2018年1月14日 (日)

ラグビー大学選手権&日本選手権決勝

■全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝
帝京大 21-20 明治大
■日本ラグビーフットボール選手権大会決勝(兼 トップリーグ決勝トーナメント最終戦)
サントリー 12-8 パナソニック

 1月7日にラグビーの全国大学選手権決勝が行われ、1点差という僅差で帝京大が優勝しました。前半は明治大の猛攻を許して7-17と10点差をつけられましたが、“スロースターター”で後半に強い帝京大は2トライ2ゴールを決めて逆転し、勝ちをもぎ取りました。準決勝での東海大戦で見せた強さが決勝ではあまり見られず、今ひとつ本領を発揮しないままに終わってしまったような感もありましたが、それでもしっかり勝つところはさすがと言うべきですかね。これにて、帝京大は前人未到の大学選手権9連覇を達成しました。毎年メンバーが変わる大学チームで9年連続優勝するって、凄いですね。ここまできたからには来年も優勝して「10連覇」を目指してもらいたいですけど……そろそろ他の大学も、帝京を打ち負かす力をつけてもらいたいです。
 また、今年は日本選手権から学生出場枠がなくなったためトップリーグ上位4チームのトーナメント戦として行われた日本選手権決勝が1月13日に行われ、ロースコアながらサントリーが攻め勝って優勝を果たしました。パナソニックは前半早々に司令塔のバーンズ(オーストラリア代表)/後半にポーコックが交替してしまったのが致命的だったんですけど、まぁ、サントリーの方が有効な攻撃をより多くしていた印象だったので妥当な結果ではないですかね。とはいえ、どちらも大学レベルとは全く違うレベルのラグビーをやってて、良いものを見せてもらったように思いました。

 サッカーは今年がワールドカップイヤーでロシアで大会が開かれますが、ラグビーは来年がワールドカップイヤーで日本で大会が開催されます。イベント決勝ともなると秩父宮ラグビー場(収容人数:27188)が観客で一杯になってはいますが……どうですかね、日本のラグビー人気は。現状でワールドカップを開催できるほどに盛り上がっていると言えるのかどうか、個人的には疑問です。
 案外その時になったら、それなりに盛り上がって、ワールドカップ日本大会は「(なんとなく)成功」ってことになるのでしょうかね。ヘンに煽って一過性のブームみたいなことにはなったもののその後急速に萎んでそれっきり、みたいなことになるよりは、そこそこ人気な現状の方が良いのかもしれませんし。
 ま、今年1年ありますし、ラグビー人気が来年に向けて少しずつでも上向いてくれるといいですね。

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2018年1月 5日 (金)

謹賀新年 2018

 新年あけましておめでとうございます。
 今年の正月三が日は、初詣とかもしましたが、基本的には寝正月でした。正月恒例のスポーツイベントは、元日に埼玉で行われた天皇杯サッカー決勝は延長線の末にセレッソ大阪が横浜Fマリノスに逆転勝利。2日の大学ラグビー準決勝は、明治大が大東文化大に、帝京が東海大にそれぞれ勝って決勝進出。2日~3日にかけて行われた箱根駅伝は、往路を東洋大/青山学院大が復路で優勝し、青学が史上初の11時間切りで総合4連覇達成。ライスボウルは、富士通が日大を下しました。あと、今年は(というか、正確には昨年末から)NHK BSプレミアムでニッポンアニメ100「あけおめ!声優大集合」という生放送の年越し特番を放送しまして、新年早々徹夜して体を壊すわけにもいかないので途中からは録画で見たのですが(その録画分だけでも4時間超w)、これが実に面白かった。来年も声優さんを集めた年越し特番、あったらいいなぁ。
 今年も、穏やかで落ち着いた1年になってくれればと思っておりますが……ああ、今年はサッカーW杯ロシア大会もありますな。どうなりますかね。

 本年も、「Bleumer's Diary 詮無きことを II」をよろしくお願いします。

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2017年12月31日 (日)

ゆく年くる年 2017

 大晦日です。2017年・平成29年も終わろうとしています。

 今年は、世間的には天災とか記憶に残る大事件とかはあまりなかった印象でした(今年の10大ニュースとか調べてみても、ピンとこなかったし)。衆議院の解散総選挙は秋にありましたけど、大勢に影響なしって結果でしたしね(与党以外の連中が崩壊して自滅した、ってところか)。東証株価は上がりましたし、なんだかはっきりしないけど悪い年ではなかった、そんなところでしょうか。

 Bleumer個人にとっての2017年は……なんか、特別悪くもないけど良くもなく、こちらもはっきりしない1年だったというか。ケータイの更新年だったけどiPhoneを無難に機種変更して済ませてしまいましたし、その無難な機種変更が今年一番の高額出費で、他に特段の買い物をしたわけでもなかったかな。ホビー系だと、DX超合金 Sv-262Hs ドラケンIIIとかも凄かったのですが(変形にかなり難儀した……)、バンダイの「超合金 魂MIX メカゴジラ(生頼範義ポスターVer.)」が良かったですかね。合体変形するとんでもメカゴジラがみっちりと作り込まれていて、ガッチリと合体する上、メカゴジラとしても超絶カッコいいのには驚嘆感服しました。フィギュアは、今年もやはりアルターが凄かったんですが(アルファオメガ名義のトライアドプリムスも良かったけど、絢瀬絵里が素晴らしかった。スクフェスシリーズ恐るべし)、個人的に一番良かったのはホビーストックの「戦姫絶唱シンフォギアGX 1/7 立花響」ですかねぇ。あの難しいポージングでありながらどの角度から見ても崩れず、力強くかつヒロイックにまとめ上げているのは本当に凄いと思いました。アニメ作品では、「小林さんちのメイドラゴン」が一番印象に残ったかな。メイドラゴンを含めて今年の1~3月期は大豊作だったと思うのですが(「このすば」2期を筆頭に、よくできた作品多数)、話題が「けものフレンズ」に全部持って行かれてしまったのが不幸でしたかね。ゲームは、年末にNintendo Switchを購入したりもしたのですが、それも含めてあまりプレイできてないんですよね(毎年言ってるようだけど、ホントにできてない)。それなりにやったのは、やはり「Forza Motorsport 7」です。ああ、Xbox One Xが今年発売になったんですけど、日本に入ってくる量が少ないのかまるで買えそうにないので買えていません。来年には買えたらいいなと思っています。

 こちらも毎年のように書いていますが、当ブログを続けていくことが厳しい状況だったりします。今年も体力的気力的にキツく、何度もめげそうになりました(というか、めげた)。来年からはF1中継も見る可能性が低くなりそうでして、さすがに中継映像すらも見てないのに記事を書くというわけにもいかないので、体力も気力も弱まっていく上に「ネタ切れ」まで加わるかもしれません。どうしよう……まぁ、何かネタを見つけて、ちょろっとした文章を書く形にでもしますかね。

 2018年は、良い1年でありますように。

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2017年12月30日 (土)

iPhone8 Plusに機種変更

 2015年にしたiPhone6s Plus+GRATINAの契約<記事>からまたも2年が経ち、契約の更新時期がまたまたやってきました。
 いろいろ考えた結果、今回はauとの契約は何も変えず、iPhone6s Plusを機種変更するのみとしました。新機種は、iPhone8 Plusにしました。
Iphone8plus

 新機種候補筆頭は、やはりiPhone発売10周年記念の“フラッグシップ”機たるiPhone X、だったのですが……テンさんにはせずに、iPhone8 Plusにした理由は大きく2つです。
 まずは、値段。今回機種変更したiPhone8 Plusの256GBは、端末価格121680円/実質負担額57600円でした。正直「12マンって何なの」とは思ったのですが、実質負担額は5万円台で、下取りやポイントを使って実際に店頭で支払った額も5桁に収まりましたから、なんとか自分を納得させることができました。一方、iPhone Xの256GB版の端末価格は146400円/実質負担額でも82320円ってのは「いくらなんでもないわー」で却下。64GB版は端末価格128160円/実質負担額64080円と8 Plusの256GBと数字的にはさして変わらなかったわけですが、実質負担額の5万円台と6万円台の差というのが最後まで引っかかりましたね。で、「今回はやめとくか」と。
 次に、Face ID。ネット上に溢れる使用感のレポートをあれこれ読ませていただきましたが、思ってたほど悪くはなく、むしろ良好なようですね。ただ、「ムクミに厳しい」というレポートが引っかかりました。私も顔のムクミがヒドいときはかなりヒドくて自分でも分かるほどに顔の形が変わります。となれば、顔の形を3DスキャンしているようなFace IDがムクミあるなしで「あんたご主人様じゃないよね」判定するのも無理もないことでして……iPhone7から本格的に使えるようになったApple Payを私が使おうとすれば、店頭においていざ支払いというときに顔スキャンされて「ブブー」判定されてしまう姿も容易に想像できてしまうわけです。で、「とりあえずは、今まで通りで確実なTouch IDにしておこう」と考えました。
 他は、ホームボタンのあるなしはそれほど気にしなかったのですが、「ホームボタンが近いうちにiPhoneからなくなりかねないのなら、あるやつをあるうちに買っておこう」ぐらいは考えました。あと、有機ELディスプレイは店頭でちょっと見ただけでは特段の差は感じられなかった上に、自発光式ということはバックライト式よりバッテリー食うのは目に見えているし、焼き付きの問題もあるし、(Samsung製有機ELはすでにスマホでの実績あるものの)Appleの“第1世代”ハードってのは個人的にあまり信用していなかったりするので「液晶でいいや」と考えました。

 新端末であるiPhone8 Plusの感想については、一言で言えば「iPhone6s Plusとほとんど変わらないな」なんですけど……そう言ってしまうと記事にならないので、もうちょっと書き足しておきます。
 先に書いた通り、ストレージは256GBにしました。6s Plusは64GBだったので64GBの方を選んでも良かったのですけど、それだと「何も変わり映えしないかも」とも考え、店先で256GBを選択しました。今のところ、6s Plusのデータを移植して動画ファイルを追加でいくつか放り込んだだけなので、容量の半分も使っていません。ただ、使おうと思えばあっけなく満タンになるので(うちのiPad Proで証明済み)……使い途はよく考えてから決めようと思ってます。色はシルバーにしました。ゴールドは色合いが好きになれなかったので今回はパス。気分転換でスペースグレイにしようか最後まで迷ったんですけど、これも店先で直感的にシルバーにしました。裏面がほぼ白なのでシルバーというより事実上ホワイトなんですけど、以前使っていたiPhone 4Sの色と似た感じなので「こっちでいいか」と考えた次第です。
 6s Plusから大きく変わったところは、処理能力とカメラとホームボタン(物理的なボタンではなくなった)とヘッドホン端子がないってところですが……特段「変わった」と思うことはないですね。移行用バックアップデータをこしらえるために6s PlusをiOS11(正確には11.1.2)に書き換えてもみたのですが、その時に使ってみた感じと8 Plusで使ってみた感じに大きな差はなかったように思います。カメラは、生成画像が少し明るめに調整されるようになったことはわかりましたが、ホワイトバランスなんかの傾向は同じように思いますし、デュアルレンズになった恩恵は今のところ全くなかったりするのでよくわかりません。ホームボタンは押し込むことができなくなってしまったので、さすがに変わったことはわかりますけど、「へこみ部分を押すような感覚」ってのも即行で慣れてしまいました。「iPhone Xの代替動作ってのも、こんな感じであっけなく慣れてしまうのかな」と感じましたね。ヘッドホン端子に関しては、私はiPhoneを使うようになって以来全く使っていなかったので、なくなっても問題ありません。あと、初Plus時は気になった大きさや重さも、慣れ親しんだ6s Plusと8 Plusは似たようなものなので、こちらも何の問題もなし。というわけで「6s Plusとほとんど変わらないな」となるわけですけど、日常的に使うスマホで機種変更しても何ら違和感なく使えるというのは良いことです。
 変わったところといえば、省電力機能ですかね。8 Plusのバッテリー容量は2675mAhと言われており(※記事によって若干差があるが、だいたい2600台後半)、2750mAhあった6s Plusや2716mAhあるとされるiPhone Xよりも少なかったりするのですが、バッテリーの持ち具合はかなりイイ感じですね。低電力モードはもちろんのこと、通常モードでほったらかしといても待受時の電力消費はかなり抑え込まれているように思えます。この点、6s Plusは低電力モードに設定すると電力消費が抑え込まれるけど通常モードだと待受てるだけでも電力食ってるって感じでしたが、8 Plusは通常モードでも減り方が低電力モードとそれほど差がないように感じます(あることはあるが)。A11 Bionicの省電力コアは優秀なようですね。感心しました。
 ああ、液晶保護フィルムは今回もミヤビックスの「OverLay Brilliant for iPhone 8 Plus/iPhone 7 Plus(高光沢タイプ)」を買って貼りましたが、ケースはレイ・アウトの「iPhone8 Plus/iPhone7 Plusケース ハイブリッド クリア」にしました。6s Plusで使っていた全面ポリカーボネート製のケースだと、側面で固定するためにツメ状になっている部分から亀裂が入ってしまうことが多く、結構困ったので、今回は裏面はポリカーボネート製/側面は柔らかいポリウレタン樹脂でできたハイブリッドタイプのケースでストラップホールの開いたものを選びました。柔らかい樹脂な分、ケース側面が厚くなってしまって、ただでさえ幅広なPlusがさらに横に広がってしまったのは誤算でしたが、それ以外は普通に使えています。今のところ亀裂や割れは皆無ですし。

 iPhone Xほどではなかったものの、8 Plusも高かったので、結構痛い出費となってしまいましたけど……ま、A11 Bionicは相当な高性能だとのウワサだし、長く使えそうですからね。今回は2年と言わず「3年くらい使い込んでもいいかな」とも考えていたりします。今まで使ってきた4S/5s/6s Plus同様、8 Plusにもしっかり働いてもらおうと思います。

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2017年12月28日 (木)

来季のF1を見たいと思わない

 何年かぶりに、フジテレビのF1総集編を見ました。昔は年末になると当たり前に地上波で見ることができたF1総集編も、あるときから有料限定コンテンツになってしまい、初めてCS契約した昨年は11月でフジNEXTの契約を切ってしまったので見ることはできず、今年が有料化後初の総集編視聴となったわけですが……見ていてあまり面白くなかったです。特に“夏休み”明けのベルギー→イタリア→シンガポール→マレーシア→日本でのフェラーリの体たらくを連続で見た気分の悪さと言ったら、もう……「赤い跳ね馬も地に墜ちたな」とでも吐き捨てたくなるほどイヤな気持ちになりました。
 一方、過去のF1中継を振り返るF1 LEGENDSも見ました。2000年のベルギーGP(終盤にミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハがリカルド・ゾンタを挟んで3台横並びになったグランプリ)を放送していたのですが、こちらは面白かったですね。ま、過去の面白いグランプリを選んで放送している番組ですから、当然見ていても楽しいんですけど……3リッター自然吸気V10エンジンの甲高くて限界域まで当たり前に回すからむせび泣くようなエンジン音、今から見ると若干野暮ったいけど流麗で美しいデザインのマシン、カッコいいカラーリング、コース外は昔ながらの芝生やらグラベルやらでちょっとでも飛び出せば命に関わりかねない危険と隣り合わせの中での激しいドライビング……「昔って、こうだったよなー」と感慨にふけってしまいました。それに比べて、昨今のF1ときたら……そして、来シーズンのF1は……

 正直なところ、「来季のF1を見たいと思わない」んです。「見よう」という気にまるでなれない、こんなことは初めてなのですが、なんとなくではなく、かなり強い気持ちです。「見たくない」のです。
 来シーズンのF1は、今年の車体みたいな大きなレギュレーション変更はなされないのですが、いくらかは変わります。小変更ではありますが、競技の本質にかかわるという点では大きい変更だったりします。
●HALO義務化
 FIAは2018年からF1マシンにコクピット保護デバイス“HALO(ハロ)”の搭載を義務付けることを既に発表しており、部分的ながらマシンの外観が変わります。コクピットの周囲に下駄の鼻緒みたいなバーをくっつけることで長らくむき出しになっているドライバーの頭部を保護するもので、天使の輪っかという意味合いで“HALO(ハロ)”と呼ばれているのですが……マシンの中心にあるドライバーのヘルメットの上に無粋でゴツいバーがつけられるわけで、はっきり言って「極めて不格好」です。気にならない人には気にならないようですけど、長年F1を見続けてきた私からすれば「かつてないレベルで邪魔で不細工で美しくないパーツ」であり、「オープンシーターマシンにとってはありえない変更、あってはならない変更」に他なりません。もちろん、ドライバーの頭部保護の必要性は認めます。ですが、どうしてもドライバーを保護したいのならWECのLMP1のような頑強クローズドコクピットにするべきであって、オープンシーターであることを捨てるべきではないのでしょうか?(というか、危険を完全に回避するにはレース自体をやめるしかないのだが)。なのに、あんなとってつけただけのバーで「ないよりはマシ」程度の防護のために、ありえない変更を加えてしまうとは……信じられません。
 で、クリスチャン・ホーナーが言うには、FIAが導入をやたら急ぐのは「訴訟リスクの回避のため」のようです。ということは、実態はドライバーの安全のためでも何でもなく、FIAのジジイどもの単なる「保身」ってことですよね(それも金銭面だけの)。本当に情けないったらありゃしませんよ。そんなに訴えられたくないのならレースなんてもう止めたら?って言いたいです。
 ちなみに、“HALO(ハロ)”余計なパーツ、それも人を保護するデバイスなので、重いです。一説にはパーツとそれを支える構造物で14kgとかになるらしいですな。超軽量であることこそがF1マシンの長所なのですが、重いバッテリーを積んだりなんだりで近年ずっと肥大化し続けています。この上、さらに重くしてどうするんですかねぇ?F1って何なのでしょうか。
●PU基数制限
 今シーズンは全20戦だったため、PU基数制限は年間4基までとなっていました。これをクリアできずにルノーPUやホンダPUを搭載したクルマが今年もたくさんグリッドペナルティくらっていろいろ批判されましたよね。で、来季からはその制限がより厳しくなり、ICE(内燃機関)/TC(ターボチャージャー)/MGU-Hは3基まで、ES(エナジーストア=バッテリー)/CE(コントロールエレクトロニクス)/MGU-Kは2基までに減らされます(違反すれば、やっぱりグリッドペナルティ)。来シーズンのF1は全21戦が予定されているので、少なくともPU1基につき7グランプリ分は走らないとダメということになります。当然、7グランプリもたせないといけないということは、5グランプリもたせれば良かった今シーズンよりもPUの寿命を縮めるような全開走行は極めて限定的にしか行えないということであり、経済的負担の大きいカスタマーユーザーは大事に大事にPUを使っていくしかありません。ワークスチームのトップドライバーも全開アタックできる機会が限られるでしょうけど、カスタマーチーム(いわゆる中団勢)はとにかくパワーセーブですから今以上にワークスチームとの差は大きくなるでしょうね。
 ちなみに、この基数制限、2019年までにさらに厳しくなって、グランプリ数にかかわらずドライバー1人につき年間2台までしかPUが使えないことになる、とか言われています。F1って、壊れないように労って労って走る耐久性テストが目的でしたっけ?省エネ走法の競争でしたっけ?「いい加減にしろ」と言いたい。

 F1とは、そもそも何でしょうか?オープンシーターオープンホイールの世界最高峰フォーミュラカーに乗って世界一速く走ることができるドライバーを決める競技、ではないのでしょうか?
 にもかかわらず、重くて不格好でショボい音しか出ないマシンが世界最高峰のフォーミュラカーといえるのか、PUを労って労って全開とはほど遠い状態でのろのろと走ることが世界一速い人間を決める競技といえるのか。せっかく今年のレギュレーション変更でワイド&ローの車体に戻って速さを取り戻したというのに、またオープンシーターの潔さを捨ててまでカッコ悪くして重くして、その上、エンジン全開で走ってはダメってなんなんですかね?そんな本質まで見失った競技を、わざわざ視聴契約した上でお金払ってまで見るべきものと言えるのでしょうか?F1を今まで30年近く見てきましたけど、速さも美しさも闘いも激しさも何もかも失い続けるF1にもうホントにウンザリなんです。来シーズンのF1は、もはや速いドライバー決定戦でもないし、競技とすらもいえない、世界中のサーキットで派手なクルマ走らせるだけサーカスですよ。
 したがって、私は現状では「来季のF1を見たいと思わない」のです。ま、来季はホンダがトロロッソホンダとして再起動するし、ポールリカールでのフランスGP復活というイベントもあったりするので、本当に見るのをやめるかどうかは来年のプレシーズンテストがどんな状態なのかをチェックしてからにしようとは思っていますけど……ね。例年通りシーズン通しでF1を全戦きっちり見ることは、たぶんないでしょう。現行のコンコルド協定が切れてリバティメディアによる競技自体の改革が実を結ぶ(かもしれない)2021年シーズンあたりまで、まったく見なくなってしまうかもしれませんな。

 プロスポーツというのは、観客がお金払ってでも「見たい」と思って初めて成り立つものです。その上でプロスポーツである「F1」とはそもそも何なのか、運営側にはその本質をもう一度しっかり確認してもらいたいです。
 プロスポーツとしてあるべき形をF1が取り戻したなら、私もまた全戦「見よう」と思うでしょう。その時まで、残念ですけど暫しのお別れ、ですかね……ホント、残念ですよ。

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2017年12月 4日 (月)

F1 2017 アブダビGP

 F1第19戦・ブラジルGP決勝が11月12日、最終第20戦・アブダビGP決勝が11月26日に行われました。

■F1第19戦 ブラジルGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ライコネン(フェラーリ)
7位 アロンソ(マクラーレン)
13位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ベッテル(フェラーリ)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ライコネン(フェラーリ)
4位 ハミルトン(メルセデスAMG)
8位 アロンソ(マクラーレン)
リタイア バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ハミルトン/「Fastest Lap Award」フェルスタッペン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
■F1第20戦 アブダビGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
11位 アロンソ(マクラーレン)
13位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
9位 アロンソ(マクラーレン)
12位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ボッタス/「Fastest Lap Award」ボッタス/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 今年最後の2戦は、チャンピオンシップ確定後のグランプリとなりました。前回「チャンピオンシップは決まってしまいましたが、決定後故の面白いレースになることを期待します」と書きましたけど……期待通りの展開、とはなりませんでした。
 ブラジルGPは、Q1序盤でいきなりハミルトン(今年のチャンピオン)がスピン→クラッシュ→予選タイム残せずという大波乱の中、チームメイトのボッタスが頑張ってPP獲得。決勝はスタートでベッテルが前に出てそのまま逃げ切って優勝。レースの見所は、PU交換などでピットレーンスタートとなったハミルトンが最後尾から抜いて抜いて抜きまくって4位まで上昇したこと、ぐらいでしたかね(で、Driver of the Day Awardはハミルトン、と)。
 アブダビGPは、基本的に抜きにくいコース特性もあってさらに面白くなくて、ボッタスが2戦連続でPP獲得すると決勝ではポールトゥウィン+ファステストラップも記録し、Driver of the Day Awardも持っていきました。ハミルトンはボッタスの後ろを付いていくだけで、フェラーリは燃費の問題もあったらしくメルセデスAMG勢に全く歯が立ちませんでした。あと、引退レースとなったマッサは10位入賞、マクラーレンホンダとして最後のレースとなったマクラーレン勢はバンドーンはディフューザーに何か詰まっていたことによるダウンフォース不足で12位完走にとどまったもののアロンソが9位入賞で終わりました。

 これにて、2017年のF1も終了しました。
 ドライバーズタイトルは、ハミルトンが獲得。20戦中9勝、363ポイント。全戦完走してきっちり全戦ポイント獲得、一番悪かったのはメキシコで2ポイント/次に悪かったのはモナコで6ポイントでしたが残りは二桁ポイントで、2位は4回。終わってみれば2位ベッテルに46ポイント差をつけたので、圧勝のシーズンでした。そのベッテルは開幕戦を含めて今年5勝しましたし、2位も6回あったのですが、0ポイントが2回。取りこぼしが多かったのが敗因ですかね。3位には305ポイントのボッタス。移籍初年度にして初ポール獲得&初優勝を経験した上で年間3勝/2位も6回。合計で300ポイント超えてきたし、「立派だった」と言って良いのではないですかね。4位は205ポイントのライコネン。最終戦までリカルドと争っていましたが、結局リカルドが最終戦をリタイアしたため5ポイント差で4位になったわけですけど、トップ3チームのドライバーで唯一勝ち星なしですから……チーム事情もあるにせよ、立場的にはキツいでしょうね。来季は勝てるといいですね。5位はアゼルバイジャンで勝ったリカルドで、6位はマレーシアとメキシコで勝ったフェルスタッペン。どちらもマシントラブルが多かったので、タイトル争いという点では残念な結果に終わってしまいましたな。マクラーレンホンダのアロンソは17ポイントでランキング15位/バンドーンは13ポイントでランキング16位でした。
 コンストラクターズタイトルは、668ポイントを稼いだメルセデスAMGが獲得。20戦12勝ということで、昨年の21戦19勝からすると大きく勝ち星を減らしたわけですが……2位フェラーリとは146ポイント差ですからね。まだまだ“盤石”ですな。そのフェラーリは522ポイントで、昨年の398ポイントからは100ポイント以上も伸ばしてきました。ただ、タイトルにはまだ距離がある、って感じですよね。来シーズンこそはメルセデスAMGに追いつき追い越す勢いを持続してもらいたいですわ。3位は368ポイントのレッドブルで“3強”だったわけですが……“中団勢”トップの4位には今年もフォースインディアが入りました。昨年はフォースインディアが173ポイントで138ポイントだったウィリアムズと終盤デッドヒートを繰り広げていましたが、今年は5位ウィリアムズを104ポイントも引き離しての圧勝でした。187ポイントのうち100ポイントを稼いだペレスも立派ですけど、移籍初年度かつレギュラードライバーとして事実上のデビューイヤーながらブラジル以外全戦完走して着実にポイントもゲットして87ポイントを稼いだオコンは本当に素晴らしかったですね。「初年度からこれなら次は」といってもステップアップ先がないのが今のF1なので残念ではありますが、フェルスタッペンに続く今後が期待できる若手ドライバーとなりますね。あと、ランキング6位にはワークスルノーが入り、トロロッソが7位、ハースが8位で、30ポイントに留まったマクラーレンは9位に沈みました。昨年6位で、今年は9位(下から2番目)に逆戻り……まぁ、マクラーレンとホンダが別れることになるのも仕方ないでしょうね。ホンダPUも終盤戦は比較的安定動作していましたし、今月から始動した新生トロロッソホンダに期待しましょう。

 昨年のアブダビGPの記事で「来年は、マシンと共にF1という競技自体が大きく面白く変わった1年となればいいですね」と書いたのですが、今シーズンは車体レギュレーションの大幅変更でマシンは一新され、狙い通りにコーナリングスピードは大幅に高速化。実際にコースレコードも次々と更新されていき、「メルセデス1強」の時代から「上位3強」の時代へと変化したシーズンだったと言えるかもしれません。
 とはいえ、結果だけ見ればメルセデスAMGとそのエースドライバーであるハミルトンが圧勝したわけで、スポーツとして大きく変わったと言えるのかは疑問でしたし、面白かったかと言われても、前半戦でフェラーリが善戦したことや、アゼルバイジャンGPが荒れに荒れて近年稀に見る楽しいグランプリだったことを除くとイマイチな1年だった感もあります。リバティメディアによる競技自体の改革もまだ先が見通せるところには至っておらず、来シーズンは大きなレギュレーション変更もなされないことから今シーズンとは大きく異なる状況になるというのもちょっと想像し難いですよね。日本のF1ファンからすれば、トロロッソホンダが誕生するので今シーズンとは見所が変わることになりますけど……そう劇的にホンダPUが良くなるとも思えないので、この点でも変化は大きくはなさそうに思えます。もちろん、来シーズンのF1が面白くなってくれればそれで良いのですが。
 そのあたりも含めて、来年のことにつき次回の記事で書くことにします。

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2017年11月 5日 (日)

F1 2017 メキシコGP

F1第17戦・アメリカGP決勝が10月22日、第18戦・メキシコGP決勝が10月29日に行われました。

■F1第17戦 アメリカGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
9位 アロンソ(マクラーレン)
13位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ライコネン(フェラーリ) ※フェルスタッペンが3番手フィニッシュしたが、レース後に5秒加算ペナルティで4位降格
12位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG
■F1第18戦 メキシコGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
13位 バンドーン(マクラーレン) ※Q2出走せず
14位 アロンソ(マクラーレン) ※Q2出走せず
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ライコネン(フェラーリ)
4位 ベッテル(フェラーリ)
9位 ハミルトン(メルセデスAMG)
10位 アロンソ(マクラーレン)
12位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG

 今シーズンのチャンピオンシップの最終決戦となった北米シリーズ、その1戦目はアメリカGP。ガスリー(トロロッソ)がスーパーフォーミュラ最終戦(鈴鹿)参戦のために派遣された日本は季節はずれの超大型な台風21号の大雨で散々でしたが(SF最終戦も決勝中止。ガスリーもランキング2位でタイトル獲得ならず)、テキサスはきれいに晴れ。フリープラクティスからトップタイムを連発したハミルトンが予選も圧倒。Q3で1:33.108を叩き出してPP獲得+コースレコード更新。決勝も、スタート直後の1コーナーでベッテルにかわされてトップを譲ったものの、6周目にあっさり抜き返すとあとは悠々走ってサクッと優勝。16番手スタートだったフェルスタッペンが、ガンガン抜きまくりファイナルラップにはライコネンも抜いて表彰台に上がる準備もしていましたが、ここで「4輪脱輪してライコネンを抜いた」との裁定が下り5秒加算ペナルティで4位降格となりまして、久々に表彰台にベッテルとライコネンのフェラーリ勢が揃ったのですが……ボッタスも5位に入り、ここでコンストラクターズタイトルがメルセデスAMGに決まりました。また、サインツがトロロッソからルノーにここからレンタル移籍して、いきなり予選8位/決勝7位でポイント獲得と速さを見せつけました。一方、サインツが抜け、ガスリーは欠場となったトロロッソは、WECでLMP1ポルシェを駆っている元育成ドライバーのブレンドン・ハートレイを呼び寄せてF1デビューさせ、もう一方はクビアトを復帰させました。そして、クビアトは10位フィニッシュでポイントもゲットしたのですが……後日、このレースを最後にレッドブルから離脱することが発表となりました。
 連続開催のメキシコGPも、天気は晴れ。メキシコは9月にM7,1の大地震に見舞われたので「大丈夫かな」と思ってましたが、例年通りお客さんいっぱい大盛り上がりで良かったです。ドライバーズタイトルがかかったハミルトンは、ここでは若干苦しむ感じでプラクティスはいずれも2番手タイム。予選も結局3位でした。PPは1:16.488のコースレコードを叩き出したベッテル、フェルスタッペンが2位。決勝は、スタート直後の1コーナーでフェルスタッペンとベッテルが接触。さらにフロントウイングを壊したベッテルがハミルトンにも接触し、ベッテルは後退/タイヤがバーストしたハミルトンは最後尾に落ちました(接触自体はお咎めなし)。この接触でハミルトンはディフューザーを壊したらしくてペースが上げられず、22周目にはなんとハミルトンにブルーフラッグが振られ周回遅れにもなってしまいましたが……後半はペースが戻って最終的には9位で完走となりました。ベッテルも追い上げましたが、4位がやっと。ここでベッテルの逆転の可能性は消え、ハミルトンのドライバーズタイトルが決まりました。優勝はフェルスタッペン。2位ボッタス、3位ライコネンとなりました。
 マクラーレンは、アメリカGPのアロンソ以外(ただし、決勝で結局PUトラブルが発生してリタイア)ホンダPUの交換交換交換で基数制限ペナルティが重なり後方に沈みましたが、メキシコGPでアロンソ(18番手スタート)が10位入賞し1ポイントゲットしました。残るブラジルとアブダビではトラブルフリーで走れればマクラーレンホンダとしての「終わりよければすべてよし」となってよろしいのですが……どうですかね。

 ハミルトン&メルセデスAMGが、今シーズンのチャンピオンになりましたね。まぁ、あのハミルトンのチャンピオンを決めるレースが周回遅れの9位というのは完全に予想外でしたが、18戦終えて9勝と実に勝率5割ですからね。対してランキング2位のベッテルは4勝なので、「文句なし」でしょう。また、メルセデスAMGのW08は完璧なセッティングをしないと性能を出せない気難しい“ディーバ”のようなクルマらしいのですが、チームがうまくコントロールしたってことですかね。他方、今年の最高傑作シャシーはフェラーリのSF70Hだと私は思うのですが(根拠はないがw)、フェラーリはうまく結果につながらないことが多すぎましたね。このチーム力の差がチャンピオンシップの差になってしまったように思います。来シーズンは開発と戦略とドライビングがもっとうまく噛み合ってチーム力を高めていってもらいたいです。

 次戦は、ブラジルGPです。昨年は雨で大変なレースになりましたが、今年はどうなりますか。あと、最終戦のアブダビGP。チャンピオンシップは決まってしまいましたが、決定後故の面白いレースになることを期待します。

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2017年10月10日 (火)

F1 2017 日本GP

 F1第16戦・日本GP決勝が10月9日に行われました。F1が、今年もホンダの聖地・鈴鹿にやってきましたよ。

■F1第16戦 日本GP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
10位 アロンソ(マクラーレン)
11位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 リカルド(レッドブル)
11位 アロンソ(マクラーレン)
14位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」フェルスタッペン/「Fastest Lap Award」ボッタス/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 日本GP開幕前日まで「金曜土曜は雨」予報だったのですが、実際は金曜FP1は時折雨粒が落ちる程度でドライ/FP2は完全ウェットで時間半減/土曜FP3は曇で路面が完全に乾ききってはいないもののドライ/予選も曇でドライ、そして日曜決勝は晴れでドライ、と結構天候には恵まれた週末となりました。
 予選。今シーズン使うサーキットで鈴鹿でのPPだけがないハミルトン(※PPを獲得した2008年日本GPは、富士スピードウェイでの開催)が好調で、Q1でトップタイムを記録すると、Q2で1:27.819を叩き出して2006年のQ2でミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が記録したコースレコード(1:28.954)を1秒以上更新し、Q3では1回目で1:27.345/2回目で1:27.319を叩き出してコースレコードを立て続けに更新。2番手ボッタス(1:27.651)をコンマ3秒/3番手ベッテル(1:27.791)をコンマ4秒以上引き離して圧倒しました。あと、ミハエルさんのレコードタイムより速く走ったのがQ3で6人(=メルセデスAMG/フェラーリ/レッドブルのドライバー6人)も出まして……今年型のF1マシンがいかに速いかを証明して見せました。
 決勝。ボッタスとライコネンがギアボックス交換で5グリッド降格ペナルティを受けたのでそれぞれ6番手/10番手スタートとなるなか、ハミルトンとベッテルのフロントロー直接対決に注目が集まり、「晴れて路面温度が高くなったので、もしかしてフェラーリ有利?」との期待も高まっていたのですが……オープニングラップでサインツがS字でコースオフし、マシン撤去のため2周目にセーフティーカー導入となったのですが、ベッテル車はスタートは普通でしたがその後スピードが上がらず、ズルズルと6位にまで下がってしまい、4周目にレース再開となったところでさらに下降。翌周ピットインし、結局そのままリタイアとなってしまいました。どうやらインスタレーションラップ時点からPUのスパークプラグに不具合が出ていたらしく、それを交換できなかったためにどうしようもなかったようで……これはマシントラブルで仕方ないわけですが、見ている側としてはたった数周で期待が完全に崩れ去ってしまったわけで、残りは「見てるだけ」になってしまいました。終盤に、4位ボッタスが3位リカルドを/2位フェルスタッペンが1位ハミルトンを追い上げる展開となりましたが、狭い鈴鹿で仕掛けるには至らずそのままチェッカーフラッグ。結果、ハミルトンがポールトゥウィン。昨年に続いてフェルスタッペンが2位、3位は鈴鹿で初の表彰台となったリカルドのレッドブル勢、4位ボッタス、5位ライコネンで、以下フォースインディア勢/ハース勢が続いて10位にはマッサ(ウィリアムズ)が入りました。

 予選は見ていて「すげー」と思えたんですが、決勝がなぁ。ベッテルの赤いマシンがどんどん抜かれていく映像は、実にショッキングで、ホント落胆しました。ま、その前にスタート直後の2コーナーでバンドーンがコース外へ押し出されるような形で失速してしまい後退するのを見ていたこともあるのですが(アロンソはエンジン交換ペナルティで最後尾スタートだったため、オレンジ色のマシンは1周目から揃って隊列後方になった……)、ベッテルの失速は「あーあ」って感じで心底ガッカリでしたね。さらに、エリクソン(ザウバー)のクラッシュとストロール(ウィリアムズ)のトラブルも、バーチャルセーフティーカー(VSC)になっちゃったことも面白くなかったですわ。
 マクラーレンホンダとしては今年がラストランになったわけですけど、今年も鈴鹿でダメでしたね。予選はそれなりに頑張ったとは思うし、決勝もバンドーンは1周目のコースオフさえなければポイント圏内を走るだけのスピードがあっただろうし、アロンソは最後尾から追い上げてレース最終盤にはマッサとポイント争いしたわけですけど……結局は11位と14位で、ホームの鈴鹿で結局3年間完走はしたけどポイント獲得もできずじまいでした。しかも、今年も2台揃って周回遅れですよ。そりゃエンジニアはみんな一生懸命やっているとは思いますし、見ているだけの私が偉そう言うのもおこがましいのですが、「これでは、アロンソもマクラーレンも見限るわな」と感じましたわ。ちなみに、来年ホンダPUが載るトロロッソは、サインツはリタイア/ガスリーは13位。シャシーの傾向として鈴鹿が得意そうではないので、ホンダとしては来年も厳しいことになるかもしれませんけど……ホンダパワーで他(カスタマーエンジン)をブチ抜くようなPUを仕上げて来年こそは日本に凱旋してくることを切に願います。
 チャンピオンシップは……もう、ハミルトン&メルセデスAMGの勝利と言って良いのではないでしょうか。ドライバーズタイトルは34ポイント差に25ポイント丸々加算されてしまったわけで、ベッテルの自力優勝の可能性はなくなり、次戦アメリカGPでハミルトンのタイトル確定の可能性(ベッテルが9位以下とかだとハミルトンが2位以上で決まる)も出てきました。コンストラクターズもメルセデスAMG勢が3戦ほどノーポイントかそれに近い状態+フェラーリがワンツーフィニッシュとでもならないかぎり逆転なんて可能性すらないですしねぇ(※メルセデスAMGの今季最小ポイントはモナコGPでの18/フェラーリがワンツー決めたのはモナコGPとハンガリーGPの2回)。というか……“勝負”の時にマトモに走ることさえできないのでは、話にならないですよね(しかも2戦連続)。こんなの散々ボロカスに言われているホンダと変わらないですよ(どころか、信頼性だけなら今や下か?)。まだ諦めてもらっては困るけど、今年のフェラーリはチャンピオンにはふさわしくない気がします。こちらも「来年に期待」でしょうかね。
 あと、今年の日本GP来場数は過去最低を更新してしまったみたいですけど、これも仕方ないでしょうな。今年は決勝翌日にBSフジで無料視聴できる特番をやりましたが、普段は有料放送のみで地上波では「F1自体今は開催されていない」に等しい状態であることに変わりはなく、関心がない人は開催自体知らないですからね。地上波でのグランプリ中継放送は厳しいかもしれないけど、開催国の地上波のニュースに映像つきで普通に放送できるようにくらいはしていかないと、観客も減っていく一方でしょう。マレーシアみたいに開催できなくなってしまう前に、リバティメディアさんには何もかも高額に過ぎるF1をなんとかしていただきたいですわ。

 2017年の日本GPも終わってしまいました。今年のF1も残るは4戦ですね。次戦からサインツがルノーに乗って、トロロッソはクビアト&ガスリーのコンビになると発表されるなど(正式発表ではないらしいが)、F1の世界はまだまだいろいろありそうです。
 今シーズンも最終戦・アブダビGPまでしっかり見届けようと思います。

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2017年10月 5日 (木)

F1 2017 マレーシアGP

 F1第14戦・シンガポールGP決勝が9月17日、第15戦・マレーシアGP決勝が10月1日に行われました。“ヨーロッパラウンド”が終わって、今シーズンのF1も終盤戦突入です。

■F1第14戦 シンガポールGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 リカルド(レッドブル)
8位 アロンソ(マクラーレン)
9位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 リカルド(レッドブル)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
7位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ハミルトン/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG
■F1第15戦 マレーシアGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 フェルスタッペン(レッドブル)
7位 バンドーン(マクラーレン)
10位 アロンソ(マクラーレン)
・決勝
優勝 フェルスタッペン(レッドブル)
2位 ハミルトン(メルセデスAMG)
3位 リカルド(レッドブル)
7位 バンドーン(マクラーレン)
11位 アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」レッドブル

 “ヨーロッパラウンド”明けは今年もシンガポールGPで、F1開催10周年の記念レースとなりました。FP1とFP2がリカルド/FP3はフェルスタッペンがトップタイムを記録して絶好調のレッドブル勢がPPを獲得するのかと思いきや、Q3でベッテルが1:39.491(当然コースレコード)を叩き出してPP奪取。また、同じく39秒台を出したレッドブル勢が2位3位と続き、4位はライコネン。メルセデスAMG勢はハミルトン5位/ボッタス6位と3列目に沈みました。が、決勝はスタート前に雨が降りだし、まさかのウェットコンディション。ドライでもマシンコントロールが難しいシンガポール市街地コースでデータのないウェット路面って「ヤバいだろ」と思っていたんですが……普通にスタートし、1コーナーで好スタートを決めたライコネンとベッテルがフェルスタッペンを挟み込むような形になってしまって多重クラッシュ発生。さらにロケットスタートを決めていたアロンソをも巻き込みセーフティーカー導入となりましたが、4台ともリタイアとなってしまいました。で、前にいたマシンが全部いなくなったハミルトンとリカルドにボッタスが上位に繰り上がり、路面がだんだんと乾いていったりセーフティーカーもさらに2回入ったもののリスクを冒さない上位陣に変動はなく、丸2時間走りきった58周でルールにより打ち切りとなりました。レース中は「ドライであれだけ速かったリカルドがなんでこんな遅いの?」と思ってたんですが、どうやらギアボックスにトラブルを抱えていたらしく、労ってたので無理できなかったみたいですな。惨敗も覚悟していたはずのメルセデスAMGが、終わってみれば1位と3位……笑いが止まらなかったでしょうね。あと、4位にサインツ(トロロッソ)、6位にパーマー(ルノー)、7位にバンドーンが入って、それぞれ自己最高位を記録しました。
 一方、19回目の開催ながら今年で最後の開催となってしまったマレーシアGP。FP2/FP3とフェラーリ勢が1位2位を独占し「ここでシンガポールの雪辱を果たすのか」と思ったのですが……予選Q1でベッテルがPU不調で走れなくなるトラブル発生。ノータイムで最後尾に沈んでしまいます。PPもハミルトンに奪われてしまって(1:30.076はコースレコード)、ライコネンは2位に。さらに不運は重なり、決勝で今度はライコネンにPUトラブルが発生。ライコネンは決勝をスタートできずにリタイアとなってしまいました。レースは、ベッテルがガンガンとばしてバシバシ抜きまくって4位まで順位を上げたものの、3位リカルドを抜くには至らず。また、ハミルトンはチャンピオンシップを考慮して無理はせず、4周目にさっさとフェルスタッペンに先頭を譲って着実に2位18ポイントを稼ぎました(去年ここでリタイアして、結果チャンピオンを逃しましたしね)。フェルスタッペンは今季初優勝で通算2勝目。予選が行われた9月30日が20歳の誕生日だったようで、バースデイウィンとなりました。

 暑い東南アジア2連戦に、フェラーリはおそらく最高最速のマシンを持ち込んでいたと思われるのですが……2戦で12ポイントしか取れないというあまりにヒドくて痛すぎる結果となってしまいました。他方、珍しく何もかも悪く回ってるような感もあるメルセデスAMGは2戦で68ポイントも稼ぎました。ハミルトンとベッテルのポイント差も34に広がってしまったし、終盤にきてのこの差はあまりに大きすぎますね。残り5戦なので、100ポイント以上離されたコンストラクターズは絶望的/ドライバーズもハミルトンが残り全戦2位でもベッテルは全勝する以外勝ち目ないですからね。レッドブル勢も速くなってますし、ベッテルが逆転優勝するにはハミルトンがどこかでノーポイントに終わってくれることでも期待するしかなさそうです。
 また、ホンダと決別することが決まったマクラーレンは、来季もシートに座るバンドーンが好調で連続して7位入賞し12ポイントを稼ぎました。まだ来季の契約が決まらないアロンソは、シンガポールはもらい事故(=不可抗力)なので仕方ないものの、マレーシアでは11位に終わってしまいノーポイント。予選タイムも今季稼いだポイント数でも新人バンドーンに抜かれてしまいました。チーム内での立場的にマズい状況になりつつあるでしょうから、鈴鹿では「エースの意地」ってやつを見たいところですね。
 あと、今季スーパーフォーミュラに参戦しているピエール・ガスリーが、マレーシアGPで急遽デビューしました(クビアトの代役。クビアトがどうなったのかはよくわからないが、現在もレッドブル傘下の模様。シーズン中に復帰するのかも不明)。ウェットのFP1で9位/FP2は15位/FP3は16位、予選15位/決勝14位完走という結果でしたが……マレーシアではトロロッソが不調だったので(サインツは予選14位/決勝リタイア)、マシンを壊すこともなくソツなく仕事こなして上々のデビューだったのではないでしょうか。チームの評価も高かったようですし、鈴鹿でもSTR12を駆るようなので、来季レギュラードライバーになれるよう頑張ってもらいたいですな。

 で、明日からはいよいよ日本GPですよ。鈴鹿のコーナーを今年のF1マシンがどんなスピードで駆け抜けていくのか実に楽しみではあるのですが……残念ながら金曜土曜は雨っぽいんですよねぇ(予選はドライコンディションかもしれないが)。コースレコード更新は難しいかもしれないけど、決勝は晴れそうですし、ここはフェラーリ勢に巻き返しの優勝を飾ってもらいたいです。あと、昨年がヒドすぎたので、最後の年ぐらいはマクラーレンホンダも鈴鹿で良いところを見せてもらいたいですね。

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2017年9月16日 (土)

ホンダとマクラーレン、決別

 9月15日、開催中のシンガポールGPの金曜FP1終了後に会見が開かれ、
・スクーデリア・トロ・ロッソに、来年からホンダがPUをワークス体制で供給する。2018年から2020年までの3年契約。
・マクラーレンに、来年からルノーがPUを供給する。2018年から2020年までの3年契約。
・ルノーが、トロ・ロッソからのレンタル移籍でカルロス・サインツ・ジュニアを来年のドライバーとする。
ことが、正式に発表されました。

 いやはや、マクラーレンとホンダの別れ話はずっとウワサになっていたものの、このタイミングで現実化するとは。マクラーレンのホンダとのPU供給は5年契約とも言われていたわけですが、その3年目であっけなく終了ですか……一方的に解除したら違約金とかいう付帯条項があるとたしか言われていたのですが、そのへんがどうなったのかは不明。発表されたのは、「来年はトロロッソ・ホンダとマクラーレン・ルノーとなる」ってことだけです。まぁ、ホンダPUの独占供給契約だったはずなのに今年になってホンダはザウバーにも供給するのなんのと言ってたわけで(※なぜか破談になったが。契約って何?)、あのあたりから……いや、ホンダとの供給契約を主導した(であろう)ロン・デニスがマクラーレンから追い出されたあたりから、当初の契約の拘束力なんてあやふやになってたのかもしれませんな(マクラーレンの都合で解除したんだろうからホンダに対する違約金も発生しそうなもんですが、マクラーレン側が払うとはまったく思えないし……って、契約ってホント何なの?)。
 で、こうまでしてマクラーレンが引き留めたいアロンソ様はまだ契約を更改しておらず、「このレース(シンガポールGP)が終わった後、ルノーと連絡を取ろうと思う。その後決断を下すよ」と仰ってるようですな。F1で競争力があってアロンソを雇うカネがあるチームなんて極めて限られるところ、“3強”チームの来季のシートは埋まってしまった(最後のメルセデスAMGのシートも、ボッタスが1年契約で座ると発表になった)し、ルノーワークスも「アロンソ様なんて、うちではとてもとても」とか控えめなこと言っといて、裏ではPU供給契約ねじ曲げる交換条件としてサインツを獲得とか強引なことしてまして……つまりはどこも「アロンソなんていらねーよ」と言ってるわけです(※ウィリアムズが欲しがってるというウワサも一時期あったが、チーム副代表が全力で否定)。来年もF1で走るなら、マクラーレン残留しかアロンソには選択肢はないってのが現実でしょうな。それに、ルノーPUにしたらマクラーレンが競争力を取り戻すなんてこと、本当にできるのですかねぇ?元々、マクラーレンがホンダとのワークス契約に拘ったのはメルセデスのカスタマーPUでは一切勝ち目がなかったからなのに、その「カスタマーに戻ってどうするの」と言いたくなりますし、新しいPU供給元のルノーは今、自前のワークスチームと「TAGホイヤー」のバッジをつけてレッドブルに良いタマを供給しており、トロロッソには「ついで」のカスタマー供給をしていたりします。もちろん今回マクラーレンがどういう契約をしたのかにもよりますけど、普通に考えればその「ついで」分がスライドしてくるわけで、PUからは今年のトロロッソ程度のパフォーマンスしか得られない可能性が高いですよね。それに、そもそも現状のルノーPUというのは壊れまくるシロモノで、あまりにも壊れまくるからフェルスタッペンのところへプロスト(スペシャルアドバイザー)が直々に謝りに来たほどだったりします。さらに、この3年間ワークス供給でホンダPUをタダで使ってた上にカネまでもらってた(実に100億円以上)マクラーレンですが、来季からはカスタマー供給なのでルノーにPU使用料(カネ)を払うことになります。どうやってチームを運営するのでしょう?気前の良いメインスポンサーでも見つけてあるのでしょうかね??マクラーレンもアロンソも何を考えているやら、私にはさっぱりわかりませんよ。

 他方、ホンダが新たに組むことになったトロロッソというチームは、元はミナルディで、レッドブルが若手育成を兼ねてBチーム化した小規模チームです。昨年はフェラーリの型落ちPUを使ったりするなど少ない予算でやりくりしてる割には良い仕事をして結果も残しており、今はジェームス・キーがテクニカルディレクターを務めていて今季のマシン・STR12はデザイン的には最も美しいマシンだったりしますし、ランキングでも現在6位とハースやルノーよりも上だったりします(もちろん9位のマクラーレンより遙かに上w)。そこに、ワークス供給でPUがタダで使えるようになって、予算もホンダからたんまりもらえるようになったとしたら(※ホンダは「払わないよ」と言っているみたいだけど……そこはちょっとくらい払おうよw)……シャシーも空力も制約なしに開発いっぱいできそうですよねぇ。「ホンダが悪い、何もかもホンダが悪い」って文句言うだけでマシンの側でロクに対策しようとしなかったマクラーレンなんかよりずっと協力して開発に当たれそうな気がしますよ。
 さらに、公式な発表は何もありませんが、ルノーとレッドブルのPU供給契約は来年までのところ、これを更新せずそのまま終了するのではという報道がなされておりまして……となると、レッドブルも2019年からはホンダとPU供給契約を結ぶのではないか、との報道も出ていたりします。F1が空力マシンに回帰している中、“空力の鬼才”エイドリアン・ニューウェイのいるレッドブルのシャシーにホンダPUが……って、実現したら、今のF1で考え得る最も素晴らしいコラボレーションですわ。いやぁ、実現してくれると本当に嬉しいのですけどねぇ。

 ま、そんな夢みたいな話も、やはりF1の世界で結果を残してからでしょうからね。来季、トロロッソホンダとしてきっちりと結果を残してから、ということになるのでしょうか。しかし、もしトロロッソホンダがしっかりとしたパフォーマンスを見せることができたなら、再来年にはレッドブルホンダというコンビをF1という世界一の舞台で本当に見ることができるかもしれません。そこへ向かって来年挑戦できるとするなら、エンジンメーカー・ホンダとしては「伝説のマクラーレンホンダ復活」以上に挑戦し甲斐のある1年になる、かもしれませんね。
 マクラーレンとのコラボレーションは失敗という結果になってしまいましたが、ホンダの目標はあくまでエンジンメーカーとしてF1を再び制覇することのはず。各方面の尽力もあってトロロッソという若いチームとF1の世界で仕事を継続できることになったわけですから、ホンダはこの3年間以上に強固な覚悟をもって着実に前進していってもらいたいです。技術開発、これまで以上に頑張ってくださいませ。

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2017年9月14日 (木)

新型iPhone発表 2017

 Appleが日本時間の13日未明に新製品発表会を開催し、iPhoneの新モデルとなる「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」および「iPhone X(テン)」、Apple Watchの新型「Apple Watch Series 3」と新型Apple TV「Apple TV 4K」が発表されました。
 Cellularモデルが加わって大きく進化した「Apple Watch Series 3」ですけど、やっぱり興味ないので「Apple TV 4K」ともどもここではおいといて……気になる新型iPhoneについて。

 通常のナンバリングモデルとなった「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」は、「6」から続く4.7型液晶の「iPhone」/5.5型液晶の「iPhone Plus」を踏襲したモデルになりましたね。ただ、いつものパターンなら今年は「7s」「7s Plus」になるところ、外装を金属からガラスに戻したこともあってか「8」「8 Plus」としたんですな。外装以外の大きな変化としては、ワイヤレス給電規格「Qi(チー)」をサポートしたこと、ぐらいですかね。あとはいつものようにプロセッサやカメラの高性能化がなされているようです。また、珍しくどちらのモデルも「7」世代より明確に重くなっており、どうやらバッテリー容量を増やしてきたようですなバッテリーの容量が大きいことから「6s Plus」にした私からすると、本当にバッテリーの増量がなされているとしたらありがたいです。(追記:分解記事によると、「8」「8 Plus」ともに7シリーズからバッテリー容量を減らした模様。重量増加分はワイヤレス給電回路やガラス採用によるものとか。したがって、当該部分は訂正・削除いたします) 。
 他方、10周年記念の“フラッグシップ”とされる「iPhone X」はというと……こちらは5.8型有機ELディスプレイを搭載し、前面をベゼルレスの全面スクリーンにしたまったく新しいデザインの特別モデルとなりました。全面スクリーンなので、当然ホームボタンも存在せず代替の物理キーも存在しません。指紋認証(Touch ID)も廃止され、認証は3D顔認証の「Face ID」でするようになりました。あと、カメラが「iPhone 8 Plus」より良いものが搭載されているようですが、その他にどんな差があるのかはよくわかりません。RAMの容量とかCPUのクロックとかが「8」「8 Plus」とは違ってるかもしれないですが、その辺の詳細も分解記事待ちですね。

 iPhone6s Plusユーザーの私は、今年がまたまた機種変更の時期となります。また、昨年デザインがほとんど変更されず、10周年に合わせて今年のモデルは全面的に刷新されるというウワサもあったので、今年は特にAppleの動向を注視していたのですが……実際に発表されてみれば、「8」「8 Plus」「X」どれも事前にウワサとしてネットに流されていたものそのままでしたね(Apple社内でも問題になっているようだけど、いくらなんでもリークされすぎ)。「サプライズ」は、見た目やスペックではなく、カラーバリエーションが減ったことと伝統的に3種類用意されていたストレージ容量が64GB/256GBの2種類になってしまったことでしたわ。まぁ、今までなかったプレミアムモデルなんてのも用意しないといけなくなったわけで(しかも、「X」は生産がうまくいっていないらしく、発売も1ヶ月以上遅れる)、生産供給する側としては大変だから色と容量のバリエーションを減らしたのでしょうけれども……買う側としては、選択肢が減らされてしまったわけでして。しかも、iPhoneは支払額が高くなる一方なので、ストレージの選択肢が多いことはありがたかったのですが、その点でも選択幅が狭まったとなるとかなり痛いですわ。そんな中で、日本の通信キャリアはユーザーの実質負担額をどう設定してくるのかが気になるところですけど……どういう施策をとるのですかね?特に「X」は、Appleストアで64GB:112800円/256GB:129800円(しかも税別価格)とかつてないお値段ですからねぇ。どうなるんでしょうな(というか、この値段でもホントにみんなホイホイ買うのか?)。
 とりあえず、私の機種変候補としては「8 Plus」と「X」のどちらかになると思います。キャリア(au)や契約自体は今回変える気ないし、Android機にするつもりも今はないので、他の候補がないんですよね。となれば、「せっかくなので記念モデルに突撃してみたい!」とも思うのですが……「X」は値段も値段なので、ねぇ。まずは現物を見てから、ですかね。
 ま、時間はあるので、ゆっくり考えたいと思います。

追記:3キャリアの「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」の端末価格がそれぞれ発表されました。私が契約しているauで現在検討中の「8 Plus」の機種変更(※新規も同額)だと、
・64GB:端末価格が103200円/毎月割が月2670円x24ヶ月で計64080円/実質負担額は39120円
・256GB:端末価格が121680円/毎月割が月2670円x24ヶ月で計64080円/実質負担額は57600円
だそうです(すべて税込)。
 うーむ、発表時はAppleストアの税別表示価格だったことを見落としてましたが……やはりiPhoneはお高いですなぁ。「Plus」買うなら容量をどっち選ぼうが6桁確定なんですね。ってことは、これの数万円上乗せになる「iPhone X」の負担額って一体……なんか、見るのも考えるのも怖くなってきましたw
 ちなみに、型落ちになった「iPhone 7 Plus」の機種変更(au)もみてみましたが、
・32GB:端末価格が78480円/毎月割が月2025円x24ヶ月で計48600円/実質負担額は29880円
・128GB:端末価格が90240円/毎月割が月2025円x24ヶ月で計48600円/実質負担額は41640円
・256GB:端末価格が91440円/毎月割が月2025円x24ヶ月で計48600円/実質負担額は42840円
でした(すべて税込)。
 こちらはあくまで「在庫があれば」が前提になるけど、容量128GBを選べるし(私的にはないけど、安価な32GBもある)、色も128GB/256GBにはREDやジェットブラックという魅力的な選択肢もあります。ワイヤレス給電なんか個人的にはどうでもいいし、プロセッサやカメラや高速通信(※地域限定)の性能向上分を無視したら「8 Plus」とほとんど差はないですし、「7 Plus」ならRAMも3GB載ってますしねぇ(「7」「8」は2GB/「8 Plus」は3GB/「X」は不明)……今回はこちらを選ぶことも考えた方が良さそうですな。

10/23 さらに追記:auの「iPhone X」の新規/機種変更価格が発表されました。
・64GB:端末価格が128160円/毎月割が月2670円x24ヶ月で計64080円/実質負担額は64080円
・256GB:端末価格が146400円/毎月割が月2670円x24ヶ月で計64080円/実質負担額は82320円
だそうです(すべて税込)。
電話機が14マン円?実質負担額でも8マン超えって……毎月割が「8 Plus」と全く同じ額というのはちょっとヒドくないか。月3000円ぐらい引いてくれてもいいんじゃないですかね。
ま、現物を見てみないと最終判断はできませんが……ちょっと買える値段ではない、かな。

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2017年9月12日 (火)

サッカー・アジア最終予選2017

■アジア最終予選 グループB
日本              1-2 UAE
タイ                0-2 日本
日本               2-1 イラク
オーストラリア  1-1 日本
日本               2-1 サウジアラビア
UAE                0-2 日本
日本               4-0 タイ
イラク              1-1 日本
日本             2-0 オーストラリア
サウジアラビア 1-0 日本

1位:日本          20(+10)
2位:サウジアラビア  19(+7)
3位:オーストラリア   19(+5)
4位:UAE                  13(-3)
5位:イラク                11(-1)
6位:タイ            2(-18)   ※数字は勝ち点(得失点差)

■グループA
1位:イラン        22(+8)
2位:韓国          15(+1)
3位:シリア        13(+1)
4位:ウズベキスタン   13(-1)
5位:中国                  12(-2)
6位:カタール              7(-7)

 昨年の9月1日に開幕したサッカーW杯のアジア最終予選が日本時間9月6日に最終節を迎え、来年のロシア大会にアジア代表として出場する4ヵ国が、イラン/韓国/サウジアラビアそして日本に決まりました(残り0.5枠は、オーストラリアとシリアの勝者が北中米カリブ海地区の4位チームと大陸間プレーオフを行って決定)。
 「サッカーW杯の予選は本当に厳しい」とわかりきってはいるものの……今回の最終予選も厳しかったですね。組分けで「グループAよりはマシだな」と思っていたら、初戦でUAEに負け(しかも日本がホーム)、アジア王者・オーストラリアでなくサウジアラビアが台頭してグループ首位に立ったり、アウェイのオーストラリア戦のみならずイラク戦でも引き分けがやっとだったりと、サッカー日本代表はメンバーをその都度入れ替えながら相当苦しんでましたね。そんな中、8月31日に行われた“大一番”のオーストラリア戦にきっちりと勝って、堂々のグループ1位通過を決めたのは良かったですな。ただ、その後の最終戦では内容的にはそれほど悪くなかったもののサウジアラビアに負けてしまい、相変わらず「点が取れない」「勝負弱い」ところを露呈してしまったり……ホント、最初から最後まで厳しい戦いでした。
 とはいえ、その厳しい戦いを経たから日本代表は強くなったのかと言われると、そんなことはなさそうでして……“大一番”のオーストラリア代表は明らかにチームとして機能していなかったし、最終戦のサウジアラビア代表にも凄さとか強さとか巧さとか何も感じられなかったし(正直、このチームがW杯出て良いのかと……)、それと五分五分の戦いしかできない日本代表も含め「今回もアジア勢は本大会で醜態さらすだけかもなぁ」と思ってしまいました。まぁ、本大会で活躍できるか否かってのは大会が実際に始まってみないとまったくわからないので、現状だけを見て嘆くことでもないのですが……日本代表は前回ブラジル大会で結構な戦力を揃えていながらケチョンケチョンにやられてしまっただけに、かなり心配ですわ。世界の強豪国とも渡り合えるよう、本大会までにしっかり準備しておかないといけませんね。
 あと、「サッカーW杯出場決定!」ともなれば、以前は日本中がお祭り騒ぎになって、大阪では道頓堀に飛び込む連中が出たりするくらいバカ騒ぎしてたように思うのですが……今回はずいぶんと静かだったような気がします。お祭り騒ぎだと同時に迷惑行為も多発するので静かな方が良いことは良いのですが、サッカー日本代表に対する世間の関心がかなり低くなっているのではないかとも感じましたね。まぁ、日本代表もロシア大会で通算6回目のW杯出場、それも連続で出場しているわけで、「出るのは当たり前」になりつつあるのかもしれませんけど……ちょっと熱が冷めすぎな気もします。そんな停滞気味の雰囲気を打破するためにも、日本代表には本大会で活躍してもらいたいですね。

 長く苦しい予選を勝ち抜いたサッカー日本代表が出場するW杯本大会は、来年の6月に開幕します。まずは決勝トーナメント進出を目標に、頑張ってください。期待しております。

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2017年9月 4日 (月)

F1 2017 イタリアGP

 “夏休み明け”となるF1第12戦・ベルギーGP決勝が8月27日、“ヨーロッパラウンド”最終戦となる第13戦・イタリアGP決勝が9月3日に行われました。

■F1第12戦 ベルギーGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
11位 アロンソ(マクラーレン)
15位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 リカルド(レッドブル)
14位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ハミルトン/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG
■F1第13戦 イタリアGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 フェルスタッペン(レッドブル)
3位 リカルド(レッドブル)
10位 バンドーン(マクラーレン)
13位 アロンソ(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ベッテル(フェラーリ)
17位 アロンソ(マクラーレン)
リタイア バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」リカルド/「Fastest Lap Award」リカルド/「Fastest Pit Stop Award」メルセデスAMG

 今年もサマーブレーク明けの開催となったベルギーGP。気まぐれな“スパウェザー”で知られるスパ・フランコルシャン サーキットですが、今年の予選/決勝は雨に祟られることもありませんでした。となれば、パワーが必要なコースレイアウトなので有利と予想されていたメルセデスAMGが圧倒するのかと思いきや……案外そうでもなく、FP3はフェラーリ勢が1位2位で、予選こそハミルトンが1:42.553を叩き出してPPを獲得したものの、(ライコネンが引っ張ってくれたとはいえ)ベッテルも1:42.795を出すなど奮戦。決勝でもハミルトンをベッテルがきっちり追走し、オーバーテイクはできませんでしたが、しっかり2位表彰台をゲットしました。ボッタスは週末を通して調子が上がらず、予選3番手も決勝5位/プラクティスで好調だったライコネンは予選4位で決勝も4位でした。
 一方、連続開催となった“ヨーロッパラウンド”最終戦のイタリアGP。こちらは土曜日が雨に祟られてしまい、FP3はほとんど走れず、予選もQ1開始5分ほどでグロージャン(ハース)がクラッシュして赤旗。そのまま2時間半以上の中断(※中断中もフジテレビの中継はずっと続行。その間クルマはまったく走らなかったけど、結構面白かったw)を経た後に再開されたものの、雨がやんだり強く降ったり弱まったりで、コースコンディションもフルウェットとインターミディエイトの間をいったりきたりと非常に難しい状態に。そんな中、PPはQ3最終盤に新品フルウェットに履き替えて一発勝負に出たハミルトンが獲得。これで通算PP獲得回数が69となり、ミハエル・シューマッハが持っていた通算68回を超え、ハミルトンが史上最多記録を樹立しました。2番手にはフェルスタッペン/3番手リカルドとレッドブル勢が入り、4番手はなんとストロール(ウィリアムズ)/5番手はオコン(フォースインディア)というフレッシュな面々が飛び込みました。ボッタスは6番手で、ホームGPとなるフェラーリ勢は7番手ライコネン/8番手ベッテルと波乱の結果に。決勝は、一転して完全ドライでレッドブル勢がPU基数制限違反で後退したため、ストロールが史上最年少フロントロースタートの記録を作り、オコンも3番手スタートとなりましたが……4周目までには4番手スタートのボッタスに2人とも余裕でブチ抜かれてしまい、あとはワンツー体制になったハミルトン&ボッタスに完全にペースコントロールされちゃってレースは終わりました。ハミルトンが今季初の連勝でチャンピオンシップでもトップに立ち、ボッタス2位。ベッテルはなんとか3位表彰台に立ったものの、ライコネンはスタートで抜いたボッタスに抜き返されてから調子が上がらず5位フィニッシュ。16番手スタートのリカルドが4位でした。

 ベルギーでは「スパでメルセデスAMGに対抗できるなら、フェラーリまだまだいけるか?」という期待も持てたのですが……そんな楽観論を見事に打ち砕くモンツァでのメルセデスAMGの圧勝劇でしたね。次戦がミョーにメルセデスAMGが苦手としている(ような?)シンガポールGPなのでどうなるかはわかりませんが、その後のマレーシアGP以降はメルセデスAMG有利と予想されるコースばかりなので……ドライバーズタイトル争いでも抜かれてしまったフェラーリ&ベッテルは厳しいですかね。鈴鹿で躍動する真紅の跳ね馬を見たいところなんですけど……うーむ。
 で、タイトル争いなど「夢のまた夢」状態が続く名門マクラーレンホンダは、ウワサの“スペック4”PUを投入できず、3.5とか3.7とかよくわからないアップデートPUを持ち込んで大量の降格ペナルティをくらった上に、ベルギーではアロンソのリタイアが「故意に離脱した」と書き立てられ、「アロンソはウィリアムズに移籍濃厚」とも騒がれ、イタリアではバンドーンがQ3進出したもののMGU-Hのトラブルとかで交換となり結局降格ペナルティくらって、ダブルリタイア(※アロンソは完走扱いで17位)という結果に……2連戦ノーポイントどころか完走したのはベルギーのバンドーンだけという悲惨さに、今日(イタリアGP決勝の翌日)になって「マクラーレン、ホンダと別離へ」との記事まで出る始末(しかも、書いたのがそこらの怪しいスポーツメディアではなくロイター通信)。本当にヤバい雰囲気ってところまで来てますな。ま、「ホンダから他にスイッチしたら、マクラーレンって予算どうすんの?」とか「PU供給してくれるメーカーって本当にあるの?」とか「カスタマーエンジンでアロンソ様って満足するの?」などツッコミどころはいろいろあるのでロイターが報じようが正式に発表されるまで「別離」は信用できませんが……「別れたくなるのも無理もない」ことは誰の目にも明らかでしょうな。“スペック3”から出力的には少しずつマシにはなってきているようにも思いますけど、すぐ壊れるクセは今なお直ってないっぽいですしねぇ。ホンダさん、「どこにもPU供給できずにF1から閉め出し」なんてことにならないように頑張って結果出してください。

 F1の次戦は、アジアに戻ってきてシンガポールGPです。メルセデスAMG以外の各チームが重点レースとして気合い入れてくるグランプリとなります。さて、どうなりますかね。

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2017年8月 5日 (土)

F1 2017 ハンガリーGP

 F1第11戦・ハンガリーGP決勝が7月30日に行われました。

■F1第11戦 ハンガリーGP
・予選
1位 ベッテル(フェラーリ)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
8位 アロンソ(マクラーレン)
9位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ベッテル(フェラーリ)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
6位 アロンソ(マクラーレン)
10位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ライコネン/「Fastest Lap Award」アロンソ/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 ハンガリーGPの舞台は、曲がりくねった中低速コースのハンガロリンク。コースレコードは2005年にバリチェロ(フェラーリ)が記録した1:18.436でしたが……金曜日の段階でリカルド(レッドブル)がこれに肉薄するタイムを出し、土曜日のFP3ではベッテル/ライコネン/ボッタスの3名があっけなく17秒台突入。そして、予選Q2でハミルトン(メルセデスAMG)とベッテルが16秒台を記録すると、Q3ではレッドブル勢も含めた“トップ6”全車が16秒台を記録するという「レコード更新合戦」みたいな様相に。PPは1:16.276を叩き出したベッテルが獲得し、2番手にはライコネンが入ってフェラーリ勢がフロントロー独占。3番手はボッタスで、ハミルトンは4位。2人揃ってQ3に進んだマクラーレン勢は、アロンソが1:17.549で8番手/バンドーンも1:17.894で9番手につけました。
 決勝は、「抜けない」コースレイアウトということもあって、レース中盤からステアリング周りにトラブルを抱えてペースが上がらなかったベッテルが逃げ切って優勝。どう見てももっと速く走れたはずのライコネン(※それ故、「Driver of the Day Award」に選出)は“防御壁”になって2位。途中チームオーダーで順位を入れ替えてフェラーリ勢を追いかけたハミルトンは、結局ライコネンに仕掛けることもできずに終わり、ファイナルラップの最終コーナーでオーダー通りに順位を戻して4位。3位はポジションを返してもらったボッタス。レース開始直後にレッドブル勢の“同士討ち”でリカルドがリタイアしたこともあって、アロンソが6位フィニッシュし、バンドーンも10位に入ったため、マクラーレンは今季初のダブル入賞となりました。これにより、獲得ポイントが11ポイントとなったマクラーレンはコンストラクター最下位を脱出。また、アロンソは1:20.182で、ファステストラップも記録。ミハエルさん(フェラーリ 2004年)が持つ決勝ベストラップの1:19.071を上回ることはできませんでしたが、「Fastest Lap Award」として記録されることになりました(表彰式にも舞台の下の方でなんか参加してましたし、アロンソにとって割と「良い1日」だったかも?)。
 また、今回マッサ(ウィリアムズ)がフリープラクティスは走ったものの体調不良を訴えて予選と決勝を欠場することになり、急遽ポール・ディ・レスタが代役で出場することになりました。ディ・レスタは以前はF1のレギュラードライバーでしたがそれも過去の話で、今季ウィリアムズの控えドライバーではありますが現行マシンに乗った経験はなく、PU搭載車でさえ初ドライブとか。しかも、控えドライバーとしてではなくテレビの解説の仕事でハンガロリンクに来ていたのに、突然呼び出され、練習もなしにいきなり予選Q1という“ムチャ振り”にもほどがあることになったのですが……なんと、そのQ1で11周を走り1:19.868を叩き出して19番手となりました。レギュラードライバーのエリクソン(ザウバー)に勝ってしまったのです。決勝では後方に沈んでしまい、最終的にはリタイアに終わりましたが……代役として実に立派でしたし、カッコ良かったですね。もちろん、DTMでは現役のレーシングドライバーなればこそ、ぶっつけ本番でもドライブできたのでしょうけれども、にしても予選決勝とちゃんと運転してマシンを壊さずしっかり走ってピットに戻すところまでキッチリやり遂げましたからね。FP1でジョビナッツィがハースのマシンをドライビングミスでぶっ壊したのとは本当に対照的で、ディ・レスタは素晴らしい仕事ぶりだったと思いました。

 いやぁ、今年のマシンはコーナリングがとんでもなく速いですな。路面が凸凹だった時代とフラットスムースに改修された今と単純に比較はできませんけど、にしてもコースレコードを2秒更新ですからねぇ。速い速い。それに、メルセデスAMG勢だけが更新したのではなく、フェラーリもレッドブルも全車揃って16秒台ってのは素晴らしかったです。その割に決勝ではメルセデスAMG勢もレッドブルのフェルスタッペンもペースが上がらずトップ争いがほとんどなくて、展開的にはちょっと残念でしたが……おかげで最後の最後にハミルトンが無理をしてまでチームメイトに順位を戻すという信じられない極めてレアな光景が見られたので良しとしますかね(チームメイトがロズベルグだったらあり得ないし、強制されたら譲るどころかクルマぶつけにいく率の方が高そうw)。また、タイトル争いも、ハミルトン188pに対してベッテルは202pとなって14pの差がつきましたし、ボッタスも169pとタイトルを狙える位置になりました。コンストラクターズでは、メルセデスAMGが357pでフェラーリが318pと差が縮まりましたので、後半戦が楽しみですな。

 8月の1日2日とハンガロリンクで行われたインシーズンテストも終わり、F1はサマーブレイク(夏休み)に入りました。そのテストでは、マクラーレンは引き続き順調&好調でしたし、ザウバーから松下信治も出走したのですが……来季からザウバーにホンダPUが載る話は解消するとハンガリーGP開幕直前に発表され、来季は型落ちではないフェラーリPUを搭載することがその翌日に発表されました。というわけで、ザウバーに日本人ドライバーを乗せるシートが1つできるかも?という話も消えてしまい、松下君がF2でスーパーライセンス獲得要件を満たしたとしてもF1にステップアップできる保証もなくなってしまいました。厳しいですけど、ビジネスですし、今のホンダの状態では仕方ないとも言えますね。他方、ザウバーに載るはずだったホンダPUはトロロッソに行くというウワサもあり、こちらの交渉は進展しているとかなんとか……マクラーレンとホンダの別れ話も未だにくすぶり続けてますし、トロロッソ・ホンダ成立の暁にはマクラーレン・ルノー誕生か?なんてウワサもあったりします。もう「何でもアリなのか~」って感じもしますけど、F1の外ではWECのLMP1からポルシェ/DTMからメルセデスが撤退してどちらも2019年からフォーミュラEに参入という衝撃的な発表もなされており、今のモータースポーツ界は全体的にこの先なにがどうなるやらわからない状態であると言っても実際過言ではなかったりします(トヨタ、WECどうするんですかねぇ……)。
 で、来季のホンダはどうなるのやらまったくわかりませんけど、休み明けのベルギーでいきなり“スペック4”投入という話もあるようですし、とりあえずは今月末から再開となる今季後半戦を楽しみにしたいと思います。

追記:今年のインディ500で日本人として初の優勝を成し遂げた佐藤琢磨選手に対し、8月4日に官邸で内閣総理大臣顕彰が授与されました。「国民栄誉賞でもいいのでは」とも思いますけど……メディアがこれだけの快挙を伝えなかったこの日本で、モータースポーツにおける功績を政府が正式に讃えたということは歴史的な前進、とも言えますかね。ま、前に進むのは一歩一歩少しずつ、ですね。あと、改めて佐藤琢磨選手、優勝おめでとうございます。

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2017年7月18日 (火)

F1 2017 イギリスGP

 F1第7戦・カナダGP決勝が6月11日/第8戦・アゼルバイジャンGP決勝が6月25日/第9戦・オーストリアGPが7月9日/第10戦・イギリスGPが7月16日に行われました。

■F1第7戦 カナダGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ボッタス(メルセデスAMG)
15位 アロンソ(マクラーレン)
17位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 リカルド(レッドブル)
14位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ベッテル/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
■F1第8戦 アゼルバイジャンGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ライコネン(フェラーリ)
16位 アロンソ(マクラーレン)
19位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 リカルド(レッドブル)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ストロール(ウィリアムズ)
9位 アロンソ(マクラーレン)
12位 バンドーン(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ストロール/「Fastest Lap Award」ベッテル/「Fastest Pit Stop Award」フェラーリ
■F1第9戦 オーストリアGP
・予選
1位 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 ハミルトン(メルセデスAMG)
12位 アロンソ(マクラーレン)
13位 バンドーン(マクラーレン)
・決勝
優勝 ボッタス(メルセデスAMG)
2位 ベッテル(フェラーリ)
3位 リカルド(レッドブル)
12位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」ボッタス/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ
■F1第10戦 イギリスGP
・予選
1位 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ライコネン(フェラーリ)
3位 ベッテル(フェラーリ)
9位 バンドーン(マクラーレン)
13位 アロンソ(マクラーレン)
・決勝
優勝 ハミルトン(メルセデスAMG)
2位 ボッタス(メルセデスAMG)
3位 ライコネン(フェラーリ)
11位 バンドーン(マクラーレン)
リタイア アロンソ(マクラーレン)
「Driver of the Day Award」リカルド/「Fastest Lap Award」ハミルトン/「Fastest Pit Stop Award」ウィリアムズ

 カナダGPは、通算65回目のPP獲得でアイルトン・セナに並んだハミルトンに、予選終了後セナがロータス時代に使っていたヘルメットが贈呈されるというサプライズイベント(※後日、ここで渡されたヘルメットはレプリカだったことが判明)が行われまして、これで気をよくしたか決勝もハミルトンが優勝。ベッテルはスタートでフェルスタッペンと接触してフロントウィングを破損、交換したため最後尾まで落ちましたが、挽回して4位フィニッシュ。ライコネンは7位。
 今年からアゼルバイジャンGPとなった1戦は、予選こそ普通に行われたものの、紳士的なレースに終始した昨年の鬱憤をはらす(?)かのように決勝はクラッシュ続出。途中ベッテルがブチ切れたり、赤旗中断まであってその際にハミルトン車のヘッドレストが固定されておらず緊急ピットインで後退させられたりと大荒れ展開。結果、序盤に最後方まで落ちたリカルドが優勝、周回遅れにもなっていたボッタスが2位、“ペイドライバー”との批判が強い新人ストロールが3位で初の表彰台というとんでもないレースになりました。ブチ切れ行為で10秒ペナルティをくらったベッテルは4位、チームのミスでみすみす優勝を逃したハミルトンは5位、ライコネンはマシンのフロアを破損しながら赤旗で奇跡の復活を果たしたものの14位完走扱いに終わりました。
 オーストリアGPは、ボッタスがPP獲得。決勝はスタートで混乱があったものの基本的にはガチンコ勝負となり、ボッタスがポールトゥウィンを飾りました。2位ベッテルで、3位にリカルド。ハミルトンはギアボックス交換で5グリッド降格ペナルティを受け8番グリッドからのスタートとなったことが響いて4位。ライコネンは5位。
 イギリスGPでは、ウェット路面で始まった予選のQ3でハミルトンが1:26.600という驚異的なタイムでPPを獲得し、イギリスGPでのPP回数5回目でジム・クラークと並び歴代トップに。また、決勝も危なげなくトップを快走して優勝(グランドスラム)。母国GPで4連覇を達成し、イギリスGP通算5勝はジム・クラーク/アラン・プロストと同じ歴代1位になりました。ボッタスはリバースストラテジーが功を奏して2位となり、メルセデスAMG勢がワンツーフィニッシュ。フェラーリ勢は最終盤に2人ともタイヤがバーストしたため、ライコネンはなんとか3位/スタートで出遅れた後挽回していたベッテルは7位フィニッシュとなりました。Driver of the Dayに選ばれたリカルドは、19番手スタートから挽回して4位フェルスタッペンに続く5位フィニッシュ。

 記事が書けなくて、4戦もまとめて書くことになってしまいましたが……この4戦も、なかなか面白い戦いになったんじゃないですかね。特に、大荒れのアゼルバイジャンGPは本当に見ていて面白かったですわ。完全ドライであそこまで荒れるレースってのは数年に一度でしょうし、最後の最後まで「“あの”ストロールが2位なの?マジで2位表彰台立っちゃうの?あー、ボッタスに抜かれた~。うわぁ」って、ねぇ。ホントの「出血大サービス」みたいでショーとしては実に実に素晴らしかったですし、「Liveで見られて良かった」と心底思いましたわw
 ただ、日本のF1ファンとしては、ホンダが、なぁ……“スペック3”なる最新型のPUがオーストリアから本格投入されたもののドカーンと大幅パワーアップするわけではなくて、結局はポイント獲得という結果ともならず、第10戦が終わった今なおアロンソがアゼルバイジャンでスペック2で獲得した2ポイントのみでマクラーレンはずっと最下位だったりします。出てくる話題と言えば、「マクラーレンとホンダ決別」「アロンソがチーム離脱」ばかりか「ザウバーとも決裂」とかで……まぁ、あくまでウワサで現実的ではないとわかってはいても、「ちょっとでもいいから期待できそうな話はないのか?」と言いたくもなる惨状がずっと続いています。次戦のハンガロリンクはマシン特性が合っているっぽいですけど……どうですかねぇ。うまく噛み合えば良いのですが。
 あと、シーズンを面白くするとみられていたフェラーリが、「不調」とまでは言えないものの、ここしばらく勝てていないですなぁ。モナコでのワンツーフィニッシュ以来ですか、勝ってないのは。というか、表彰台にさえもあまり立てていないんですよね。メルセデスAMG勢が安定した速さを取り戻しつつある中、フェラーリ勢は川井さんの言ってるように「(メルセデスAMGに対する)アドバンテージがない」状態に陥っているように思えます。それでも速いことは速いので決勝ではいい勝負してたりもするのですが、運がなかったりでポイントも必要以上に落としてますし……で、ポイントランキングは、ドライバーが1位ベッテル(177p)2位ハミルトン(176p)/コンストラクターは1位メルセデスAMG(330p)2位フェラーリ(275p)と、1ポイント差のドライバーの方はともかくコンストラクターは差が開いてしまいました。このまま差がズルズルさらに開いていってしまうと“1強”時代に逆戻りしてしまうので、跳ね馬さんには是が非でもマシン開発を進めて勢いを取り戻していただきたいところです。

 F1の次戦はハンガリーGPです。中低速の曲がりくねったコースなれど、今年のえげつないコーナリングスピードを誇るマシンで走るとどうなるんですかね。タイムの大幅更新はなるのでしょうか。

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