホンで、密閉式です。値段が高いということもあり、全然違うレベルの音です。ゆったりとしてて、かつ高域にキラキラと光るものがありながら頭や耳が痛くなるようなことはないですな。空間表現力も随分違いますねぇ。
・SENNHEISER HD598
 オーバーヘッド式ヘッドホンで、オープン型です。値段はMDR-EX800STぐらいなんですが……凄いです。穏やかでありながら、高域中域低域のバランス感がハンパじゃなく絶妙です。「自然な音とはこういうことですよ」と言われているようですわ。参りました。ドイツの科学力は世界一ィィィイイイイってことか。

 ま、ヘッドホンは置いといて、結局どのイヤホンも一長一短あるわけです。私は「適材適所」ということで、ATH-CK90PROを5th nanoで、MDR-EX800STをNW-X1060で、HA-FXT90LTDをNW-S739で使うことにしました。
 人の好みは人それぞれですので、何はともあれとにかく実際に聴いてみることだと思いますね。ここに書いた感想も私個人の感想であって普遍性などまるでないですし、どんなネット上の有名人のレビューであってもそれが絶対であるわけはありませんから。
 ほんの少しでも製品を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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2011年5月 3日 (火)

ツインユニットシステム ~その1

 先日購入したビクターのインナーイヤーヘッドホン・HA-FXT90ですが<記事>、30~40時間ぐらいは間違いなくエージングしたと思うので、私なりのレビューを書いてみたいと思います。

Hafxt90_1
 購入したのは、数量限定モデル(HA-FXT90LTD)の方です。ハウジングとコードが赤色になってます。うちにあるイヤホンはほとんどが黒か銀色、たまに白があったりする程度なので、「赤ってのも面白いか」と考えてこちらにしてみました。メタリックで、純赤と朱色の中間ぐらいの赤です。質感は悪くないんですけど……さすがに刺激色だけあって目立つことは目立ちますね。赤は赤でもルビーレッドかマルーンのような落ち着いた赤ならもっと良かったかも。カラーコーディネートに気を使う人は通常の黒モデルが無難に思います。

Hafxt90_2
 HA-FXT90にはダイナミック型のドライバーが2基入っているとはいうものの、イヤホンとして特段大きいわけでも重いわけでもありません。上の写真のように、ウォークマンNW-X1060付属のノイズキャンセリングイヤホンと大きさはほぼ同じというか、むしろ小さいくらいです。装着感も良く、私が着けるとNW-X1060付属は歩いてるうちにすぐずれたりするんですが、HA-FXT90はほとんどずれなかったりします。遮音性や音漏れは、カナル式として並程度じゃないかな。外の音もそれなりに聞こえることは聞こえるし、音漏れもしないわけではないです。ま、ダイナミック方式ですからね。音漏れ皆無を求めるなら他の選択肢をということで。

Hafxt90_3
 メタルハウジングとイヤーピースの間の部分はスケルトンになっていますが……スケルトンといってもクリアーじゃなくグレーなので、ツインシステムが丸見えというわけではありません。上から強い光を当てると、なんとか写真のように中身が見えたりする程度です。
 インピーダンスが12Ω、出力音圧レベルが107dB/1mWとされていますが、iPodやウォークマン直挿しで聞こえてくる音量は控えめです。他のイヤホンを使っている場合よりボリュームを1段上げると、音量が同じくらいですな(※1段上げれば足りる程度の差ですから、「音量が取れない」という意味ではありません)。

 音質は……以前書いた通り、高域に特徴がある音に思います。再生周波数帯域が8~25000Hzとされていますけど、たしかに低域から高域まで広く出ているように感じますし、その全域で解像感もあって細かい音までよく拾って再生します。中でも、金属的に響く高域は目立つ感じで、シンバルや鈴の音、金管楽器などの音色が他のメーカーのとは違いますね。ギターの弦とかも生々しく聴こえますし、中域から上の表現力はなかなかのものだと思いました。
 ただ、この高域の表現力というのが良いときは実に良いのですが、曲によってはキンキンと脳に響く耳障りな表現になることがあります。うちで現役のDAPはiPodが4th nano/3rd touch/5th nano、ウォークマンがNW-S739/NW-X1060なので<こちらこちらを辿っていただければ、各機種の記事があります>、それぞれに挿してエージングも兼ねていろんな曲で音をチェックしてたんですけど、傾向としてシンセサイザーなど電子楽器の高音が苦手みたいです。シェリル・ノーム starring May'nの「ユニバーサル・バニー」って曲があるんですけど、これが出だしから聴いていられないほどキンキンと脳に響くんですよねぇ。坂本真綾の「トライアングラー」も高音がキンキンして辛い。菅野よう子女史の曲全部がキンキンなわけではないけど、HA-FXT90で聴きたいとは思わなかったりします。古くはYMOの「RYDEEN」でもキンキンした感じだし、「頭文字D」のユーロビートでさえキンキンしちゃって聴き辛い曲が……エージングで多少緩和された感もあるんですけど、最も頭が痛くなる「ユニバーサル・バニー」のキンキン感は結局解消されませんでした。生楽器なら、ほとんどが良い感じで再生してくれるんですがねぇ(※クラシックは聴かないので不明です。ジャズはイイ感じ)。
 あと、そのキンキン傾向は、ウォークマンよりiPodのほうが顕著に思いました。5th nanoが一番酷くて、次が3rd touchで、4th nanoはiPodの中ではマシな感じ。また、ウォークマンではNW-X1060の方がキンキン感が強く出ます。他方、NW-S739だと、なぜかキンキン感が緩和されるんですよねぇ……クリアステレオの効いたS739よりX1060の方がフラットでおとなしい高音だと思ってたんですが、よくわかりません。何かしら相性があるんでしょうな。
 ビクターではHA-FXT90の売りを「圧倒的な音の厚み、スケール感」としていますが、「音の厚み」という点では正直納得しかねます。たしかに低域も出ているし、中域もしっかり出ていると思うのですが、「厚み」ってほどではないと感じます。ツインユニットシステムといっても当然ながら「2つが合奏している」ようには聴こえませんし(聴こえたら逆に不自然極まりない)、全体的には高域寄りの音なのでどちらかといえば軽く薄く感じるんですよね。あからさまに軽くて薄い音ではないけれども、「厚いか?」と聞かれたら「厚くはない」と私は思います。また、「スケール感」というのも、解像感を指すなら間違いなく「ある」んですけど、空間表現力を指すなら「ない」です。イヤホンに空間表現力というのもヘンなんですけど、後で比較するソニー MDR-EX800STと比べると明らかに音場は狭いです。MDR-EX800STからはスタジオ程度の空間の広さが感じられる一方、HA-FXT90は耳元で鳴っているようにしか聴こえないですから。ビクターのヘッドホン/イヤホンを買ったのは今回が初めてなので、ビクター製品の中では「音は厚く、スケール感がある」のかもしれませんが、他社製品と比べて特に「音は厚く、スケール感がある」とは私には思えませんでした。

 私は低音より高音重視派なんですけど、歳をとったからか、最近は低音ドンドンでも高音キンキンでもなくバランスの良い落ち着いた音を求めるようになったのかもしれません。そういう観点からすると、HA-FXT90はあまり適していなかったように思います。ツインユニットシステムの効果は?といわれても「特段のものはない」としか私には言えません。
 ただ、音の金属感や解像力は間違いなく素晴らしいものがあります。また、実売1万円程度という点でも、うちにあるそのぐらいの値段だったイヤホンのソニー・MDR-EX90SL/MDR-EX500SLと比べて劣るところは全くなく、妥当なものです。この値段で万能である方がおかしいんであって(1万円で万能だったら、何万もする製品を誰も買わないはず)、差異は音の傾向が違うから得意分野が異なる程度。品質でいえば、むしろこちらの方が高いかも。DAP付属のイヤホンよりはるかに高いレベルの音を出すのは間違いないし、高音の金属感や音の解像感を何より重視する人ならHA-FXT90も試してみるだけの価値はあると思いますよ。

 次回は、うちにあるイヤホン・ソニー MDR-EX800STなどとの比較を書いてみたいと思います<こちらです>。

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2011年5月 2日 (月)

イカ娘、走る

 イカ娘が、富士スピードウェイを侵略したようですな。
 いや、本当にイカ娘が出現したわけじゃなく、昨日決勝が行われたSUPER GT開幕戦に、イカ娘が描かれたマシンがデビューしたってだけなんですけどねw
 とはいえ、「ただの遊び」でイカ娘が使われているわけではなく、本格的な体制での参戦だったりします。チームはLMPモータースポーツ、ル・マン24時間レースにも参戦したりしているそうで。下位カテゴリーのGT300クラスではありますが、ベース車両はイタリアの至宝・フェラーリの430 GTC。フェラーリでレースは冗談じゃできませんわな、さすがに。エントリー名も「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」、マジでイカ娘ですわ。その上、チーム監督はTVシリーズで監督を務めた水島努さんが就任し……って、これはよくわかりませんが、何はともあれ、本当にシーズン通してイカ娘がサーキットを駆け巡るわけですな<チーム公式サイト ※イカ娘がしゃべるので注意>
 ただ……勝手なことを言わせていただければ、イカ娘とフェラーリって、あんま関係ないよーな気がw。フェラーリといえば赤/黄と馬ですからねぇ。それと白/水色なイカでは、まるで共通項がないじゃなイカ。いわゆる“痛車”とイタリアなイタ車とかけたんでしょうけど、それならマセラティをベース車両にしていただけるとピッタリだったのになぁ(マセラティのマークは海神ネプチューンの槍・トライデント。イカちゃんの触手にも見えないこともないw)。まぁ、いろいろ難しいでしょうから、いいんですけどね。
 開幕戦のイカ娘は、予選で2番手となったものの、決勝はふるわず11位フィニッシュだったようですな。表彰台の頂点を目指して頑張ってもらいたいものです。

 今シーズンのSUPER GTは、GT300クラスに“痛車”がぞろぞろいるみたいですね。EVA初号機と初音ミクは去年もいたけど、今年はEVA弐号機に涼宮ハルヒもいるとか……こうも多いと賛否両論ありそうだけど、まぁ、いいんじゃないですかねぇ。もともとレーシングカーってのは広告媒体で、ちょっと前まではタバコのパッケージそのまんまに塗られてたりしたんですから(JPSとかマルボロとかロスマンズとか)、それがアニメキャラになったって別におかしくはないと私は思います(エンジンカウルに「新ポポンS錠」ってデカデカと書いてある90年代ロータスのF1マシンより余程マシ。あれは違和感ありすぎだったw)。アニメキャラであることを活かして、小口の個人スポンサーを集めるというのも面白い試みですしね。
 SUPER GTは国内では最も人気のあるカテゴリーですけど、不況もあってGT300でずっと参戦してたハセミモータースポーツとRE雨宮レーシングが撤退してしまいましたし、何より国産車でGTのベース車両になりうるクルマがほとんどないというのが……ホンダなんて市販車じゃないマシンでGT500に参戦してますしねぇ。これじゃ盛り上がるわけもないですよ。このままだと国内ではモータースポーツそのものが消えてしまいそうです。“痛車”でも何でもいいから、いろいろ変えていかないとね。
 私も開催サーキットが近くにあれば観戦に行くんだけどなぁ……各サーキットのアクセスの悪さも、何とかなると良いのだけれど。

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2011年5月 1日 (日)

二流国家になりたいのですか

 この国の首相は原子力政策を白紙にすると言い、原発のある自治体の首長の半数近くが定期点検中の原子炉の再稼働に慎重な姿勢であると報じられていますね。
 たしかに、福島第一原子力発電所であれだけの事故が発生し、現在もなお収束しない現状を見れば、そう言わざるを得ないというのもわかります。「新規原子炉建設にすぐさま着工せよ」とは、「原発維持」が持論の私もさすがに言いにくいですし。
 しかし、このまま原子力発電を再稼働することすらしないのなら、電力の供給が不安定になりいずれ足りなくなる、いや、この夏を乗り切れないのは明らかです。代替エネルギーを火力にするにしたって、今年の夏に間に合わせようとすれば東京電力のようにありとあらゆる手を尽くさなければ間に合いません(東電の事故対応のお粗末さは批判されてしかるべきだけど、代替発電能力確保に関してはもっと評価されるべき。大企業だけあって、政府のようにひたうら無能無策ではないですよ、彼らは)。にもかかわらず、他の電力会社がそうまでしているとはとても思えません(「計画停電になるけど、それでいい?」とか言ってる時点で危機感がないのは明らか)。
 「だからこそ、クリーンな自然エネルギーに転換すればいいんだ」と仰っている人が政治家にもネットにも多数おられます。ですが、現時点では夢物語です。仮に、現時点では最も作りやすそうな風車をじゃんじゃん作るとしましょう。それで、電力の安定供給なんてできると本当に思うのですか?ちょっと風が強ければ回せない、最も強大な風力を伴う台風が来れば回せないどころか折れる。そんなものが日本の気候に適していますか?そもそも発電量が圧倒的に足りないことを、どう考えているのやら。それを補うだけの数の風車を作る時間、コストは?立地すらない現実は……「太陽光など他の自然エネルギーも合わせれば大丈夫」ですか?そういうのをウソの上塗りと言うんです。絶対的に発電量が足りないことに対して何の答えにもなっていない。「本当にそうするにはどうすればいいのか」と真剣に考えていないくせに、具体性のない夢にすがりつく。そんなことでは、都合良く民衆を騙したい人たち(票のためとか、投機資金回収のためとか、いろいろありますわな)に騙され続けるだけですよ。
 我々の生活は、電力によって成り立っています。それは、冷蔵庫やエアコンなどの電化製品による「便利な日常生活」を成り立たせているというだけではありません。この国は“技術立国”であり、工場を大電力で動かし、その“上がり”を元手にして経済を廻し、収入を得ているのです(もちろん、「工業だけ」ではない。が、工業抜きでは成り立たないほどに依存していますよ、日本経済は)。その観点が政治や一部のネット世論から抜け落ちているとしか思えませんな、私には。

 国の今後の基本方針として「自然エネルギーに転換」するならば、それはそれで構いませんよ。でも、そんなのは新技術を確立して5年10年経って初めて成し遂げられることです。そう変わるまでの間、商売相手の「世界」は待ってはくれません。世界の最先端を誇る日本の工場も、今年の夏に安定稼働できないとなれば、他の国の工場で代替されていくだけです。日本がもたもたしている間に、原子力発電で得た電力を元にした中国や韓国の工場に仕事を奪われていく、それだけのことですよ。そして、日本は「世界」から取り残される……その間に失ったものを取り返すのは、並大抵のことじゃありません。見通しすらないのに現実から目を背け続けるなんてのは、それこそが「無責任」ではないのか。
 今この時点ですべきことは何なのか、冷静に考えるべきです。政治家だけでなく、主権者たる我々国民も。現実を見定め、現実的な対応を積み重ねるしか被災地復旧への道はないし、その先にある日本全体の復興もないんですよ。

 キレイごとだけ言って、電力の安定供給を放棄するのがこの国の政治であり、民意であるというなら、それもいいでしょう。
 だけど、覚悟しておかなければなりませんよ。そういう選択は、日本が経済的に二流の国家となり、失業者が溢れる社会になるリスクを孕んでいることも。
 みんなで失業しますかね。ま、それも1つの責任の取り方ですわな。

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