« Bleumer的投票行動 ~2010参院選 | トップページ | 風の谷のナウシカ Blu-ray Disc版 »

2010年7月15日 (木)

Bleumer的選挙総括 ~2010参院選

 民主党   :44
 国民新党  :0
 自由民主党:51
 みんなの党 :10
※ややこしいので、今回は獲得議席数のみ

 第22回参議院議員通常選挙、「与党敗北、野党勝利」という結果になりました。改選第1党は自民党となり、みんなの党が躍進しましたが、参院第1党は民主党のままです(自民党84に対し、民主党は106)。ただ、与党は110議席となったため、参院の過半数(121議席)を大きく割り込み、国会は再び“ねじれ”状態になりました。
 国民的不人気となってしまった鳩山首相が選挙直前に辞任し、菅新首相になったことで民主党が盛り返したかと思われましたが、蓋を開けてみれば民主党敗北、国民新党は議席獲得すらできないという結果。投票率も57.92%と伸び悩んだ割に、自民党が予想以上の議席数を得た感があります。
 与党敗北の理由は、菅首相の消費税増税発言だと言われています。首相さんは自ら「唐突な印象を国民に与えてしまったから」と盛んに言ってますが……まぁ、それもあるでしょう。昨年夏の衆院選では党として「4年間は増税しない」と公約し、今年の国会でも財務大臣として「上げない」と答弁してた人が、首相になって選挙となった途端、「10%に上げる」と言い出したわけですからね。そのせいで離れた票もたしかにあったでしょう。
 しかし、それだけでしょうか?消費税の話にしても「唐突な印象」だけでこうはならないと思いますよ。
 まずは、そもそも自民党が提案した「10%」という数字に民主党が便乗したという点です。対立している野党・自民党の提案に、なぜ与党・民主党が便乗するのか……ここに違和感を感じた人も多かったはず。それが自民党の独自性を覆い隠すためだけの姑息なやり口であるとか消費税を本当に上げてしまう口実作りであるなどと考えた人は当然票を入れないですし、「事業仕分け」を誇り「子供手当て」「高校無償化」などというバラマキをしておきながら増税だなんて明らかな矛盾ですしね。民主党の考えていることは場当たり的でしかなくおかしいという本質がまたも露呈してしまったために票が離れたってところでしょう。
 次に、菅首相自身の発言が二転三転しているのに、「1ミリたりともぶれていないし、1ミリたりとも後退はしていない」と発言した点ですな。「政治的にぶれる」ということが今は致命的であると、鳩山首相を横で見ていたはずの新首相がまるで分かっていないんだってバレてしまってはねぇ……百年の恋も冷めますよ。自分で最大の争点にしておきながら、言い訳に終始している様はまさに前首相そのもの。「政治家としてどうなの?」と思われては、票も離れますよね。どんなに取り繕ってみても、残念ながら本当の人格までは隠し通せないってことですよ。
 さらに、同じ民主党の候補なのにその一部がなぜか「消費税増税反対」と叫んでいた点です。複数候補が立った選挙区では、組織票を持たない方の民主党候補が、首相と逆のことを言ってましたよね。首相ではあるけれども、その人は民主党の代表であって、選挙に通って議員になったらその人の言うことを聞かなくてはならない人なんですよ(叫んでる候補が、リーダーと認めている人は別人なのだとしてもです)。そんなことすら分からない人を、責任ある有権者としては絶対に国会議員として選ぶわけにはいかないわけで……そんなのを候補者とする政党を信頼できるわけがありません。この点でも、票は離れたでしょうね。
 もちろん、票が民主党から離れたのは消費税増税の話だけではありません。直近の政治的話題であった普天間問題への無責任な対応を忘れた国民ばかりではなかったでしょうし、強行採決連発など自民党時代と何も変わらない政治手法、不透明極まりない支持団体(労組や日教組、それに民団その他)への不信感もあったはず。また、若い世代は外国人参政権問題、古い世代には夫婦別姓問題など、身近で重要な政策を隠して選挙に臨む民主党の姿勢への反発などもあったでしょう(これらの点は、輿石東議員の大苦戦や千葉法務大臣の落選で証明されたと考えます)。
 いろいろありすぎて、大変ですな、民主党。この選挙結果には、心の底から反省してもらいたいと思います。これがあなたたちを支えてくれるはずの「民意」なのですよ。

 と書いてはみたものの……実際のところ、民主党は一部マスコミの言うような「大敗」ではなかったですな。比例代表では1800万以上の票を集めて投票先の第1党となりましたし、改選前50に対して44議席も取ったんですから。ちょっと減っただけです。「大敗」ってのは37議席しか取れなかった2007年の自民党とか26議席しか取れなかった2001年の民主党を言うのであって、今回のは「大敗」じゃないですよ。それに“参院のドン”輿石東議員が落選すればまた話は違ったでしょうが、僅差とはいえ通ってしまえば問題なく今後6年間“ドン”である続けられるわけで……反省なんて、したところで1ヶ月もすれば忘れてしまいます(それどころか次の参院議長候補だそうで。全く懲りていないですよ、民主党は)。菅首相もさっさと続投を宣言し、落選して議員でなくなった千葉法務大臣も続投とか。民主党の関心は、もはや9月の代表選、つまりは党内事情だけ。我々国民のことなんて、どうでもよくなっているでしょうね(菅首相続投を7割以上の人が容認しているとか報道されてるし、余計につけ上がりますわな……特に今の首相さんは、そういう人ですよ。自分のプライドだけが大事で、それを傷つける奴は誰であれ痛めつけてくるはず。それが同胞でも、自国民であっても。これからの政治ってどうなるのかなぁ)。
 はっきり言って、私たち日本国民は今回も民主党に票をくれてやりすぎたと思います。報道されているように、19議席を持つことになった公明党さえ政権に取り込むことができれば、“ねじれ”解消/衆院定数の3分の2確保で、どんな法案でもまた通し放題です。外国人参政権だって公明党は積極的だから、通りますよ。「自民党と大連立」しか事態を打開できないくらいに民主党が大負けしていれば、あるいは「解散総選挙」とか「政界再編」さえもあったかもしれませんが……今後3年ほどは、それもないでしょうね。国民の相当数が期待したみんなの党だって、いつ取り込まれたっておかしくないですし。おそらく、菅内閣は来月再び交渉期限がやってくる普天間問題の対処を誤るでしょう。そのことを批判する機会でさえ、私たちにはもはやありません。この国の将来に対する不安は消えませんでしたよ。本当に残念です。
 ま、それでも、参院選ながら投票率が6割弱あったことや、タレント候補が軒並み落選したり、タケノコのように湧いて出た新政党に票が集まらなかったのは良い傾向だと思いました。「国民だって政治について真剣に考えているんだ!」というメッセージにはなったと思います。もちろん、通ってしまったタレント候補もいたし、衆院からの安直な鞍替え候補や訳の分からない新政党の候補でも、名が知れていた人は通ってしまったので、各政党のお偉方を改心させるには至らなかったかもしれませんけどね。特に、一応「勝利」となった自民党には気を引き締めてもらいたいですな(酷いですよ、あの比例名簿は。民主党のこと、悪く言えませんぞ)。次もこんな形で戦うつもりなら、自民党に投票しませんよ?私でも。

 衆議院の解散はされないだろうし、ほんの少しでもいいから民主党が政権を担うに足りる政党になってくれることを願うことしか私たちには残されていません。自民党が大して変わってないことも分かったので、もっとしっかりしてもらわないと困るんですけど……ホント、この希望の持てない日本の状況、何とかできないですかねぇ。
 以上、私Bleumerなりの参院選総括でした。

|

« Bleumer的投票行動 ~2010参院選 | トップページ | 風の谷のナウシカ Blu-ray Disc版 »

重い話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Bleumer的投票行動 ~2010参院選 | トップページ | 風の谷のナウシカ Blu-ray Disc版 »